派遣は人間関係に苦労する? おこりがちなトラブルと対処法

「派遣社員として働きたいけど、人間関係のトラブルがあると聞いて心配・・・」
と不安に思っていませんか?

派遣会社に約6年勤務した「#就職しよう」編集部の中塚が、派遣の人間関係トラブルについて解説します。
この記事で、人間関係トラブルに巻き込まれた時に落ち着いて対処できたり、トラブルを起こさないための対策方法をとれるようになることを願っています。

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目次

派遣でおこりがちな人間関係のトラブル

派遣先企業でおこりがちな6つの人間関係トラブルについて解説します。

全ての派遣先企業で人間関係のトラブルに巻き込まれるわけではありませんが、実際にどのようなことが起こる可能性があるのか紹介します。

1.派遣先企業の社員・上司からパワハラされる

派遣社員は正社員ではないからと、「役立たず」や「うざい」などと不当な評価をして高圧的な態度をとるパワハラを社員や上司が行なってくるような、人間関係トラブルも存在します。

他にも無理やり飲み会に誘ったり、ミスをしたら激しく罵倒して土下座を強要して来たりと、嫌がることの強制や人格を否定するようなことをさせて、精神的な苦痛を与えてくるケースも少なからずあります。

2.派遣先企業の社員・上司からセクハラされる

派遣先企業の社員や上司からセクハラされるようなことも残念ながらあります。

例えば、派遣社員を顔だけで「〇〇の派遣さんはかわいいから」と特別扱いして、その他の男性派遣社員や女性派遣社員をないがしろにしてくるようなケースがあります。

体に触ってきたり、容姿について言及してきたりと、女性派遣社員に不快感を与えるような事柄が多くあります。

3.派遣仲間から嫌がらせされる

派遣社員が嫌がらせを受けるのは、何も派遣先企業の社員や上司からだけではありません。

派遣社員が何人も所属しているような派遣先企業では、すでに仲のいいグループが出来ていて新しく入ってきた派遣社員に嫌がらせをしてくるような可能性もあります。

また、派遣先企業に所属している派遣社員同士で仲のいい人と悪い人がいて、どちらかと仲良くしたことで違うほうの派遣社員から文句を言われたり、仕事を押し付けられたりなどされるパターンもあります。

4.派遣先企業でいじめにあう

社会人になってまでいじめがあるのかと疑問に思われるかもしれませんが、派遣先企業でいじめ行為をされたことがあるという派遣社員の方もいます。

よくある人間関係トラブルのケースでは、派遣先企業にいるお局から嫌がらせを受けるようになり、気づいたら周りからも無視されるようになるなどの、学校のいじめのようなことに発展することもおこりえます。

5.派遣先企業の上司が契約外の仕事を指示してくる

派遣社員として自分がしたい仕事が行える派遣先企業に応募したのにも関わらず、実際に働き始めたら派遣先企業の上司から契約外の仕事を指示されるといったケースもあります。

パソコンを使った事務作業が条件になっているのにも関わらず、接客をさせられたり、雑務ばかりを押し付けられたり、派遣社員が断りづらいことをいいことに契約外の仕事を強制されたりする派遣先企業がある点には注意が必要です。

6.派遣先企業の社員同士のいざこざに巻き込まれる

派遣先企業の社員同士の仲が悪いことで意思伝達がうまくいかず、派遣社員がバラバラな指示を出されてしまい、業務がうまくいかなくなってしまう場合も存在しています。

また、派遣先企業内で派閥のようなものができていることで、派遣社員が板挟みになってしまって、業務に支障をきたしてしまうような可能性も捨てきれません。

派遣社員に直接害を及ぼすようなトラブルだけでなく、派遣先企業の社員同士のいざこざに巻き込まれてしまうケースも少なくありません。

派遣社員が人間関係のトラブルに巻き込まれる原因は?

