介護職が未経験でも、介護職へ転職できる?

この記事の管理者株式会社アドバンスフロー
転職エージェント 兼 元派遣会社勤務 中塚 章浩

大手総合人材会社を経て、リクルートに勤務。その後、現在の株式会社アドバンスフローを設立。派遣業務、転職エージェント業務、新卒採用代行業務など、幅広い業務を経験。

「介護職に興味があるけど未経験だし資格もない。」
「未経験でも応募できるそんな状況でも応募できる仕事求人はあるの?」

このような悩みを抱えていませんか?

この記事では、そんなあなたの悩みを解決するために、「未経験から介護職へ転職するとき」に役立つ情報を紹介します。

この記事があなたの転職活動のお役に立てば幸いです。

目次

未経験者・無資格者が介護職を目指すための4つのポイント

未経験者や無資格でも介護職への転職は可能?

未経験の方、無資格の方でも介護職への転職は可能です。
介護職を取り扱っている企業や施設の多くは、未経験の方、無資格の方でも応募可能な求人があります。

有資格者と無資格者の仕事内容の違いは?

大きな違いは、利用者の方の体に触れる「身体介護」ができるかどうかです。
その中でも、利用者の自宅に訪問し介護する「訪問介護」は有資格者しかできません。

例外として介護福祉士の指示のもとであれば、無資格でも身体介護が可能になります。
そのため施設勤務の場合は対応できることが多いです。

なお、介護の初級的な資格「介護職員初任者研修」を取得すると身体介護も可能に。

費用を負担して取得を支援している施設が多数あります。

無資格者が就ける仕事の種類は?

無資格でも、以下の仕事に就くことが可能です。

・介護関連施設での介護業務全般
介護関連施設には資格を持った上司や先輩がいるため、未経験の方や、無資格の方でも身体介護を行うことが可能です

・訪問入浴サービス
訪問入浴サービスは、看護師1名介護職2名の体制のため、無資格でも対応が可能です。

ただし、施設によって応募条件がことなりますので、応募時に詳細の確認が必要です。

未経験者・無資格者はどのような職場を選ぶのがおすすめ?

未経験の方、無資格の方で「介護職を長く続けたい」「いずれ介護の資格を取りたい」と考えている方には、教育制度や資格取得制度が充実している職場を選ぶことをおすすめします。

応募が可能な施設は、以下のような特徴があります。
・教育制度や研修制度がしっかりしている
・施設側負担で資格取得の支援をしている

企業側としては、「介護職で働きたい意欲が強い方には長く勤めて欲しい」、「資格を取得して仕事の幅を広げて欲しい」という考えから教育制度や資格取得制度の充実を図ることが多いです。

介護職の仕事内容を知りたい

介護職の仕事内容は、大きくわけると「身体介護」「生活援助」「その他支援」の3つです。

介護サービスは介護保険を利用できます。
介護保険適用範囲を超える支援については、利用者の方が別途負担することで利用が可能です。
施設によってサービス内容が異なるので、下記で紹介する仕事内容の他にも、業務が出てくる場合もありますので、詳細を確認したい方は、求人票の内容をよく確認し、面接時などに企業の担当者に直接確認することをおすすめします。

身体介護

「身体介護」とは、主に利用者の身体に直接触れて行う介護のことを指します。

(身体介護の一例)
「入浴介助」…洗髪や洗身を援助
「排泄介助」…トイレの介助・おむつ交換
「食事介助」…うまく食事ができない利用者のサポートなど

その他、衣類の着脱・歩行の介助・床ずれ防止の体位変換などの業務があります。
「介護サービスを利用する方自身のお世話全般」と考えると分かりやすいかと思います。

生活援助

「生活援助」とは、掃除・洗濯・調理など、一般的な家事を中心とした支援のことをいいます。
身体介護では利用者自身のお世話をしますが、生活援助は「介護サービスを利用する方利用者の生活をのサポートすること」が目的となります。

(生活援助の一例)
・掃除
・洗濯
・買い物
・食事の調理や片づけ
・薬の受け取り など

生活援助を行うのに、特別な資格は必要ありません。

ただし、訪問介護で生活援助を行う場合は、生活援助と共に身体介護を行うも必要があるため、介護職員初任者研修や介護福祉士といった資格が必要になります。

その他支援

身体介護、生活援助以外には

・レクリエーションの企画や実施
・要介護家族とのコミュニケーション
・事務作業全般

といった業務も介護職の仕事に含まれます。

どんな施設で働くことができるの?

