【転職のプロが教える】第二新卒が転職の注意点とは?転職するときに読んでほしい8つのこと

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「第二新卒が転職する際に気を付けるべき注意点ってなんだろう?」

と思っていませんか。

転職会社元社員で現役転職エージェントである「#就職しよう」の中塚が、第二新卒の転職における注意点について解説します。

これから転職を考えている第二新卒の方に、この記事が少しでも役立てば幸いです。

第二新卒が転職する際の注意点ってどんなこと?

第二新卒が転職する際は、新卒でもない即戦力採用でもない人材であることを意識するようにしましょう。

第二新卒は正確な定義はありませんが、新卒入社して勤続年数3年未満に退職(転職)している人のことを指します。

学生の時と同じような就職活動をしたり、即戦力採用をしたい企業ばかりに応募していても思うような結果が出ず厳しい転職活動になる可能性があります。

第二新卒という期間は長い社会人人生の中で貴重な期間であり、新卒採用に苦戦する企業を中心に第二新卒の採用は年々需要が高まっています。そのため戦略的に転職活動を進めていけば成功する確率もグッと高まるでしょう。

第二新卒が転職する際に履歴書など応募書類で注意すべきことは?

応募書類は、誰が見ても分かりやすい内容で、応募先の企業が欲しい情報を記載するようにしましょう。

まず大事なことは、これまでの仕事内容や実績を数値化することです。「研修中はテレアポしました」よりも「研修中は1日に100件の架電しました」という表現のほうが相手に伝わりやすいものです。

また応募する企業の求人情報を読み解き、求める経験・スキル・人物像について理解したうえで、志望動機や自己PRを作成しましょう。

例えば、求める人物像に書いてあるワード(何事も前向きに取り組める人、チームで協力しあえる人など)をアピールできるような自己PRにしたり、必須要件に「営業経験のある方」とあれば、職務経歴書の中身を営業について重点的に書くのもおすすめです。そうすると採用担当者の目に留まりやすい書類に仕上がります。

第二新卒が転職する際に面接で注意すべきことは?

面接では、以下の2点に注意しましょう。

  1. 退職理由はポジティブな内容にすること
  2. 次の転職先では長期的視点でキャリア形成を考えていることを話すこと

企業側としては、第二新卒に対して早期離職しないか不安に感じているものです。

これを払拭するためには、退職理由はネガティブな理由を伝えずに前向きな内容に変換し、応募先企業に入社した5年後10年後のなりたい自分を具体的に伝えると好印象になります。

第二新卒の転職で失敗しやすい人の特徴ってあるの?

第二新卒の転職で転職ができなかったり、転職後に後悔しやすい人には、以下の特徴があります。

  1. 転職の目的が「今の会社を辞めたいから」と考えている人
  2. 転職活動の準備ができていないのに転職活動を始めている人
  3. 企業側の視点で考えられない人

以下でそれぞれの特徴について、より詳しくご紹介します。

1.転職の目的が「今の会社を辞めたいから」と考えている人

今の会社を辞めたくて転職活動する人は、とにかく今の環境をすぐに変えたいと考えています。

そのため、内定が出た会社を即決したり、応募先企業に多少の疑問があっても解消せずに内定承諾したりして、後に「こんなはずではなかった」と後悔してしまう人も多いものです。

このような後悔をしないためにも、自分はなぜ今の会社を辞めたいのか、その理由を深掘りしていき、もっと具体的な内容を見つけ出すようにしましょう。

2.転職活動の準備ができていないのに転職活動を始めている人

転職活動の準備を十分にしないまま進めると、以下のような壁にぶつかってしまうことも多いです。

  • 想像以上にハードスケジュールとなり仕事と転職活動の両立が厳しくなった
  • 思っていたより選考が進まなくて精神的に苦痛に感じる

その結果、転職できなかったり転職後に後悔したりしてしまうこともあります。

転職活動を始める際には、事前準備は非常に重要です。事前準備の内容次第では、転職成功までの近道にもなります。

しかし転職したい気持ちが強い場合には、準備が整っていないままスタートして転職活動の壁にぶつかる人も少なくありません。

最低限、転職活動のイメージやスケジュールを決めるための情報収集は始めにしておくことをおすすめします。

3.企業側の視点で考えられない人

企業側の視点で考えられないと、採用担当者がなにを求めているかが理解できないまま転職活動をすすめることになります。

「第二新卒は売り手市場だし、必須条件も特にないから応募すれば採用される」と思っていませんか?

