「紹介予定派遣」とは? メリット・デメリットを派遣のプロが教えます


元派遣&転職会社で約6年勤務

「紹介予定派遣って何? 本当にいいものなの?」と疑問に思っていませんか。

そこで、派遣会社に勤務した管理者が、次に挙げるような紹介予定派遣の知識について詳しく解説します!

  1. 紹介予定派遣とは? 紹介予定派遣のメリット・デメリット
  2. 派遣登録から直接雇用になるまでの流れ
  3. 直接雇用の試用期間との違いなどのQ&A

正社員や契約社員などの直接雇用で働きたいと考えて転職活動している方には、紹介予定派遣はぜひ活用していただきたい働き方の一つです。

この記事で紹介予定派遣について知っていただくことが、今後の転職活動に少しでも役立てば幸いです。

この記事の管理者
株式会社アドバンスフロー 代表取締役 中塚 章浩
派遣&転職会社で約6年勤務

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紹介予定派遣とは? 紹介予定派遣のメリット・デメリット

紹介予定派遣とは?

紹介予定派遣がどういう働き方なのか、そのメリットやデメリットについてご紹介します。

そして、それらを総合的に検討したうえで「紹介予定派遣を活用すべきかどうか」についても、解説していきます。

1.紹介予定派遣とは?

紹介予定派遣とは、最長6ヶ月間派遣スタッフとして働いた後、派遣先企業と派遣スタッフの双方合意のもとで、派遣先企業に直接雇用されるかたちで採用される働き方です。

紹介予定派遣とは?

派遣スタッフとして就業する期間は、派遣スタッフは派遣会社と雇用契約を結んでおり、派遣会社の人間として派遣先企業で働きます。

派遣期間終了後、派遣先企業の直接雇用に切り替わる際には、派遣先企業と雇用契約を結びます。それ以降は派遣先企業の従業員として働き続けることができます。

2.紹介予定派遣のメリット

主な「紹介予定派遣のメリット」は次の5点です。

  1. 未経験の職種でも採用される可能性がある
  2. 応募の際、派遣会社のサポートがある
  3. 選考回数が少ないなど、採用の難易度が低い
  4. 社風や仕事の適性・相性を見極められる
  5. 直接雇用に至るまで、派遣会社が企業との各種調整を代行してくれる

紹介予定派遣は、ざっくりまとめると「派遣会社が企業とあなたの間に入り、実際に働いてみることもできる転職活動」と考えていただいていいでしょう。採用に向けて、派遣会社による面接指導などのサポートも受けられます。

派遣会社は派遣スタッフに対して、採用の可能性が高い案件=企業が求めている適材を紹介しています。そのため、選考回数も少なく採用の難易度も低くなる場合が多いです。

また、実際に派遣スタッフとして就業してから直接雇用になるため、会社の雰囲気や仕事の適性、相性が合うかどうかといったことをよく知ったうえで、直接雇用に切り替えるかどうか判断できるのです。

3.紹介予定派遣のデメリット

次の6点が、主な「紹介予定派遣のデメリット」です。

  1. 応募するまで企業名がわからない
  2. 求人の選択肢が狭まる
  3. 必ず直接雇用に切り替わるわけではない
  4. 直接雇用=正社員とは限らない
  5. 直接雇用への切り替え後後には給与が下がる場合がある
  6. 有給休暇の発生が遅くなる

派遣会社が間に入るため、派遣会社がもっている求人しか選択肢がありません。転職活動として考えると、自分の希望にぴったり合う求人を見つけられない可能性もあります。

また、派遣スタッフとして勤務する際の給与は基本的に時給換算ですが、直接雇用になると月給になり、同じ時間働いても得られる給与が少なくなる可能性もあります。

さらに、有給休暇は、直接雇用として入社して6ヶ月経ってから付与され、派遣スタッフとして働いていた期間は対象となりません。そのため、最長で1年経たないと有給休暇がありません。

4.紹介予定派遣は活用すべきか?

メリット・デメリットを合わせて考えても、直接雇用で働きたいのなら、紹介予定派遣の求人を検討する価値はあります。

直接雇用に切り替えた後の給与や雇用形態は、紹介時に必ず派遣会社から説明されます。自分の条件に合わないならば断れるため、自分で求人に応募する直接応募と大きな差はありません。

求人の選択肢は確かに少ないですが、複数の派遣会社に登録して紹介予定派遣の求人情報を得ることで選択肢を増やすことはできますし、直接応募の転職を併用してもいいのです。

直接雇用での転職を目指すなら、2~3社の派遣会社へ登録して紹介予定派遣の求人を探しつつ、自分でも直接応募を継続して転職活動するのがベストです。

派遣登録から直接雇用になるまでの流れ

派遣登録から直接雇用になるまで

派遣会社に登録してから、紹介予定派遣で派遣スタッフとして仕事をはじめ、派遣先企業で直接雇用になるまでの流れは、以下のとおりです。

1.派遣会社に登録し、応募求人を決める

まずは派遣会社に登録しましょう。派遣会社に登録するためには登録会に参加して、コーディネーターとの面談やスキルチェックを受ける必要があります。

このとき、「紹介予定派遣の求人が多い派遣会社」へ登録しましょう。求人が多いということは選択肢が多く、さらには実績も多いと考えられるためです。

登録後は、派遣会社のマイページで求人を検索したり、派遣会社から条件に該当する求人の紹介を受けたりしたなかから、応募(派遣ではエントリーといいます)する求人を選びます。