介護職として働く施設には、「通所型」「入所型」「訪問型」があります。
ここからは、それぞれの施設の特徴や、勤務形態(日勤・夜勤など)について紹介します。

デイサービスなどの通所型施設

「通所型施設」は、介護サービスを利用する方が、施設に通ってくるスタイルです。

主に「デイサービス」と「デイケア」の2つの種類があります。

「デイサービス」…は排泄・入浴などの身体介護やレクリエーション、機能訓練などを行う

「デイケア」…医者が常駐しており、医師の指示のもとでリハビリを行うことができる

「デイサービス」「デイケア」どちらも、身体機能の維持・向上するための機能訓練や、他者との交流をすることが目的の、日帰り施設です。

なお、求人票の勤務内容に「利用者の送迎」「要運転免許」とある場合は、業務内容に利用者の方の送迎を行うことがあります。

特別養護老人ホームなどの入所型施設

「入所型施設」とは主に「老人ホーム」や「グループホーム」と呼ばれる施設です。
施設内では24時間サービスを提供しているため、日勤だけでなく夜勤も発生します。

要介護認定の高さによって施設の名称が異なります。
また、介護を必要としない状態の方が入居している施設もあります(高齢者向け賃貸住宅など)。

入所型施設は、社会福祉法人や医療法人などが運営する「公的施設」と、民間企業が運営する「民間施設」に分かれています。

一時的に入所するショートステイ

「ショートステイ」は、主に自宅で介護を受けている方が一時的に入所することを指します。
最大利用日数は30日までとなっていますが、要介護度によって異なります。
サービス内容は日常生活全般の介護支援です。
入所型の施設に一時的に入所する形なので、働く場合は夜勤が発生します。

ショートステイは、介護者の負担の軽減が目的の一つのため、介護者が家を空けなければならない状態になったときなどにも利用されます。

訪問介護

介護サービス利用者の自宅に訪問する「訪問型介護サービス」

支援内容は主に「身体介護」「生活援助」「通院時の介助」の3つです。
介護サービス利用者の身体に触れる「身体介護」が含まれるので、業務を行うには介護職員初任者研修や介護福祉士といった資格が必要です。

「生活援助」は一般的な家事を行いますが、介護サービス利用者利用者の自立を促す目的もあるため、介護サービス利用者ご自身ができる作業は行いません。

介護サービス利用者の要介護認定度によって支援内容や勤務時間が異なりますが、一日あたり5件前後のお宅訪問することが多いです。

介護職はどんな働き方があるのか

介護職として働く場合どんな働き方があるのか?
それぞれの雇用形態の特徴を紹介します。

あなたのライフプランに合った働き方を探す参考になさってください。

正社員として働く

正社員として働く一番のメリットは、継続して働けることや給与や待遇面が安定していることです。

定年まで働け、給与以外に賞与や退職金が出るケースもあります。
さらに、資格を取得することで業務の幅を広げられる点も魅力です。

一方で、他の雇用形態と比べ、拘束時間が長くなり、仕事を行う上での責任が重くなります。
施設によっては転勤の可能性もあります。

契約社員として働く

契約社員は雇用期間があらかじめ定められています。
契約期間は、「半年更新」や「3年間」など勤務先により異なります。

仕事内容は正社員とあまり変わりがなく、月給も正社員に近いですが、賞与が支給されない・退職金がないなど待遇面の差があります。
しかし、社内評価によっては正社員登用の道もあります。

派遣社員として働く

派遣社員は派遣会社と契約して、勤務先である施設へ派遣されるシステムです。
給与は時給制である場合が多く、派遣会社によって時給や福利厚生といった待遇が異なります。
なお、派遣法「派遣先事業所単位の期間制限」によって、同一の事業所に派遣できる期間は上限3年までのルールとなっています。

求人としては、フルタイムの仕事が多いですが、短時間の求人や夜勤専門の求人など、派遣会社によっては働き方を選ぶことも可能です。

参考:平成27年労働者派遣法改正法の概要「労働者派遣の期間制限の見直し」
https://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-11650000-Shokugyouanteikyokuhakenyukiroudoutaisakubu/0000098917.pdf

