転職エージェントの断り方を徹底解説!メールで使える例文つき

この記事の管理者株式会社アドバンスフロー
代表取締役 中塚 章浩

大手人材会社にて約6年勤務。 派遣業務、転職エージェント業務、新卒採用代行業務など、幅広い業務を経験。面接ノウハウが評判・Twitter(@shushokushiyou)

イラスト 桐麻様

「転職エージェントから紹介された求人だけど、あまり受けたくない企業。いい断り方はないかなあ…」
「忙しくてメールする暇がないから、転職エージェントに断りの連絡を送るいい例文はないかな?」
とお悩みではありませんか?

現役の転職エージェントの#就職しよう編集部の中塚が、転職エージェントの断り方について解説します。

この記事で、あなたが抱えている転職エージェントでの断り方の悩みや不安を、少しでも解消できれば幸いです。

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転職エージェントとは?

転職エージェントとは転職を望む人と人材を欲しがる企業の間に入り、両者をマッチングさせる人のことです。

転職希望者と企業それぞれから希望する企業・人材の内容をヒアリングして情報を蓄積し、条件の合う人材と企業を探します。

主な役割は登録者(転職希望者)への求人の紹介や面接の設定、転職に関する諸々のアドバイスなどで、基本的には内定・入社までサポートします。

転職エージェントの求人紹介は辞退できない?

イラスト 桐麻様

せっかく転職エージェントが紹介してくれた求人でも、さまざまな事情で断りたい場合はあるでしょう。そういう時は辞退して大丈夫です。ただし、辞退を伝えるタイミングは考える必要があります。

エージェント側は紹介した求人を先に進めるために、あれこれと準備してくれています。辞退すると決めたなら、できるだけ早く転職エージェントに連絡しましょう。

間違っても、紹介してもらったまま連絡もなしにバックれたり、エージェントに黙って勝手にキャンセルしたりしてはいけません。

転職エージェントの求人紹介の断り方は?

断る方法は3つ

転職エージェントから紹介された求人は、以下の方法でお断りを伝えます。

  • 対面
  • 電話
  • メール

どの方法でも、「お断りする理由・事情」と「お詫びの言葉」を伝えれば問題ありません。ただ、今後のために事情をしっかり伝えておきたい場合は、対面もしくは電話でお断りした方がよいでしょう。

断りづらい場合はメールがおすすめ

転職エージェントが探してきてくれた求人を断るというのは、やはり心苦しいもの。どうしても直接断りづらい場合は、メールでのお断りがおすすめです。

ただ、メールは手軽に連絡できる反面、対面や電話よりも淡々とした印象を与えてしまうので、エージェントへの感謝や申し訳ない気持ちを伝えるために言葉を尽くしましょう。

求人紹介をお断りする際の理由は?

紹介された求人が合わないから

紹介された求人の条件が自分の希望と合わない場合、遠慮せずにはっきり伝えてしまって大丈夫です。状況が変わって最初に伝えていた要望が変わることもあるし、あとから要望が増えることもあるでしょう。

転職エージェントとしても、求人紹介のミスマッチが多発するのは避けたいはずです。今後、紹介される求人の精度を上げるためにも、断る際に現時点での自分の要望をしっかり伝えましょう。

他で内定がでたから

先に応募した求人や第一希望の求人で内定が出た時点で、他の求人紹介を断ることもよくあります。

転職エージェント側も、転職希望者が複数の求人に並行して応募するのが当たり前と思っているので、それを理由に断ってもまったく問題ありません。

新卒での就職活動のように、複数の内定をもらってその中から選ぶことも可能ですが、内定が出た後で断るのは転職希望者もエージェントも大変です。1つ内定が出て「ここにする!」と決めたなら、その段階でエージェントに連絡しましょう。

転職活動を途中でやめると決めたから

「今の会社で働き続けることにした」「結婚・出産などを理由に働くこと自体をやめる」などの事情で、転職活動を停止することもあるでしょう。その場合は、紹介された求人を断るだけでなく、転職エージェントの退会も申し出る必要があります。

