派遣は顔合わせで不採用にされることがある?失敗する人と成功する人の差

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パーソルテンプスタッフ株式会社に約6年在籍し、現在は派遣会社「株式会社アドバンスフロー」の代表取締役。
のべ約2,000名もの転職支援を行い、求職者が希望する仕事を得られるよう尽力。人材業界16年の経験から「派遣はしっかりとした情報が得られれば得られるほど、理想の職場を見つけられる」と確信し、多くの人が情報を得られるよう、記事の監修も行う。

「企業との顔合わせがあるけど、採用されるのかどうか心配・・・」

とお悩みではありませんか?

この記事では、派遣の顔合わせについて解説します。

この記事で、顔合わせに対する不安を少しでも取り除いていただけることを祈っています。

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派遣の顔合わせで不採用はあるの?

派遣の顔合わせでは、派遣社員を選考することが禁止されているため、不採用にはならないと思われがちですが、実際は不採用になることがないわけではありません。

どのような時に採用となりやすいのか、企業側がどのような反応を見せたら不採用になりやすいのか解説していきます。

いくら選考が禁止されているとはいえ、問題のある人材をそのまま企業側が採用するわけにはいかない点に、ご注意ください。

形式的にしっかりと行われ何も問題がなければほぼ採用

本来顔合わせは、その企業で働ける人材を採用する際の、最終確認を行うために開かれます。

そのため、形式的にしっかりと行われて、派遣社員が十分に働ける能力を持っていると判断されれば、ほぼ採用といっていいです。

派遣先の対応がいい加減な時は不採用のサイン

すでに他の派遣会社の派遣社員の採用が決まっている、もしくは、最初から採用するつもりのない企業は、顔合わせに訪れても一部の見学を断ったり、不機嫌そうに対応したり、いい加減な対応することが残念ながらあるようです。

もちろんすべての会社がそうというわけではありませんが、顔合わせに力を入れていないような会社は、不採用になることがあります。

「ご縁があれば」という言葉が続いたら落ちるフラグ

何か質問しても「ご縁があれば対応いたします」や、「ご縁がない時にこの話はできません」など、何かと「ご縁があれば・・・」と繰り返される場合は、ほとんど落ちるフラグと考えていいでしょう。

そもそも採用をするために開かれる顔合わせで、「ご縁があれば」という言葉が使われるのは矛盾しているので、採用を断られる可能性も考えられます。

顔合わせ・職場見学で派遣社員の選考は違法

派遣社員の顔合わせと職場見学では、選考を行なってはいけないことになっています。

派遣社員を雇用しているのは派遣会社となるため、派遣先の企業が面接を行うなどして選考する行動は、二重雇用関係を作ってしまうことから、労働者派遣法で禁止されています。

派遣社員が顔合わせ・職場見学後に不採用になる理由

顔合わせや、職場見学では派遣社員を評価してはいけないことになっていますが、「仕事をしっかりと行なってくれるのか不安」と思われてしまっては、職場見学後に不採用になることもあるでしょう。

実際にどのような人が不採用になりやすいのか、大きく4つに分けて紹介します。

自分に該当するようなところがないかチェックして、顔合わせ当日に派遣先へ悪い印象を与えないように準備しておきましょう。

服装や身だしなみが整っていない

顔合わせの時は指定された服装で訪れるのが一般的です。

服装指定されているにもかかわらず着崩してきたり、しわくちゃな服装で来たり、髪の毛がボサボサだったりすると、マナーに難ありと思われてしまうことで、不採用になることもあります。

第一印象が悪いと、それだけで一緒に働きたくないと思われてしまうので、身だしなみはしっかりと整えておくようにしましょう。

敬語が話せないなどの社会人のマナーが悪い

会社で働く上で求められる、社会人のマナーがあるかどうかでも、判断されてしまうことがあります。

特に、敬語での質疑応答などができないと、相手に不快な思いをさせてしまい、「マナーを守れないような人材はいらない!」と思われてしまいかねません。

社会人として勤務していくことを考える以上、謙譲語や敬語、丁寧語などを最低限使い分けられるようにしておきましょう。

仕事へのやる気が感じられない

質疑応答をしていて、仕事の内容をいまいち理解していなかったり、仕事への意気込みも感じられなかったりした場合は、「しっかりと仕事をしてくれそうにない」と不採用になることも考えられます。

