産業医を目指す人必見!産業医専門の転職エージェント・株式会社ドクタートラストにインタビュー

ドクタートラスト様にインタビュー

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昨今、働き方改革やコロナ禍によって働き方や企業の在り方が大きく変わってきています。

その中で、その従業員の健康管理を担当する産業医の在り方も大きく変わってきていると言っていいでしょう。

経済産業省と日本健康会議が優良な健康経営を実践している法人を認定する「健康経営優良法人」、新しい社員の健康の在り方への対応など、企業の健康課題は山積みです。

こうした状況下で、これからの産業医はどうあるべきなのか、株式会社ドクタートラストの産業医転職エージェント田野さんに聞きました。

今回のインタビューでは、

  • 企業が産業医に求めるもの、望んでいる人物像
  • 産業医として実績がない方(未経験の方)が応募するときの心構え
  • 産業医として企業で働くために大切なこと
などをお聞きしています。

これから産業医を目指す方、興味をお持ちの方は、ぜひこちらのインタビュー記事をご覧ください。


■プロフィール
株式会社ドクタートラスト 健康経営推進本部 次長。
2014年よりドクタートラストにて企業と産業医をつなぐマッチング業務に従事。双方から絶大な信頼を誇り、年間100以上の事業場に産業医をご紹介している。
2018年には産業カウンセラーの資格を取得し、働くひとたちのお悩みにも直接対応するほか、カウンセリングやセミナー講演を行うなど多方面で活躍。

<保有資格>
産業カウンセラー
健康経営アドバイザー

【Q.今、企業が産業医転職エージェントに求めるものは何でしょうか?】

ドクタートラスト・田野様

田野さん:まずは、産業医の業務を具体的に説明します。

産業医とは、職場の安全と健康を守るため、企業を内側から支える、アドバイザー的役割を担う医師です。
50名以上の労働者を雇用している事業場は、毎月1回以上、産業医に訪問をしてもらわなければいけません。

具体的な業務として、まずメンタル不調者との面談健康診断結果に基づく面談が法令で定められています。

例えば、ある社員の血圧が高かったという場合、それに関して「血圧が高い」と診断するだけではなく、健康管理にまつわる助言、指導を行います。
また、長時間労働者やストレスチェックで高ストレスと判定された方との面談も行います。

一方、企業側には、経済産業省と日本健康会議が優良な健康経営を実践している法人を認定する「健康経営優良法人」の取得などが求められています。

この理由は、健康経営優良法人に認定されることで、従業員の健康を大切に考えて実践する企業として外部から評価されやすくなり、投資家や取引先、求職者へのアピールにつながるためです。

また、これまで産業医転職エージェントの顧客としては、従業員数50名以上の事業場を抱える企業の需要がメインだったのですが、こうした背景もあり、最近では産業医選任が義務づけられていない規模の企業も顧客として増えてきているというのが現状です。
つまり、産業医の導入が企業規模を問わず進んでいるのです。

これまでのように、従業員の健康管理やメンタル面の相談、アドバイスはもちろん、それにプラスα、すなわち企業がどのような健康課題を抱えているかを、多角的な視点から分析し、解決する能力が求められています

単に社員の健診結果を判定するだけではなく、メンタル管理なども含めた幅広い対応ができる産業医のニーズが高まっているのです。

【Q.その点を踏まえて、産業医として企業が望んでいる人物像は?】

田野さん:簡単に言うと企業と「二人三脚」で健康管理を進められる人物です。

産業医には、おおまかに分けると

  • あまり意見を述べず企業からの指示に従って進めるタイプ
  • 逆に積極的に意見を述べて進めていくタイプ
の二つがあります。

最近、弊社に問い合わせをいただく大半の中小企業では、後者の積極的に意見を述べるタイプが好まれています。

例えば、中小企業では産業医の先生以外に医療資格者はいない状況なので、人事や総務の方が健康管理の担当窓口になって本来の業務の合間に対応していることがほとんどで、情報収集や細かなところにまで手が回らないのが現状です。

そのため、産業医から「厚労省から新たな指針が出ましたよ」とか、「新たな制度の導入、周知が必要になりました」など積極的に情報発信いただけることがすごく大切なのかなと思います。

