シングルマザーに役立つ派遣マニュアル!おすすめの派遣会社や仕事(求人)なども紹介

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パーソルテンプスタッフ株式会社に約6年在籍し、現在は派遣会社「株式会社アドバンスフロー」の代表取締役。
のべ約2,000名もの転職支援を行い、求職者が希望する仕事を得られるよう尽力。人材業界16年の経験から「派遣はしっかりとした情報が得られれば得られるほど、理想の職場を見つけられる」と確信し、多くの人が情報を得られるよう、記事の監修も行う。

これからずっと派遣で生きることを検討しているシングルマザーの方もいることでしょう。
ただ、シングルマザーとして子育てをしながら派遣で働くことは本当に正しいのか、迷ってしまうこともあるかもしれません。

この記事では、派遣の働き方を検討しているシングルマザーに向けて、派遣のメリットやデメリット、仕事を選ぶときのポイント、おすすめの派遣会社などを解説していきます。

この記事を読んで、派遣についての疑問や不安を解消していただけると幸いです。

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目次

派遣で働く前に知っておきたいシングルマザーの実情

シングルマザーの実情を知ってから適した働き方を検討したいと考えてる方もいることでしょう。はじめに、シングルマザーになったときの理由をはじめ平均収入や年齢など、具体的な実情から確認していきます。

実情1.シングルマザーになった理由の割合

厚生労働省の調査結果によると、平成28年の時点におけるシングルマザーになった理由の割合は下記のとおりです。

総数:2,060人
死別:165人(8.0%)
離婚:1,637人(79.5%)
未婚の母:180人(8.7%)
遺棄:11人(0.5%)
行方不明:8人(0.4%)
その他:8人(2%)
不詳:18人(0.9%)

引用:国立国会図書館インターネット資料収集保存事業-厚生労働省「ひとり親世帯になった理由別の世帯構成割合 母子世帯の状況」

離婚によってシングルマザーになっている方が約8割に及んでいることがわかります。

実情2.シングルマザーの平均収入

厚生労働省の調査結果によると、平成28年の時点におけるシングルマザーの平均年収は下記のとおりです。

総数:1,464人
平均年間就労収入:200万円
100万円未満:327人(22.3%)
100~200万円未満:524人(35.8%)
200~300万円未満:321人(21.9%)
300~400万円未満:157人(10.7%)
400万円以上:135人(9.2%)

引用:国立国会図書館インターネット資料収集保存事業-厚生労働省「母子世帯の母の年間就労収入の構成割合」

平均年収は200万円ですが、実際は大半のシングルマザーは200万円未満の年収で生活しているとわかります。

実情3.シングルマザーの年齢

厚生労働省の調査結果によると、平成28年の時点におけるシングルマザーの年齢は下記のとおりです。

総数:2,060人
平均年齢:41.1歳
20歳未満:2人(0.1%)
20~29歳:161人(7.8%)
30~39歳:623人(30.2%)
40~49歳:988人(48.0%)
50~59歳:236人(11.5%)
60歳以上:12人(0.6%)
不詳:38人(1.8%)

引用:国立国会図書館インターネット資料収集保存事業-厚生労働省「調査時点におけるひとり親世帯の親及び末子の年齢等」

年齢階級別で確認すると、40代シングルマザーの割合が最多であり、その次に35歳前後のシングルマザー、50代シングルマザーの順に多いとわかります。20代以下のシングルマザーの割合は少ない傾向です。

実情4.シングルマザーの末子の年齢

厚生労働省の調査結果によると、平成28年の時点におけるシングルマザーの末子の年齢は下記のとおりです。

総数:2,060人
平均年齢:11.3歳
0~2歳:105人(5.1%)
3~5歳:227人(11.0%)
6~8歳:299人(14.5%)
9~11歳:329人(16.0%)
12~14歳:412人(20.0%)
15~17歳:443人(21.5%)
18~19歳:218人(10.6%)
不詳:27人(1.3%)

引用:国立国会図書館インターネット資料収集保存事業-厚生労働省「調査時点におけるひとり親世帯の親及び末子の年齢等」

末子の平均年齢が11歳となっていることから、小学生の末子を養っているシングルマザーが多いとわかります。

実情5.シングルマザーの就業状況

厚生労働省の調査結果によると、平成28年の時点におけるシングルマザーの就業状況は下記のとおりです。

総数:2,060人
就業している:1,685人(81.8%)
正規の職員・従業員:745人(44.2%)
派遣社員:78人(4.6%)
パート・アルバイト等:738人(43.8%)
会社などの役員:16人(0.9%)
自営業:57人(3.4%)
家族従業者:9人(0.5%)
その他:42人(2.5%)
不就業:193人(9.4%)
不詳:182人(8.8%)

引用:国立国会図書館インターネット資料収集保存事業-厚生労働省「調査時点における親の就業状況」

シングルマザーの中には、派遣社員で働いている方は意外と少ない傾向であり、正社員やアルバイトなどで生計を立てる方が多い傾向です。

実情6.シングルマザーに多い職業

シングルマザーは母子家庭において、仕事は何してるのか、参考にしたい方もいるかもしれません。厚生労働省の調査結果によると、平成28年の時点におけるシングルマザーの仕事内容は下記のとおりです。

総数:1,685人
管理的職業:41人(2.4%)
専門的・技術的職業:343人(20.4%)
事務:396人(23.5%)
販売:142人(8.4%)
サービス職業:375人(22.3%)
保安職業:2人(0.1%)
農林漁業:7人(0.4%)