派遣社員が人間関係のトラブルに巻き込まれてしまう原因を、派遣先企業の社員や他の派遣社員が要因となるケースと、派遣社員自身が要因となるケースに分けて紹介します。

派遣先企業に所属している社員による原因だけでなく、派遣社員自身が起こす行動や勤務態度によって人間関係トラブルに発展してしまう可能性がある点にはご注意ください。

派遣先企業の社員や他の派遣社員が要因となるケース

派遣先企業の社員や、他の派遣社員が要因となって人間関係トラブルに発展するケースを紹介します。

大多数の派遣先企業は派遣社員を大切に扱ってくれますが、人間関係トラブルが起こりやすい派遣先企業も少なからず存在します。

派遣社員を正社員よりも下に見ている人が少なからずいる

派遣社員と正社員は本来、同じ労働者として扱わなければなりません。

しかし、直接派遣先企業から雇われている正社員の方が上だと派遣社員を下に見てひどい扱い方をしてくる人も残念ながら存在しています。

ひどい時には、「派遣社員はクズばっか」、「立場もわきまえないで仕事に関して口を出すな!」など暴言を吐いてくるようなケースもあります。

優秀な仕事ぶりに嫉妬される

派遣社員の優秀な仕事ぶりは評価されるべきことですが、派遣先企業に所属している派遣社員がライバル視してきたり、正社員が社員並みの仕事をする派遣社員に嫉妬をしたりする人もいます。

例えば経験豊富な派遣社員が配属されて、正社員に仕事を教えていたら、「なんで派遣なんかに仕事を教えてもらわなければならないんだ!」と理不尽な怒りをぶつけられた経験をしている方もいます。

派遣社員同士では、優秀な派遣社員がいると自分の立場がなくなってしまうのではないかと、足を引っ張ろうとしてくる人も出てくる可能性は捨てきれません。

派遣に何でもかんでも求めすぎる

「派遣社員なら雑用でも何でもこなすのが当たり前」と、勘違いしている派遣先企業の社員や上司などがいる時に起こりやすい人間関係トラブルです。

本来は契約内の仕事を行うことが目的の派遣社員ですが、ベテランの派遣社員ほどさまざまな所で経験してきたのだからと、契約外の仕事も含めて派遣先企業が派遣社員に求めすぎるケースもあります。

新人派遣社員の場合は、無理やり雑用を押し付けられることも少なくありません。

派遣社員自身が要因となるケース

派遣先企業の人間関係トラブルに巻き込まれる際、派遣社員自身が要因となって人間関係トラブルに発展してしまうこともあります。

派遣したての時は親切にしてくれていた派遣先企業でも、派遣社員が問題視されるような行動をとってしまうと派遣先企業で孤立してしまうことにもなりかねません。

業務でミスやトラブルを起こしがち

派遣社員が派遣先企業の業務でミスやトラブルを何度も起こしていると、「無能だ」と評価されてしまう危険性があります。

もちろん初めての失敗であれば大目に見てもらえるかもしれませんが、何度も注意しているのにも関わらず同じミスを繰り返すなどすると信用を失いかねません。

また、勤務態度が問題でトラブルを起こしてしまうような場合も、派遣先企業に悪い印象を与えてしまいます。

ミスを繰り返すなどの「使えない派遣社員の特徴」とされてしまうような行動を起こさないように注意していないと、トラブルメーカーと評価されて孤独になってしまう可能性もあります。

コミュニケーション不足

派遣社員であったとしても、正社員とのコミュニケーションはとても重要です。

しかし、派遣先企業での業務中に派遣社員がドライな対応をしてしまうと、「派遣社員との付き合い方はわからない」、「仲良くなれない」などと思われて、派遣社員が派遣先企業で浮いてしまうこともあります。

コミュニケーションが不足してしまうと、連絡事項が正しく伝わらなかったことで業務に支障をきたしてしまいかねません。

挨拶や業務連絡など、業務をスムーズに行うためのコミュニケーションは必要不可欠です。

ただし、コミュニケーションを取るために、懇親会などのイベントに必ず参加するべきだということではありません。

イベントへの参加も懇親を深めるいい機会ではありますが、参加しなくても業務を通してコミュニケーションをとることが大切です。

仕事をドタキャンして休む行為

派遣社員が当日になっていきなり仕事をドタキャンして休む行為は、派遣先企業からの信頼を大きく失うことにつながりかねません。

体調を崩してしまったり、家族が病気になってしまったりなどの事情がある場合は、当日の欠勤もやむを得ません。

しかしながら、当日欠勤の連絡を疎かにしたり、何度も当日欠勤を続けたりしてしまうと、派遣先企業からはあまりいい顔はされません。

最悪の場合、「言い訳ばかりだ!」や、「ずる休みをしているのではないか?」と思われて十分な仕事を与えてもらえないなどのトラブルに及ぶ可能性も0ではありません。

派遣社員の人間関係トラブル対処方法

派遣社員が人間関係トラブルに巻き込まれてしまった時の対処方法を紹介します。

派遣先企業のパワハラやセクハラの対処法

派遣先企業でパワハラやセクハラにあった場合は、まずは派遣会社に相談を行うようにしてください。

パワハラやセクハラは、派遣社員が次の契約更新を断ったり、契約途中での離職も認められる可能性があるケースでもあるため、派遣会社は派遣先企業にパワハラやセクハラ行為を続けないように職場関係の改善を指示してくれます。