パート・アルバイトとして働く

施設に直接雇用されますが、契約社員・派遣社員と比べ給与が低く、賞与や退職金の対象外としている企業もあります。

仕事内容は実務経験や介護職の資格の有無によって異なります。

時給制での勤務となり、勤務日数と勤務時間によって給与が変動するため、安定した働き方とは言えないでしょう。
パート・アルバイトを選ぶ最大のメリットは、正社員や契約社員・派遣社員と比べ、出勤日数や勤務時間を調整しやすいことです。
子育て中の方や、事情により勤務可能な時間帯が限られている方におすすめです。

介護未経験者が転職活動をするときに注意すべき2つのポイント

介護未経験者が実際に応募するときにどのような点に注意すればいいのでしょうか。
ここからQ&Aなどを交えて具体的に紹介します。

面接前に志望動機をしっかりと考える

未経験、無資格で介護業界にチャレンジしたいということは、異業種からの転職ということになります。

「なぜ、介護業界で働きたいと思ったのか。」

この点は非常に重要になります。

興味がある。やりがいがありそうだから。
だけではなく、そう思うようになったエピソードを掘り下げてみてください。
そして、応募先の施設の種類や仕事内容はしっかり調べることがポイントです。

面接当日に準備してきた内容をきちんと伝えられるように、受け答えの練習を声に出して行うこともおすすめです。

面接でよく聞かれることを事前に調べる

就職活動・転職活動の面接では「必ず質問される項目」があります。
ここでは代表的な質問と回答のポイントを紹介します。

Q.なぜ介護職を目指そうと思ったのですか
⇒異業種からの転職の場合、聞かれる可能性が高い質問です。
「なぜ目指そうと思ったのか」を、理由やエピソードを一緒に伝えられるようにまとめておきましょう。

Q.今までの経歴を教えてください
⇒高校や大学を卒業後、どのような職歴・経歴なのかを簡潔に説明できるようにまとめましょう。
介護職に活かせる経験やエピソードがないか、整理しておくことをおすすめします。

Q.なぜ当社(施設)を志望されたのですか
⇒事前に応募先についてののリサーチが必要です。
仕事内容、研修制度、や施設の取り組みなど惹かれたポイントを整理してください。
給与面などの待遇面に惹かれたとしても、志望理由には入れない方が良いでしょう。

また、自宅からの近さを理由に選んだ場合、近いことで「長く勤めることができる」などと工夫して伝えましょう。

施設によって面接で質問される内容は異なりますが、主に「なぜ介護職なのか」「どんな経験がるのか」「意欲はあるのか」の3点について質問される可能性が高いです。
面接の前に面接対策をしっかりと行いましょう。

介護職はどんな人に向いている仕事?

一般的にはどんな人が介護職に向いていると言われているのでしょうか。

聞き上手で寄り添う心がある人

介護は利用者の方とコミュニケーションを取りながら取り組む仕事です。
普段から聞き上手だったり、相談を受けることが多いという人は向いているでしょう。
また、利用者の方の家族と話をする機会もあります。
ここでも同様に、聞く力と寄り添う心が非常に重要になってきます。

押し付けるような伝え方ではなく、ゆっくりと聞くこと。
利用者の身体の変化、不安な気持ちに寄り添うこと。

この2点が大切なポイントです。

オンオフの切り替えができる人

利用者や家族との関わりが深い仕事ということもあり、時にはイライラや怒りをぶつけられることもあります。
利用者の病状によっては、傷つくような言葉を言われることもあるでしょう。

そんな時に、気持ちの切り替えができないと、辛い気持ちを引きずったまま仕事に取り組むことになります。
オンとオフの切り替えが上手だと仕事に取り組みやすくなります。

体力に自信がある人

介護職は、利用者の身体介護がメイン業務です。
介助しながら移動したり、立ったり座ったりすることが多い仕事です。

入所型の施設の場合は、早朝勤務や夜勤もあるので体力勝負になってきます。
健康的で体力があるということは、大事な資質と言えるでしょう。

介護職のやりがいとは?