退会方法はエージェントによって異なりますが、たいていは

  • HPのお問い合わせフォームから連絡
  • 担当エージェントに直接連絡(対面・電話・メール)

のどちらかで申請できるでしょう。

断りたいときに使えるメール例文と件名

求人案件を紹介された段階で断る場合

今回は、自分の要望と合わないことを理由に断る際のメール例文を紹介します。
――――――――――――――――――――
件名:ご紹介いただいた求人案件について(自分の名前)
本文:
〇〇エージェント(転職エージェントの名前) ✕✕(担当エージェントの名前)様
いつもお世話になっております。◇◇(自分の名前)です。
この度は案件をご紹介いただき、ありがとうございました。
案件の内容を確認・検討いたしましたが、今回はお断りさせていただきたく思います。
△△(合わない条件:年収、就業時間など)において、こちらの希望と合わないことが主な理由です。
ご紹介いただいたにも関わらず、大変申し訳ございません。
今後、以下のような条件に近い求人情報がございましたら、ご紹介していただけますと大変うれしく存じます。
【自分の希望条件を具体的に書く】
もし上記の条件が厳しいようでしたら、ご指摘いただけますと幸いです。
お手数をおかけいたしますが、よろしくお願いいたします。
署名
参考:転職エージェントの断り方を9つの場面別に解説!12の例文付き
参考:転職エージェントの上手な断り方!【5シーン別例文付き】

選考中や面接後に断る場合

今回は、選考中かつ面接直前にお断りをする際のメール例文を紹介します。
――――――――――――――――――――
件名:現在選考中の求人案件について(自分の名前)
本文:
〇〇エージェント(転職エージェントの名前) ✕✕(担当エージェントの名前)様
いつもお世話になっております。◇◇(自分の名前)です。
いつも大変お世話になっております。
大変恐縮ですが、◆月◆日に面接を予定しておりますA社との面接を辞退したく、メールを差し上げました。
A社の選考が進む中で仕事内容や待遇などをよく検討した結果、A社を志望する気持ちが薄くなってきたことが理由です。
このまま面接を進めても入社にいたる可能性は低いため、早めに辞退したく思います。
このような結論となり、大変申し訳ございません。
✕✕様には多大なご迷惑をおかけしてしまうことを心苦しく思いますが、ご了承いただけますと幸いです。
また、A社の採用担当者様にも誠に申し訳ないと思っております旨、お伝えいただけると幸いです。
お手数をおかけいたしますが、なにとぞよろしくお願いいたします。
署名
参考:転職エージェントの断り方を9つの場面別に解説!12の例文付き
参考:転職エージェントの上手な断り方!【5シーン別例文付き】

内定辞退したい場合

今回は、他社の内定を受けることにしたため内定辞退する、というシチュエーションのメール例文を紹介します。
――――――――――――――――――――
件名:内定辞退のお願い(自分の名前)
本文:
〇〇エージェント(転職エージェントの名前) ✕✕(担当エージェントの名前)様
いつもお世話になっております。◇◇(自分の名前)です。
大変恐れ入りますが、先日いただいたA社の内定を辞退させていただきたく、メールを差し上げました。
理由といたしましては、別の企業様からも内定を受け、そちらに入社することを決心したからです。
A社も大変魅力的でしたが、業務内容・待遇・内情などを考慮した結果、他企業様に入社することを決めました。
✕✕様にはこれまでの転職活動において、全面的にサポートしていただいたにもかかわらず、ご迷惑をおかけすることになってしまい、誠に申し訳ございません。
内定辞退についてご理解いただければ幸いです。
お手数をおかけいたしますが、なにとぞよろしくお願いいたします。
署名
参考:転職エージェントの断り方を9つの場面別に解説!12の例文付き
参考:転職エージェントの上手な断り方!【5シーン別例文付き】