結局のところ、どんなに優れた能力を持っていても、仕事に対するやる気を持っている人材でないと、「長続きしないのではないか?」と企業側に、不安を与えてしまうことになります。

顔合わせに参加する時は、しっかりと企業側の話を聞いて、やる気を持って業務に参加する意志があることを、企業側に伝えられるようにしましょう。

業務に必要となるスキルを持っていない

業務を行っていく上で必要となるスキルを持っていない場合、応募要項を満たしていないということで、不採用になることがあります。

少し自信がない程度であれば、会社でサポートをしつつ、仕事を出来るようになってもらおうと思ってもらえるかもしれません。

しかし、必要となるスキルを全く持っていないと判断されてしまった場合、企業側も一から教えるわけにはいかないため、不採用とされてしまいます。

自分から派遣先を選んで応募したいと考えているのであれば、どのような資格が必要なのか、どんな業務を行うのか調べておきましょう。

より好条件な仕事を探したい場合は、必要となるスキルや資格の取得をおすすめします。

派遣の顔合わせをした際の合格率はどれくらい?

派遣社員の顔合わせによる合格や不合格の割合は、残念ながら情報が公開されていないため、明示することはできません。

そもそも顔合わせは、合否を決定する場ではないため「合格率」を計算している派遣会社はないようです。

顔合わせを行った派遣社員がどのくらいの割合で採用されるかは、はっきりとしませんが、準備を怠って参加してしまうと、応募要項を満たしていないと判断されてしまうことにもなりかねません。

できるだけ最善を尽くすようにして、少しでも採用率を高められるように、やる気をもって参加しましょう。

顔合わせ・職場見学後に採用されやすい派遣社員の特徴

顔合わせや、職場見学で採用されやすい派遣社員とはどんな人材なのか、4つの特徴をそれぞれ解説していきます。

顔合わせ当日は十分に注意して、できるだけ採用されやすいように意識するようにしましょう。

表情が明るくコミュニケーション能力もある

派遣社員であっても、一緒に働いていく以上、他の社員とのコミュニケーションがしっかり取れるのかも重要視されます。

また、暗い表情よりも、明るい表情の方が相手に与える印象もよくなるので、できるだけうつむかないように注意しながら、ハキハキと質疑応答ができるように用意しておきましょう。

身だしなみがしっかりと行われている

第一印象を決定付けてしまう服装や髪型は、顔合わせにおいても採用に関わってくる部分でもあります。

特に指定された服を着て来なかったり、髪がボサボサだったりすると、だらしないどころか、不潔に思われてしまうため、身だしなみは人前に出ても問題がないようにしておきましょう。

社会人としてのマナーは、どの職場においても必要とされます。

仕事へのやる気を感じさせる

派遣社員の顔合わせでは、派遣されてからしっかりと業務を行ってくれるのかどうかといった部分も求められます。

多くの派遣社員が派遣先の応募をしている場合は、どうしても仕事を継続してがんばってくれそうな人材の方が高く評価されます。

いくら顔合わせが選考される場ではないといっても、やる気のない人材は誰も欲しがらないので、積極的な姿勢を見せることも大切です。

業務に必要となる最低限のスキルを持っている

多くの企業が派遣社員を求める理由は、即戦力となる人材が欲しいからです。

どんな職場でも働けるような能力が必要とされるわけではありませんが、派遣先で問題なく業務が行える、最低限のスキルは持っていなければなりません。

もし顔合わせを行った時に、十分なスキルを持っていないと判断されてしまうと、応募要項にそぐわないということで、不採用になることも考えられます。

自分の実力を大きく超えるような職場を選んでしまうと、仕事が思うように進まず、トラブルになることもあるので、できるだけ実力に見合った派遣先に応募しましょう。

派遣の顔合わせと職場見学とは?

