「何かあった時に派遣は仕事を辞められるのか不安・・・」
と悩んでいませんか?
この記事が、新しい派遣先や就職へつながるきっかけとなっていただければ幸いです。
目次
- 派遣社員が仕事を辞める時はどんな理由が多いの?
- 職種や業種によって派遣を辞める理由は違う?
- 派遣を辞める時の注意点
- 派遣を辞める理由として言ってはいけないこと
- 派遣を辞める理由を言いたくない時の対処法
- 派遣から正社員に内定した場合の転職理由はなんと言う?
- 派遣の辞め時は契約更新を迎えるタイミング
- 初回の契約更新時に派遣を辞めても大丈夫?
- 契約期間中に派遣を辞めることはできる?
- 即日退職はやってはいけない?
- これだけはやってはいけない辞め方
- 途中退職をしてしまったら損害賠償を請求される?
- 派遣の契約更新しない場合はあるの?
- 正社員・契約社員と派遣社員の退職の違い
- 派遣契約中でも正社員への転職はできる?
- メールで派遣を辞めることを伝えるのはあり?
- 派遣先を退職するなら今後の事も考えておこう
- 派遣辞めたいけど辞めさせてくれないときはどうしたらいい?
- 派遣辞める時、退職の挨拶はどうしたらいい?
- まとめ
派遣社員が仕事を辞める時はどんな理由が多いの?
派遣社員が仕事を辞める理由としてどのようなものが多いのか、それぞれを紹介していきます。
自分の状況に当てはまるものがあるかどうか確認しながら、どんな状況で派遣社員が仕事を辞めているのか把握しておきませんか?
どんな理由があるのか知っておけば、派遣会社との相談もしやすくなるでしょう。
仕事内容が契約と異なっている
派遣社員が、契約内容に無いような仕事を任されることを理由に、退職するケースが多くあります。
派遣先としては契約内容を守って派遣社員へ仕事を提供しなければいけないため、本来は契約外の仕事は任せることはできません。
もし派遣先企業が契約外の仕事を依頼したい場合は、本人確認はもちろんのこと、派遣会社へ契約内容の変更を了承してもらう必要があります。
そのようなルールもあるため、何度断っても違う仕事をさせらるような会社には所属できないと、誰しもが思うのではないでしょうか。
期間限定で派遣会社に登録した
元々派遣会社に登録した理由が新しい就職先が見つかるまでであったり、結婚するまでの資金集めであったりと、期間を限定して派遣会社に登録していた派遣社員が、仕事を辞めるということもあります。
このような場合は、事前に派遣会社へどのくらいの期間、登録を行いたいのか伝えておけば、希望に合った派遣先を探してくれるでしょう。
ただし事前に伝えず、いきなり契約途中で辞めようとしても、なかなか認めてもらえないでしょう。
職場の人間関係のもつれ
様々な会社の仕事を行える柔軟さがある派遣では、我慢してまで同じ場所で働き続けたくないと考える方も多くいます。
そのため、人間関係がもつれたり、揉め事に巻き込まれそうになったりしたことで、契約を終了させる場合があります。
多少のことであれば我慢できるかもしれませんが、セクハラやパワハラなども含めた人間関係のもつれも、退職の大きな原因と呼べるでしょう。
正社員と比べると派遣先への割り切った考えを持つ人が多いのも、派遣の特徴です。
派遣だからと雑用ばかり押し付けられた
派遣社員だからと、雑用ばかりさせられて望んでいた業務ができないことが原因で、退職するケースもあります。
特に契約内容に存在しないような雑用であったり、本来できるはずだった仕事を任されないことで不満を抱えてしまうことがほとんどです。
正社員と派遣社員の格差をなくすことが求められている企業側は、正社員と派遣社員、どちらも満足できるような環境をつくっていかなければなりません。
給料が思うように上がらなかった
派遣社員に限らず働く人材にとって、給料は生活を支える意味でも重要なポイントです。
同じ業種や会社で働いているのに派遣社員によって時給が異なったり、給料の伸び率が上がらなかったりすることで、働きに見合った給料がもらえる仕事先を望んで、契約を終了させることもあります。
1年以上の長期となる派遣先であれば、昇給も望めますが、短い期間の派遣契約を行った場合は、より時給の高い派遣先を探した方がいいかもしれません。
親の介護などによる家庭の事情
親の介護などが必要になって、契約途中で派遣先を辞める派遣社員も少なくありません。
本来は契約途中の退職はできないことになっていますが、やむを得ない家庭の事情がある場合は、そのタイミングで仕事を辞めることを認めてもらえるケースもあります。
自己都合の退職扱いとはなりますが、家庭の事情でどうしても融通が効かなくなった場合などは、派遣会社に遠慮なく相談しましょう。
体調不良や怪我による業務への支障が出た時
家庭の事情と同様に、体調不良や怪我が理由で業務への支障が出ると判断された場合、途中退職を行うこともできます。
何の理由もなく辞めたいと言っても納得はしてもらえませんが、派遣社員が仕事に影響するほどの病気や怪我を持っている場合などは、派遣会社も働かせるわけにはいきません。
職種や業種によって派遣を辞める理由は違う?
