「条件のいい介護の仕事、見つからないな……」
「どこかに、いい転職サイトないかな?」
と、思っていますか?
もしかして、
「本当に介護の仕事でいいのかな?」
と、迷いながら転職活動していますか?
そんな気持ちをもっているのなら、
少しでもサポートさせてください!
今回、この記事では介護の求人を掲載している34の転職サイトを比較し、おすすめする転職サイトをランキングでご紹介しています。
また執筆にあたっては、介護の仕事に就きたいと考える方々のお力になれるよう、現役の介護士(介護福祉士)の方100名にご協力いただき、アンケートを実施しました。
転職サイトの選び方や介護の仕事の実態、キャリアプランなどについて、その経験からさまざまなご意見をうかがい、情報を盛り込んでいます。
長い記事ですが、最後まで読んでいただけたら嬉しいです。
目次
おすすめNO1「介護ワーカー」
非公開求人豊富!転職支援サービスあり!
介護ワーカーは介護専門の転職エージェントで、登録するとアドバイザーから転職支援を受けることができます。
年間1万人以上の介護職が転職を成功させており、サイトに公開していない求人も支援実績も多数あり!介護の転職なら、アドバイザーに相談しながら豊富な求人に応募できる「介護ワーカー」がおすすめです。
【34サイトを徹底比較】介護士におすすめの転職サイトランキング
そして、これら、当編集部の経験と現役介護士のみなさんのご意見をもとに次の2点に注目し、編集部独自の「おすすめ転職サイトランキング」を作成しました。
②求人票に施設情報が詳しく載っていること
介護士におすすめの転職サイトランキング (調査日:2022年9月9日-9月13日) | 全国求人数 | 求人票の内容 |
---|---|---|
177,907 | ◎ | |
90,742 | ◯ | |
132,130 | △ | |
176,759 | ◯ | |
82,184 | △ | |
67,654 | ◯ | |
64,345 | ◯ | |
38,625 | △ | |
89,698 | ◎ | |
44,381 | ◎ | |
15,117 | ◎ | |
50,785 | ◯ | |
3,913 | ◎ | |
58,672 | ◎ | |
32,971 | ◯ | |
16,479 | ◯ | |
20,795 | ◯ | |
9,747 | ◯ | |
45,835 | ◯ | |
1,834 | ◯ | |
13,749 | △ | |
4,250 | ◎ | |
38,952 | ◯ | |
18,229 | ◯ | |
49,803 | ◯ | |
3,207 | ◎ | |
604 | ◯ | |
384 | ◯ | |
202 | ◯ | |
74 | ◯ | |
57 | ◎ |
「介護求人が多い」「求人票の内容が詳しい」という2つのポイントに注目した理由は、この条件を満たす転職サイトのほうが、いい求人を見つけられる可能性が高くなるからなのです。
その理由について、それぞれ1つずつ解説しましょう。
①介護に関する仕事の求人数が多いこと
当編集部はこれまで、さまざまな派遣会社や転職エージェントをご紹介してまいりました。その経験から導き出したポイントが「求人数の多いサイト・エージェントを選ぶことで、転職成功率をより高められる」というものです。
どれだけいい派遣会社、転職エージェント、転職サイトであっても、紹介できる求人がなければそこでの転職はできません。
「求人数が多い転職サイトでなければ、利用する意味なし!」と断言できるほど、求人数は重要なのです。
②求人票に施設情報が詳しく載っていること
これは、現役介護士100人にうかがったアンケートから出てきたコツなんです。
今回実施したアンケートのなかで、現役介護士の方に「もし今、介護の仕事に転職するなら、どのような点を重視しますか?」と質問しました。
その結果多かったのが「介護の仕事は、同僚と協力しながら利用者の介助にあたるため、施設内部の雰囲気や人数を知っておくべき」という意見です。
求人票に施設の情報が詳しく載っていれば、そうした情報も得やすくなり、より働きやすい求人を見つけやすくなるというわけです。
【ランキング上位3社を詳しく】介護士におすすめ転職サイト3選
前述の「おすすめ転職サイトランキング」では、上位は次のようになりました。
△クリックすると、各転職サイトの詳細までジャンプします。
介護業界に転職したい方、介護の仕事に就きたい方は、これら3つの転職サイトはすべて登録することをおすすめします。
いい転職サイトなら1つだけでいいんじゃない?
