登録型派遣と紹介予定派遣の違い

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パーソルテンプスタッフ株式会社に約6年在籍し、現在は派遣会社「株式会社アドバンスフロー」の代表取締役。
のべ約2,000名もの転職支援を行い、求職者が希望する仕事を得られるよう尽力。人材業界16年の経験から「派遣はしっかりとした情報が得られれば得られるほど、理想の職場を見つけられる」と確信し、多くの人が情報を得られるよう、記事の監修も行う。

人材派遣は、派遣元会社と雇用(労働)契約を結び、派遣元会社から派遣先の会社や法人団体で働くという勤務形態をとりますが、その形態には大きく分けて3種類あります。

「登録型派遣(または一般労働者派遣)」「紹介予定派遣」「特定派遣(常用型派遣)」の3種類です。ここでは、もっとも多い利用形態の「登録型派遣(または一般労働者派遣)」「紹介予定派遣」の違いについて説明します。

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登録型派遣とは

登録型派遣に登録する様子

元派遣会社勤務・現役の転職エージェント

登録型派遣は、一般的に「派遣社員」として企業に派遣される有期雇用の派遣社員のことを指します。人材派遣全体の約8割を占め圧倒的に多い利用形態です。

そのため、単に人材派遣というとこの登録型派遣のことを意味することがありますが、実際は人材派遣は登録型だけでなく「紹介予定派遣」「特定派遣」も含みます。

登録型派遣とは、人材派遣の形態で働くことを希望する労働者が、人材派遣元会社に氏名や連絡先、職歴などを登録して、派遣元企業から労働者の希望・条件に合う派遣先を紹介してもらい、派遣先会社が決まって初めて雇用契約が結ばれます。
登録しているだけでは、雇用関係が成立していないので給与・賃金は支払われません。

紹介予定派遣とは?

紹介予定派遣の企業担当者との面談の様子

元派遣会社勤務・現役の転職エージェント

紹介予定派遣とは、人材派遣で派遣される労働者が派遣先で直接雇用されることをあらかじめ確約ではなく前提として決めておいて、最長6カ月間の一定期間を働くという人材派遣の形態です。
直接雇用される場合、労働者が業務に適しているかどうかが採用時点で不明な場合、採用する会社などは一定の試用期間を設けることがあります。

その試用期間中の働き方、能力を見て最終的に社員としてその労働者と雇用契約を結ぶかが決定されます。
これと同じことを人材派遣の形態で行うのが紹介予定派遣です。
採用する会社と労働者の双方が満足すれば直接雇用契約が結ばれます。
いずれか一方が満足しなければ雇用契約は結ばれません。

登録型派遣と紹介予定派遣の違いは?

元派遣会社勤務・現役の転職エージェント

登録型派遣と紹介予定派遣の大きな違いは、すでに説明した通り、登録型派遣では直接雇用の可能性がないのに対して、紹介予定派遣では直接雇用の可能性があることです。

ただし、直接雇用契約であっても、すべて正社員としての雇用契約ではなく契約社員としての雇用契約の可能性もあります。

派遣社員(登録型派遣)と紹介予定派遣のメリット、デメリット

登録型派遣と紹介予定派遣のメリット、デメリットについて話す女性

派遣社員(登録型派遣)の
メリット・デメリット
メリット ・様々な求人から希望する仕事を選択することができる
・様々な職種、企業で経験を積むことができる
・契約期間が決められているので「退職届」などの準備をする必要がない など
デメリット ・1つの企業で長く安定して働くことができない
・派遣先企業の直接雇用の社員と比べ給与や手当てが少ない可能性が高い など
紹介予定派遣の
メリット・デメリット
メリット ・派遣期間終了後、正社員や契約社員として直接雇用される可能性がある
・実際に派遣先企業で働き、職場環境や業務内容を事前に確認できる
・自分のスキルを実際の職場でアピールできる など
デメリット ・直接雇用が前提だが、正式な雇用が確約されているわけではない
・求人数が登録型派遣に比べ少ない など

派遣社員(登録型派遣)から紹介予定派遣に切り替えはできる?

一般的な派遣社員から紹介予定派遣に切り替える事はできます。

ただ、派遣先企業の方で直接雇用を視野に入れた紹介予定派遣を希望しているというのが大前提になってきます。

派遣先企業が紹介予定派遣を希望している場合であれば一旦、一般派遣の契約を終了し新たに紹介予定派遣の契約を結ぶ事になります。

一般派遣で勤務した際に、直接雇用に切り替わるケースも沢山あるので無理に紹介予定派遣に切り替えない場合もあるので派遣会社の担当者とよく相談しましょう。

紹介予定派遣として就業している人の中で正社員になれる確率はどれくらい?