引用:国立国会図書館インターネット資料収集保存事業-厚生労働省「仕事の内容の構成割合」

シングルマザーの仕事で最も多いのが事務であり、その次に多いのがサービス職業、専門的・技術的職業などであるとわかりました。

実情7.シングルマザーの帰宅時間

厚生労働省の調査結果によると、平成28年の時点におけるシングルマザーの帰宅時間は下記のとおりです。

総数:1,685人
午後6時以前:584人(34.7%)
午後6時~8時:729人(43.3%)
午後8時~10時:124人(7.4%)
午後10時~12時:32人(1.9%)
深夜・早朝:33人(2.0%)
一定でない:167人(9.9%)
不詳:16人(0.9%)

引用:国立国会図書館インターネット資料収集保存事業-厚生労働省「ひとり親世帯の親の帰宅時間」

シングルマザーの半数近くが、午後6~8時には帰宅できているとわかります。ただ、午後8時以上まで働いているシングルマザーも少数いるようです。

実情8.シングルマザーの転職希望状況

厚生労働省の調査結果によると、平成28年の時点におけるシングルマザーの転職希望状況は下記のとおりです。

総数:1,685人
仕事を続けたい:1,123人(66.6%)
仕事を変えたい:513人(30.4%)
仕事をやめたい:18人(1.1%)
不詳:31人(1.8%)

引用:国立国会図書館インターネット資料収集保存事業-厚生労働省「ひとり親世帯の親の転職希望」

シングルマザーの大多数が仕事を続けたいと思っていますが、転職を希望するシングルマザーも少なくありませんでした。ただ、仕事をやめたいと思っているシングルマザーは、ほとんどいないとわかります。

ちなみに、仕事を辞めたいと答えた18人の中には、派遣社員は含まれていませんでした。

実情9.シングルマザーの養育費に関する受給状況

厚生労働省の調査結果によると、平成28年の時点におけるシングルマザーの養育費に関する受給状況は下記のとおりです。

総数:1,817人
現在も養育費を受けている:442人(24.3%)
養育費を受けたことがある:281人(15.5%)
養育費を受けたことがない:1,017人(56.0%)
不詳:77人(4.2%)

引用:国立国会図書館インターネット資料収集保存事業-厚生労働省「母子世帯の母の養育費の受給状況」

半数以上のシングルマザーが養育費を受けたことがないとわかります。養育費に頼らずに子育てをしなければならないケースも想定しておいたほうがよいでしょう。

実情10.シングルマザーの養育費に関する平均月額

厚生労働省の調査結果によると、平成28年の時点におけるシングルマザーの養育費に関する平均月額は下記のとおりです。

総数:723人
1世帯平均月額:43,707円
額が決まっている:610人(84.4%)
額が決まっていない:77人(10.7%)
不詳:36人(5.0%)

引用:国立国会図書館インターネット資料収集保存事業-厚生労働省「養育費を現在も受けている又は受けたことがある母子世帯の養育費(1世帯平均)の状況」

一般的なシングルマザーは月額4万円ほどの養育費をもらえているとわかりますが、中には金額が固定されていないケースも見受けられます。

シングルマザーが派遣の仕事を選ぶときに確認すべきポイント4つ

シングルマザーとして収入を稼ぐ場合、配偶者のサポートを受けられない環境で、子育てをしながら勤務しなければなりません。したがって、派遣の仕事も考えなしで選ぶとトラブルが起きるケースもありえるでしょう。

シングルマザーが派遣の仕事を選ぶときに確認すべきポイントを4つ確認していきます。

ポイント1.勤務時間

子どもが保育園に通っている場合、お迎えに行かなければなりません。一般的な保育園であれば16時前には帰りの会が終了し、子供は順次降園することになります。

しかし、フルタイムの勤務では18時まで勤務をしたり、下手をすれば残業になったりします。延長保育もありますが、子供にさみしい思いをさせたくない親御さんもいることでしょう。

子供のお迎えに間に合わせたいのであれば、時短勤務に対応している仕事を選ぶことをおすすめします。時短勤務とは、一日の勤務時間を通常より短くした勤務形態です。

時短勤務であれば、子供のお迎えに間に合いやすくなることでしょう。

参考:ぽかぽか保育園「スケジュール」

ポイント2.子供の預け先と職場の距離

子どもが未就学児の場合、時短勤務の仕事を選ぶだけではなく、勤務先と子供の預け先の距離も考慮する必要があります。

勤務先から子供の預け先が遠いと、早く退社しなければならず、勤務時間が削られてしまうからです。

そのほか、子どもの預け先の付近で就業できれば、子供にトラブルが起きた際にも、対応しやすいというメリットも考えられます。

ポイント3.似た境遇の人が集まる環境

小学生の子どもを育てている場合、送り迎えの心配はなくなりますが、学校行事やPTA役員などの関連で、会社を休まなければならないこともあるでしょう。

しかし、シングルマザーと似た境遇の人がいなければ、定時で帰りにくかったり、会社を休みづらかったりする可能性があります。

そこでおすすめなのが、ママ歓迎の仕事を探すことです。就職困難者を雇うことで国から助成金を支給される仕組みもあり、ママ歓迎の求人を扱っている企業もあります。

高年齢者、障害者、母子家庭の母などの就職困難者を、ハローワーク等の紹介により、継続して雇用する労働者(雇用保険の一般被保険者)として雇い入れる事業主に対して、助成金を支給します。

