株式会社アドバンスフロー 代表取締役
中塚 章浩
著書「面接の疑問 Q&A」・Twitter
パーソルテンプスタッフ株式会社に約6年在籍し、現在は人材紹介会社「株式会社アドバンスフロー」の代表取締役。
のべ約2,000名もの転職支援を行い、求職者が希望する仕事を得られるよう尽力。人材業界16年の経験から「転職はしっかりとした情報が得られれば得られるほど、理想の職場を見つけられる」と確信し、多くの人が情報を得られるよう、記事の監修も行う。
「20代でハイクラス転職するなら、どれくらいの経験やスキルが必要なんだろう?」
と思っていませんか。
この記事では、
20代のハイクラス転職を成功に導くために必要な経験について詳しくご紹介しています。
少しでもこの記事があなたの転職活動のお役に立てば幸いです。
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目次
20代ハイクラス転職に必要な経験はどれくらい?
20代ハイクラス転職には、下記3点の要素があればエグゼクティブポジションに就ける見込みがあります。
- 現在の年収が600万円以上ある
- 卓越した知識・技能を身に付けている
- 管理職・役員経験がある
20代は社会人経験が浅いと決めつけられがちですが、上記の要素があるならハイクラス転職の可能性は高まります。ここからはそれぞれの要素について詳しく解説します。
1.現在の年収が600万円以上ある
20代で年収600万円以上あると平均給与よりも稼いでいると評価されているため、ハイクラスとして採用ができる可能性がある人であるという1つの指標になります。
通常ハイクラス転職は年収800万円以上であることが多いものの、20代で年収600万円以上であるならば十分ハイクラス転職を狙える立ち位置です。
2.卓越した知識・技能を身に付けている
卓越した知識や技能などを持つ人材は慢性的な人手不足が続いています。
中でも特にニッチな分野の知識や技能であるならば、より重宝される場合が多く優遇されやすくなります。
3.管理職・役員経験がある
20代でマネジメントとして活躍している方は希少価値が高いです。転職市場では割と注目されると言えます。
20代はどれくらいのポジションや年収にハイクラス転職が可能?
20代の方もCxOなどに就任できるチャンスはありますが、外資系や若手中心のベンチャーに限られることが多いです。
役職付きで高年収を目指すには、年功序列型の大手ではほぼ不可能です。なぜなら若いうちに幹部の立場になると年齢面で不利に働いてしまうケースがあるからです。
日本では、年下上司が指示を出すと嫌がる年上部下もいると考える組織がまだ数多くあります。なぜならベテランと比較して若手はマネジメント経験が不十分と見られる恐れも否めないからです。そのため社内で従業員からの反発や離職につながるリスクも考えられることから、採用の際は考慮しなくてはなりません。
役職付きで高年収を目指すならば、実力主義の外資系もしくは若手中心のベンチャーのどちらかとなるでしょう。
具体的にどれくらいの高年収が期待できるかは、職種や業種、経験などによってバラバラですが、年収2,000万円というかなりの高年収を得られるチャンスもあります。
20代ハイクラス転職のライバル・競争相手は?
転職時のライバル・競争相手は、会社が求める業務内容や欲しい人材の年代層によって異なります。
もし組織構成が若いメンバーであれば同世代、30代が主な好敵手なので40代、50代の候補者はほとんど入らないでしょう。若くしてポストに就任できる優秀な人は、市場には非常に少なく絶好のチャンスです。
しかし採用条件または給与レンジが高くなれば豊富なキャリアを持つ40代以上もたくさん応募するため一番の競合になり得ます。求人次第でベテランに負けてしまう確率は結構上がるかもしれません。
募集要項が好条件であるほど、スペックの良い人材が集まりやすく倍率が増えるのできちんとした選考対策が必要です。
20代ハイクラス転職で転職経験があるのはダメ?
転職した経験があることは問題ありませんが、転職を繰り返すのはおすすめできません。
転職を繰り返すことがおすすめできない理由は、次の2点になります。
- 1.信用低下
- 転職を繰り返すと「どうせまた辞めるだろう」と勝手なイメージを持たれることから、安易に仕事を転々とするのは適切ではないです。また転職を繰り返すことは、ローンの審査が厳しくなるなど私生活にも影響がでてきます。
- 2.年収ダウン
- ジョブホッパーの場合、外資系企業にヘッドハンティングされ続けて報酬が上がるパターンもありますが、一般的には報酬アップは期待できず、総じて給与が下がる傾向にあります。
今の企業でステップアップが見込めないと感じるならば、成長環境を求めて新天地を探すことをおすすめします。ただし数年毎に職歴を重ねすぎるのは、決しておすすめできません。
具体的な回数については、年齢に準じて平均転職回数は変わりますし、かつ採用担当者の基準次第にはなるため一概にはこの回数と言い切ることが難しいです。
しかしながら転職回数が3回目や4回目以降になってくると、転職回数が多いという印象を受ける場合がほとんどです。
将来に20代ハイクラス転職を目指すなら身に付けるべき経験・スキルは?
現時点で難しいが将来ハイクラス層を見据えるなら、以下のどれかは必須です。
- 1.高度な専門技術
- 会社は若さやポテンシャルのみならず、即戦力を求めます。いかに専門領域においての知識やスキルを持っているかがカギとなるでしょう。
- 2.マネジメント経験
- 責任のある立場でチームメンバーの管理経験も最も大事です。プレーヤーとして優れているのは勿論、部下をまとめる能力も見られます。
- 3.圧倒的な営業力
- コミュニケーションを活かして売上に貢献できるかどうかも重要です。稼げる人は最大の武器になるため結果も残せます。
- 4.誇れる実績
- 経験年数が短いからこそ功績の有無が一番問われます。特に数字の成果は有能な人材と判断し採用に結びつきやすいです。
上記の経験・スキルを身に付けることで必ずしもハイクラス転職が可能になるとか限りません。
しかしながらハイクラス転職の可能性は広がりますし、将来自分が希望する働き方ができる仕事へ転職時に役立つ可能性は十分にあります。
まとめ
この記事をまとめると、
20代でハイクラス転職をするなら、年収や実績、専門的なスキルを持っているかどうかが重要になってきます。
今後いかに希少性と再現性を意識してキャリア構築していくかが分かれ目になります。
また自身の転職市場価値を理解し、継続して情報収集を欠かさないのも大切なポイントです。
早いうちに先を見据えて準備すれば、選択肢の幅も広げられるのでしっかり考えていきましょう。
この記事があなたの転職活動に役立てば幸いです。
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