派遣社員と派遣先のすり合わせが行われる顔合わせについて解説します。

顔合わせ・職場見学当日に慌てることなく対応できるように準備しておきましょう。

【顔合わせとは?】
  • 顔合わせは、就職した後に派遣先と派遣社員との間に、食い違いが生じないように派遣社員の経験やスキル、希望条件の確認を行うことを指します。
  • 派遣先と派遣社員側同士で質疑応答を行って、採用にあたって問題がないか最終確認を行う場でもあるため、疑問に思ったことなどがあれば、積極的に質問するようにしましょう。
【職場見学とは?】
  • 職場見学は、派遣社員が希望を出している職場に赴いて、実際の仕事内容や社内環境を確認するために開かれます。
  • 顔合わせの延長線上のようなものですが、直接企業に赴いて、どのような場所でどんなふうに業務を行っていくのか、実際に働く前に知れることが大きなメリットになるでしょう。顔合わせと同じく、見学をして疑問に思ったことや、1日の業務の流れについて質問するなどして、詳しい情報を集めましょう。

顔合わせ・職場見学当日の流れ

派遣社員の顔合わせで実際にどのようなことが行われるのか、顔合わせと職場見学当日の流れを、順番に紹介していきます。

企業によっては内容が異なる場合もありますが、一般的に行われる顔合わせはどんなものなのか、具体的にイメージしやすくなるでしょう。

1.派遣会社の担当と事前打ち合わせ

顔合わせ当日に最初に行われることは、派遣会社の担当との事前打合せです。

ほとんどの場合、派遣会社の担当が付き添うことになるため、喫茶店などでどのような流れで顔合わせが行われるのか、説明を受けることになります。

もし不明な点などがあればしっかりと聞いて、派遣先との対面に備えましょう。

2.派遣先と対面

派遣会社の担当との打ち合わせが終わったら、次は実際に派遣先へ赴いて、派遣先の担当職員と対面することになります。

基本的に派遣会社の担当が話を進めてくれるので、進行通りに挨拶などを行っていくことになるでしょう。

3.自己紹介

お互いの軽い挨拶が終わった後、今度は自分から詳しい自己紹介を行うことになります。

自己紹介を行う際には、フルネームはもちろんのこと、スキルシートに記載してある内容の紹介や、意気込みなどを伝えます。

できるだけ簡潔にまとめて、大きな声でわかりやすく自己紹介することを心がけましょう。

4.職場見学と業務の説明

自己紹介が終わったら、実際にどのような環境で業務が行われるのか、職場見学を行うことになります。

職場見学をしながら、どのような業務を行うのか説明をしてもらうこともできるので、しっかりとメモを取って、分からないところがないかチェックしておきましょう。

5.質疑応答

職場見学も終わり、一通り業務に関する説明が終わったら、今度は質疑応答が行われることになります。

派遣先から聞かれたことにははっきりと答えて、何か質問したいことがあったら遠慮せずに質問するようにしましょう。

6.採用結果の連絡

質疑応答が終わったら、別れの挨拶を行って解散することになります。

解散後は、採用されるかどうかの結果を派遣会社から連絡されます。

また派遣先を入退室する際は、すれ違ったスタッフなどに会釈をしっかりと行うようにしておきましょう。

何よりも悪い印象を与えないことが大切です。

顔合わせ・職場見学後に合否の連絡が来るのはいつ?