【短時間労働者以外】
対象労働者:高年齢者(60歳以上65歳未満)、母子家庭の母等
支給額:60(50)万円

【短時間労働者】
対象労働者:高年齢者(60歳以上65歳未満)、母子家庭の母等
支給額:40(30)万円

※( )内は中小企業以外の企業に対する支給額・助成対象期間です。

引用:厚生労働省「特定求職者雇用開発助成金(特定就職困難者コース)のご案内」

シングルマザーと似た境遇の方が集まる可能性もあり、子育ての理解を得られる職場が見つかるかもしれません。

ポイント4.育児サポートの有無

派遣会社の中には、育児支援サービスを充実させている企業も見受けられます。主に保育所やベビーシッター、育児相談に関するサービスなどがあります。それぞれのサービスを確認してみましょう。

保育所

派遣会社の登録会に参加したいけれど、子どもの面倒を見なければならず、参加できないという方もいるかもしれません。派遣会社の中には、登録会に参加中に子どもを預けられる託児スペースを設けている企業もあります。

そのほか、派遣会社の関連会社が運営している保育園を登録スタッフが優先的に利用できる優先入園の制度や、派遣会社が提携している保育園や学童保育の利用料金が一部免除になる制度もあります。

子どもの預け先に不安がある方は、保育所に関するサービスが充実している派遣会社を選ぶとよいでしょう。

ベビーシッター

生後間もない小さな子どもを育てているシングルマザーであれば、ベビーシッターの利用を検討している方もいるかもしれません。派遣会社の中には、ベビーシッターを割引料金で活用できる制度を用意している企業があります。

看護師や保健師といった資格を有する専門ベビーシッターを利用できるケースもあるので、活用することができれば子どもの体調不良時にも安心です。

育児相談

シングルマザーの場合、配偶者のサポートが受けられないことから、育児の悩みを抱え込んでしまうこともあるでしょう。その点、派遣会社の中には育児相談に対応しているシングルマザーに優しい企業があります。

たとえば、育児の悩みを電話を通して相談できるサービスや、有資格者から育児の専門的なアドバイスをもらえるサービスなどです。

そのほか、育児と仕事に関する不安を和らげるためのセミナーを開催している派遣会社もあります。育児相談が充実している会社は、シングルマザーが育児で困ったときに、心強い味方となってくれることでしょう。

シングルマザーが派遣で働くメリット3つ

シングルマザーの働き方は派遣以外にも、正社員やパート・アルバイト、フリーランスなどさまざまあるでしょう。

その中で、シングルマザーが派遣で働くメリットについて、気になる方もいるかもしれません。ここからはシングルマザーが派遣で働くメリットを3つ解説していきます。

メリット1.残業が発生しにくい

子どもとの時間を確保するには、定時に帰宅できることが重要です。その点、シングルマザーが派遣社員として働くメリットは残業が発生しにくいことです。

具体的なデータで派遣社員の残業に関する実態を確認してみましょう。一般社団法人日本人材派遣協会は2019年に派遣社員(6,259人)を対象としたWEBアンケート調査を実施しています。

1-1.実際に今、どんな働き方をしているのか?

1週間あたりの平均残業時間では「残業なし」の人が58.2%と、半数以上の人は残業のない働き方をしていることがわかります。※アンケート回答者のうち「現在、派遣で働いている」と答えた人 4,065人

引用:一般社団法人日本人材派遣協会「1.派遣社員(※)の現在の就業状況について」

派遣社員のうち半数以上は残業をしないで済んでいるとわかります。残業を回避したいシングルマザーにとって、派遣の働き方を検討する価値は高いといえるでしょう。

メリット2.キャリアップの準備ができる

子どもが成長していくにつれて、大学への進学を希望し始めるケースも当然ありえます。

しかし、一生にわたってフルタイムパートやアルバイトを継続してしまうと、キャリアアップにつながらず、収入を増やしづらくなってしまう可能性があります。

したがって、育児が落ち着いたときに稼げる仕事で働けるように、キャリアアップを視野に入れて働くことが重要です。

その点、国は派遣元事業主に対して、派遣社員のキャリア形成に関するルールを定めています。つまり、派遣社員であれば、キャリアアップの準備ができます。派遣元事業主に対する二つのルールを詳しく確認してみましょう。

教育訓練の実施

派遣元事業主は、派遣社員に対して教育訓練を実施しなければなりません。

派遣元事業主は、その雇用する派遣労働者が段階的かつ体系的に派遣就業に必要な技能及び知識を習得することができるように教育訓練を実施しなければならない。この場合において、当該派遣労働者が無期雇用派遣労働者であるときは、当該無期雇用派遣労働者がその職業生活の全期間を通じてその有する能力を有効に発揮できるように配慮しなければならない。

引用:e-Govポータル「労働者派遣事業の適正な運営の確保及び派遣労働者の保護等に関する法律 第三十条の二(段階的かつ体系的な教育訓練等)」

無期雇用派遣労働者の場合においても、職業生活の全期間にわたって能力を有効に発揮できるようにする体制が求められています。

職業生活の設計を援助

派遣元事業主は、派遣社員のキャリア設計を援助しなければなりません。

派遣元事業主は、その雇用する派遣労働者の求めに応じ、当該派遣労働者の職業生活の設計に関し、相談の機会の確保その他の援助を行わなければならない。

引用:e-Govポータル「労働者派遣事業の適正な運営の確保及び派遣労働者の保護等に関する法律 第三十条の二 2(段階的かつ体系的な教育訓練等)」

シングルマザーとして派遣社員で働く際に、将来が不安になることもあるかもしれません。その場合、早いうちからキャリア設計に関して、派遣元事業主に相談してみるとよいでしょう。