それでも派遣先企業が対応してくれない時は、派遣会社が派遣社員に新しい派遣先企業の紹介を行うなどの対策をとってくれます。

派遣仲間からの嫌がらせの対処方法

派遣先企業に既に所属している派遣社員が、新人に対して嫌がらせをしてくるような場合は、派遣先企業で自分のことを理解してくれる人を作ることも対処方法となります。

出来れば同じ派遣社員の人と仲良くなれれば、同じ立場から色々とアドバイスがもらえるため孤立してしまうことも避けられます。

また、派遣会社に報告をすることで注意してもらうことも可能です。

派遣先企業のお局や社員に関する対処法

派遣先企業のお局や、それなりの立場を持っている社員に嫌がらせなどを受けてしまうと、周りの社員の人たちも意見をしづらいことから助けてもらえないケースもあります。

そのような時は、派遣会社に相談することが最適な解決方法です。

直接派遣先企業に言いにくいことでも、派遣会社を通して話し合いを行えば、職場環境の改善を目指せるようになります。

契約外の仕事をさせられた時の対処法

契約外の仕事を派遣先企業にさせられた時も、派遣会社に報告することが大切です。

派遣会社は、派遣先企業が契約通りの仕事を派遣社員に提供することを前提に派遣先企業との契約を行っています。

つまり、派遣先企業が契約内容にないことをさせる行為は契約違反となるため、派遣先企業に契約通りの仕事または、契約内容の変更を指示することができます。

契約通りの仕事に戻してもらうのか、契約内容を変更して仕事に見合う時給にしてもらうのかなど、派遣先企業との面談を行いながら話し合いを行うことも可能です。

派遣社員自身の行動から人間関係のトラブルを起こさないための対策

派遣社員自身の行動から起こしてしまう人間関係のトラブルを避けるために、役立つ対策方法を紹介します。

派遣先企業に悪い印象を与えてしまわないように、派遣社員としての責務を全うできるように努力することも重要です。

自分の勤務態度を見直してみる

派遣社員として働いている時の自分の勤務態度を見直してみることも、派遣先企業との関係を悪化させないための方法になります。

遅刻をしてしまっていないか、納期に遅れてしまっていないかなど、業務に支障をきたすような行為や、相手に迷惑をかけてしまうようなことをしていないか意識することが大切です。

もし、改善するべき点があるのであればできるだけ直していくことをおすすめします。

同じミスや悪い印象を与える行いを繰り返さない

派遣社員に限らず、何度も注意しているミスを何度も続けたり仕事のドタキャンが続いたりすると、周りから悪い印象を持たれてしまいます。

派遣先企業から扱いづらいと思われてしまうと、契約の更新にも大きく関わってくるので、1度注意されたことは繰り返さないようにしていくことが重要です。

悪かったところを直す努力をしていれば、派遣先企業も正当な評価をしてくれるようになります。

派遣社員は人間関係のトラブルが理由で退職はできる?

派遣社員は、人間関係のトラブルを理由に退職をすることも可能です。

しかし、度合いによっては途中で退職することを認めてもらえないこともあるため、どれくらいの人間関係のトラブルであれば退職理由として認めてもらえるのか解説します。

「苦手な人がいる」ぐらいだと退職は認められにくい

人間には誰しも、好きな人もいれば苦手な人もいます。

仕事に関して色々細かく指示をしてきたり、少し口が悪かったりと、人間関係に正直めんどくさいと感じるようなこともあるかもしれません。

しかし、「苦手な人がいる」というような理由だけでは退職は認めてもらえません。

「少し嫌いだな」、「顔を合わせるのがめんどくさいな」と思っても、人間関係を割り切って派遣社員として仕事を続けていくことも時には必要です。

契約更新を行うタイミングであればどんな理由であっても退職を認めてもらえるので、これ以上働けないと思った時は契約の更新をしないことを派遣会社に伝えてください。

精神的な苦痛を与えるような場合は退職が認められる

派遣社員をしていて、あまりにもひどいいじめを受けるなど精神的な苦痛を与えられるようなことをされたケースであれば、派遣会社に派遣先企業からの退職を認めてもらえます。

つまり、人間関係によるトラブルで仕事に支障をきたしてしまったり、体調を崩したりしてしまうような場合、派遣会社は派遣社員を無理やり働かせるわけにはいきません。

もし、人間関係のトラブルで耐えられないほどのことが起きた時は、無理をせず派遣会社に相談するようにしてください。

人間関係トラブルから派遣会社が助けてくれない時はどうすればいいの?