顔合わせと職場見学が終わった後、合否の連絡がどのタイミングで来るのかについてや、注意点などについて解説します。

連絡が遅いからと慌てずに、落ち着いて対応するようにしましょう。

基本的な合否の連絡タイミング

基本的に顔合わせ後に合否の連絡がくるタイミングは、3営業日以内となるでしょう。

ほとんどの場合、遅くても一週間以内には連絡が来るので、連絡が来るまでは落ち着いて結果待ちをしましょう。

即採用の場合もある

企業によっては明日からでも働いてもらいたいと考えているケースもあるため、顔合わせをして問題がないと判断されれば、即採用になることもあります。

派遣社員の同意も必要となるため、他に何か聞いておきたいことがあったら確認をしっかりと行なって、働いてもいいかどうか判断するようにしましょう。

連絡が来ない場合は派遣会社に確認をとろう

もし一週間経っても連絡が来ない場合は、派遣社員側から派遣会社に確認を取るようにしましょう。

もしかしたら、派遣先との話し合いが伸びている場合もあるため、どれぐらいで連絡が来そうか確認をとっておくことをおすすめします。

顔合わせ・職場見学で派遣先からよく聞かれること

顔合わせや職場見学では、派遣先から問題なく仕事がして行けそうか確認するために、いくつか質問されることがあります。

ここでは、顔合わせや職場見学で派遣社員が質問されることの多い内容について、それぞれ紹介していきます。

どのようなことを聞かれるのかイメージをして、質問にはっきりと答えられるように、準備や練習をしておきましょう。

職務や経歴について

これまでどんな仕事をしてきたかなど、経歴について聞かれることがあります。

本来は学歴や職務歴など派遣先が聞くのはNGとなっていますが、どのような仕事ができるのか確認を取る上で、聞かれることもあるようです。

詳しい内容を話したくない場合は、「事務作業をしていた」などに押さえて、派遣先の業務にも活かせることをアピールしましょう。

志望動機について

派遣先に、どうして自社を選んだのか質問されることもあります。

こちらの質問に関しては、「給料がいいから」、「通勤が楽だから」のように、適当に答えるのはNGです。

志望動機を聞かれる場合は、なぜこの仕事を選んだのかの意味合いで聞かれることがほとんどなので、「自分の経験を生かしたい」や、「以前からこの仕事に興味があった」など、やる気を感じさせる内容を考えておきましょう。

スキルシートの詳細について

顔合わせを行う際には、派遣会社登録時に持っている資格などを記載する、スキルシートを見ながら質問されることになります。

特にスキルシートに書かれている資格などについて聞かれるので、どれぐらいまでの業務なら対応できるのか、正直に伝えるようにしましょう。

無理にできると答えてしまうと、実力以上の仕事をすることになってしまい、派遣後のトラブルになりかねません。

仕事に対する意気込みについて

派遣先が、派遣社員に求めることは、契約期間までしっかりとやる気を持って、仕事に取り組んでくれるかどうかということです。

分からないことがあっても、「少しでも早く業務内容を理解して、皆様のお役に立てるようにがんばります!」などの、前向きな姿勢をアピールしましょう。

顔合わせ・職場見学で準備しておきたいこと

派遣社員として、顔合わせや、職場見学で準備しておきたいことについて紹介していきます。

事前にしっかりと準備をして、適切な対応をとっていきましょう。

質疑応答の内容を考えておこう

よく聞かれる質問などを参考に、質問された時にすぐに答えられるように、質問されるであろう内容を想定して、答えをいくつか準備しておきましょう。

もしどのような質問や応答をすればいいのか、いまいちわからないという時は、派遣会社の担当に相談して、派遣先の特徴や、よく聞かれる質問などがないか確認してみましょう。

メモ帳と筆記用具は忘れずに用意しよう

顔合わせでは、聞く姿勢も重要なポイントとなってくるので、メモ帳や筆記用具は忘れずに用意しておくようにしましょう。

職場見学などで疑問に思ったことを書きとめておいたり、業務説明の内容をメモして、不明な点などがあればチェックしたりできるので、質問をする際にも役立つことでしょう。

適切な服装を心がけよう

派遣の顔合わせを行うときに適切な服装は、企業によって異なります。

例えば銀行であればスーツ、社内の事務作業を行う職場であれば、オフィスカジュアルな格好などが求められます。

派遣会社の担当に事前に聞いておけば、どのような服装をしていけばいいのか教えてくれるので、派遣先に合わせた服装を心がけるようにしましょう。

服装がしっかりと決まっているかどうかで、第一印象も大きく変わっていきます。

顔合わせ・職場見学で聞いてはいけないこと

顔合わせや職場見学で、積極的に質問することも大切ですが、何でも聞いていいというわけではありません。

顔合わせで特に派遣社員が注意しておきたい、聞いてはいけない2つの質問について解説していきます。

待遇についての質問

派遣の顔合わせで、派遣先に待遇についての質問はしないようにしましょう。

なぜなら、どのような条件下で働くかの調整は、派遣会社が行うからです。

顔合わせの段階で給料などについて質問してしまうと、「条件に納得していないのではないか?」と思わせてしまうことになりかねません。

もし待遇面などについて聞きたいことがあるのであれば、事前に派遣会社の担当に聞いておくようにしましょう。

正社員雇用についての質問

正規雇用についての質問に関しても、派遣会社が、派遣社員と派遣先の同意のもと決めていくことになるため、派遣先に質問をしても意味がありません。

企業によっては、派遣のみの採用を考えている場合もあるので、正社員雇用については、聞かないようにしておいた方がいいでしょう。

コロナ時でも顔合わせは行われているの?