と思った方もいらっしゃるのではないでしょうか。
しかし、転職サイトに掲載されている求人はすべて同じではありませんし、求人数が多いサイトだからといってすべてを網羅しているわけでもありません。
介護の仕事に限らず、複数の転職サイトに登録することで、自分が出合える求人数を増やすことができるのです。
「それなら、もっとたくさんの転職サイトに登録したほうがいいんじゃない?」と思う方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、多くの転職サイトに登録しようとすると、確認箇所も増え、手間がかかります。登録だけで転職に嫌気が差すことも。
そのわりに、3サイトへの登録と10サイトへの登録で、出合える求人数が劇的に増えるかというと、そうとも限らないのです。
登録などの手間を最小限にとどめながら出合える求人数をできる限り多くするには登録する転職サイトは3つが適当です。
冒頭で、「ランキング上位3つの転職サイトはすべて登録することをおすすめします」と述べましたが、登録する前に、これらのサイトが自分に合っているのかをしっかりと見極めていただく必要があります。
ここからは、ランキング上位3つの転職サイトについて、詳しく解説します。見極めの参考になさってください。
ジョブメドレー
無資格者 | OK! | 正社員希望 | OK! |
---|---|---|---|
経験者 | OK! | 派遣希望 | NG |
ジョブメドレーは、医療系の人材支援や業務支援を行う株式会社メドレーが運営している転職サイトです。
求人サイトとして直接応募できる機能があるだけでなく、転職エージェントのように求人の紹介や面接の日程調整の代行なども行ってくれます。
介護の仕事探しが初めてなので誰かの支えがほしいという人も、経験者だから自分のペースで厳選した求人に応募したいという人も、便利に利用できる転職サイトです。
当編集部が見るジョブメドレーの魅力
ジョブメドレーの求人のなかには、介護施設の外観・内観写真が掲載されていたり、仕事内容が詳細に書かれているものがあるなど、求人票の内容がとても詳しいのが特徴です。
ジョブメドレーは、すべての求人ではありませんが、介護施設の外観・内観写真の掲載や詳細に書かれた仕事内容など「求人票」の内容がとても詳しいんです。
子育て中の方向けの求人や、ブランクのある40~50代の方向けの求人も豊富。求人を絞り込む機能も充実しており、すぐに検索できました。
条件に合う求人がたくさんあり、介護施設の雰囲気も応募前に確認できるため、応募のハードルを下げやすい転職サイトといえます。
ジョブメドレーの求人・サイト詳細
介護系職種 総求人数 | 194,933件 |
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※求人数調査日:2022年9月12日(非公開求人数を含む)
介護職・ヘルパー求人数 | 81,446件 |
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サービス提供責任者 | 3,650件 |
管理職 | 2,784件 |
ケアマネジャー | 10,830件 |
※求人数調査日:2022年9月13日
東京23区 | 17,716件 | 横浜市 | 6,667件 |
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大阪市 | 6,523件 | 名古屋市 | 5,557件 |
札幌市 | 3,320件 | 福岡市 | 2,587件 |
※求人数調査日:2022年9月13日
サイト形態 | 求人サイト 兼 転職エージェント |
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求人雇用形態 | 正職員・契約社員・パート・業務委託 |
募集職種 | 介護職/ケアマネジャー/管理職/サービス提供責任者/看護師/介護ドライバー/調理師 他 |
応募資格 | 無資格からOK |
対応エリア | 全国 |
料金 | 無料 |
関連記事:「ジョブメドレー」の口コミ・評判
介護ワーカー
画像引用元:介護ワーカー公式サイト
無資格者 | OK! | 正社員希望 | OK! |