派遣と一言で言っても、様々な職種があるため、それぞれの現場で働いている人々によって抱えている悩みや問題も異なります。
実際にどのようなことが理由で派遣社員が仕事を辞めると決断しているのか、工場と派遣看護師の2つを例に挙げて紹介します。
派遣で工場を辞める場合の理由
派遣社員が工場の仕事を辞めたいと考える原因には、
- 単純作業の繰り返しでやりがいが見出せなくなった
- 社員間のコミュニケーションがほとんどない
- 夜勤の有無
- 職場環境の悪さ
などが挙げられます。
工場派遣ではどうしても同じ作業を繰り返すことになってしまうため、途中で飽きてしまう人も多くいるようです。
また、社員間のコミュニケーションも少なくなりがちなため、人付き合いも大切にしていきたいという方にとっては退屈に思うかもしれません。
さらに工場によっては夜勤が必要になったり、製品によってはエアコンなどがない過酷な環境下で働かなければならなくなったり、デメリットも存在します。
工場派遣を希望する場合は、自分に合っているかどうかも事前に確認するようにしておきましょう。
派遣看護師を辞める場合の理由
派遣看護師としての仕事を辞めたいと考える理由には、
- フォローや指導をしてくれない
- 派遣看護師の立場を理解してくれない
- 残業が多くて辛い
- 責任のある仕事を任される
などがあります。
派遣看護師は即戦力が求められることも多く、詳しい仕事の説明をされないまま仕事が任されることもあるようです。
また派遣看護師と正看護師の違いを理解してくれず、定時で上がることを良しとしないような人も残念ながらいるようです。
さらに3年契約などの場合、仕事に慣れただろうからと、リーダーを任されたりすることも考えられます。
やりがいのある仕事を求めている方にとっては嬉しいことかもしれませんが、派遣社員として気楽に働きたいと考えている方にとっては不都合です。
派遣看護師に限らず、何も伝えずに急に辞めると派遣会社に迷惑をかけることにもなりかねないため、辛いと思った時は迷わず相談してみましょう。
派遣を辞める時の注意点
派遣社員として仕事を辞めたいと思った際に、伝えるタイミングや方法を間違えてしまうと、派遣会社に手間をかけさせてしまったり、信用を失わせてしまったりすることにつながりかねません。
ここでは派遣を辞める時に注意しておきたいポイントを、3つに分けて解説します。
3つのポイントを踏まえて、スムーズに仕事を辞められるように、派遣会社との話を進めていきましょう。
契約更新の1ヶ月前に辞めることを伝えよう
派遣会社は派遣社員へ契約終了を伝える場合は、30日前に報告することが義務付けられています。
つまり、派遣社員がいつまでに仕事を辞めることを伝えればいいかというと、契約を更新するのか終了させるのか判断することとなる、1ヶ月前のタイミングとなるでしょう。
更新が行われる前に、できるだけ余裕を持って仕事を辞めたいことを伝えた方がスムーズです。
派遣社員から、契約更新の2週間前などのタイミングで伝えられると、派遣会社は代わりの人員をすぐに探さなければいけなくなるため、早めの判断を心がけましょう。
派遣会社より先に派遣先に伝えるのはNG
