派遣や転職の会社で6年勤務
と思っていませんか?
「登録だけで終わったら派遣会社に手間をかけるだけ……それなら派遣で働くと決めたときに登録するほうがいい」と思う方もいるでしょう。
しかし実は、派遣は登録だけでもOK! 結果的に働かなかったとしても、まったく問題ありません。
派遣会社で約6年間、4200人の就業をサポートしましたが、そのなかでは登録のみで就業しなかった人もたくさん見てきました。
そんな私は「派遣は登録だけでもやるべき」と大きな声で言いたい!なぜなら登録するだけで得られるメリットがたくさんあるからです。
「でも本当にいいの?」と不安を感じるかもしれません。ここでは、そのように不安を感じる必要がない理由や、派遣で働くことを迷っている方が就職活動をうまく進めるコツも解説します。
この記事を読み終わったとき、「派遣で働くか分からないけど、まずは登録しよう! いい仕事を見つけよう!」と思っていただけたら幸いです。
目次
派遣登録で得られる3つのメリット
派遣や転職の会社で6年勤務
- 派遣会社のスキルアップ講座の受講可能
- 失業保険受給中の求職活動として申請可能
- 就活期間を短くしてブランクを短縮可能
です。ここからは、これらのメリットについて詳しくご紹介します。
1.派遣会社のスキルアップ講座に参加できる
大きな派遣会社には、派遣スタッフのスキル向上のために各種講座を無料で受講したり、提携スクールの授業を特別価格で受講できる制度があります。
派遣会社に登録していれば、そうしたスキルアップ講座に参加ができます。無料または格安でスキルアップや資格取得の勉強ができるのです。
↓大手派遣会社「スタッフサービス」も登録だけで受講可能としています!
Q1ビジネススクールは誰でも受講できますか?
A1スタッフサービスにご登録済みで、スタッフサービスからご就業中の方、ご就業が可能な方に受講していただけます。
引用元:スタッフサービス「よくあるご質問」
転職に必要な資格取得の勉強や新しい仕事に向けたスキルアップを、独学ではなくプロから学べるのは大きな魅力です。
具体的にはどんな講座がある?
スキルアップ講座の内容や受講条件は、派遣会社によって違います。
例えば、先ほどのスタッフサービスでは、
- Office系(Excel・PowerPoint など)
- 金融系(証券外務員試験対策 など)
- 行政書士・社会保険労務士試験対策
- 医療事務・秘書検定対策
- ビジネスマナー・文章力
- ITスキル系(Illustrator など)
また、派遣の仕事に就業しているスタッフ向けの講座やテストもあるため、スキルアップできる機会がたくさんあります。
2.失業保険受給中の求職活動にできる
失業保険をもらいながらじっくり仕事を探したいという方にも、派遣登録はメリットがあります。
失業保険の給付を受けるには、受給中に行った求職活動を申請する必要があります。このとき派遣登録は、求職活動の実績として記載することができるのです。
なお厳密には、派遣登録後に仕事を探すために行う「就業相談」が求職活動の実績になります。したがって、電話やオンラインで派遣登録を行うだけでは、求職活動の実績にはならないため注意が必要です。
派遣登録したら失業保険はどうなるの?
派遣登録しても、失業保険を受け取ることができます。
失業保険受給中に派遣先が決まったら、就業の前日までにハローワークへ行って就職の届け出を行いましょう。
3.仕事のブランクが短くて済む
派遣の仕事は就業までの時間が短いため、仕事に就いていないブランク期間を短くすることができます。
一般的に、派遣の仕事は決定まで1~2週間かかります。流れとしては、
- 仕事にエントリーする
- 社内選考を通過する
- 派遣先と顔合わせを行う
- 祝! 就業
となります。
平均的には1~2週間ですが、派遣先と派遣登録者の双方が合意すれば数日で就業することも可能です。
また、社内選考で落選しても、次の紹介があればすぐにチャレンジも可能。選べる仕事も多いため、すぐに就業できる可能性が高くなります。
無職の期間をできるだけ短くしたい方にとっては、派遣という働き方はすぐに仕事をしやすい有利な方法なのです。
登録だけで終わるのは後ろめたい? 気にしなくていい理由
派遣や転職の会社で6年勤務
なぜ派遣会社は、登録だけで終わることに慣れているのでしょうか?