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経験者 | OK! | 派遣希望 | OK! |
介護ワーカーは、株式会社トライトキャリアが運営する転職サイト。株式会社トライトキャリアは、介護のほか、医療系や保育系の転職サイトも運営している人材紹介・人材派遣の会社です。
介護ワーカーでは、転職エージェントとして転職希望者への転職支援を行いながら、派遣会社としての派遣求人も豊富に扱っています。
当編集部が見る介護ワーカーの魅力
介護ワーカーは全国各地に事業所を置き、転職希望者や派遣スタッフの転職・就業支援を行っています。
今回の調査では34の転職サイトを比較しましたが、面接にアドバイザーが同行するケースはとても稀で、ランキング上位サイトを見ても介護ワーカーだけです。
転職に対する相談に乗ってくれたり、面接後の辞退連絡など言いにくいことを応募者の代わりに施設に伝えてくれたりと、転職の強い味方になってくれる転職サイトです。
介護ワーカーの求人・サイト詳細
介護系職種 総求人数 | 90,831件 |
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※求人数調査日:2022年9月12日(非公開求人数を含む)
介護職・ヘルパー求人数 | 74,136件 |
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サービス提供責任者 | 3,566件 |
管理職 | 1,758件 |
ケアマネジャー | 6,553件 |
※求人数調査日:2022年9月13日(非公開求人数を含む)
東京23区 | 6,735件 | 横浜市 | 3,694件 |
---|---|---|---|
大阪市 | 4,815件 | 名古屋市 | 2,004件 |
札幌市 | 3,409件 | 福岡市 | 1,034件 |
※求人数調査日:2022年9月13日(非公開求人数を含む)
サイト形態 | 転職エージェント 兼 派遣会社 |
---|---|
求人雇用形態 | 正社員・パート・派遣 |
募集職種 | 介護職/ケアマネジャー/管理職/サービス提供責任者/生活相談員 |
応募資格 | 無資格からOK |
対応エリア | 全国 |
料金 | 無料 |
関連記事:「介護ワーカー」の口コミ・評判
リスジョブ
画像引用元:リスジョブ公式サイト
無資格者 | OK! | 正社員希望 | OK! |
---|---|---|---|
経験者 | OK! | 派遣希望 | OK! |
リスジョブは、ライフワンズメディア株式会社という企業が運営している転職サイトです。
全国の人材紹介・派遣会社がもっている求人を比較検討でき、まとめて登録することもできます。
当編集部が見るリスジョブの魅力
リスジョブの魅力は、なんといっても「求人数の多さ」にあります。
介護職全体で20万件を超える求人を掲載し、地域や資格を問わずに豊富な求人から選ぶことができます。
リスジョブの求人・サイト詳細
介護系職種 総求人数 | 132,130件 |
---|
※求人数調査日:2022年9月9日
介護職・ヘルパー求人数 | 118,544件 |
---|---|
サービス提供責任者 | 1,019件 |
管理職 | 758件 |
ケアマネジャー | 3,605件 |
※求人数調査日:2022年9月27日
東京23区 | 24,062件 | 横浜市 | 8,707件 |
---|---|---|---|
大阪市 | 6,586件 | 名古屋市 | 2,030件 |
札幌市 | 2,443件 | 福岡市 | 1,301件 |
※求人数調査日:2022年9月27日
サイト形態 | 転職サイト(人材紹介・人材派遣会社の求人掲載) |
---|---|
求人雇用形態 | 正社員・契約社員・パート・派遣 |
募集職種 | 介護職/介護助手/生活相談員/サービス提供責任者/ケアマネージャー/管理職/リハビリ・機能訓練職 他 |
応募資格 | 無資格からOK |
対応エリア | 全国 |
料金 | 無料 |
介護士に転職するなら転職サイト!そのメリット・デメリットは?
ここまで、転職サイトを3サイトご紹介しましたが、
「でも、転職するんだったら、やっぱり「ハローワーク」がいいんじゃない?」
とお思いではありませんか?