派遣社員が仕事を辞めたいと思った時に、最初に伝えなければならない相手は、派遣会社になります。
派遣の場合、直接派遣社員を雇っているのは派遣会社となるため、派遣の仕事を辞めさせるかどうか決めるのは派遣先ではありません。
もし派遣先に一番に伝えてしまうと、「派遣が辞めるなんて聞いていない!」と怒らせてしまうことも考えられます。
余計なトラブルを起こしてしまう前に、まずは派遣会社に相談して、派遣先に伝えるタイミングは指示通りに行うようにしましょう。
すぐにばれる嘘や言い訳は印象を悪くする
派遣を辞める理由が思いつかないからといって、すぐばれるような嘘や言い訳を使わないようにしましょう。
発症もしていないような病気を偽ったり、身内の不幸があったなどの嘘をついたりしてばれてしまった場合、信用を失ってしまうことにもなりかねません。
相手に不快な思いをさせない伝え方を考えましょう。
派遣を辞める理由として言ってはいけないこと
派遣を辞める理由として言ってはいけないことを紹介します。
同じような意味合いでも、伝え方ひとつで相手に与える印象も大きく変化します。
「暇だから辞める」は派遣会社の信用を失う
派遣社員が、派遣を辞める時に言ってはいけない言葉は「暇だからやめる」です。
仕事が「暇だから」や、「飽きてしまった」などの理由は、向上心の無さや継続性の無さなどをイメージ付けさせてしまうため、「新しい仕事をしたい!」などの前向きな言葉に言い換えるようにしましょう。
今の仕事を辞めても、次の職場でがんばってくれるだろうと思わせることも大切です。
派遣を辞める理由を言いたくない時の対処法
派遣を辞める理由には、自分自身のことであったり、家族のことであったり様々な理由があると思いますが、派遣会社に本当の理由を伝えたくないという方もいることでしょう。
そんな時に役立つ、派遣社員が仕事を辞める時の理由の伝え方を届けします。
何から何までプライベートなことを話す必要はありません。
当たり障りのない理由を考えよう
退職する理由をいいたくなかったり、思いつかなかったりした場合は、当たり障りのない理由を考えましょう。
例えば、「新しい仕事にチャレンジしたい」、「今よりも好条件な場所で働きたい」などの円満理由であれば、派遣会社も頭ごなしに否定することはできません。
派遣から正社員に内定した場合の転職理由はなんと言う?
仕事を辞めると聞くとマイナスなイメージを考えがちですが、正社員に内定して転職したいなどの理由も存在しています。
派遣契約途中にも役立つ、正社員の転職で内定が貰えた際の伝え方を紹介します。
派遣会社にはなんと言う?
派遣会社には正直に、内定をもらえたことを伝えるようにしましょう。
ところが派遣契約途中の場合、派遣先にも派遣会社にも、多大な迷惑をかけることになるため、できれば契約を更新するタイミングで、転職の日程を調節することをおすすめします。
内定後の1ヶ月から2ヶ月程度であれば、転職先も待ってくれることがほとんどです。
もし急な日程での転職を求められた場合は、派遣会社にはっきりと伝えて、タイミングがいきなりになってしまったことを、お詫びするようにしましょう。
派遣先企業にはなんと言う?
