【元転職会社執筆】求人票や面接から分かる!ブラック企業の見分け方

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パーソルテンプスタッフ株式会社に約6年在籍し、現在は人材紹介会社「株式会社アドバンスフロー」の代表取締役。
のべ約2,000名もの転職支援を行い、求職者が希望する仕事を得られるよう尽力。人材業界16年の経験から「転職はしっかりとした情報が得られれば得られるほど、理想の職場を見つけられる」と確信し、多くの人が情報を得られるよう、記事の監修も行う。

「ブラック企業に入社したくない! どうしたら事前に見抜けるだろう?」と心配に思っていませんか。

そこで、かつて転職会社に勤務していた管理者が、「求人票」と「企業説明会や面接」から分かるブラック企業の見分け方8選をご紹介します。

さらに、ブラック企業かどうか判断するために使えるサービスなどもご紹介します。

誰もがブラック企業に応募することなく回避したいと思うもの。この見分け方を使ってブラック企業をどんどん回避して、転職活動をスムーズに進めてください。

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まずは知ろう! ブラック企業の定義って?

ブラック企業の定義って?

「ブラック企業」を明確に示す定義はありませんが、一般的には、長時間労働や過度なノルマを課されたり、パワーハラスメント(パワハラ)・セクシャルハラスメント(セクハラ)などが横行しているといったように「労働者が不条理な条件や環境で働かざるを得ない企業」を指しています。

また、厚生労働省では、ブラック企業には以下のような特徴があるとしています。

厚生労働省においては、「ブラック企業」について定義していませんが、一般的な特徴として、① 労働者に対し極端な長時間労働やノルマを課す、② 賃金不払残業やパワーハラスメントが横行するなど企業全体のコンプライアンス意識が低い、③ このような状況下で労働者に対し過度の選別を行う、などと言われています。
引用元:厚生労働省:労働条件に関する総合情報サイト:「ブラック企業」ってどんな会社なの?

このほかにも、「業務外飲み会の強要」や「宗教の勧誘」、「労働者に不利な社内ルールの遵守」など、例を挙げればキリがありません。

「求人票」から分かる! ブラック企業の見分け方

ブラック企業の見分け方

ブラック企業かどうかを求人票や求人広告から知るポイントとして、以下の4つがあります。

  1. 求人広告をよく見かける
  2. 固定残業代(みなし残業代)がある
  3. 離職率が高い(低い)
  4. 魅力的なうたい文句が並んでいる

ただし、このなかの1つでも当てはまったからといって、すなわちブラック企業ということではありません。さまざまな情報を総合的にみて判断してください。

1.求人広告をよく見かける

求人広告をよく見かけるということは、「常に募集していないと離職者と入職者のバランスを保てない」「入社希望者が全然いない」ということかもしれません。

いずれにしても、その会社は慢性的な人材不足である可能性が高く、そのような会社では長時間労働や過度なノルマがある可能性も否定できないのです。

2.固定残業代(みなし残業代)がある

固定残業代(みなし残業代)がある場合、「固定残業分に含まれるみなし残業時間とその支給金額」と「みなし残業時間を超過して残業した場合の支給金額」を確認しましょう。

これらは求人票に記載するよう決められていますが、もし求人票に記載がない場合には、ブラック企業である可能性を疑ったほうがいいでしょう。

そして、固定残業代や固定残業代を差し引いた基本給が最低賃金を下回っていないかも確認すべきです。

3. 離職率が高い(低い)

離職率が高すぎる(低すぎる)場合は、その理由をしっかり確認しましょう。

離職率が高い場合、人材の入れ替えが激しい可能性があり、「業務の難易度が高い」「ノルマが高い」など、何かしらの理由があると考えられます。

反対に離職率が低い場合は、会社に長い間在籍している人ばかりである可能性があります。そうした会社は、中途入社者を歓迎する空気がなく閉鎖的な会社である可能性が考えられます。