リモートワークや外出自粛などが叫ばれているコロナ下で、顔合わせのスタイルも変化してきています。

直接会社に赴く顔合わせ以外に、どんな形で行われているのか紹介します。

Web面談を行っている会社が増えてきている

新型コロナウイルスの感染拡大の影響を受け、派遣社員の顔合わせは、直接会社に赴くのではなく、Web面談を行っているケースが増えてきています。

業務についての説明についても、映像通信をしながらリアルタイムで話せるため、Web上でコミュニケーションをとる練習もしておくといいでしょう。

顔合わせ・職場見学は採用の絶対条件?

顔合わせや、職場見学を行うことは、採用をする上で絶対必要なものというわけではありません。

無理に参加しなくても募集要項を見ることで、およそどのような業務ができるか確認することもできます。

顔合わせは必ず行わなければいけないのかや、参加する必要性について見ていきましょう。

顔合わせ・職場見学は希望すればなしにできる

顔合わせや職場見学は、派遣社員が希望すれば、なしにすることも可能です。

派遣として十分な経験を積んでいれば、同じような業務を行う会社の顔合わせを行わなくても対応できるため、派遣会社と話し合って顔合わせをしないという選択肢を取る人もいます。

職場の環境や業務について詳しく知りたい場合は出席しよう

採用の絶対条件ではないにもかかわらず、なぜ顔合わせや職場見学が行われているかというと、職場の環境や業務について実際に会社に訪れることで、より詳しい情報をえられるからです。

また企業側が採用する前に、顔を合わせて話をしておきたいということで、できるだけ顔合わせに参加して欲しいと考えているケースもあります。

無理に出席する必要はありませんが、どんな職場環境なのか、応募要項だけでは確認しきれない部分を詳しく知りたいという方は、顔合わせに参加してみてはいかがでしょうか。

顔合わせ後に派遣社員側から契約を断ることは可能?

派遣社員が顔合わせを行った後に、条件に納得することができなければ、派遣先との契約を断ることも可能です。

契約を断る時の注意点や、断る時の伝え方について詳しくお伝えします。

相手の都合も考えて行動をとるようにしましょう。

契約を断る時は早めに連絡しよう

顔合わせ後に派遣の契約を断る時は、できるだけ早く連絡するようにしましょう。

派遣会社側は、派遣先に対応してもらえるように話し合いなども行うことになるため、できれば3営業日以内には、断りの連絡を入れましょう。

早ければ早いほど、派遣会社は新しい人材を用意しやすくなります。

契約を断る時は気持ちを正直に伝えよう
契約を断る時は、どの部分に納得できなかったのか正直に派遣会社に伝えるようにしましょう。

「イメージしていた業務と違った」や、「給付条件に納得がいかなかった」など、感じたことがあれば遠慮せずに伝えてください。

正直な気持ちを伝えて相談を持ちかければ、条件に近いような派遣先を、派遣会社が探してくれるでしょう。

顔合わせ後の内定は保留できる?

顔合わせ後の内定をもらった場合に保留をしてもらうためには、顔合わせ前に派遣会社に同時進行で、複数案件にエントリーしていることなどを伝え、保留してもらえるか確認を取る必要があります。

何も伝えずに保留を頼んでも、待ってもらえないことがほとんどなため、忘れずに相談しておくようにしましょう。

事前に伝えておけば、派遣先に他の案件の結果が出てから、早急に伝えるというような調整をしてもらうこともしやすくなります。

とはいえ、あまり長すぎる保留期間の場合、派遣先から断られることにもなりかねないため、一週間以内には決断しなければいけない点には、ご注意ください。

派遣会社の顔合わせ時の役割とは?