また、企業側と従業員側では健康管理に対する考え方が異なる場合もあるため、両者のバランスをうまくとり、中立の立場で推進できる人物が好まれているようです。

スキル面では、企業には若者から高齢者まで幅広い年齢層の従業員が在籍しています。このため、老若男女に問題なく対応できる守備範囲の広い人材が必要です。

また、多くの企業では医療資格者、産業医というのは基本的には1人です。その1人が、企業にとって医療面でオールマイティに対応してくれる産業医であれば企業側にも従業員側に非常に喜ばれるでしょう。

私たちとしては、企業ごとに異なる課題に対してきちんと向き合い、臨機応変に対応いただける人材だと安心して紹介できますね。

【Q.逆にこのような方だと、企業との契約は難しいという方はいらっしゃいますか?】

田野さん:これまで話してきたタイプの真逆のタイプです。

つまり、自分の領域だけの対応しかできない人です。

具体的に言うと、自分は内科医だからフィジカル面しか対応しない、あるいは精神科医だとメンタル部分しか対応しない、といったタイプです。

【Q.まだ産業医として実績がない方が応募される際、どのような点を企業は見ているのでしょうか?】

田野さん:まず、ひと昔前までは高い時給単価や比較的自由に働けるという点に魅かれ、アルバイト感覚で産業医業務に携わる医師が多い状態でした。

ところが、現在は産業医の競争倍率も上がってきており、そのような考え方だけでは採用されません。

企業が重視するのはその医師が産業医というものに「やりがい」を感じているか真剣に取り組もうとしているか、という点です。


インタビュアー産業医をされている医師の方から「産業医未経験のとき、1社目の内定を獲得するのがすごく大変だった」という声も聞いたのですが……

田野さん:確かに弊社としても未経験医師の1社目の紹介については非常に難しいと感じています。

企業側からすると当然、経験豊富な医師を優先しますから。
その中で未経験者が採用されるにはやはり「やる気」が大切なのです。

自分は未経験だけれども、産業医としてこのようなやる気を持っているこのような展望を持っている、といったことを上手くアピールすることです。

あとはコミュニケーション能力をはじめとするヒューマンスキルが重要視されます。

そして、このような能力を発揮できるという根拠をきちんと示すことです。新卒の就職活動とよく似ていますね。

これから自分は企業に所属することになる、それについて自分はどういったことでその企業に貢献できるのか、きちんとアピールしていただきたいです。

【Q.企業と産業医をマッチングする際、そのような点に注力されていますか?】

田野さん:まず、企業側にきめ細かなヒアリングを行い、産業医に臨むスタンスを把握しています。

企業によって、受け身の医師、積極的な医師、それぞれニーズが異なるので、しっかりとヒアリングした上で、最適なマッチングを行うようにしています。

また、弊社独自のスタイルとして、マッチングの段階で原則100%の企業に産業医候補者の書類選考と面接を実施してもらっています。

面接の中で、実際に企業の経営層や人事部長から、彼らが本当に求めているニーズを聞き出します。

また、産業医もその企業でやっていけるのか、自分の産業医としてのスタンスが合っているのかなどを面接の場でよく確認してもらっています。

企業と医師の面接のセッティングは私が行います。

この事前の面接は、医師にとってかなり心強いのではないかと思います。これがドクタートラストの強みだと考えます。企業と医師それぞれに相手を選ぶ権利があるわけです。

他社には書類選考や面接を実施せず、ミスマッチの原因になることが多いようですが、ドクタートラストではほとんどありません。

【Q.産業医として企業で働くために大切なことは?】

田野さん:産業保健はまだまだ確立されていない領域になります。

このような分野の情報をアップデートすること、そして、その情報を上手く咀嚼し、医師として有効に活用することが大切です。

ここ数年でストレスチェック制度が始まったり、コロナ禍による感染症の対策に迫られたり、リモートワークに代表される働き方変革など大きな変化がありました。

このような状況下で、「リモートワークで働いている従業員の健康管理はどうするのがベストなのか」など最新動向にアンテナを張り、それを企業に還元できる人材であれば、将来的にも生き残れると感じています。