英語で届いたスカウトメールに返信する場合

英語で届いたヘッドハンティングのメールには、やはり英語で返信すべきです。英文とその和訳をセットにして、お断りの例文を紹介します。
――――――――――――――――――――
Thanks for the offer, but I’m really sorry.
(ご提案ありがとうございます。ですが、大変申し訳ございません。)
I regret to let you know that I am unable to accept your offer.
(残念ながら、あなたからのお申し出はお受けできません。)
I am really satisfied with my current job and circumstances. I’m sorry and thank you again.
(私は今の仕事の状況に満足しています。誠に申し訳ございません。)
参考:ヘッドハンティングの断り方を解説!メールが英語で送られてきたら?

転職エージェントを退会する場合

今回は、転職活動を途中でやめる場合のメール例文を挙げます。
――――――――――――――――――――
件名:退会手続きのお願い(自分の名前)
本文:
〇〇エージェント(転職エージェントの名前) ✕✕(担当エージェントの名前)様
いつもお世話になっております。◇◇(自分の名前)です。
このたびは、〇〇エージェントの退会をお願いするためにメールを差し上げました。
転職活動を休止することがその理由です。
✕✕様には私の要望に沿った求人を紹介していただき、大変感謝しております。
しかし、転職活動を続けるうちに自分の力不足を痛感し、今の職場でもう少し経験を積むべきだと考えるようになりました。
いろいろとご尽力いただいたのに申し訳ありません。
いずれ転職活動を再開した際には、✕✕様にサポートをお願いできれば幸いです。
署名
参考:転職エージェントを退会するには?退会理由の伝え方<メール例文付き>

面接を体調不良で当日辞めるのはあり?

体調不良を理由に、面接を当日キャンセルすることは可能です。企業側も面接のために時間と手間をかけているので、できるだけ早めに転職エージェントにその旨を連絡しましょう。

1つ注意が必要なのは、企業側からの印象が悪くなることは避けられないという点です。企業側も「体調不良はどうしようもないことだから」と理解は示してくれるでしょうが、面接のためにかけた労力が無駄になったことには変わりありません。

仮に、同じ企業との面接が再設定されたとしても、印象についてはマイナスからのスタートと考えた方がよいでしょう。こう考えると、できるだけ面接の当日キャンセルはしないほうがよいです。

辞めたいと感じるむかつく転職エージェントの特徴

連絡を無視して放置する

質の悪い転職エージェントが担当についてしまうと、登録してからまったく連絡がこないことがあります。一向に求人が紹介されないので不安になってこちらから連絡しても、返信すらありません。

連絡がめんどうなのか、そもそも求人を探してすらいないのかはわかりませんが、連絡が取れないのは困ります。この場合は、HPを通して転職エージェントの会社に訴えるようにしましょう。

嘘をつく

悪質なエージェントの中には、転職希望者の期待値やモチベーションを上げるために平然と嘘をつく人がいます。たとえば、

  • 「あなたはこの求人で内定同然だから」→結果は不採用
  • 「この求人はあなたの希望する以上の給与が保証されている」→実際は低賃金

といった内容です。こうした嘘は転職希望者の気力や時間を失わせるだけでなく、転職に対する後悔を生んでしまうこともあります。

内定に関するエージェントからの発言は話半分に聞いておく、求人内容について自分でもできる限り調べてみる、などの対処がおすすめです。

転職をやたらと煽る・急かす・焦らせる

転職エージェントは転職希望者を入社させてはじめて、成功報酬を得られます。そのため、自分の利益を優先するエージェントは

  • 「年齢を重ねると転職しにくくなるから、今すぐ転職したほうがいい」
  • 「今なら大手企業の求人がたくさんあるから、今が転職のチャンスだよ」

など、それらしいことを言って登録の段階からやたらと転職を急かします。

全部が嘘とは言いませんが、焦って自分の要望と合わない企業に転職しても意味がありません。エージェントが急かしてきても、しっかり求人を吟味する姿勢を取りましょう。

求人の押し付けをする

前項と同様の理由で、紹介した求人を断らせないようにやたらと押し付けてくる転職エージェントもいます。

次の求人を探す時間や手間を惜しんで、「この求人でいいじゃないですか」という態度で押し切ろうとしてきます。この場合も相手の態度に押されず、自分の意思で求人に応募するかを決めましょう。