派遣社員として顔合わせに参加する際には、基本的に派遣会社の担当スタッフも同行する形となります。

派遣会社は顔合わせ時に、担当スタッフを同行させることで、派遣先企業へ派遣社員を推奨するためのサポートをしてくれます。

もし派遣社員が緊張してミスをしてしまった場合でも、担当者が強みを紹介してくれるなどのカバーをしてもらうこともできるため、落ち着いて顔合わせに参加しやすくしてくれます。

とはいえ、全てを任せきりにしてもいいというわけではないため、質疑応答の準備や服装のチェックなどはしっかりと行うようにしましょう。

紹介予定派遣の面接で不採用はあるの?

紹介予定派遣であっても、残念ながら面接で実力不足・スキル不足と判断された場合は、不採用になるケースがあります。

履歴書では見えてこないような、顔合わせとも共通するマナーの部分や、態度であったり、派遣社員のキャリアに求める人物像が異なると判断されたりした場合、企業側は不採用にするしかありません。

もし不採用だった場合は潔く諦めて、次の紹介予定派遣で採用してもらえるように、準備していくようにしましょう。

派遣の顔合わせを当日キャンセルすることは可能?

派遣先の担当者は、顔合わせの日時に仕事の合間を縫って時間を設けているため、自分の都合で当日キャンセルすることは基本的に控えましょう。

当日キャンセルというのは、理由次第ではしょうがないこともありますが、基本的にはその人の印象を悪くする原因となります。

それでも当日キャンセルがやむを得ない場合もあると思います。

具体的には、本人やご家族の体調不良・怪我・事故や、公共交通機関の交通障害などです。

もしも当日本人やご家族の急病などで行けなくなった場合は、すぐに派遣会社へ連絡し顔合わせの日程を変更してもらう必要があります。

また、交通障害で大幅に遅刻しそうな場合は、遅刻しそうだと感じた時点で早めに派遣会社へ連絡し、顔合わせの時間を調整してもらうか日程を変更してもらいましょう。

そして日程変更に対応いただけた場合は、顔合わせの際に派遣先へ謝罪することが大切です。

体調不良などやむを得ない場合もありますが、遅刻などはなるべく発生しないように、時間に余裕を持って行動することも大切です。

顔合わせを複数人で行うことはある?

基本的に顔合わせは、「派遣スタッフ(応募者本人)」「派遣会社の担当者」「派遣先企業の担当者」の3名で行います。

複数名募集の求人でも、基本的には「派遣スタッフ」数人でまとめて顔合わせをおこなうことはありません。

そして労働者派遣法では、派遣先企業は派遣社員と面接することを禁止されています。

あくまでも「顔合わせ」で、派遣先企業は人材を選考する権限はないのです。

派遣の顔合わせってどんな雰囲気?

基本的に、顔合わせでは職場見学(お仕事内容の確認)を行います。

一般的な就活の面接では、対面で座り、履歴書などの書類を元に志望動機など質問された内容を答える形が多いかと思います。

それに対して派遣の顔合わせでは、簡単な自己紹介やお仕事についての質疑応答など、お仕事を始める前の事前確認というイメージです。

ただし派遣スタッフの態度ももちろん大切ですので、一般的な面接と変わらず敬語や表情などに注意して顔合わせに挑むことが大切です。

派遣の応募を同時進行で行っている場合の断り方は?

もしも複数の派遣会社を利用し同時進行で応募していて、自分が望む企業で採用が決まった場合は、別で応募している派遣会社にすぐにお断りの連絡を入れることが必要です。

同時進行する場合は応募や顔合わせの段階で、両方の派遣会社に「他社でも応募中」だということをお伝えします。

派遣会社の方から確認のために「今現在他社で応募している求人はありますか?」と聞かれることもありますので、正直に答えることが必要です。

両方の派遣会社に失礼がないように、連絡はしっかりおこなうことが大切です。

メールで顔合わせの辞退を伝えるときの例文

本来であれば、顔合わせ後に契約を断る場合は、派遣会社に直接赴くか、電話で伝えるなど、自分の声で伝えることが良いとされています。

ところが、派遣会社によっては、メールでの連絡が求められていたり、タイミングが悪いと電話に出られなかったり、担当が不在だったりすることも考えられます。

そのような時に役立つ、顔合わせ前と後で辞退する場合の、例文をそれぞれ紹介します。

もしメールを送ってもなかなか返信が来ない場合は、直接電話をするようにしましょう。

顔合わせ前に辞退する場合の例文

件名:〇〇社顔合わせ辞退の件(フルネーム)