派遣先企業に途中退職を伝える場合は、まず派遣会社に相談してから話すようにしましょう。
契約途中での解約になってしまう場合、派遣会社側から説明を行った後で、派遣社員が挨拶する形となるため、どのような内容でやめることを伝えればいいのか、派遣会社に相談しておくといいでしょう。
契約更新時に会社を辞めることになった場合は、新しい就職先が決まったことを伝え、これまでの感謝の意を伝えたり、引き継ぎ作業をしたりすることが重要です。
派遣の辞め時は契約更新を迎えるタイミング
派遣の辞め時は、契約更新を迎えるタイミングがベストです。
契約更新をするかどうかは、一般的に3ヶ月に1度行われるため、そのタイミングで派遣社員が仕事を辞めたい場合は、派遣会社は強制的に働かせることはできません。
もし契約更新時に伝えず、途中退職になってしまうと、契約日まで派遣社員を提供できなかったことで、派遣会社が派遣先から信用を失ってしまうことになってしまいます。
できるだけ円満に辞めたいのであれば、契約更新の時期に合わせて退職することをおすすめします。
初回の契約更新時に派遣を辞めても大丈夫?
契約更新時に退職することがベストなタイミングだといわれていますが、初回の契約更新時に辞めたいと伝えても問題はないのでしょうか?
初回更新時において、派遣社員の退職は認められるかどうかについて記載します。
少し気まずい初回更新でも辞めるか続けるかは個人の自由
初回更新で派遣を辞めるのは少し気まずいと思われるかもしれませんが、派遣社員の契約を更新するか更新しないか決めるタイミングでもあるため、退職するかしないかはあくまでも個人の自由です。
しばらく働いてみて、自分に合わないと感じたのであれば無理に仕事を続ける必要はありません。
派遣会社側は、契約更新を希望しない派遣社員を強制的に働かせることはできないため、遠慮せずに辞めたい旨を伝えましょう。
もしも契約更新を強制された場合は、弁護士などの第三者に相談するといいでしょう。
契約期間中に派遣を辞めることはできる?
契約期間中に派遣を辞められるのかについて、原則や派遣を辞められるケースについて解説します。
できるだけルールに則った辞め方をするようにしましょう。
原則契約途中の退職はできないようになっている
派遣契約途中の退職は、原則できないことになっています。
派遣社員の場合、派遣会社と派遣先との契約に同意した上で仕事をすることになるため、契約満了まで働かなければなりません。
派遣先や派遣会社も同様に、途中で派遣社員を一方的に解約できないことになっているので、どちらも規則を守る必要があります。
結婚で引っ越しするなどのやむをえない理由が必要
規則上は派遣社員の契約途中退職は行えないことになっていますが、結婚で引っ越しが必要になったなどの、やむを得ない理由があれば、途中退職を行うことも可能です。
労働基準法でもやむを得ない理由がある場合の退職は認められているため、派遣会社も強制的に働かせることはできません。
即日退職はやってはいけない?
その日に仕事を辞めたいと思った時に、派遣社員は会社を辞めることができるのでしょうか?
即日退職について派遣ではどのような決まりになっているのか、解説していきます。
途中退職と同じく禁止されている
即日退職についても、基本的に途中退職と同じように禁止されています。
どのようなタイミングであろうと、契約途中の解約は行えないようになっているため、契約内容をしっかりと確認した上で派遣先を決めるようにしましょう。
やむを得ない理由や会社に問題があれば即日退職はできる
即日退職であっても、会社に不当な扱いを受けたり、病気や怪我で仕事を続けられなくなったりした場合は、派遣会社に伝えて即日退職を行うことも可能です。
「仕事が嫌になった」や、「嫌いな人がいるから」というだけでは、認めてもらうことはできないでしょう。
これだけはやってはいけない辞め方
途中退職や即日退職も含めて、派遣社員が仕事を辞めたい時にやってはいけない、仕事の辞め方をお教えします。
派遣先だけではなく、派遣会社にも大きな負担をかけることになってしまいかねません。
何も伝えず仕事を「バックレ」たら多大な迷惑がかかる
派遣社員が仕事を辞める時にやってはいけない手段は、明日から行かないと勝手に決めるなどして、何も伝えずにいきなり職場へ行かなくなる「バックレ」です。
いきなり派遣社員が来なくなってしまうと、派遣先の1日の流れが崩れてしまったり、派遣会社は大慌てで新しい人材を探さなければいけません。
また同じ派遣会社で新しい職場を探そうと考えていたとしても、連絡もなく仕事を辞めてしまう人材だと判断されて、好条件の職場を紹介してくれなくなる可能性も捨てきれません。
「何か事件に巻き込まれたのでは!?」と警察沙汰になることがある
何の連絡もなく職場へ行かないことで、「もしかしたら、何か事件に巻き込まれているのではないか?」と思われてしまい、警察に捜索願を出す可能性も十分にあり得ます。
連絡が取れればそのような事態にはならないかもしれませんが、連絡がつかず、家族に確認を取るどころか、警察沙汰にまでなって、警察が家にまで来たケースもあるようです。
あらぬ誤解を生まないためにも、すぐ辞めたいからと言って「バックレ」は行わないようにしましょう。
途中退職をしてしまったら損害賠償を請求される?