しつこい引き止めをしてくる

ひどいときには、求人紹介を断ったあともしつこく引き止めようとするエージェントもいます。その求人の成功報酬が高いので、是が非でも成功させようとしている可能性が高いです。

その場合は、紹介された求人と自分の要望の合わない部分をきちんと説明します。それでもしつこく言ってくるようなら、転職エージェントの会社HPから苦情を申し立てましょう。

説教をして脅してくる

転職エージェントは転職に関する経験が豊富な人が多いです。そのためか、中には転職希望者に対して説教をするように接してくる人もいます。

転職エージェントに登録する際、希望する就業条件・職歴・保有するスキルなどについてヒアリングされます。そのときに、「こんな職歴では、希望する条件の企業への転職は無理」「この程度のスキルで転職しようと思っているのか」などと言ってくるのです。

もちろん、見通しの甘すぎる転職希望者には現実を伝えるべきでしょうが、必要以上にやる気を失わせるのはいただけません。何より、転職エージェントを信頼して打ち明けた転職希望者に対して失礼です。

登録前にそのような人がいるとわかったのなら、別の転職エージェントを利用するのがよいでしょう。

転職エージェントに関するよくある質問

転職エージェントは休止できる?

「急な病気やケガ」「家庭の事情」などの理由で、一時的に転職活動ができなくこともあるでしょう。その場合は、転職エージェントに「活動休止」の連絡を入れればOKです。

退会申請と同様に

  • HPのお問い合わせフォームから連絡
  • 担当エージェントに直接連絡(対面・電話・メール)

のどちらかで休止の申請はできるでしょう。

この際、休止する理由やお詫び・お礼の言葉とともに「復帰までの期間の目安」を伝えておくと、復帰がスムーズに進みやすいです。

休止した転職エージェントは再開できる?

休止した転職エージェントの再開は、基本的には復帰する旨を連絡するだけでOKです。復帰が確認されれば、担当エージェントが紹介できる求人を持ってきてくれます。

場合によっては、それまでの活動履歴が削除されていることがあります。その際は、担当エージェントにその旨を伝えて復旧してもらってください。

退職している・担当を多く抱えているなどの理由から、休止前まで対応してくれていたエージェントが担当につけない場合もあります。その際は、新しいエージェントに自分の要望などを改めて伝えましょう。

転職エージェントの内定連絡の流れはどうなっている?

企業からの内定連絡は、転職希望者ではなく転職エージェントに届きます。その後、1週間ほどで転職希望者に内定連絡が入るという流れです。

転職エージェントを利用している場合、企業と転職希望者が直接コンタクトを取ることはできません。不安でしょうが、エージェントから連絡がくるまで待ちましょう。自分からエージェントに連絡を取り、結果通知を急かすのもおすすめできません。

先程、1週間ほどで連絡がくると述べましたが、状況によってはもっとかかる場合もあります。とはいえ、面接から2週間以上経っても連絡がこないのは少々かかり過ぎなので、担当エージェントに連絡してみてもよいでしょう。

まとめ

転職エージェントはとても便利なサービスですが、最初から求人紹介が噛み合うとは限りません。

「せっかく紹介してくれたのに、申し訳ないな」「断ったら迷惑をかけるかも」などと思うかもしれませんが、正当な理由があるのならはっきりと断ってしまっていいです。

ただ、紹介に至るまでに転職エージェントが骨を折ってくれたのは事実なので、お礼やお詫びの言葉は確実に伝えましょう。

この記事が、あなたの転職活動の役に立てば幸いです。