それは、「今の時代は、1人が3社以上の派遣会社に同時に登録するのが当たり前だから」です。
よりよい仕事を得たいと思うなら、3社以上の派遣会社に登録しないと十分ではありません。しかし、仕事の契約は1社としかすることができないのです。
そのため、派遣会社は登録だけで終わる人がいることをきちんと分かっています。
「自分に合ういい仕事が見つかったら派遣で働きたい!」という意志があれば、結果的に登録だけで終わってもまったく問題ありません。
派遣で働くか迷っていう中の方へ! 就職活動をうまく進める3つのコツ
派遣や転職の会社で6年勤務
でも、
- できれば正社員で働きたい
- 採用面接の結果が出てから決めたい
など、派遣以外での働き方を優先したい気持ちがあるのも当たり前です。
派遣で働くか迷っているときはどうしたらいいのでしょうか?
ここでは、直接雇用の就職活動と派遣での就職活動を両立しながら、いい仕事を見つけるためのコツを3つご紹介します。
1.面談で正直に考えを伝えて
自分の考えを派遣会社のコーディネーターに伝えておけば、調整なども積極的に行ってくれます。
- 正社員の仕事にも興味がある
- ◯◯という条件は譲れない
派遣会社のコーディネーターや営業担当者は転職のプロです。条件や状況、登録者の気持ちを汲んだ仕事を提案してくれます。
例えば、正社員の仕事がいいなら、直接雇用を前提とした「紹介予定派遣」というものもあります。
別に受けている採用試験の選考結果を待ちたいと思えば、就業先と相談の上、選考結果が出るまで待ってくれることだってあるのです。
このように、条件や考えをきちんと伝えておけば、派遣会社のコーディネーターは、就職活動をよりうまく進める手助けをしてくれるのです。
2.仕事の断りも正直に言ってOK
紹介を受けた仕事について、理由を持って断りたいと思ったら、そのことを正直に伝えて断っても大丈夫です。
- 勤務地が遠すぎる
- 仕事の内容が合わない
など、紹介された仕事が自分の条件に合わないことも、多少はあります。そのような場合は、正直に派遣会社のコーディネーターに理由を伝えて問題ありません。
「紹介された仕事を断ったら、もう紹介されないかもしれない……」と不安に感じる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
正直、何度も断られると、仕事の紹介をしづらくなります。しかし、スキルが高い方や誠実に対応してくれる方・人柄がいい方であれば、1~2度断ってもその後の紹介に大きな影響はありません。
その後の紹介に影響を与えないためにも、断るときには理由を正直に伝えて対応しましょう。
3.働いてみるのも意外といい方法
他の仕事が決まっていないなら、気になる派遣の仕事に就いてみるという方法もあります。
派遣の仕事は、3ヶ月や6ヶ月などの期間で雇用契約を結び、満了が近づくと契約更新を繰り返すという流れが一般的です。
もし就職活動の進展が芳しくなく、とにかく働きたいと考えるなら、一度派遣の仕事をするのも、状況を整理し経済的に余裕をもたせるのにいい方法です。
派遣の仕事も1社ごとに職務経歴書に記載することになります。そのため、派遣で何度も仕事をかえていれば、「職をコロコロかえる人」という印象を人事担当者に与えてしまうからです。
派遣登録での2つのデメリット
派遣や転職の会社で6年勤務
しかし、派遣登録にはデメリットもあるのです。
ここでは、派遣登録することで生じるデメリットを2つご紹介します。
1.派遣会社からの連絡の多さ
派遣会社は、あなたに合う仕事があればぜひ仕事をしてほしいと思っています。
そのため、条件に合う仕事があれば、営業担当者は電話やメールで登録者に連絡します。登録者から見れば、毎日のように紹介の電話やメールがくることもあるのです。
条件に合わない場合や仕事を受ける状況が整っていない場合は、そのことを正直に伝えて断っても問題ありません。それでも、電話やメールに対応することを面倒だと感じることもあります。
2.仕事の紹介がまったくないこともある
派遣会社からの紹介がないことで、就職活動中のモチベーションが下がってしまうこともあるのです。
派遣会社に登録すれば、派遣会社から仕事の紹介がそこそこあるかもと期待しているからこそ、登録すべきか悩むものです。
しかし人によっては、派遣登録をしても紹介がほとんどないまま終わってしまったという方もいます。このときに、精神的に凹んでしまうことも少なくありません。
まとめ:働くか分からなくても派遣登録しよう!
派遣や転職の会社で6年勤務
派遣登録をすれば、
- スキルアップする機会が生まれる
- 失業保険受給中の求職活動の実績になる
- 早く終業できる可能性が高くなる
一方で、派遣会社からの連絡への対応や、連絡がないときのモチベーション維持などの必要もあります。
派遣登録にはデメリットも確かにありますが、メリットを受けられるだけでなく、派遣会社が仕事を探すときの味方にもなってくれます。
登録だけになるかもしれませんが、ぜひ派遣登録をして、より自分に合う仕事を見つけてください。

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