派遣会社や派遣先が、無理やり働かせたり、断りもなく退職させた場合などについては罰則が科されることになりますが、派遣社員側が途中退職した場合はどうなるのでしょうか?
途中退職をした場合の損害賠償の有無について解説していきます。
途中退職をしても派遣社員に損害賠償が請求されることはない
労働基準法では、派遣社員が途中退職をしたとしても、損害賠償は請求されないことになっています。
とはいえ、途中解約を何度も繰り返していたら、派遣会社からやる気がないと勘違いされることにもなりかねないため、自分勝手な理由のみですぐに辞めるようなことは控えるようにしましょう。
派遣の契約更新しない場合はあるの?
自分から派遣を辞める自己都合のことについて紹介してきましたが、派遣会社側から更新しないと伝えられたり、経営不振や倒産などによる会社都合が原因で、契約途中で切られるケースも考えられます。
しかし、更新する予定があったのに、特に理由もなく中途解除されたり、更新しないことについて引き止めを行って強制的に契約を更新したりすることは、派遣会社の違法行為となります。
派遣会社側にもしっかりとした理由がないと、契約の更新を終了させることはできません。
だからといって、サボりながら働いていては能力不足だと判断されることもあるので、契約期間中は真面目に働くように心がけましょう。
正社員・契約社員と派遣社員の退職の違い
正社員と契約社員が退職を行う際に、どのような違いがあるのかご紹介します。
正社員と派遣社員の退職時の違いを把握できれば、どちらで働いて行くか考える判断材料ともなるでしょう。
正社員は2週間以内に伝えれば仕事を辞められる
正社員の場合、派遣社員とは違い、契約期間が定められていないため、2週間以内に仕事を辞めたいことを伝えれば、退職することも可能です。
つまり無期雇用となる正社員は、特にいつまで働かなければならないといった決まりも無いため、派遣社員と比べると仕事を辞めやすくなっているといえるでしょう。
派遣社員は契約期間を守らなければならない
派遣社員は派遣先との契約期間が設けられることになるため、2週間前にいきなり辞めたいと伝えても、なかなか認めてもらえません。
やむを得ない理由がある場合以外は、途中退職が難しくなってしまう点が、正社員との大きな違いとなるでしょう。
退職することに関しては、正社員よりも自由度が低くなっています。
派遣契約中でも正社員への転職はできる?
派遣契約中の正社員の転職が実際にできるのかについて、注意点や断り方などからみていきます。
急な転職を行う場合は、それなりのリスクを伴うことを覚えておきましょう。
いきなりの転職はあまりいい顔をされない
契約途中での転職は、正社員になれる場合であってもあまりいい顔はされません。
派遣会社にとっては契約期間中まで、派遣先へ人材を提供する義務があるため、信用を失うことにもなりかねません。
派遣先にとっては働き手を失うことになるため、仕事に大きな影響を与えることも考えられます。
考えもなしに就職活動を進めてしまうと、転職先にも迷惑をかけてしまいかねないため、契約更新のタイミングで転職を考えた方がいいでしょう。
できれば1ヶ月ほどの猶予を確保しよう
契約途中で転職を理由に退職を望む場合は、引き継ぎなどができる1ヶ月ほどの猶予を確保することをおすすめします。
雇用する企業側も、1ヶ月や2ヶ月ほどの期間であれば待ってくれるので、派遣会社に相談してうまく仕事を辞められるように、調整してもらえる余裕を持つことも重要です。
すぐに辞めなければいけない時は嘘も方便で乗り切ろう
急な転職が必要になった場合は、あえて正社員への転職が決まったことを伝えずに、引っ越しが必要になったなどの、当たり障りのない理由をつけて断ることもひとつの方法です。
あまり強く勧められる方法ではありませんが、どうしても説得する時間などがない場合は、最終手段として考えてみてはいかがでしょうか。
メールで派遣を辞めることを伝えるのはあり?
