株式会社アドバンスフロー 代表取締役
中塚 章浩
著書「面接の疑問 Q&A」・Twitter
パーソルテンプスタッフ株式会社に約6年在籍し、現在は人材紹介会社「株式会社アドバンスフロー」の代表取締役。
のべ約2,000名もの転職支援を行い、求職者が希望する仕事を得られるよう尽力。人材業界16年の経験から「転職はしっかりとした情報が得られれば得られるほど、理想の職場を見つけられる」と確信し、多くの人が情報を得られるよう、記事の監修も行う。
「40代・未経験・資格なしでも介護職への転職は可能?」このようなお悩みを抱えていませんか?
介護職は、40代以上の未経験の方でも採用されやすい職業の一つです。
「#就職しよう」では40代以上の未経験の方へ介護職への転職をおすすめしています。
なぜ40代以上の方に介護職への転職がおすすめの理由を、この記事で詳しく紹介します。
ぜひ最後までご覧ください。
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目次
介護職が40代におすすめな理由
一般的に「40代を過ぎると未経験の職種に転職するのは難しい」と言われることが多いですが、公益財団法人介護労働安定センターのデータによると、介護職は中途採用の実績が豊富です。
さらに「介護職」は、40代以上の方の採用に積極的な企業の求人が多く、未経験の方の転職実績が豊富な職種です。
また、介護職として働く方の平均年齢は男女ともに40代と、同年代の方が多く勤めていることも、40代に介護職をおすすめする理由の一つです。
介護職は未経験・無資格の40代も応募可能?
介護職は未経験の40代も応募可能!
介護職は未経験から挑戦している方が多い職種です。
公益財団法人介護労働安定センターのデータでは、現在介護職で働く方のうち「前職あり」の方が 78.2%となっています。そのうち「介護・福祉・医療関係以外の仕事」だった方が63.4%という調査結果が報告されています。
こういったデータからも、「介護職は未経験の人でも挑戦しやすい職種」であることが分かります。
介護職は資格なしの40代も応募可能!
介護職として働くには、資格が必要な印象がありますが、無資格の方でも対応可能な業務もあるので未経験の方でも転職可能です。
具体的には、
- 介護施設での業務全般
- 訪問介護での生活援助(食事作りや掃除など)
- 送迎業務
といった業務は「資格なしの方」や「未経験の方」でも対応可能な業務となります。
介護施設内での「入浴介助」「排泄介助」「食事介助」といった業務も、「介護福祉士など有資格者の指示の元」であれば資格がない方でも対応が可能となります。
また介護施設は、入社後に資格取得支援行っている場合が多く、働きながら介護に関する資格取得を目指すことも可能です。
介護職は求人数が豊富な職種?
介護職は有効求人倍率が高い職種
介護職は、転職業界の中でも常に求人数が豊富です。
世の中で仕事を探している「有効求職者」に対する求人数の割合である「有効求人倍率」が常に高いため、介護職は転職しやすい職種と言えます。
介護職は求人数が減少しにくい職種
WHO(世界保健機構)の定義では、総人口に占める65歳以上の人口が7%を超えると「高齢化社会」、14%を超えると「高齢社会」、21%を超えると「超高齢社会」となっています。
内閣府のデータによると、日本は人口のうち65歳以上の高齢者の割合が21%を越えている超高齢化社会です。
2025年には「団塊の世代」と呼ばれる1947年~1949年生まれの方が75歳以上の後期高齢者となるため、介護職員が37万人不足するのではと言われています。
今後も介護職の求人数が減少する可能性が低いため、安定した仕事を探している方、長く働ける仕事を探している方におすすめの職種と言えます。
介護職の転職活動に利用すべき4つのサービス
ここでは介護職の転職活動の際に利用すると便利な「派遣会社」「転職エージェント」「転職サイト」「ハローワーク」について、それぞれのメリット・デメリットを紹介します。
転職エージェントを利用する
転職エージェントとは、キャリアアドバイザーが仕事選びから入社までをサポートしてくれる転職支援サービスのことです。無料で利用できます。
- 【転職エージェントのメリット】
-
- 転職エージェントが希望に近い求人を紹介してくれるので、自分で求人を探す手間がない
- 企業との連絡は転職エージェントがすべて代行してくれる
- 応募書類の添削や面接の対策などのアドバイスがもらえる