ハローワークや地元の求人誌、新聞の求人欄など、介護の求人はさまざまな場所で探すことができます。
そうした方法でもすぐに見つかるのに、あえて転職サイトに登録する必要があるのだろうか、と思われるかもしれません。
しかし、転職サイトには、ハローワークや地元の求人誌に負けないメリットがあるのです。
それは、好条件の求人も多く希望する条件に合う仕事を見つけやすいこと、さらに転職のサポートをしてもらえる場合もあるからです。
介護の仕事専門の転職サイトを使えば、焦点を絞った転職活動ができそうです。
転職活動をする際に利用できるサービス「転職サイト」には、次の3つがあり、それぞれメリット・デメリットがあります。それを知ったうえで、自分に合ったものを組み合わせて使いましょう。
- 求人サイト
- 転職エージェント
- 派遣会社
1.求人サイト
メリット | デメリット |
---|---|
求人数が豊富で、自分のペースで応募可能 | 転職支援を受けられない |
求人サイトとは、さまざまな求人情報が載っていて、そこから直接応募もできるサイトを指しています。
いろいろな求人が載っており、自分のペースで求人を比較しながら自分が応募したい求人にだけ応募できます。
自由に転職活動ができる分、転職エージェントや派遣会社を活用するときのような転職支援を受けることができないというデメリットもあります。
2.転職エージェント
メリット | デメリット |
---|---|
転職支援が受けられ、非公開求人への応募もできる | 応募したくてもできない場合がある |
転職エージェントは、人材を求めている企業・施設に転職希望者を紹介する人材紹介会社を指します。
転職支援が受けられるほか、一般的には公開されていない非公開求人に応募するチャンスもあります。
ただし、転職エージェントは転職希望者の転職を成功させないとビジネスが成り立たないので、内定が出やすい求人を中心に打診してきます。
そのため、自分の希望とはちょっと違う求人を紹介されることもよくあります。
3.派遣会社
メリット | デメリット |
---|---|
転職支援が受けられ、非公開求人にも応募できる | 派遣としての就業となるため、同じ施設で働ける期間が限られる |
「派遣」という就業形態で働く場合、就業者は派遣会社と雇用契約を結び、実際の勤務先では派遣スタッフとして期間限定で仕事することになります。
派遣会社にもコーディネーターがおり、転職支援を受けられるほか、一般に公開されていない派遣求人に応募できる可能性もあります。
また、派遣で契約に基づいて仕事をすることになり、仕事内容も業務時間もきっちり決められていて、サービス残業などもありません。
しかし、派遣での就業の場合、同じ施設で働けるのは最大3年間。
やっと慣れたと思ったら別の施設に移ることになる、という働き方になるため、その都度人間関係の構築も必要で、大変だと感じることもあります。
介護の仕事を専門に扱う転職サイトのなかには、「求人サイト」と「転職エージェント」を兼ねているサービスや、「転職エージェント」と「派遣会社」の機能をあわせもつサービスもあります。
そうしたサービスを活用し、各転職サイトのメリットを活かすというのも有効です。
【現役の介護士100名にアンケート】介護という仕事の実態を知ろう
今回調査を行うなかで、
「本当に介護の仕事でいいのだろうか?」
「介護の仕事は自分にできるのだろうか」
など、介護の仕事に対して不安を持っている方が多いと感じました。
自分の条件にピッタリ合う求人が多い、人と触れ合う仕事に興味が湧いた、といった理由から、介護の仕事に魅力を感じる方は少なくありません。
しかし、介護業界というと、「きつい」「危険」「給料が低い」というイメージが定着しています。
▽クリック(タップ)すると拡大
画像引用元:鳥取県 平成29年度「介護保険制度と介護保険料負担に関するアンケート結果」
それだけ聞くと、特に介護の仕事をしたことがない方は、「本当に介護の仕事でいいのだろうか?」「介護じゃない業界で仕事探しをしたほうがいいかな?」と迷うこともあるのではないでしょうか。
そこで、
現役の介護士の方100名にアンケート
を行い、介護という仕事がどういうものか、実態を詳しく調査しました。
介護の仕事は大変で危険?
まずは、「介護の仕事には体力が必要なのか?」、そして、「危険なことがあるのか?」という質問をさせていただきました。
その結果、このようになりました。
介護は体力勝負? | 介護は危険? | |
---|---|---|
はい | 98% | 88% |
いいえ | 2% | 12% |
体力面では、「利用者さんを支えたり持ち上げたりして介助するため、体力が必要」という声が多いほか、「広い施設を1日中走り回るために体力が必要」という方もいらっしゃいました。
危険の面では、体力に関連して「利用者さんを支えきれないと怪我をさせてしまうだけでなく、自分も怪我をする」という意見が多かったです。そのほか、「利用者さんから危害を加えられる危険も多少ならずともある」という声もありました。
介護の仕事は、利用者さんを守りつつも、自分も守らないといけない仕事なのかもしれません。
介護の仕事は給料が低い?