派遣先の仕事を辞めたい時、メールで連絡することはマナー違反となるのでしょうか?
メール連絡は退職希望を伝えるツールとして正しいのか、使う場合の注意点などについて解説します。
メールは最終手段にしたほうがいい
派遣会社に仕事を辞めたい旨を伝えたい場合は、出来る限り派遣会社へ赴くまたは、電話を使うなど、直接自分の声で伝えた方が良いとされています。
ところが派遣会社によってはメールでの連絡も必要とされる場合もあるため、まずはそれぞれの派遣会社が、どのような連絡手段を必要としているのか確認することから始めましょう。
もし直接伝えることや電話が必要な場合は、直接伝えるもしくは、電話連絡を優先させたほうがいいでしょう。
直接伝える時間がなかったり、電話での連絡が取れなかったりした場合は、最終手段としてメール連絡をおすすめします。
メールで契約更新を行わないことを伝える時の例文
◯◯派遣会社
◯◯様
いつも大変お世話になっております。
派遣スタッフの「フルネーム」です。
現在派遣先として配属させて頂いている、◯◯(会社)様との契約更新についてご連絡致しました 。
申し訳ありませんが、契約を更新しない方向で調整をお願いいたします。
お手数をおかけしますが、何卒よろしくお願い致します。
派遣社員が契約更新をしないことを、メールで派遣会社に伝える場合は、簡潔に契約更新を終了させたい旨を伝えるようにしましょう。
もし派遣会社から返信などがない場合は、電話で確認を取るようにしましょう。
メールで契約途中退職を伝えたい時の例文
◯◯派遣会社
◯◯様
いつも大変お世話になっております。
派遣スタッフの「フルネーム」です。
契約終了についてお伝えしたく、ご連絡いたしました。
私事で誠に申し訳ございませんが、 家族の介護が必要となったため、勤務を続けることが困難になってしまいました。
つきましては、現在配属していただいている◯◯(会社)様との契約を、終了させていただきたく存じます。
契約期間中の退職は本来であれば許されることではありませんが、何卒ご理解いただきますようお願い申し上げます。
途中退職や、即日退職を行う場合は、どのような理由で辞めたいのかはっきりと伝えて、契約期間中の退職になることを、申し訳なく思っていることを伝えましょう。
派遣先を退職するなら今後の事も考えておこう
派遣先を退職することはしっかりとした理由があれば、難しいことではありません。
ところが、辞めた後の事をしっかりと考えておかないと新しい就職先を探すことが難しくなってしまいます。
派遣先を辞める際に考えられる3つの選択肢について、それぞれ紹介していきます。
自分がどの道を選ぶか考える参考として、お使いください。
同じ派遣会社の利用を続ける
同じ派遣会社を利用して新しい就職先を探す場合は、退職時にできるだけ角の立たないような辞め方をするようにしましょう。
こちらが真面目に働かなかったことで退職になってしまったり、身勝手な理由でやめてしまったりしたと判断されてしまうと、好条件の仕事を紹介してもらうのが難しくなってしまいます。
条件の良い仕事先を紹介してもらうためには、派遣会社との信用も必要となるため、次の派遣先が決まった場合は、できるだけ契約満了まで勤務を全うするようにしましょう。
別の派遣会社に登録する
別の派遣会社に登録する場合は、退職理由などを特に伝える必要はないため、解約した派遣会社と同じように登録して問題ありません。
ところが、新しい派遣会社に所属することは、一から新しい派遣会社と付き合っていくことになるため、いきなり好条件の職場を紹介してもらうことが難しくなってしまいかねません。
派遣として働いた経験があれば評価してもらえることもありますが、また最初から始めるつもりで、積極的に派遣先探しを行うようにしましょう。
正社員を目指す
派遣社員を辞めて、正社員を目指す方法も考えられます。
ハローワークに相談すれば失業保険をもらうこともできるため、資格の取得を目指したり、就職サポートなどを活用したりしながら、正社員を目指すのもひとつの方法です。
派遣社員として働いてきた経験も活かせるような職場であれば、アピールポイントにもなるでしょう。
派遣辞めたいけど辞めさせてくれないときはどうしたらいい?