- 【転職エージェントのデメリット】
-
- 希望とマッチする求人ばかりをを紹介されるとは限らない
- 転職エージェントの担当者と相性が合わないと、思うような転職活動ができないことがある
- 未経験の求人の取り扱いが少ない転職エージェントもある
派遣会社を利用する
派遣会社の派遣社員として働く場合は、派遣会社と雇用契約を結び、就業先である介護施設で勤務する形となります。
- 【派遣会社のメリット】
-
- 派遣会社が間に入るため、事前に職場見学が可能
- 職場の情報を聞ける
- 契約期間があらかじめ決まっているのでさまざまな現場を経験できる
- 【派遣会社のデメリット】
-
- 時給制のため正社員と比べ給与が安定しない
- 賞与が出ない場合が多い
- 派遣法「派遣先事業所単位の期間制限」によって、同一の事業所に派遣で就業できる期間は上限3年までのルールとなっている
転職サイトを利用する
転職サイトは気になる求人に直接応募ができるのがメリットのひとつです。
転職サイトをいくつか確認して、あなたの希望に近い求人を探してみましょう。
- 【転職サイトのメリット】
-
- 企業側からスカウトメールが来ることがある
- Webから手軽に応募できる
- 自分の好きなタイミングで転職活動を行うことが可能
- 【転職サイトのデメリット】
-
- 働く施設の見学ができないこともある
- 求人サイトが多いのでどこを利用するか迷う
ハローワークを利用する
ハローワークは各自治体に設置されているので、気軽に求人検索や、就職相談・転職相談をすることが可能です。
- 【ハローワークのメリット】
-
- ハローワーク窓口で直接相談ができる
- 求人の気になる点は職業相談員が企業に確認してくれる
- 応募書類のアドバイスや、面接対策をしてくれる
- 資格取得支援や相談会がある
- 【ハローワークのデメリット】
-
- ハローワークで発行する「紹介状」がないと応募ができないので、ハローワークに足を運ぶ必要がある
- インターネット経由での応募を受け付けていない場合が多く、応募書類を作成し、郵送する必要がある
- 職場見学ができない場合もある
ハローワークでは求職中の方を対象とした、「介護職に関する資格取得支援」を行っています。
「公共職業訓練(ハロートレーニング)」「求職者支援訓練」「介護労働講習」など、求職状況や、求める資格によって、さまざまな受講コースがありますので、転職前に資格取得を目指している方はぜひハローワーク公式サイトにて最新の情報をお確かめください。
また、ハローワークでは、介護の仕事に就きたい人を対象にした就職相談会の開催実績があります。
企業も参加するケースもあり、企業の担当者に直接質問することが可能です。
開催時期などに関する情報は、最寄りのハローワーク窓口や、ハローワークの公式サイトにてご確認ください。
【参考】※外部サイトにジャンプします
厚生労働省-離職中で、職業訓練を受講してスキルアップしたい
厚生労働省-ハロートレーニング(離職者訓練・求職者支援訓練)
厚生労働省-全国のハローワークの所在地
公益財団法人 介護労働安定センター-介護労働講習(実務者研修を含む)
介護職の業務内容について
介護職の業務内容は、大きくわけると以下の3つです。
身体介護 | 主に利用者の身体に直接触れて行う介護 |
---|---|
生活援助 | 家事などを中心とした、利用者の生活をサポートする |
その他 | 身体介護、生活援助以外の業務全般 |
介護職未経験の方や資格なしの方の場合は「身体介護」と「生活援助」が主な業務内容となることが多いです。
ここからは業務内容の詳細について紹介します。
- 【身体介護の一例】
-
- 入浴介助…洗髪や洗身を援助
- 排泄介助…トイレの介助・おむつ交換
- 食事介助…うまく食事ができない利用者の方のサポートなど
- 【生活援助の一例】
-
- 掃除、洗濯
- 買い物
- 食事の調理や片づけ
- 薬の受け取りなど
- 【その他の支援の一例】
-
- レクリエーションの企画や実施
- 利用者のご家族とのコミュニケーション
- 事務作業全般
介護施設には3つの種類がある
介護職で働く施設には種類があり、大きく分けると入所型、通所型、訪問型の3つに分かれます。
- 【入所型施設】
-
- 主に「老人ホーム」や「グループホーム」と呼ばれる
- 24時間常駐サービスを提供している施設の場合、夜勤がある
- 運営元(公的施設・民間施設)と、要介護認定のレベルによって施設の名称が異なる(