仕事をするうえで、重要なのはやっぱり給料です。
そこで、次にうかがったのが「現在の年収」「その年収をどう思っているか」です。
その結果、このようになりました。
300万円未満 | 49% |
---|---|
300万円~400万円未満 | 36% |
400万円~500万円未満 | 13% |
500万円以上・無回答 | 2% |
結構もらっている | 3% |
---|---|
妥当 | 40% |
ちょっと少ない | 29% |
かなり少ない | 28% |
最も多いのは「年収300万円台」で、全職種平均の年収よりはやはり低いという結果でした。
自分の年収を「少ない」と感じている人は半数以上ですが、今の年収を「妥当」と感じている人も、全体の40%でした。
それでも介護の仕事に就く魅力は?
現役介護士のみなさんは、本当にやりがいを感じて今の仕事に就いているのでしょうか?
アンケートでは、介護の仕事の魅力・いいところを思う存分記載いただきました。
ここではそのなかから、5名の方のコメントを抜粋してご紹介します。
25歳男性・大阪府在住
28歳男性・兵庫県在住
26歳女性・北海道在住
25歳女性・東京都在住
23歳女性・大阪府在住
ただし!気をつけたい「人間関係」
今回アンケートでは、「人間関係」についてもうかがいました。
「介護の仕事は人間関係の構築が大変?」という質問に対して、「一緒に働く同僚との人間関係が大変だ」という回答がある一方、それよりも多かったのが「利用者さんとの人間関係の構築が大変」という声です。
対同僚 | 対利用者 | |
---|---|---|
はい | 66% | 71% |
いいえ | 34% | 29% |
対利用者さんの人間関係については、実際に介護サービスを利用している方だけではなく、そのご家族との人間関係も含まれます。
介護の仕事は、同僚・利用者さん・利用者さんのご家族といったように、人間関係を構築すべき範囲が広い分、他の職種や業界の仕事よりも人間関係に苦労する可能性があるかもしれません。
これから介護士になるならどんな未来になるの?|介護士のキャリアプラン
資格と経験を積めば、どんどんキャリアアップできるのが介護の仕事です。
もし、今から介護の仕事をはじめたら、どのような道に進めるのでしょうか。
ここからは、素人の状態から介護の仕事をスタートし、現在は介護福祉士として活躍されている女性2名のお話を紹介します。
介護の仕事では、最初は大変なことも多いでしょう。それでも、経験を積み資格を取得していけば、こんな未来を描ける可能性が待っているのです。
①鹿児島県在住 32歳女性の場合
年収は100万円と少ないですが、自宅から近く、未経験でもOKだったので応募し、それからずっとパートとしてお世話になっています。
正直、この仕事をする前は、排泄介助や認知症患者への対応など、不安なことだらけでした。
しかし実際に働いてみると、利用者さんから感謝されたり、利用者さんの人生最後の時間を一緒に過ごせることにやりがいを感じています。
初任者研修の資格は、介護の仕事に就く前からもっていました。そして、2年前に実務者研修を、1年前には介護福祉士の資格を得ることができました。
とはいえ、パートなので管理職にはなれず、今は現場でひたすら頑張っています。
子どもがもう少し大きくなってフルタイムで働けるようになったら、ケアマネジャーの資格を取りたいと思っています。
介護が必要なご家族のケアや、利用者さんの健康寿命をのばすお手伝いをしていきたいです。
②神奈川県在住 30歳女性の場合
入社した当時は初任者研修の資格しかもっていませんでしたが、今は介護福祉士・実務者研修・痰吸引まで取得したので、入社当時よりほんの少し給料は上がりました。
この施設でよかったなと思うのは、保育園に通っている娘たちを優先したシフトを組んでくれることです。給料も大切ですが、それよりも本当に助かっています。
管理職以外の仕事は、介護の現場ですべての仕事をできるようになりました。
介護の仕事をしていて、介護用品の使い勝手の悪さや、デザインがシンプルすぎるのが気になっています。
このまま介護の仕事を続けてもいいかなと考えていますが、介護の経験を生かしてもっと機能的でオシャレな介護用品を作れたらいいなとも考えています。