メリット3.雇用安定措置が受けられる

派遣切りといった言葉が知られるように、派遣社員の働き方は不安定だと感じるシングルマザーもいるかもしれません。
派遣社員は、法律で雇用安定措置が受けられるように守られています

派遣元事業主は、派遣就業見込みが3年であり、継続就業を希望する有期雇用派遣労働者について、以下のいずれかを実施することが義務付けられている。

➀派遣先への直接雇用の依頼
➁新たな派遣先の提供 (※能力、経験等に照らして合理的なものに限る)
➂派遣元での無期雇用
➃その他安定した雇用の継続を図るために必要な措置(有給の教育訓練、紹介予定派遣など)

※➀を講じた場合に、直接雇用されなかったときは、➁から➃までのいずれかを講ずるものとする。
るものとする。(省令第25条の2第2項)

引用:厚生労働省「雇用安定措置について」

直接雇用や無期雇用など、それぞれの望む働き方を実現できるチャンスがあります。ひとまず派遣社員として働き、理想の働き方を目指していくのも一つの考え方といえるでしょう。

シングルマザーが派遣で働くデメリット3つ

シングルマザーが派遣で働いたあとに不都合が生じるケースもありえます。後悔しないよう、シングルマザーが派遣で働くデメリットを3つ確認していきます。

デメリット1.ボーナスや退職金をあてにできない

一般的に、正社員は終身雇用制を前提とした雇用形態です。会社の都合で残業や転勤を指示されることがある一方で、生涯を保障してもらえる働き方であり、ボーナスや退職金の制度が整っているケースも多くなっています。

その一方で非正規雇用は、柔軟に働ける環境を選択しやすい一方で、基本的にボーナスや退職金をもらえないケースが多い傾向です。

非正規従業員に賞与や退職金が支払われなかったことの是非が争われた2件の訴訟の上告審判決で、最高裁第3小法廷は13日、不支給を「不合理とまでは評価できない」との判断を示した。いずれも二審の高裁判決は一定額を支払うべきだとしていた。原告側の逆転敗訴が確定した。

引用:日本経済新聞「非正規に賞与・退職金なし「不合理」といえず 最高裁」

ボーナスや退職金をもらいたいシングルマザーには、派遣の働き方は適していないかもしれません。

デメリット2.遅刻や早退で収入が減る

会社は原則として、勤務しなかった時間に関しては賃金を支給しません。

非正規社員は固定給ではなく、時給で働くケースが一般的であるため、派遣社員も遅刻や早退をすると収入が減ってしまう可能性があります。

ただし、会社の都合で早退させられた場合は、平均賃金の60%以上の休業手当を支払ってもらえることがあります。早退に関する手当に不明点があるときは、派遣会社の担当者に相談してみるとよいかもしれません。

参考:愛媛労働局「■ 賃金の支払い(第24条) 休業手当(第26条) 労働時間(第32条)」

デメリット3.派遣切りに遭うと困窮するリスクがある

派遣社員は、雇用の安定が絶対的に保障されているわけではありません。いわゆる派遣切りに遭うリスクを少なからず抱えることになります。

だが「コロナ」が生活を一変させた。二月ごろから徐々に仕事が減り、四月頭に「ちょっと休んでください」と言われて自宅待機に。その後も「今週も休んでくれる?」と繰り返され、出勤しない日が続いた。四月下旬、派遣会社からの電話で「契約を更新しない。五月末で終わり」と告げられた。頭が真っ白になった。その上、三月末のけがで保険金取得を勧められ、四月分の給料はゼロ。

引用:東京新聞 TOKYO Web「派遣切られ、絶望しかない ひとり親世帯コロナ禍でひっ迫」

2020年には新型コロナウイルスが猛威を振るい、派遣切りにあってしまったシングルマザーも現実的にいました。突然収入が途絶えて仕事がない状態が続くと、生活が困窮してしまうリスクがあります。

シングルマザーが受けられる資格取得のための支援は?

将来安定した正規職員として働くために、キャリアアップを見据えているシングルマザーは、資格取得を検討している方もいることでしょう。資格取得をフォローしてもらえる仕組みもあるので、関係のある仕事を検討するのも一つの考え方です。

厚生労働省は、母子家庭のシングルマザーの経済的な自立を支援するために、高等職業訓練促進給付金等事業という制度を実施しています。

母子家庭の母又は父子家庭の父が看護師や介護福祉士等の資格取得のため、1年以上養成機関で修業する場合に、修業期間中の生活の負担軽減のために、高等職業訓練促進給付金が支給されるとともに、入学時の負担軽減のため、高等職業訓練修了支援給付金が支給されます。

高等職業訓練促進給付金
支給額
月額100,000円(市町村民税非課税世帯)
月額 70,500円(市町村民税課税世帯)

高等職業訓練修了支援給付金
支給額
50,000円(市町村民税非課税世帯)
25,000円(市町村民税課税世帯)