〇〇派遣会社
〇〇 〇〇 様

いつもお世話になっております。

先日〇〇社案件のご紹介をいただいたフルネームです。

先程お電話をしましたが、お忙しいようでしたので、メール連絡にて失礼いたします。

〇〇社の業務内容について調べて再度考えたのですが、就業させていただくのは難しいと判断いたしました。

そのため大変恐縮ではございますが、〇〇社のお話を辞退させていただきたくお願い申し上げます。

ご迷惑をおかけする結果となり、大変申し訳ございません。

何卒よろしくお願いいたします。

フルネーム
メール:メールアドレス
TEL:携帯電話番号

以上のように、事前に電話していたことを伝え、しっかりと考えた上で判断したことも説明しましょう。

またせっかく紹介してもらったのに、断ることで迷惑をかけてしまうことについても、謝罪をしておくことが大切です。

顔合わせ後に辞退する場合の例文

件名:〇〇社契約辞退の件(フルネーム)

〇〇派遣会社
〇〇 〇〇 様

いつもお世話になっております。

先日〇〇社案件の顔合わせの機会をいただいたフルネームです。

先程お電話をしましたが、お忙しいようでしたので、メール連絡にて失礼いたします。

お役に立てるのではないかと応募しましたが、〇〇社様からの業務内容の説明を受け、
熟考の結果、まだ力不足であると感じました。

面会の場まで用意していただきましたが、今回は辞退させていただきたく存じます。

ご迷惑をおかけして申し訳ございませんが、何卒宜しくお願いいたします。

フルネーム
メール:メールアドレス
TEL:携帯電話番号

まだ内定をもらったわけではないため、内容的には大きく変える必要はありませんが、顔合わせの場を設けてもらったことに関しては感謝を伝え、断る事に関して申し訳なく思っていることを伝えましょう。

まとめ

この記事をまとめると、

顔合わせで派遣先で働く力がないと判断された場合は不採用になることもある
顔合わせは、派遣社員の選考をする場所ではありませんが、社会人としてのマナーや、スキルなども含めて、職場で働いていく力がないと判断されてしまった場合、不採用になることもあります。

業務確認をするための顔合わせだからと気を抜いてしまうと、応募要項を満たしていないとされてしまう危険性もあるため、最善を尽くすように心がけましょう。

契約を断る場合は早めに誠意をもって連絡しよう
顔合わせ前や後に、契約を断る場合は早めに連絡することが大切です。

派遣先も派遣会社も、断られた段階でまた新しい人材を探さなければ行けなくなったり、採用で進めるために話し合いをした時間が無駄になってしまったりします。

また断る時には、しっかりと理由を伝えて、迷惑をかけたことに関して謝罪をして、次の派遣先探しをしてもらうためにも、誠意をもって対応しましょう。

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この記事の執筆者
「法人派遣マッチング」ならびに
転職エージェント「♯就職しよう」運営
株式会社アドバンスフロー 代表取締役 中塚 章浩

大手人材サービス会社在籍で2,000名以上の就業に携わり、
「自分に合った派遣会社や人材紹介会社を選ぶ重要性」 を肌で感じてきました。この記事の執筆を通して、派遣会社や人材紹介会社を選ぶ際のミスマッチを少しでも解消できればと思っています。
現在、派遣会社と企業をつなぐ「法人派遣マッチング」と求職者と企業をつなぐ「転職エージェントサービス」を運営しており、それらから得られる最新情報をお伝えするべく、随時、記事の編集や更新も行っています。

経歴
パーソルテンプスタッフ株式会社に在籍後、2010年に株式会社アドバンスフローを設立し、求職者向け情報サイト「♯就職しよう」を運営。現在、#就職しようの執筆とともに、転職・就職などHR領域に関するサービスを多数展開中。 ・執筆者の詳しい経歴はコチラ
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