体調不良などを訴えて派遣を辞める際は、医師の診断書を持っていくことも効果的です。
診断書を持って行っても辞めさせてくれない時は、弁護士などの第三者に相談して、間に立ってもらうようにしましょう。
一人で下手に感情的になってしまうと、言いくるめられてしまう場合も考えられるので、法律的な観点から間違いが指摘できる弁護士などがいれば、話がスムーズに進むようになるでしょう。
派遣辞める時、退職の挨拶はどうしたらいい?
派遣会社との相談も終わり、円満な理由で派遣先から退職することになった際に、どのような挨拶をすればいいのかについて、朝会などでの挨拶と退職をメールで伝える際の例文をそれぞれお届けします。
お世話になったことについて感謝の言葉を伝えることも、社会人としてのマナーのひとつです。
朝会などでの挨拶(例文つき)
この度、一身上の都合により、◯月◯日で退職することになりました。
短い間ではありましたが、温かいご指導を頂き誠にありがとうございました。
業務を通じて学んだことを活かして、次の仕事に励んでまいります。
皆様のご健勝と、ご活躍を心より祈っております。
これまで本当にありがとうございました。
なお、私の業務に関しては◯◯部の△△さんに引き継いでいただきます。
よろしくお願いいたします。
会社全体の朝礼などで挨拶をする場合は、自分のフルネームと所属部署を紹介するようにしましょう。
どんな理由で退職するのか詳しく説明する必要はないので、一身上の都合と言っておけば問題はありません。
また会社で培ったことや、出来事などを加えて感謝を伝え、経験したことを次の職場に生かすなどの前向きな内容で挨拶をするようにしましょう。
退職メール(例文つき)
お疲れ様です。 ◯◯部の「フルネーム」です。
この度、一身上の都合により、◯月◯日で退職することになりました。
本来ならば、お世話になった皆様には直接、挨拶をすべきですが、メールでのご挨拶にて失礼いたします。
短い間では御座いましたが、皆様にご指導ご鞭撻をいただき、誠にありがとうございました。
今後はこちらで培った経験や知識を活かして、邁進する所存です。
末筆ではございますが、皆様のご健勝とご多幸をお祈り申し上げます。
今まで本当にありがとうございました。
のように、派遣を辞める時はメールで退職連絡することを謝罪しつつ、お世話になったことに関して、感謝を伝えるようにしましょう。
まとめ
この記事をまとめると、
やむを得ない理由などで途中退職を望む以外の場合は、契約更新時に仕事を辞めたいことを伝えておくと、スムーズに物事が進みやすくなります。
契約更新については、派遣社員と派遣先両方の同意が必要となるため、本来派遣社員が契約更新を断れば、退職できるようになっています。
即日退職や途中退職をしたい場合は早めに相談しよう
派遣社員の契約中の退職や、即日退職については、原則認められていません。
しかし、やむを得ない理由がある場合は、契約途中でも派遣を辞められます。
とはいえ、急な連絡になると、派遣会社も新しい人材を探さなければならないため、遅くても1ヶ月ほどの余裕を持って相談するようにしましょう。
もし派遣会社が強制的に契約更新を迫ってきたり、働かされそうになったりした時は、弁護士などの第三者に相談するようにしましょう。
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