引用:厚生労働省「母子家庭自立支援給付金及び父子家庭自立支援給付金事業の実施について」

対象資格は、就職の際に有利になる資格であり、都道府県等の長が指定した資格に限ります。対象資格の例は、保育士や看護師、介護福祉士などがあります。

シングルマザーにおすすめできる資格取得の支援がある仕事ランキング

ここからは保育士や看護師、介護福祉士の仕事を紹介していきます。仕事探しの際にぜひ参考にしてみてください。

1位.保育士・保育補助

シングルマザーの方に一番おすすめの仕事は「保育士」です。

なぜなら保育士の仕事では、資格取得の支援があるだけではなく、同じ子どもを持つ親として子育ての経験などを仕事に生かすことができるからです。

保育士とは、仕事などで子供の世話ができない保護者に代わって、就学前の子どもの保育をする仕事です。幼稚園教諭が幼児教育を主な仕事としている一方で、保育士は乳児から小学校入学前の子どもの世話や成長をサポートするのが主な役割です。

〇保育士の給与を2019年度は約1%改善(月額約3千円程度)します。
※2019年度予算案が成立した場合、2013年度以降のこれまでの取組と合わせると、約13%(月額4万1千円程度)改善予定

〇さらに、上記に加えて、技能・経験に応じて月額5千円から4万円の給与改善を行っています。
※「技能・経験」には過去の保育士経験も含まれます。

引用:厚生労働省「待機児童解消のために、その力を貸してください」

厚生労働省では、待機児童解消に向けて保育士の待遇を改善する取り組みを行っています。国が支援している仕事であることから、シングルマザーが選択する仕事としても検討しやすいといえるでしょう。

中には保育補助として無資格・未経験で働ける職場もあります。保育の経験を積みたい方は、保育補助から始めてみるのも一つの考え方だといえます。

2位.介護職員

シングルマザーの方におすすめの仕事は「介護職員」です。

なぜなら介護職の場合、資格取得の支援だけではなく、しっかりとした研修がある求人も多く、未経験・無資格からスタートすることができるからです。

介護職員とは、高齢者や障がい者などの身体介護や生活サポートを実行する仕事です。特別養護老人ホームや介護老人保健施設といった施設で勤務するだけでなく、在宅で訪問介護を実施することもあります。

高齢化が進む日本では、介護人材の確保は重要課題として位置づけられており、これまで介護人材の処遇改善に関して多くの取り組みがなされてきました。

近年では、平成29年度に、臨時で介護報酬改定を⾏い、介護⼈材の職場定着の必要性、介護福祉⼠に期待される役割の増⼤、介護サービス事業所等による昇給や評価を含む賃⾦制度の整備・運⽤状況等を踏まえ、事業者による昇級と結びついた形でのキャリアアップの仕組みの構築を促すため、更なる加算の拡充を⾏った。

引用:厚生労働省「介護⼈材の処遇改善について」

今後も、介護職員の待遇についてさらなる改善の兆しが見えているので、収入を高めたい方は介護の仕事も検討してみるとよいでしょう。

3位.看護師

シングルマザーの方に「看護師」の仕事もおすすめです。

看護師の仕事は資格が必要なため、資格がない場合は資格取得からスタートとなりますが、看護師資格の支援もあるためおすすめしたい仕事となっています。

看護師は、厚生労働大臣の免許を受けたうえで、傷病者あるいはじょく婦に対する世話や診療のサポートを行う職種です。ちなみにじょく婦とは、分娩終了後に母体が正常に回復するまでの期間にある婦人をさします。

平成37年には、看護職員は196万人~206万人必要であるとされています。就業者数は、年間平均3万人程度、増加していますが、このペースで今後増加しても平成37年には3万人~13万人が不足すると考えられます。 今後、必要となる看護職員を着実に確保するために、「養成促進」「復職支援」「離職防止・定着促進」に取り組んでいます。

引用:厚生労働省「看護職員確保対策」

今後、看護師を含む看護職員が不足すると考えられているので、免許を取得すれば就業機会を得られるチャンスは増えると予測できます。

シングルマザーにおすすめできる派遣会社

派遣会社ごとに取り扱っている求人が異なるだけでなく、働くうえでのサポートの種類も違います。シングルマザーがサポートを受けやすい派遣会社を紹介していきます。

おすすめ派遣会社1.パソナ

パソナは「人を活かす」ことをテーマに掲げている人材派遣会社です。パソナでは、企業内保育所やベビーシッターサービスをはじめ、子育てに役立つさまざまな支援を提供しています。

パソナグループは、「子育てしながら働きたい」と願う方々からの熱い思いをうけ、『パソナファミリー保育園』を開設しました。

半日~1日だけの一時保育も可能!お仕事が終わったら焦ることなくすぐにお迎えに!

利用対象者:パソナ登録スタッフ
対象園児:0歳児~未就学児

引用:パソナグループ「パソナファミリー保育園のサービス」

専用の保育園を利用することができれば、お迎えのときも焦らずに済みます。パソナグループであれば、シングルマザーでも安心して仕事に集中できることでしょう。

おすすめ派遣会社2.アデコ

アデコは、新卒からエグゼクティブ層まで、幅広い業務領域に対応している人材派遣会社です。派遣社員が育児と仕事を両立できるように、育児相談やベビー用品などに関するサポートを行っています。

「アデコ クラブオフ」では、妊娠・出産・育児の悩みなどを、電話で相談いただけるサービスを用意しています。看護師・保健師・保育士・幼稚園教諭・栄養士などの資格をもつ専門家による、適切なアドバイスが受けられます。

