「第二新卒で転職して失敗ってするの?失敗するってどんな失敗があるの?」
と思っていませんか?
第二新卒は、高確率で転職できますが、転職した後で後悔する方も少なくはありません。
なぜ後悔するのでしょうか?実際にそう感じている経験者からお話を伺い、先輩の失敗談から学ぶ「第二新卒が陥りやすい失敗の回避方法」をご紹介します。
実際に行動する前にどんな失敗の危険があるのかを知ることで、より慎重にじっくりと転職活動を進められるようになります。
目次
「転職しなきゃよかった…」と思った第二新卒の失敗談
当サイトで行ったアンケートに、実は第二新卒のときの転職を後悔している先輩たちの声がたくさんありました。
ここからは、先輩の失敗から学ぶべく、アンケートに寄せられた「後悔している」失敗談をご紹介します。
1.聞いていた条件と違う
25歳・女性(※取材当時)
【転職前】ホテル予約担当
【転職後】飲食店ホール担当
2.エージェント使えばよかった
27歳・女性(※取材当時)
【転職前】CADオペレーター
【転職後】製造業製品管理職
3.情報収集できずに後悔
34歳・女性(※取材当時)
【転職前】看護師 外来勤務
【転職後】看護師 病棟勤務
4.ちゃんと考えないとダメだった
34歳・女性(※取材当時)
【転職前】酪農業
【転職後】介護職
第二新卒で起こる失敗を回避するための4つのポイント
第二新卒での転職を成功させるために、先輩たちの失敗談を元にして注意しておきたいポイントをご紹介します。
先輩方の失敗を回避するためには、次の点に注意して転職活動すべきです。
さらに、今回のアンケートに回答した先輩の声にはありませんでしたが、4:転職活動前の退職についても失敗したという声は多く、注意すべきです。
(▲ 各注意ポイントをクリックすると、該当する解説記事までジャンプできます。)
そこで、これら注意すべきポイントをここから詳しく解説していきます。
1.求人情報や企業情報はいろいろな方法を使って収集しよう
転職サイトの情報だけでなく、さまざまな方法を使って情報収集すると、より情報の量も多くなり精度も増します。
はじめての転職だと、求人情報誌や転職サイトだけで情報収集しがちですが、これだと情報がかたよってしまう可能性があります。
特に注意なのが「知人からの紹介」で、知人・友人から仕事を紹介されたとき、相手の情報だけで転職を決めがちで、転職後に希望とは違った・ブラック体質だったと後悔するのも少なくありません。
そうならないためには、以下のような情報から多角的に情報を集めましょう。
- 1.転職サイト
- リクナビNEXTやdoda など
- 2.企業の口コミサイト
- open work(旧VORKERS)やen Lighthouse(エン ライトハウス)など
- 3.就職四季報や会社四季報
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2.自己分析や将来設計はしっかりと掘り下げて考えよう
自己分析や将来設計をしっかり行うことで、希望の条件の取捨選択が可能になります。
転職するとき、なにかしら次の仕事への条件や希望がありますが、自己分析や将来どうなりたいかなど将来設計をしっかりすると、それらをより明確にすることができます。
もし、すべての希望を満たす求人が見つからなくても、希望条件の優先順位もつけやすくなるため、求人の選別もしやすくなります。
逆に、自己分析や将来設計を行わないと、希望条件が曖昧になってしまい、うまく転職ができてもしっくりこないということにもなってしまうのです。
3.転職エージェントは積極的に活用しよう
転職エージェントは、第二新卒で転職するなら、必ず使うべきと言っても過言ではないほど重宝するサービスです。
特に、転職エージェントは応募書類の添削や面接対策など、転職活動の支援を行っているため、転職経験のない第二新卒には強い味方になってくれる存在です。
経験が少ない第二新卒ですが、多くの転職エージェントは登録を歓迎しているため、第二新卒はむしろ転職エージェントに登録すべきなのです。
ただし、先の失敗談にあったように、転職エージェントからの情報だけを鵜呑みにしてはいけません。情報は多角的に収集しながら、転職エージェントの知見を活用しましょう。
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4.退職は転職先が決まってからにしよう
時間的に大変ですが、在職中に転職活動をするほうがプレッシャーが少なく精神的に安定して活動できます。
転職先が決まる前に退職して後悔したという失敗談も、第二新卒では多く聞かれます。
たしかに、第二新卒は3ヶ月ほどで転職先が決まる方が多いです。しかし、半年以上かかったという方も少なからずいるのも事実です。
弊社が行ったアンケートによると、第二新卒で転職した方の83%は3ヶ月以内で転職しましたが、17%はそれ以上かかったという結果が出ています。(※当社調べ/2018年8月22日クラウドワークス社経由で調査)
退職後に受け取れる「失業保険」も自己退職ならば、退職前に最大12ヶ月の雇用保険加入履歴がないと受け取ることはできません。受け取り条件をクリアしていても、3ヶ月の離職理由による給付制限があります。
離職の日以前2年間に、被保険者期間(※補足2)が通算して12か月以上あること。
ただし、特定受給資格者又は特定理由離職者については、離職の日以前1年間に、被保険者期間が通算して6か月以上ある場合でも可。
引用元:ハローワークインターネットサービス: 雇用保険手続きのご案内:基本手当について
自己都合などで退職された場合、離職理由によっては、待期期間満了後3か月間は基本手当が支給されません(離職理由による給付制限)
引用元:ハローワークインターネットサービス: 雇用保険手続きのご案内:雇用保険の具体的な手続き
貯金などで数ヶ月分の生活費を確保していても、どんどん少なくなる貯金に焦る気持ちが生まれてしまうのは当たり前のこと。
そのため、自分の希望ではないけれども、生活のために妥協して転職することにもなりかねないのです。
だからこそ、転職活動は在職中に行い、転職先が決まった段階で退職意向を示すようにすべきです。
まとめ:若い第二新卒でも勢いまかせの転職は避けて!
第二新卒での転職を後悔している先輩の声をご紹介しましたが、今回、ご紹介した失敗談を総括すると、以下のようにまとめられます。
「情報やサービスを1つに限定せず、いろいろ使い、じっくり転職活動すべき」
転職したことがない第二新卒は、勢いや度胸がある反面、知識や経験がありません。そのため、よく考える前に行動し、転職を決めたり、退職したりする場合もあります。
しかし失敗談を見ても、勢いにまかせた転職活動は、後から後悔につながってしまう可能性があります。
ぜひ失敗談を教訓に、今、仕事を持っているときからじっくりと自分と向き合い、時には転職エージェントなどプロの知見も借りながら、希望に沿った転職ができるように頑張ってください。
第二新卒は、年齢的にも未経験職種への転職が比較的容易であり、求人数も豊富です。
ただ、現在の職場の悩みを改善できる転職でなければ、余計な転職を繰り返す事態になりかねません。
まずは自分が形成したいキャリアを優先的に考え、転職エージェントなどに具体的な求人情報を確認しながら企業を絞り込んでいきましょう。
企業と自身のマッチングについては、採用面接ですり合わせることが大切です。
隈本 稔
大手製造メーカ2社にて製品開発のプロジェクトリーダーを経験。自らの転職経験から、人のキャリア設計に関わりたいと考え、キャリアコンサルタントの資格を取得。現在は、「職りんく」を運営し、求職者支援や社員のキャリア設計支援に従事している。
運営サイト「職りんく」
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