介護職で働いている人たちは、どんな時にやりがいを感じるのでしょうか。

介護職のやりがいを感じるときとは

「ありがとうと感謝されたとき」という声を多く聞きます。
利用者の方に感謝されることで「人の役にたてた」「必要とされている」と感じ、仕事を頑張る活力になると感じている方が多いです。
自分が支援した結果、今までできなかったことができるようになった利用者の方を見ているときもやりがいを感じる瞬間だそう。

その他、人生の先輩である利用者の方とお話しすることが楽しみでもあり、学びにもなると感じて人もいるようです。

介護職は大変?よくある悩みについて徹底調査

介護職はネガティブな話もよく耳にしますよね。
ここからはよくある悩みについてQ&A方式でお答えします。

Q.夜勤は大変?

A.体力面と夜間の人員体制が少ない施設も多いことから、大変と感じる人が多いようです。
心配な人は夜勤の必要がある入所型施設ではなく通所型施設を選ぶことをおすすめします。
入所型を選ぶ場合は、どのようにシフトを組んでいるのかなど面接時に確認してみると良いよいでしょう。

Q.未経験の新人だと、覚える業務が多くて大変そう

A.覚えることは多いですが、未経験・無資格の場合、最初はできる業務が限られてるので、いきなり沢山の業務を覚えるということは無いでしょう。
また、どの仕事にも言えることですが、覚えるまでは大変なものですが、前向きに取り組むことが大切です。

Q.人間関係が大変そうなイメージがある

A.女性が多く幅広い年齢の人が働いているため、価値観の違いから「合わない人」がいることもあります。
職員のなかで派閥を作る人がいる場合や、利用者の方からも暴言を吐かれて精神的に辛い思いをする可能性もあります。

介護職に限らず、職場での人間関係で言えることですが、「合わないな」と感じる人がいても仕事と割り切って接すること、「この職場はあまりにも合わない」と感じた場合は、思い切って転職を検討することも大切です。

Q.介護職は離職率が高そう

A.2015年~2019年の間で、介護職の離職率は15%前後です。

また、「離職率の高い職場(企業)で働きたくない!」という方は、ハローワークでその企業の求人票を閲覧することをおすすめします。ハローワークの求人票には離職率が記載されています。

また、求人サイトによっては「離職率」や「定着率」などを掲載しているサイトもありますので、求人内容をよく確認してみましょう。

実際にその職場の雰囲気を確認するためには、「働く前に職場見学に行くこと」もおすすめです。
「介護職が自分に合っているか不安…」という方は、雇用期間が決められた契約社員や、派遣社員など「期限が決まっている働き方」を選択することもおすすめします。

参考:公益財団法人 介護労働安定センター 介護労働実態調査「2 職種計の採用率と離職率の推移 」http://www.kaigo-center.or.jp/report/pdf/2020r02_chousa_kekka_0818.pdf

Q.女性が多いイメージだけど、未経験の男性は転職可能?

A.未経験の男性も転職可能です。
ただし、現在働いている男性の割合は2割ほどです。
職場には女性スタッフが多いため、「きつい」と感じる可能性もあります。

参考:公益財団法人 介護労働安定センター 介護労働実態調査「労働者の基本属性 」http://www.kaigo-center.or.jp/report/pdf/2020r02_chousa_kekka_0818.pdf

Q.腰痛や手荒れなど、肉体的に大変なことはなに?

A.業務上、腰に負担がかかる動作が多く痛めてしまう確率が高くなります。
入浴介助でお湯に触れる、衛生面から手指の消毒も頻繁に行うため手荒れもしやすくなります。
腰痛や手荒れを予防するためには日ごろの対策やケアが必要です。

Q.40代以上でも応募できる求人はある?

A.40代以上の方も応募可能な求人は豊富にあります。
40代や50代から介護の世界に飛び込む方も多く、歳を重ねてさまざまな経験があることがプラスになります。

Q.収入が低いイメージがある

A.施設の種類や日勤・夜勤などにより給与は異なりますが、未経験・無資格の場合は低くなる傾向があります。
また、資格を取得することで給与アップを見込めます。

まとめ

この記事をまとめると、

未経験・無資格でも介護職に転職することは可能です。

また、介護職員初任者研修や介護福祉士などの介護職の資格取得することで仕事の幅が増え、給与アップにも繋がります。
給与アップや資格取得を目指す方は、資格取得を支援している施設を選ぶと良いでしょう。

40代50代からでも飛びこめるのが介護職の魅力のひとつです。
業務内容は大変なことが多いのも事実ですが、その分やりがいがある仕事です。

この記事があなたの転職活動のお役に立てば幸いです。

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