引用:アデコ「育児支援サービス」

育児のことで迷ったときに専門家に相談できる環境は、シングルマザーにとって心強いでしょう。

おすすめ派遣会社3.ブレイブ

ブレイブは、看護師や介護士、保育士などに特化した人材派遣会社です。ブレイブは全国各都道府県を対象とした提携保育所制度を整えています。

全国70の提携保育園を、優先的に、お安くご利用になれる制度です。

〇開所時間
8:00~19:00(11時間開所)
※前後延長あり

〇開所曜日
月曜日~土曜日(日曜祝日・年末年始休み)

●保育料金(すべて税抜き表記となります)
世帯収入に関わらず定額となります。

【0歳児/名】
月額35,900円
【1歳児/名】
月額35,700円
【2歳児/名】
月額35,700円

引用:ブレイブ「保育料金~最大で半額以下で入所できます!」

全都道府県で1か所以上設置しているので、都心ではなく地方で働くシングルマザーの方でも、利用を検討できる点が便利です。

ブレイブの口コミ

ブレイブのサポートに感謝しているシングルマザーの口コミも見受けられました。

現在、シングルマザーで子育て奮闘中です。提携の保育園があり、スムーズに入園できたので安心して職場復帰できました。また、保育料金も良心的なので経済的にも助かっています。また、同僚のママさんで同じ保育園へ入園させている方もいらっしゃるので行事やお迎えの時間などの理解もあり、そこもメリットだと感じています。

引用:ブレイブ「ママさんスタッフの声をご紹介!」

似た境遇の方が集まる傾向があるので、育児の理解を得やすい環境である点も、シングルマザーにとって働きやすいポイントだといえるでしょう。

シングルマザーにおすすめできる派遣の求人

シングルマザーにおすすめの職種や派遣会社を紹介してきました。おすすめの職種や派遣会社の内容をふまえて、シングルマザーに適した求人を紹介していきます。

なお、2021年2月時点の求人であり、各社の都合で掲載が終了となる可能性があります。あくまで求人の例として参考にしてみてください。

パソナライフケアの求人

パソナグループのパソナライフケアでは、幼稚園における保育補助の仕事が募集されていました。具体的な仕事内容は、子供の見守り、指導、受け入れなどです。会議や保護者面談の参加もあります。

時給は1,700円であり、実働時間は7時間(休憩60分)です。時短勤務についても相談できるほか、社会保険や労災完備、有給休暇など、福利厚生も充実しています。

求人の検索では、フリーワードに「保育補助」を入力しています。

参考:パソナライフケア

アデコの求人

アデコの介護関連に関する求人ページでは、老人ホームにおける介護スタッフの仕事が募集されていました。具体的な仕事内容は、入居者の食事・入浴・排泄の介助や、レクリエーションの企画、居室清掃などです。

時給は1,400円~であり、未経験歓迎で無資格でも応募できます。勤務時間は10時~15時なので、シングルマザーが子どもを迎えに行きやすい環境だといえるでしょう。

求人を検索するときは、WEBブラウザの検索窓から「アデコ 介護 派遣」と入力し、アデコの介護関連の求人ページをクリックします。

ホームページ内で「介護関連の仕事を探す」をクリックすると、求人の一覧が表示されます。その後、検索条件で雇用形態を「派遣」、こだわり条件を「1日4時間以上~7時間未満」に設定すると、同求人がヒットしました。

参考:アデコ「【1日4時間~8時間で勤務時間選べる!】未経験から始める介護業務」

ブレイブの求人

ブレイブ看護師のサイトでは、ケアハウスにおける看護師の求人が募集されていました。具体的な仕事内容は、バイタルチェックや内服薬の確認、看護記録の作成、利用者の健康管理、看護記録の作成などです。

時給は正看護師が2,000円~、准看護師が1,900円~であり、経験年数によっても考慮されます。即日勤務も可能であり、時短勤務も相談可能です。車通勤にも対応しているので、子どもの送り迎えにも都合がよいでしょう。

求人は、フリーワード検索で「時短勤務」を設定すると、表示されました。

参考:ブレイブ看護師/マイナビグループ「日払い/車通勤可/時短勤務可/加西市/ケアハウスの看護師」

シングルマザーの派遣社員がお金の不安を解決する方法は?

シングルマザーの派遣社員は、家事や育児と仕事を両立しなければなりません。仕事に十分な時間を割けず、生活に必要な収入の確保に不安を抱える方も少なくないでしょう。

シングルマザーの派遣社員がお金の不安を解決する方法を解説していきます。

方法1.養育費を再検討する

養育費は不要という前提で協議離婚をしたけれど、お金が不足してしまったシングルマザーもいるかもしれません。その場合、養育費をあらためて請求するという方法もあります。

養育費は子どものためのものですから、約束した当時と事情が変わって養育費が必要になれば請求することができます。まずは、相手とよく話し合ってください。ただし、相手も養育費は要らないものとして生活設計を立てているということも考えられますから、養育費の協議は難航するかもしれません。

引用:厚生労働省 養育費相談支援センター「Q8 養育費は要らないと言って協議離婚しましたが、今からでも請求できますか?」

請求される側も突然お金を用意できるわけではありません。養育費が必要な事情を納得できるように説明し、話し合いが難航した場合は調停を申し立てましょう。

方法2.手当制度を活用する

シングルマザーがお金に困ったときは、手当を支給してもらえる制度を検討してみましょう。たとえば、シングルマザーを対象としている児童扶養手当があります。

児童扶養手当とは、父あるいは母と生計を同じくしていない児童が育てられる家庭に支給される支援金です。生活の安定と自立の促進をサポートすることが目的とされています。

支給額は下記の通りです。

支給額(令和2年4月分から)