これらはあくまで可能性ですが、このような状況が推察できる以上、実際の状況に関する情報をできる限り集めるべきです。

なお、厚生労働省の「平成29年雇用動向調査」によると、年初の離職率は14.9%です。

年初の常用労働者数に対する割合である入職率、離職率をみると、入職率は16.0%、離職率は14.9%で、入職超過率は1.1ポイントとなっている。
引用元:厚生労働省:平成29年雇用動向調査

離職率は求人票や求人広告に記載されていない場合でも、「就職四季報」に掲載されている場合もあります。

4.魅力的なうたい文句が並んでいる

どの企業もいい人材を集めるために、求人票・求人広告では「会社の魅力」をアピールするものです。しかしなかには、デメリットを隠すためにいいところばかりを強くアピールしている場合もあります。その場合、実際との相違が大きい可能性があります。

例えば、「大量採用」といったワードからは「離職率が高い企業である」可能性を読み取ることができます。「学歴不問・未経験者歓迎」を訴求する会社は、「『やる気があれば達成できる!』と考える風潮の会社」である可能性があります。

「企業説明会・面接」から分かる! ブラック企業の見分け方

企業説明会や面接など、企業の社員に直接会える機会では、次の4つの点を注意して見てみましょう。

  1. やたら精神論を語っている
  2. 業務や労働条件に関する質問の回答を濁している
  3. 人事担当や面接官の態度が横柄である
  4. 職場や従業員の雰囲気に違和感がある

こちらも、1つ当てはまったからといって即「ブラック企業」と判断されるわけではありません。さまざまな情報を総合的に確認し、判断してください

1. やたら精神論を語っている

企業説明会や面接で精神論を語る場合、求人票・求人広告に魅力的なうたい文句ばかりを並べるのと同じで、理想と現実の相違が大きい可能性があります。

なぜなら、会社の欠点やデメリットを隠すために、精神論を語ってアピールする狙いがある可能性があるからです。

また、「やる気があれば仕事をこなせる!」と考える社風の企業であることも多く、社員教育やコンプライアンスをないがしろにする危険もあります。

2. 業務や労働条件に関する質問の回答を濁している

業務や労働条件に関する質問に対して曖昧な返答をする場合は、「実は明確に定めた規程がない」「規程が形骸化しており、ルールに基づいた運営がなされていない」といった可能性があります。

ブラック企業化していると、実態を伝えることができないため、曖昧な返答をすることがあります。特に「残業・休日出勤」「ノルマ」などは、ブラック企業の特徴としても挙げられる項目です。

3. 人事担当や面接官の態度が横柄である

企業説明会や面接で、人事担当や面接官が横柄な態度を取る場合、その態度が社内で常態化している可能性があります。

人事担当や面接官は、企業の看板を背負って就職希望者と相対しています。たとえ全員が入社するわけではなくても、企業説明会や面接では相応の態度を取るのが当たり前です。

ところが、そのような場でも横柄な態度を取るようならば、それを当たり前としている会社である可能性があります。社内では、ハラスメントが横行している懸念も考えられるでしょう

4. 職場や従業員の雰囲気に違和感がある

実際に企業訪問すると、求人票などで示された雰囲気と違う場合があります。「明るくアットホームな職場!」と記載されていたのに、実際はなんだかピリピリした空気の職場だったということもあります。

職場の雰囲気を感じることで求人票の信憑性もはかれますし、ここで働けるのかを吟味することもできます。

ブラック企業を見分けるために使えるサービス2選

求人票や面接などと合わせて、企業がブラック企業かどうかを見分けるために使えるサービスがあります。それが以下の2つです。

  1. 企業の口コミサイト
  2. 厚生労働省のブラック企業一覧

1.企業の口コミサイト

企業の口コミサイトを通して、実際に働いていた方の声を聞くと、企業を判断する材料の1つにできます。

口コミサイトとは、企業の現職または退職者が企業の口コミを書き込めるサイトです。実際に働いていた方が見聞きした会社の社風や内情を知ることができるため、ブラック企業かどうかを判断する材料の一つにできます。