エントリーの際には、派遣スタッフとして働く期間の待遇はもちろん、直接雇用になった場合の待遇についても派遣会社から必ず説明があります。

条件に合う求人かしっかり確認し、必要ならばどんどん派遣会社に問い合わせて、自分がエントリーすべき求人か見極めてください。

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2. 派遣会社の社内選考と派遣先企業の選考を受ける

紹介予定派遣の求人にエントリーした場合、まずは派遣会社の内部で「社内選考」を受けます。

これは、エントリーした就業希望者のなかから派遣会社が「派遣先企業に紹介する人材」を厳選するためのもので、社内選考で落選する場合もあります。

派遣会社の社内選考を通過したら、次に派遣先企業の選考を受けます。履歴書や職務経歴書などは派遣会社から事前に提出されている場合が多く、就業希望者が実際に行うのは主に面接や筆記試験のみ。派遣会社が選考している分、採用のハードルは若干低くなっています。

とはいえ、必ず採用されるものではありません。厚生労働省によると、2016年度に紹介予定派遣を希望した方は約20万人いますが、実際に派遣スタッフになった方は45,000人程度。約22%の合格率しかありません。

社内選考と派遣先企業の選考を受ける

出典:厚生労働省「平成28年度労働者派遣事業報告書の集計結果(労働者派遣事業・都道府県別)」

3.派遣スタッフとして仕事をスタートする

採用が決まったら、まずは最長6ヶ月間「派遣スタッフ」として派遣先企業で働きます。

この間の就業ルールや条件設定は、派遣スタッフとしてのものに従うことになります。たとえば、勤怠表やタイムカード、給与の振込日などは、直接雇用の方とは違うことが多々ありますし、急な欠勤の場合には派遣会社と派遣先企業のどちらにも連絡するといった対応も求められます。

しかし、派遣スタッフとして勤務している間は、慣れない仕事に不安を感じることがあっても派遣会社が心強い相談相手になってくれます。不安なことを相談しながら社内の雰囲気や仕事内容などにしっかりと触れることで、本当に自分に合っている企業・仕事なのかを見極めることができます。

4.双方合意で直接雇用に切り替え

紹介予定派遣の派遣スタッフとして働ける期間は最長6ヶ月と決まっており、それ以上派遣スタッフとして働くことはできません。

6ヶ月間派遣スタッフとして働いた後、派遣先企業とあなたの両方が合意すると、派遣先企業での直接雇用に切り替わります。

紹介予定派遣の多くの場合は、派遣スタッフからそのまま直接雇用になりますが、100%直接雇用として採用されるわけではありません。なかには直接雇用にならずに契約終了となる場合もあります。

紹介予定派遣Q&A

紹介予定派遣Q&A

紹介予定派遣の気になる疑問について解説します。

1.[Q]直接雇用における試用期間はあるの?

[A]紹介予定派遣では、派遣スタッフとして働いている期間が試用期間であると考えていいでしょう。

試用期間は、直接雇用で人材を採用した企業が、人材の仕事ぶりを見ながら本採用するかどうか判断するための期間です。

紹介予定派遣では、派遣スタッフとして働いている期間があり、派遣先企業はそこで本採用すべきかどうかを判断することができます。そのため、派遣スタッフから直接雇用に切り替わった場合は、試用期間の設定はなくそのまま本採用となります。

万が一、紹介予定派遣から直接雇用になったのに試用期間が設定された場合は、行政指導の対象となるため、ハローワークなどで相談するべきです。

紹介予定派遣が行われる場合については、派遣先に対し、次のような指導を行うこととするので配慮の上、的確な指導の実施を図ること。
(1)派遣先は、紹介予定派遣により雇い入れた労働者については試用期間を設けないよう必要な指導を行うものとすること。
引用元:厚生労働省:労働政策審議会労働条件分科会 第47回資料

2. [Q]無期雇用派遣と何が違うの?

[A]近い将来に「派遣先企業の社員になって働く」か「派遣会社から派遣されて働くか」の違いがあります。

無期雇用派遣とは、派遣スタッフとして契約期間を設けず無期限に働くことができる働き方です。

一般的な登録型派遣では、派遣期間は3ヶ月や6ヶ月とされ、それ以上働く場合には契約を更新することになります。無期雇用派遣ではそうしたことがなく1つの派遣先企業で長く働くことができ、知識やスキルを向上させることができます。

ただ、無期雇用派遣は長く働いても「派遣会社から派遣されたスタッフ」という位置づけのままで、派遣先企業の社員になることはありません。

紹介予定派遣と無期雇用派遣は、将来どちらと雇用契約を結んでいるかという点が大きな違いになります。

まとめ:直接雇用になるなら紹介予定派遣を活用して!

直接雇用になるなら紹介予定派遣を活用して!

元派遣&転職会社で約6年勤務

紹介予定派遣についての知識から、紹介予定派遣の流れ、そしてさまざまな疑問点まで解説しましたが、いかがでしたか?

紹介予定派遣は100%直接雇用になることを保証しているものではありません。

しかし、それは直接応募での転職活動も同じことですし、派遣会社が間に入る分、サポートや支援を受けながら転職活動ができます。

だからこそ、直接雇用を狙うなら、紹介予定派遣での転職は検討すべき働き方といっていいでしょう。

紹介予定派遣に強い派遣会社数社にぜひ登録し、得られる求人情報の量を多くして、直接応募も併用しながら、自分の希望条件に合う転職を成功させてください。

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