内定が出る人と出ない人の違いの多くは、この「企業側の視点で考えられているか」にあると考えられています。

  • なぜ今企業は第二新卒を積極採用しているのか
  • 第二新卒に求めていることはなにか
  • どのような人材を採用したいのか

上記のような企業側の視点で考えることは非常に重要です。企業側の視点で考えられる人は、相手が求めているものが明確に分かるので、書類選考や面接で採用担当者が惹かれるような言葉を見いだせて、転職活動を効率良く進められるでしょう。

中途採用(即戦力)と第二新卒の違いって何?

中途採用と第二新卒の違いは、即戦力となる経験やスキルがあるかないかの違いです。

正確には、第二新卒も新卒採用ではないので中途採用のカテゴリーに分類されます。

即戦力となるスキルとは、数年以上の実績や経歴、資格保有者(経験者)、面接時の人柄などで判断されます。

企業側としては、即戦力人材・第二新卒を採用するメリットはそれぞれあり、募集背景によって求めるターゲット人材が異なってきます。

第二新卒の転職はいつから始めるのがいいの?

転職を始めたいと思った瞬間に始めましょう。

転職活動の準備もしながら、応募したい求人情報を見つけたら始める方も多いでしょう。

一般的に「転職しやすい時期」もありますが、第二新卒でいられる期間も限られていますし、求人情報も期間限定で掲載していることがほとんどです。そのため「応募したい」「今から始めたい」という気持ちの時に動き出して大丈夫です。

第二新卒は大手企業や化粧品など人気業界への転職も可能?

第二新卒が大手企業や人気業界へ転職することは可能です。

ただし人気業界や大手企業への転職は、人気であるため応募者数も多いため、厳しい転職活動にはなります。

選考を進めるためには、徹底した自己分析や企業研究をしたうえで、

  • 企業と自分がいかにマッチしているか(企業が自分を採用したらどれだけメリットがあるか)
  • 他の第二新卒にはない自分ならではの強みをアピールできているか

を意識するといいでしょう。

就活と転職活動では具体的に何が違うの?

就活と転職活動では、具体的に以下のような点が違います。

  • 書類(転職活動では職務経歴書が必要)
  • 面接回数(就活と比較して転職活動の方が少ない)
  • 面接時の服装(新卒ではリクルートスーツが必須でしたが転職活動はケースバイケース)
  • 内定承諾から入社までのスピード(新卒のように一律4月入社ではない)

就活のイメージのままだとギャップが大きいので転職活動に関する情報収集は必ずしておきましょう。

第二新卒が企業から歓迎される理由とは?

実績や経験が少ない第二新卒だからこそ歓迎される理由は4つあります。

  1. 新卒同様に他の会社のカラーに染まっていないので自社の企業文化や社風を受け入れやすい
  2. 教育面のコスト削減
  3. 新卒よりも入社後に早く活躍しやすい
  4. 将来会社を担う人材になりやすい

企業側としては新卒でなく即戦力人材でもなく第二新卒を採用するにはそれ相応のメリットがあると考えているので、それらを理解しながら面接に臨むといいでしょう。

まとめ

この記事をまとめると、

第二新卒の転職では、就活とは違うこと、でも即戦力採用とも違う転職を行う必要があります。

第二新卒の求人情報量は右肩上がりで増えており、企業側の採用意欲も高まっています。

第二新卒の多くは初めての転職活動のため、始めは戸惑うことや不安に感じる部分も多いかもしれません。しかしきちんと情報収集して事前準備することで自信はついてきます。再び早期離職することのないよう、転職軸を決めて効率良く転職活動していきましょう。

この記事があなたの転職活動に役立てば幸いです。

この記事の執筆者
「法人派遣マッチング」ならびに
転職エージェント「♯就職しよう」運営
株式会社アドバンスフロー 代表取締役 中塚 章浩

大手人材サービス会社在籍で2,000名以上の就業に携わり、
「自分に合った派遣会社や人材紹介会社を選ぶ重要性」 を肌で感じてきました。この記事の執筆を通して、派遣会社や人材紹介会社を選ぶ際のミスマッチを少しでも解消できればと思っています。
現在、派遣会社と企業をつなぐ「法人派遣マッチング」と求職者と企業をつなぐ「転職エージェントサービス」を運営しており、それらから得られる最新情報をお伝えするべく、随時、記事の編集や更新も行っています。

経歴
パーソルテンプスタッフ株式会社に在籍後、2010年に株式会社アドバンスフローを設立し、求職者向け情報サイト「♯就職しよう」を運営。現在、#就職しようの執筆とともに、転職・就職などHR領域に関するサービスを多数展開中。 ・執筆者の詳しい経歴はコチラ
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