【Q.現在、産業医の転職市場はどういう状況でしょうか?】

田野さん:企業名を気にされる先生もいらっしゃいまして、有名企業ですと人気が高く応募が集中しがちです。

みなさん、大企業だと働きやすいと考えるのでしょう。


インタビュアー産業医の求人はやはり首都圏に集中しているんでしょうか…

田野さん:首都圏の大都市に圧倒的に集中しています。

そもそも会社や事業場数は東京、大阪、名古屋に多く、企業から弊社への問合せ数もそれに準じています。

ただ産業医の選任が必要なのは従業員数50人以上の事業所になるため、郊外や地方の工場からの問い合わせも少なくありません。

未経験の先生には実績と経験を積むため、産業医の登録数の少ない遠方のエリアに行ってもらうケースもあります。

【Q.最後に、これから産業医を目指す方へ一言お願いします。】

田野さんドクタートラストは、専門のエージェントとして求人紹介後もしっかりとバックアップ・アドバイスできるよう、有資格者である産業保健師も在籍しています。

実際にご紹介さしあげた後も、先生方から「こういったときにどうすればいいんだっけ?」などの質問もしばしばいただきます。

われわれはあくまでも企業の健康管理業務をドクタートラストに業務委託いただき、その中で産業医にしかできないことを別途お願いしているという、三者間の契約をとらせていただいております。

これから産業医の道を進まれる先生方に対しても、手厚いアフターフォローをいたします。
ぜひ、安心して登録いただきたいです。

インタビューにご協力いただいた【株式会社ドクタートラストの会社情報】

ドクタートラスト
画像引用元:株式会社ドクタートラスト 公式サイト

おすすめポイント
  • 産業医紹介会社のパイオニアとして業界NO.1の契約企業数を誇る
  • 産業医業界の中で確固たる信頼があり、登録医師の8割以上が他の先生からの口コミ・紹介を受けて登録している
  • 好条件の案件が圧倒的に多く、登録産業医だけに送付される「求人情報」でほぼ契約に至るため、公開されている案件はほんの一部になっている
  • 企業との契約手続や、日程調整など面倒なやりとりはドクタートラストの担当スタッフがサポートしてくれる
  • 初めて産業医として働く先生向けに、履歴書の書き方などわからないことを何でも相談できるサポートデスクがある
会社名 株式会社ドクタートラスト
取り扱い地域 全国
対象領域 産業医・保健師
所在地 本社:〒150-0043 東京都渋谷区道玄坂一丁目14番6号 ヒューマックス渋谷ビル2階 
大阪支店:〒541-0041 大阪府大阪市中央区北浜三丁目1番22号 あいおいニッセイ同和損保淀屋橋ビル10階
有料職業紹介事業許可 13-ユ-301176
お仕事情報 ドクタートラスト産業医専門求人サイト

【編集後記】

編集部:中塚

今回のインタビューを通じて、ドクタートラスト様の産業医支援に対する熱意や、転職後のアフターフォローの体制などを伺い、とても魅力のあるエージェント様と感じました。

ドクタートラスト様は、医師の方に対し紹介後もしっかりバックアップしながら、「企業・ドクタートラスト・産業医」の三位一体の健康管理体制確立に向けて邁進しています。

産業医の転職について悩んでいる方や転職後に不安のある方、産業医への転職を考えている方は、一度ドクタートラスト様に相談してみてはいかがでしょうか。

1人でも多くの医師の方たちが産業医として活躍できるよう、親身になって対応してもらえるドクタートラスト様への登録をぜひおすすめします。

【取材日】2022年2月
【取材担当】株式会社アドバンスフロー 中塚/酒井/吉村
この記事の執筆者
「法人派遣マッチング」ならびに
転職エージェント「♯就職しよう」運営
株式会社アドバンスフロー 代表取締役 中塚 章浩

大手人材サービス会社在籍で2,000名以上の就業に携わり、
「自分に合った派遣会社や人材紹介会社を選ぶ重要性」 を肌で感じてきました。この記事の執筆を通して、派遣会社や人材紹介会社を選ぶ際のミスマッチを少しでも解消できればと思っています。
現在、派遣会社と企業をつなぐ「法人派遣マッチング」と求職者と企業をつなぐ「転職エージェントサービス」を運営しており、それらから得られる最新情報をお伝えするべく、随時、記事の編集や更新も行っています。

経歴
パーソルテンプスタッフ株式会社に在籍後、2010年に株式会社アドバンスフローを設立し、求職者向け情報サイト「♯就職しよう」を運営。現在、#就職しようの執筆とともに、転職・就職などHR領域に関するサービスを多数展開中。 ・執筆者の詳しい経歴はコチラ
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