今、注目の口コミサイトは以下の3サイトです。

  1. open work(旧VORKERS)
  2. 転職会議
  3. en Lighthouse(エン ライトハウス)

△クリックすると、公式サイトにジャンプします。

≪関連記事≫
open work(旧VORKERS)の口コミ・評判
転職会議の口コミ・評判
en Lighthouse(エン ライトハウス)の口コミ・評判

2.厚生労働省のブラック企業一覧

厚生労働省は「労働基準関係法令違反に係る公表事案」として、「労働基準関係法令に違反した企業」を公表しています。

公表された企業は、その後状況が改善されている可能性もありますが、応募を検討する際には一層注意が必要です。

参考 長時間労働削減に向けた取組厚生労働省

ブラック企業を回避するなら転職エージェントを活用しよう

転職エージェント(人材紹介会社)とは、転職希望者に見合った仕事を紹介し、転職活動が成功するように支援してくれるサービスです。

転職エージェントがもつ求人は、転職エージェントの営業担当者が企業と直接やりとりしたうえで紹介を依頼されたものばかりです。

そのため、はなから法令違反をするような企業の求人はありませんし、営業担当者が社内の状況や雰囲気にも精通しているため、ブラック企業やブラックに近い企業を回避しやすくなります。

自分1人だけの力でブラック企業を見極めるのは難しいですが、転職エージェントの力を使うことで、ブラック企業を回避しやすくなります。そのほかにも、転職するなら転職エージェントを利用すべきメリットがたくさんあります。

≪関連≫
転職エージェントとは?メリット・デメリットを紹介/「アンケートを転職エージェント利用者58人へ実施」

まとめ:情報は1つだけでなく多角的に集めて判断して

情報は1つだけでなく多角的に集めて判断

ブラック企業を回避するために、求人票や面接などで確認しておきたいポイントをご紹介しましたが、いかがでしたか?

近年、ブラック企業という言葉が登場したことで転職希望者も過敏になり、少し怪しい点があるだけで「ブラック企業では?」と疑心暗鬼になってしまうという面もあります。

そうなると、本当はしっかりした企業の求人であるのにみすみす見逃してしまうということもあるのです。

だからこそ、何か気になる点があれば、まずはさまざまなポイントから情報を集めましょう。そして、転職エージェントなども活用しながら総合的に判断していきましょう。

よりよい転職をするなら…
この記事では、「ブラック企業の見分け方」をご紹介しましたが、転職を成功させるなら、転職エージェントは必須!しかも「求人数の多い」転職エージェントがおすすめです!それらを知りたい方は、こちらの記事をぜひ読んでみてください。
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この記事の執筆者
「法人派遣マッチング」ならびに
転職エージェント「♯就職しよう」運営
株式会社アドバンスフロー 代表取締役 中塚 章浩

大手人材サービス会社在籍で2,000名以上の就業に携わり、
「自分に合った派遣会社や人材紹介会社を選ぶ重要性」 を肌で感じてきました。この記事の執筆を通して、派遣会社や人材紹介会社を選ぶ際のミスマッチを少しでも解消できればと思っています。
現在、派遣会社と企業をつなぐ「法人派遣マッチング」と求職者と企業をつなぐ「転職エージェントサービス」を運営しており、それらから得られる最新情報をお伝えするべく、随時、記事の編集や更新も行っています。

経歴
パーソルテンプスタッフ株式会社に在籍後、2010年に株式会社アドバンスフローを設立し、求職者向け情報サイト「♯就職しよう」を運営。現在、#就職しようの執筆とともに、転職・就職などHR領域に関するサービスを多数展開中。 ・執筆者の詳しい経歴はコチラ
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