児童数1人:43,160円(全部支給)、43,150円~10,180円(一部支給)
2人目加算額:10,190円(全部支給)、10,180円~5,100円(一部支給)
3人目以降加算額(1人につき):6,110円(全部支給)、6,100円~3,060円(一部支給)

引用:埼玉県庁「児童扶養手当」

申請する方(あるいは児童)が日本に住所を持たない場合や、児童が児童福祉施設に入所しているケースなどには、手当が支給されないので注意しましょう。

方法3.減額制度を活用する

シングルマザーをサポートする制度は手当の支給だけではありません。日常生活におけるサービスの利用料金が減額してもらえる制度もあります。

上下水道料金の割引

シングルマザーは上下水道料金の割引を受けるための条件を満たせます。

1 水道料金の減額について
次に該当する水道使用者(給水契約者)で、お客様のお申込みにもとづき、1か月の水道料金のうち「979円(税込)」を減額する制度です。

2 減額制度の対象者
児童扶養手当の給付を受けている方

5 下水道使用料の減額について
水道と下水道を使用されている方の場合、水道料金の減額をお申込みいただければ、下水道使用料も減額されます。

引用:さいたま市「水道料金の減額制度」

「児童扶養手当証書」の写しや「児童扶養手当受給状況照会同意書」など、手続きに応じて書類が必要です。

公共交通機関の割引

シングルマザーは公共交通機関の割引を受けるための条件も満たせます。

JR通勤定期乗車券の割引

児童扶養手当を受けている世帯の方が、JRを利用して通勤している場合は、申請により通勤定期乗車券を3割引で購入できます。

都営交通の無料乗車券等

児童扶養手当、生活保護を受けている世帯の世帯員のうち、1人に限り都営交通(都電、都バス、都営地下鉄、日暮里・舎人ライナー)の全区間(都バスの一部区間を除く。)の無料乗車券が交付されます。

引用:福ナビ/公益財団法人東京都福祉保健財団「公共料金などの優遇制度」

問い合わせは、市区町村の担当窓口で受け付けています。

方法4.再婚する

養育費を交渉したり、手当の支給や公共料金の減額を利用したりしても、仕事と育児の両立に行き詰ってしまうシングルマザーもいるかもしれません。

別の視点から家庭を安定させる生き方として、経済的に支援してくれるパートナーを探すことも検討する必要があります。

ただ、シングルマザーには子どもがいます。男性からすると子どもとの関係に不安を感じ、結婚をためらってしまうケースもあるようです。

決して簡単な道のりではありませんが、じっくりと時間をかけながら、子どもの相性も見極めつつ、候補者との関係を深めていくのが理想だといえます。

40代シングルマザーの生き方を見直す手段として、父親の必要性を感じている方は、再婚を検討するのも一つの選択肢でしょう。

シングルマザーの派遣社員が気になるQ&A

シングルマザーが派遣社員として働くときには、さまざまな疑問がつきないでしょう。シングルマザーの派遣社員が気になる点についてQ&A形式で回答していきます。

シングルマザーの働き方を詳しく知るには?

シングルマザーが執筆したブログを見るとよいでしょう。

シングルマザーがどんな仕事してるのか、具体的に知りたい方もいることでしょう。その場合は、シングルマザーのブログを参照にするのも一つの方法です。

さまざまな求人にひたすら応募したり、仕事の面接に行くまで苦労したり、寝不足と戦いながら資格の勉強をしたりするなど、シングルマザーの求職状況について知ることができます。

子どもを保育園に送ったあと仕事はなにしてるのか、具体的に公開しているシングルマザーの方も見受けられます。

シングルマザーが派遣として働く際にも、転職を成功させたり、生活を向上させたりするためのアイデアが得られるかもしれません。

シングルマザーが派遣の仕事を辞めたくなったら?

第三者への相談も検討しましょう。

子育てによる重圧や経済苦、父親の不在による不安など、さまざまな要因が引き金となって、派遣の仕事を辞めたくなってしまうシングルマザーもいることでしょう。

派遣会社の担当者に相談するのも一つの手ですが、勤務に関する内容だと打ち明けづらいケースもあるかもしれません。

そのようなときは第三者の立場に仕事相談をする方法も選択肢の一つです。

「子どものためにも、私が頑張らなくてはいけないけど…」強い責任感からひとりで頑張りすぎてしまうシングルマザーの悩みを、より近くで寄り添うためのサービスとして「LINE無料キャリアカウンセリングサービス」を開始しました。

引用:PRTIMES「LINEでシングルマザーの仕事相談に応じる無料キャリアカウンセリングサービスを開始いたしました」

第三者の立場であれば、仕事の悩みを気兼ねなく打ち明けやすいといえます。今後のキャリア設計について相談をすれば、収入や育児、ライフスタイルの悩み、転職のタイミングなどについて、解決の糸口が見えてくるかもしれません。

シングルマザーにパートと派遣はどっちが適している?