- 高齢者向け賃貸住宅など、介護を必要としない方が入居している施設もある
- 【通所型施設】
-
- 身体機能の維持・向上を目指す機能訓練や、他者との交流を目的とした日帰り介護施設
- 「デイサービス」は身体介護、レクリエーション、機能訓練などを行う
- 「デイケア」は、デイサービスの内容に加え、常駐医師の指示のもとでリハビリを行うことが可能
- 【訪問型介護サービス】
-
- 利用者の自宅を訪問し、必要な介助や援助を行う
- 主な支援内容は「身体介護」「生活援助」「通院時の介助」
- 単独で「身体介護」を行うには介護職員初任者研修や介護福祉士などの資格が必要となる
- 訪問時間や支援内容は利用者の要介護認定度や依頼内容によって異なる
転職活動応募書類や面接のポイント
未経験から介護職へ挑戦するにあたり、面接や応募書類で使用する「志望動機」などの準備が大切です。
志望動機や自分のスキルを整理する
・なぜ介護職を志したか(具体的なエピソード、きっかけなど)
・これまでの仕事や経験で活かせるものはあるか
・希望する働き方(週〇日勤務など)
このような内容を書き出すことで、応募書類や面接で使用する「志望動機」や「エピソードトーク」を事前にまとめやすくなります。
面接では「働く意欲」をアピールする
未経験・無資格の方は面接官に対し、「働く意欲」をしっかりアピールすることが大切です。
また、志望動機は長くなりすぎないように、強調したいエピソードを整理して、簡潔に伝えられるようにまとめましょう。
介護職でやりがいを感じるとき
「介護職をやっていてよかった。」そう感じる瞬間は、働く上でのモチベーションになりますよね。
では、実際に介護職で働いている方が「仕事のやりがい」を感じるときはどんなときでしょうか。
利用者の方に感謝されたとき
介護職でやりがいを感じるのは、利用者の方や利用者のご家族から
「ありがとう」
「あなたがいると安心する」といった感謝の言葉を掛けられたときです。
仕事内容の中には「つらい」「きつい」と感じる業務がある場合もありますが、利用者の方や利用者のご家族の方に温かい言葉を掛けてもらえたときに、仕事にやりがいを感じることが多いです。
利用者の方の変化が見られたとき
介護職で働く方が仕事でやりがいを感じるのは「利用者の方に変化が見られたとき」です。
具体的には、「以前と比べて、利用者の方が自分で出来ることが増えたとき」や「表情が増えたと感じたとき」「食欲がこれまでよりも増えたとき」など、利用者の方の変化を感じた時にに働く上でのやりがいを感じる方が多くいます。
このように、利用者の方の生活や表情が良い方向に変化していく様子を間近で感じられることが、介護職で働く上での醍醐味と感じる職員の方もいます。
介護職でつらいと感じるとき
介護職として働く人は、どのような時に「つらい」「きつい」と感じているのか、ここから詳しく紹介します。
「肉体的につらい」と感じるとき
- 【夜勤】
-
- 夜勤がある施設の場合、生活リズムが崩れる、日勤と比べ疲労回復に時間が掛かる、といった理由から「肉体的につらい」と感じる方が多い
- 【移動を伴う介護業務】
-
- 入浴時や排泄時などの移動を伴う介護業務は、利用者の介助をおこなうときに腰に負担が掛かる動きが多く、介助の技術やコツを掴むまでは、介護職員の身体に負担が掛かりやすい
- 先輩スタッフにコツを教えてもらうと良い
精神的につらいと感じるとき
- 【人間関係】
-
- 介護職は、利用者、利用者の家族、職員など、業務で関わる人が多いため、人間関係について悩みを抱え「精神的につらい」と感じる可能性がある
- 【業務量の多さ】
-
- 施設によっては、慢性的な人員不足により、職員1名あたりの業務量が非常に多い施設がある
- 疲労やストレスをため込まないように注意する
まとめ
介護職は40代で未経験の方や資格がない方でも挑戦しやすいおすすめの職業です。
超高齢化社会の日本にとって、介護職はなくてはならない仕事のひとつなので、この先も求人が減る可能性が低い職種と言えます。
また、介護職で働くことで、介護技術や、介護サービスの知識がつくため、将来、ご家族の中で介護が必要になったときに役に立つでしょう。
この記事の内容を参考に、あなたに合った介護施設と巡り合えることを心から願っております。
この記事があなたの転職活動のお役に立てば幸いです。
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