株式会社アドバンスフロー 代表取締役
中塚 章浩
著書「面接の疑問 Q&A」・Twitter
パーソルテンプスタッフ株式会社に約6年在籍し、現在は人材紹介会社「株式会社アドバンスフロー」の代表取締役。
のべ約2,000名もの転職支援を行い、求職者が希望する仕事を得られるよう尽力。人材業界16年の経験から「転職はしっかりとした情報が得られれば得られるほど、理想の職場を見つけられる」と確信し、多くの人が情報を得られるよう、記事の監修も行う。
「複数の転職エージェントを同時に利用してもいいの?」
と思っていませんか。
この記事では、転職エージェントに複数利用について解説します。
転職エージェントを複数利用とされている方にとって、この記事が少しでもお役に立てば幸いです。
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目次
複数の転職エージェントを同時に利用してもいいの?
複数の転職エージェントを利用しても、全く問題ありません。
まずは、3社程度は転職エージェントとの面談を実施する事をおすすめします。
WEB面談もしくは電話面談ならば、30~40分(希望があれば15~20分程度で実施も可能)程度で完了するため、登録時の時間的な負担はより少なくなります。
転職エージェントを複数利用するメリットは?
転職エージェントを複数利用するメリットとして、以下の3つが挙げられます。
- 相性の良いキャリアアドバイザーに支援してもらえる
- フラットなアドバイスを受ける事ができる
- 独占・非公開求人を紹介してもらえる可能性がある
以下では、それぞれのメリットについてより詳しくご紹介いたします。
メリット1.相性の良いキャリアアドバイザーに支援してもらえる
複数の転職エージェントを利用すると、自身との相性が良いキャリアアドバイザーがより見つかりやすくなります。
転職エージェントの担当者であるキャリアアドバイザーも、人ですのでどうしても性格的に合う・合わないというところが出てきます。
また、各転職エージェントごとでももちろんですが、同じ転職エージェント内のキャリアアドバイザーによっても、より注力できるサポート(キャリア相談、応募書類添削、面接対策など何に注力しているか)は異なります。
そのため、キャリアアドバイザーとの相性ももちろんですが、転職活動におけるご自身の課題に対して、効果的な強みを持っているアドバイザーに担当してもらいやすくなります。
メリット2.フラットなアドバイスを受ける事ができる
複数の転職エージェントを利用することで、多角的にアドバイスを受けられるため、より客観的でフラットに自己分析や企業分析ができるようになります。
転職エージェントを1社のみに絞ってしまうと、担当するキャリアアドバイザーの主観や個人的な意見、今までの経験を含んだアドバイスを受ける場合があります。
キャリアアドバイザーによって強みのある分野はそれぞれで、転職の選択肢は必ずしも1つではないため、複数のアドバイザーの意見を取り入れる事をお勧めします。
メリット3.独占・非公開求人を紹介してもらえる可能性がある
転職エージェントだけがもっている独占求人や非公開求人に応募できるため、より選択肢も広がります。
転職エージェントによって、独占・非公開求人があります。
特に、中小企業ではあるものの優良企業では「この転職エージェントだけにお願いをする!」といったケースも少なくありません。
また、中小の優良企業のようなケースだと、同時期に選考を受けるライバルが比較的少ないことも多いです。
そのため、より好条件な求人をライバルが少ない状態で応募できる、つまりは内定を取りやすくなる可能性が高くなります。
転職エージェントを複数利用するデメリットは?