派遣会社に人間関係のトラブルを相談すれば、派遣社員が仕事を続けられるように環境を整えるように派遣先企業に指示してもらったり、新しい派遣先を紹介してくれたりします。

しかし、派遣社員のことを守るどころか、無理やり契約を続けさせようとしてくるような派遣会社も残念ながら存在します。

派遣社員を、人間関係トラブルから派遣会社が助けてくれない時の対処方法を紹介します。

労働基準監督署に相談しよう

精神的に大きな影響を与えるような人間関係トラブルに見舞われたにも関わらず、派遣会社が対応をしてくれない時は、労働基準監督署に相談するようにしてください。

労働基準監督署に相談すれば、派遣社員が派遣先企業で安全に働ける職場環境の改善を図るように、派遣会社に是正勧告を出してもらうことができます。

是正勧告は法的な強制力のあるものではありませんが、派遣会社や派遣先企業が是正勧告を無視し続けると、法的な違反を犯している場合は経営者が逮捕されるようなこともあります。

通常の派遣会社であれば、労働基準監督署から注意されれば大きな問題になる前に解決しようとするため、派遣会社が全く話を聞いてくれない時などは労働基準監督署の活用をおすすめします。

派遣会社が適切な対応をしないなら新しい派遣会社に登録しよう

派遣会社が適切な対応をしてくれない場合は、派遣会社そのものとの登録を取り消して、新しい派遣会社へ乗り換えることをおすすめします。

派遣会社起因のトラブルが発生した派遣社員の多くは、しっかりと対応してくれるような派遣会社に移るのが一般的です。

そもそも派遣社員に対して適切な対応ができない派遣会社であれば、今後業務を続けても再度トラブルが起こってしまうリスクが高くなります。

今お世話になっている派遣会社ではありますが、必要なときに助けてくれない派遣会社よりも、今後のキャリアも考えて派遣社員を大切にしてくれる派遣会社を探すことも大切です。

派遣求人に内定したのに直前の取り消しは派遣先企業の嫌がらせ?

派遣求人に内定していたのにも関わらず、派遣先企業から直前に取り消しされた場合は本当に派遣先企業の都合が悪くなってしまった場合がほとんどです。

ただし、派遣会社と派遣先企業の意思疎通がうまくいっていないなど、何かしら派遣会社側にもマイナス要因がある可能性もあります。

内定の取り消しについて納得がいかない場合は、派遣会社を変えて新しい派遣先企業を探した方が条件の良い求人探しにつながります。

派遣社員は契約書を交わす前に他企業案件の内定を断る時は注意が必要

派遣社員が派遣先企業から内定をもらっても、確実に採用になるというわけではありません。

第一志望の派遣先企業から内定をもらったからと、他の派遣先企業から出ていた内定を断ってしまって、もし第一志望の派遣先企業から内定の取り消しが行われた場合、新しい求人をいちから求人を探すことになってしまいます。

複数の派遣先企業の求人に応募を出す場合は、契約書を交わす期間に余裕を持って、第一志望の派遣先企業での勤務がしっかりと決まるまで他の派遣先企業の内定をとっておけるようにすると、滑り止めとして活用できます。

まとめ

この記事をまとめると、

人間関係トラブルが起こる原因には企業側の問題と派遣社員側の問題がある
派遣社員が人間関係トラブルに巻き込まれる原因には、派遣先企業に所属している正社員や派遣社員が、新しく入ってきた派遣社員に対してパワハラや嫌がらせなどをしてくる企業側の問題だけではありません。

派遣社員の勤務態度や行動による反感から来る、派遣社員側の問題も原因となりえます。

派遣先企業全員の意識を変えることは難しい部分を持っていますが、派遣社員側の問題は悪いところを見直して直していくようにすれば対策をとることも可能です。

人間関係トラブルが解決しない時は派遣会社や労働基準監督署に相談しよう
派遣先企業に所属している社員や派遣社員が原因の人間関係トラブルは、派遣社員一人の力ではなかなか解決しません。

人間関係トラブルを一人で抱え込んでしまわずに、まずは派遣会社に相談するようにしてください。

派遣会社に相談することで、派遣会社から派遣先企業に職場環境の改善を指示してもらうことも可能です。

もし、派遣会社が対応してくれない時は労働基準監督署に相談することで、派遣会社が職場環境の改善に行動を起こすように注意してもらってください。

また、派遣会社そのものを辞めて新しい派遣会社を探して働くということを検討することもおすすめします。