紹介予定派遣で正社員になれる確率は約25%ほどになります。

かなり確率が低いと思われたかもしれませんが、これは派遣社員側から断っているケースも含む為、約25%となっています。

厚生労働省の発表では約50%が紹介予定派遣から直接雇用になっているという数字が出ていますので、決して低くはない数字です。

ただし、直接雇用=正社員ではないので注意が必要です。
紹介予定派遣では、直接雇用を視野に入れた派遣契約になるので直接雇用後は正社員ではなく契約社員の可能性もあるので勘違いしないように注意しましょう。

紹介予定派遣から正社員になれない可能性もある?

紹介予定派遣から正社員になれない場合は勿論あります。

紹介予定派遣は直接雇用を必ず約束するものではないので、派遣期間中に派遣先企業側が更新しない可能性もあったり期間満了後に直接雇用されないケースもあります。

不採用の理由で多いのは、仕事内容が合っておらず続けていくのが難しそうだという判断であったり、当日欠勤が多いなどの勤務態度が原因なのがほとんどです。

紹介予定派遣が採用された後も直接雇用を目指して派遣先企業に積極的にアピールしていきましょう。

紹介予定派遣はやめた方が良いの?

紹介予定派遣はおすすめすることができる働き方のひとつです。

紹介予定派遣をおすすめできる理由としては、以下の2点があります。

  1. ハローワークなどの通常の就職活動では応募できないような大手企業で就業でき、実際に正社員になれる可能性がある
  2. 実際に職場の人間関係や実際の残業時間などを、正規雇用を結ぶ前に確認する事が出来るため働く側のリスクを減らす事が出来る

長く働く上で2つ目の「職場の人間関係や実際の労働環境」という部分は特に最重要ポイントになります。その部分を事前に確認出来るというメリットは、とても大きいことから紹介予定派遣はおすすめできます。

紹介予定派遣を辞めた方が良い人、向いている人は?

紹介予定派遣を辞めた方がいい方、逆に向いている方の特徴は以下の通りです。

紹介予定派遣は辞めたほうが良い方の特徴
・自分の就職活動に自信が有り、すぐに正社員で働きたい方
・社会保険や有給休暇等の福利厚生を早い段階で受けたい方

2つ目の有給休暇については、派遣会社の派遣社員から派遣先企業の直接雇用に雇用転換をする際に、有給休暇のカウントがリセットされてしまうことから注意が必要になります。

紹介予定派遣に向いている方の特徴
・希望する企業の資格や応募要件を満たしていない方
・正社員になる前に実際の職場の雰囲気等を確認しておきたい方

まとめ

登録型派遣についてまとめる女性

元派遣会社勤務・現役の転職エージェント

人材派遣といっても、大きく分けると3種類の勤務スタイルがあること。そのなかから登録型派遣と紹介予定派遣の違いとして直接雇用契約の可能性の有無について説明しました。

また、登録型派遣と紹介予定派遣で働くときのメリットとデメリットについて具体的に紹介しました。
主に高額な給与・賃金を期待するなら紹介予定派遣がよく、人間関係の煩わしさを避けて好きな業務だけをしたいなら登録型派遣がよいことになります。

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この記事の執筆者
「法人派遣マッチング」ならびに
転職エージェント「♯就職しよう」運営
株式会社アドバンスフロー 代表取締役 中塚 章浩

大手人材サービス会社在籍で2,000名以上の就業に携わり、
「自分に合った派遣会社や人材紹介会社を選ぶ重要性」 を肌で感じてきました。この記事の執筆を通して、派遣会社や人材紹介会社を選ぶ際のミスマッチを少しでも解消できればと思っています。
現在、派遣会社と企業をつなぐ「法人派遣マッチング」と求職者と企業をつなぐ「転職エージェントサービス」を運営しており、それらから得られる最新情報をお伝えするべく、随時、記事の編集や更新も行っています。

経歴
パーソルテンプスタッフ株式会社に在籍後、2010年に株式会社アドバンスフローを設立し、求職者向け情報サイト「♯就職しよう」を運営。現在、#就職しようの執筆とともに、転職・就職などHR領域に関するサービスを多数展開中。 ・執筆者の詳しい経歴はコチラ
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