キャリアアップを目指すなら派遣が適しているでしょう。

シフトの融通が効くことから、ずっとパートで働いていこうというシングルマザーもいるかもしれません。ただしパートは、企業のサポートをする立場として、仕事の責任範囲が狭く設定される傾向があります。

そのため、幅広い業務に携わったり、責任の重い仕事を経験したりしづらいといえるでしょう。その一方で派遣は、正社員登用につながる紹介予定派遣という働き方を選択できます。

派遣社員として働きながら、正社員、契約社員を目指せる紹介予定派遣。自分にマッチした仕事内容、職場かどうかを見極めてから、正社員や契約社員になれるので、納得のいく転職活動が実現できます。

引用:パーソルテンプスタッフ「紹介予定派遣で働く」

正社員になれば、総合職として責任のある立場を任されやすく、実績も積みやすくなります。加えて、ボーナスや退職金の恩恵が受けられる可能性も見過ごせないメリットです。

派遣かパートか迷っている方は、あらためてキャリアアップの要素を軸に働き方を検討してみてはいかがでしょう。

住宅ローンを組むと児童扶養手当に影響がある?

住宅ローンの影響で児童扶養手当が減額されることはありません。

児童扶養手当は、シングルマザーが子どもを育てるための福祉制度なので、住宅ローンを組んで物件を購入しても減額されることはありません。

しかし、一人で子育てをするという条件を守らないと、打ち切られる可能性があります。

したがって、購入した物件に両親や親族などと同居しないように注意してください。

参考:スゴい住宅ローン探し「シングルマザーでも住宅ローンを借りられる?ローン審査が通るポイント」

シングルマザーは社会保険に加入した方がよい?

シングルマザーが社会保険に加入するメリットはさまざまあります。

シングルマザーが社会保険に加入すると、保険料の半分を会社が負担してくれます。また、厚生年金に加入することになるので、将来の年金受給額も増加します。

社会保険加入の見過ごせないメリットが、扶養制度が適用されることです。国民健康保険の場合、収入のない子どもに対しても保険料を支払わなければなりません。

市町村の区域内に住所を有する者は、すべて被保険者とする。

引用:厚生労働省「国民健康保険制度の概要」

その点、社会保険に加入すれば、無収入の子どもに対して保険料が発生しません。

シングルマザーは仕事が見つかりにくい?

結論を申し上げると、残念ながらシングルマザーは仕事が見つかりにくいというのは事実です。

ただ、そうは言ってもシングルマザーで働いている方は大勢います。

「シングルマザーだから」と諦めてしまうのではなく、根気よく応募してみる、面接をしてみるということが大事です。

また、希望の条件の仕事で採用されず、妥協することができないというシングルマザーの方もいることでしょう。

しかしシングルマザーの仕事探しでは、とにかく「生活費を得る」ということに集中して、なるべく条件を減らして仕事探しをしましょう。

まずは安定して収入が得られる状態にすることが先決です。

シングルマザーの就活では、こだわっていると無職のまま半年以上も経過してしまうことさえあります。

一度気持ちをリセットして、ある程度は妥協も必要と捉えて多めに応募するようにしてみましょう。

派遣社員として働くシングルマザーの将来は大丈夫?

シングルマザーの方が派遣社員として働いていても、仕事がスキルアップにつながるものであれば将来的にも大丈夫でしょう。

確かに年齢を重ねるにつれて派遣が決まりにくくなる傾向はあるものの、それは経験・スキル不足であったり、新しい職場に馴染もうとする意識が感じられないという理由によるものです。

きちんと経験が積めていて、派遣先が変わる際には謙虚な気持ちで職場ルールを学ぼうという姿勢を忘れないようにしましょう。

とは言え、もし将来が不安なのであれば、同じ派遣であっても「紹介予定派遣」や「無期雇用派遣」を目指すとよいでしょう。

シングルマザーでいきなり正社員を目指すよりはハードルが低く、かつ派遣社員よりは将来に期待が持てるため選択肢にして損はありません。

まとめ

この記事をまとめると、大半のシングルマザーは200万円に満たない年収で生活をしている実情があり、シングルマザーが子育てをしながら派遣として働くには、慎重に仕事を選ぶ必要があるとわかりました。

シングルマザーが派遣の仕事を選ぶときのポイントとして、勤務時間や、子供の預け先からみた職場の距離、ママ歓迎の求人、育児サポートの有無などの着眼点が挙げられます。

また、シングルマザーの経済的な自立をサポートするために、高等職業訓練促進給付金等事業という制度が実施されており、保育士や看護師、介護福祉士などの資格を取得しやすくなっています。

いずれの職業も国が率先して待遇の改善を行っており、シングルマザーの方が収入の増加を目指しながら働くのにも、適しているといえるでしょう。

これからシングルマザーとして派遣の働き方を検討している方は、今回紹介した具体的な求人も参考にして、育児と両立しやすい仕事を探してみるとよいでしょう。

この記事が、あなたの就職活動のお役に立てば幸いです。

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この記事の執筆者
「法人派遣マッチング」ならびに
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株式会社アドバンスフロー 代表取締役 中塚 章浩

大手人材サービス会社在籍で2,000名以上の就業に携わり、
「自分に合った派遣会社や人材紹介会社を選ぶ重要性」 を肌で感じてきました。この記事の執筆を通して、派遣会社や人材紹介会社を選ぶ際のミスマッチを少しでも解消できればと思っています。
現在、派遣会社と企業をつなぐ「法人派遣マッチング」と求職者と企業をつなぐ「転職エージェントサービス」を運営しており、それらから得られる最新情報をお伝えするべく、随時、記事の編集や更新も行っています。

経歴
パーソルテンプスタッフ株式会社に在籍後、2010年に株式会社アドバンスフローを設立し、求職者向け情報サイト「♯就職しよう」を運営。現在、#就職しようの執筆とともに、転職・就職などHR領域に関するサービスを多数展開中。 ・執筆者の詳しい経歴はコチラ
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