ここまで、介護のド素人だった2名の女性の過去・現在、そしてこれから進みたい未来をご紹介しました。
介護の仕事は、施設で管理職になるだけでなく、ケアマネジャーや介護用品の会社立ち上げなどさまざまなキャリアを描ける仕事です。
介護福祉士の資格取得までの道のり
今回アンケートに回答していただいた現役介護士の多くが「介護福祉士」の資格を取得したうえで、自分なりのキャリアを描いていました。
介護の道に進む方が、まず最初に目指す大きな目標が「介護福祉士の資格取得」といえます。
介護福祉士の資格を取得するまでの道のりとしては、いくつかのルートがあります。
これから介護の仕事に就きながら取得を目指すなら「実務経験ルート」がいいでしょう。
▽クリック(タップ)すると拡大
画像引用元:公益財団法人社会福祉振興・福祉センター:介護福祉士国家資格「受験資格」
実務経験ルートでは、新たに学校などに通うことなく、介護士としての経験を積みながら介護福祉士を目指すことができます。
介護福祉士の資格取得試験の受験に際しては、次の2つの受験資格をクリアする必要があります。
- 従業期間3年以上、かつ従業日数540日以上
- 実務者研修の修了
ということは、少なくても3年以上介護施設で働かないと受験資格を満たすことができないということになります。
もう1つの受験資格である「実務者研修」も時間が必要な資格なので、介護施設で働く3年のうちにこの実務者研修を修了しておけば、最短期間で介護福祉士の受験資格を得ることができます。
例えば、介護施設に在籍して4年、その間に1年間育児休業を取っという方が、勤務日数540日を超えていれば、「従業日数540日以上」となり受験資格があるということになります。
受験資格の「実務者研修」とは?
介護の実務者研修とは、基本的な介護の知識を身につけるための研修制度で、450時間ほどのカリキュラムを受講します。試験などはありません。
この実務者研修を修了すれば、施設内でサービス管理責任者になれるほか、医師や看護師の指示のもと痰吸引なども行えるようになります。
実務者研修はカリキュラムをすべて受ければ修了ですが、仕事をしながらこの450時間を確保するのは大変です。
仕事しながら受講する場合は、2~3年ほどの時間をみておいたほうがいいでしょう。
受講資格はないので、初心者でも未経験者でも受講できますが、実務経験未経験者には内容が難しいともいわれています。
まずは初任者研修を受け、次に実務者研修といったように、順を追って受講するのがスムーズです。
まとめ:転職サイトでいい仕事を探して、介護の世界へ一歩を踏み出して
介護の仕事に就きたい方向けのおすすめの転職サイトのご紹介、現役介護士にうかがった介護の仕事の実態、介護士の方のキャリアプランなどをご紹介しました。
介護の仕事に、より魅力を感じていただけたでしょうか?
編集部が選んだおすすめ転職サイト上位3つをおさらいしておきましょう。
アンケートで現役介護士の方が回答していたように、介護の仕事は体力的にも精神的にも、そして経済的にも負担の大きい仕事です。
それでも100名の現役介護士の方は、やりがいや達成感を感じながら働いていらっしゃる様子が見受けられました。
給与は確かに低いですが、その他の条件は高待遇である求人も多いです。介護の仕事に魅力を感じた方は、ぜひ一歩を踏み出してみてはいかがでしょうか?
ご紹介した転職サイトを使って、条件のいい介護の仕事に出合うことを心より祈っております。
長い記事を最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
- 介護向け「転職エージェント」ランキング
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- 介護におすすめ「派遣会社」ランキング
- この記事では、介護職を取り扱っている派遣会社をランキングでご紹介しています。派遣の介護職に興味がある方はぜひご覧ください。
- 現役介護士に聞いた「介護職の現状」
- この記事では、現役介護士100名にうかがった仕事の現状や今後の展望などをご紹介しています。