転職エージェントを複数利用することで、どうしても以下のようなデメリットが生じてしまいます。
- 面接調整の管理が大変
- 紹介先企業が被ってしまう
- 転職の軸がぶれる
ここからはそれぞれのデメリットについてより詳しく解説いたします。
メリット1.面接調整の管理が大変
複数の転職エージェントを利用している場合、それぞれの転職エージェントが設定している面接等の管理は自身で行う必要があります。
1つのエージェント経由で複数社の面接調整をする場合は、エージェントが取りまとめてくれるケースが多いですが、他のエージェント経由で進んでいる面接調整は自身で管理する必要があります。
面接日が確定した後に、「この日は他社の面接が入っていて…。」というようなことがあると、スケジュール管理ができない人という印象を与えてしまう可能性もあります。
メリット2.紹介先企業が被ってしまう
採用企業は複数のエージェントに求人を出しているケースが多いため、異なるエージェントから同じ企業を紹介されるケースも多くあります。
そのため、すでに応募済の企業や具体的に応募しないと決めている企業がある場合は、面談時にエージェントに伝えておく事をお勧めします。
メリット3.転職の軸がぶれる
複数の意見を取り入れる事になり、自分の転職の軸を見失うことがあります。
転職エージェントの担当者であるキャリアアドバイザーからの意見は、複数聞くことでより客観的に見ることができます。
しかしながら、複数の意見を取り入れることで、どのように転職活動を行ったらいいのか見失ったり、自身がどのような転職をしたかったのかという軸自体がぶれてしまう可能性もあります。
そのため、転職エージェントからのアドバイスは、八方美人にならず一意見として参考にし、自分の人生にとって良い決断は何なのか、自身でしっかりと考える事も重要です。
どれくらいの人が転職エージェントを複数利用しているの?
転職エージェントを利用している方は、だいたい1~3社利用する方が多い印象です。
ただ、年齢、職務経歴、転職回数によって利用するエージェント数は違いがあり、一概には言えませんが、下記に該当する場合は選択肢を増やすためにも4社以上利用しても良いかと思います。
・転職回数が20代で3回以上
・転職回数が30代で5回以上
・各社在籍年数が1年未満が複数回
・45歳以上
転職回数が多い方や45歳以上の方の場合、複数エージェントを利用し、選択肢を増やす(紹介してもらう求人数を増やす(各エージェントで、独占求人があるため))必要があります。
なぜなら、転職回数が多い方は、企業様が長期就業に懸念を感じられることが多く、45歳以上の方の転職は、年収が高いケースが多く慎重に採用を行ったり、組織の年齢バランスを考慮されたりすることが多いため書類選考・面接通過率が下がるからです。
また、大手転職エージェントを利用したり、主観で良いのでキャリアアドバイザーが信頼できるかどうかを見極めることも大切です。
転職という人生の大事な決断のタイミングなので、表面的な希望条件(年収や勤務地等)のみでなく、どんな人生にしたいかという相談ができるアドバイザーに担当してもらう方が、人生にとってプラスになります。
転職エージェントを複数利用するなら何社がいいの?
転職エージェント側の気持ちだけで考えれば、1社(自社)のみ利用してもらう方が喜ばれます。
理由は、エージェントにも目標予算があり、この登録者へのサポートが自分の実績につながるかどうか、という点も少なからずあるためです。
ただ、上記に記載した4社以上のエージェントを利用した方が良い利用者に関しては、自社のみでなく他のエージェントへの登録も勧めています。
理由は、自社のみの利用の場合、転職先決定まで導けない可能性が高い、転職先決定までに時間がかかる(サポート期間が長くなると自身の業務量が増えてしまう)ためです。
総じて、利用者の経歴によってエージェント利用数も変わると思います。
転職エージェントを利用する際に注意したい事
転職エージェントに手厚いサポートをしてもらうためには、転職エージェント側へのメリットを利用者側から示す事、サポートを面倒に思われないための配慮が重要だと思います。
例えば、○○の条件をクリアすれば○○会社に入社する(=転職エージェントの利益になる)と分かりやすく伝える、状況に応じた連絡手段(メールなのか電話なのか)を使う、等です。
決して難しい事ではないのですが、こういった対応ができない利用者も多いので、これをしないだけでもかなりエージェントからは好印象となります。
(理由:若手の利用者は社会人経験が浅く、転職エージェントにとっても工数がかかり、転職エージェントにとってメリットが少ないため)
まとめ
この記事をまとめると、
今後の人生が大きく変わる転機なので、転職活動時は時間・労力の投資は惜しまない事がベターです。
また、転職エージェントも人間なので、win-winの状態でサポートしてもらえるように、エージェントが仕事をしやすいような配慮をしながら、エージェントを味方に付けて、より良い転職ができる事を祈っています。
この記事が、あなたの転職活動に役立てば幸いです。
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