編集部・中塚
そこで、この記事では主婦100名へのアンケート結果をもとに、「子育て中の主婦の方の仕事探し」に役立つ情報をお届けします。
また求職者・在職者の職業支援実績を豊富にもつキャリアコンサルタントの「有限会社アイ・キャリアサポート 黄瀬紀美子氏」にも子育て中の仕事探しのコツについてのお考えなどをお聞きしました。
この記事の最後に黄瀬氏から、子育て中の仕事探しについて悩んでいるみなさまにアドバイスもいただいておりますので、ぜひ参考にしてみてください。
代表取締役 黄瀬紀美子 |
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ビジネスプロデューサー・キャリアコンサルタントとして地元滋賀県から関西一円、全国で幅広く活躍。講演回数は、2300回を超える。
通信販売会社勤務時代に、営業事務・経理・秘書業務・OA機器操作・営業・営業所所長・商品開発バイヤーなど、幅広い業務に関わったのち独立。 「共存・共生」をポリシーに、組織に貢献できる人材育成一筋31年。 企業のトップセミナーから階層別まであらゆる人材育成の研修が可能。 目標は「ビジネス界のマザーテレサ」 |
目次
子育て中の主婦が知っておくべき、仕事探しのポイント
主婦100名にアンケート調査を実施したところ、子育て中の主婦は仕事を探すときに「時給」や「仕事内容」よりも「働きやすい環境」を重視する方が多いということがわかりました。
仕事探しのときに重視している条件のなかで、特に多かった回答が、以下の7つの条件です。
- 家事や子育てとのバランスを取りやすい
- 土・日・祝日が休み
- 休みの希望が通りやすい
- 急な休みの希望に対応してもらえる
- 「時給」よりも「働きやすい環境」であるかどうか
- 子供の学校行事・保護者会などへの参加に理解がある
- 自宅から通勤しやすい
これから仕事探しを始める子育て中の主婦の方には、この7つの条件を意識しながらの仕事探しをオススメします。
次に、主婦100名へのアンケートに寄せられたコメントを紹介します。
【主婦のコメント】私が仕事探しのときに重視した条件
主婦100名に実施した、「仕事探しに関するアンケート」に寄せられたコメントを紹介します。
働く主婦
時給も大事だけど、勤務時間やシフトなど、働きやすさを1番に考えて仕事を探した(38歳・一般事務)
働く主婦
子供が小さい為、お休みが取りやすい場所で土日がお休み。バスで通勤しやすい職場を探した(27歳・スーパー店員)
働く主婦
子供の学校の休みに合わせるように土日祝日休み、家事、育児が両立しやすい5~6時間の短時間勤務の仕事を探しました(31歳・軽作業)
働く主婦
急なお休みでもとれること、希望シフトが通ること。子供中心の生活だったので、子供の体調不良でお休みをいただくのはもちろん、参観日や学校行事、週末のクラブの試合などには参加したかったので最重要の条件だった(46歳・コールセンター)
「子育てに理解がある職場」を探すコツは?
子育て中の主婦の方は、子供の急病や急用で仕事を早退したり、欠勤しなければならないといった可能性が高いです。
なので、子育て中の主婦の方が仕事探しをするときは、「子育てに理解がある職場かどうか」を確認することが大切です。
ここからは「子育てに理解がある職場」を探すときに大切な6つのポイントを紹介します。
- 求人広告に「主婦歓迎」「急な休みに対応します」といった主婦向けの条件が記載されている求人を探す
- 求人サイトや求人誌の「主婦におすすめの仕事特集」に掲載されている求人を中心に探す
- ママ友や知人に「主婦が働きやすい職場を探している」と相談してみる
- 働く主婦の方が多い職場、主婦の方が店長やリーダーを務めている職場を探してみる(そうした職場は、女性が働きやすい環境である可能性が高い)
- 接客業や飲食店の仕事を探す場合は、実際にそのお店に行き、働いている方たちやお店の雰囲気を見てみる
- 面接のときに「子供の病気で急にお休みが必要になった場合は対応していただけますか?」といった質問をしてみる
お仕事探しの際はこれらのポイントを確認しながら、ご自身の希望条件に近いお仕事を探すと良いでしょう。
次に、主婦100名に実施したアンケートに寄せられたコメントを紹介します。
【主婦のコメント】私が「子育て中の仕事探し」としたときに注意したポイント
主婦100名に実施した、「仕事探しに関するアンケート」に寄せられたコメントを紹介します。
働く主婦
子供が小さいうちは、正社員よりもパートの方が働きやすかったです。もしくは、女性の多い会社や同世代の子供を持つ親が多く働いているような所は、急な病気など、理解してもらえやすく働きやすかった。月収や、仕事内容も大事かもしれないけれど、私は人を見て選んだ方が良いと思います。(37歳・病院受付)
働く主婦
育休や子育て中のママが多いところだと理解があるのでママの多い職場は働きやすいです。(36歳・美容師)
働く主婦
人間関係はとても大切だと思いますので、職場の情報も分かる範囲で調べてみては、と思います。(51歳・清掃員)
働く主婦
面接の時に、自分の条件や、家庭の事情などをきちんと話、理解ある職場を選んだ方がよいです。(41歳・一般事務)
働く主婦
子供や家庭が最優先であることは正直に面接で伝えた方がいいです。そうじゃないと入社後に自分が辛くなります。(33歳・経理事務)
働く主婦
やはり子供ができても仕事を続けるつもりなら、同じような主婦の人が職場にいて、もし子供の用事で欠勤することになっても融通が利くところがいいと思います。面接のときは質問しづらいかもしれませんが「もし子供ができたら…という話をこちらからガンガンして、どこまで対応してもらえるのか確認をした方がいいと思います。遠慮して会社の都合に合わせられるようなことを言うと面接には受かりやすいかもしれませんが、受かった後が大変です。(35歳・販売員)
働く主婦
子供がいるなどのリスクがあってもいくつか面接を受けていけば必ず採用してくれる職場はありはずです。めげずにたち進んでいってください。(37歳・一般事務)
「保育園児のママ」と「小学生のママ」働き方はどう変わる?
保育園、小学校、中学校…と子供の成長に合わせて、勤務時間帯や出勤日など「ママの働き方」を変更する必要がある場合があります。
例えば、子供が保育園に通っているときと、小学校に上がったあとでは、生活スタイルに以下のような違いが出ます。
- 保育園より小学校のほうが子供の帰宅時間が早くなる
- 小学生になると習い事が増えるので、習い事への送り迎えや同伴が必要になり、両親の負担が増えることが多い
- 小学生は夏休みや冬休みなどの長期休暇がある。子供が1人で留守番できない場合は預け先などを考える必要がある
これから仕事探しを始める主婦の方は、「子供の成長に合わせて、シフトなどを変更できる職場かどうか」といった点も考慮することをオススメします。
【主婦のコメント】子どもが保育園児、小学校のときの働き方について
主婦100名に実施した、「仕事探しに関するアンケート」に寄せられたコメントを紹介します。
働く主婦
保育園の間の方が時間の融通と子供の世話はなんとかなる。小学校に入った瞬間からなんともならない事がでてくるので、それまでに基盤を作った方がよい(36歳・事務職)
働く主婦
子供が小学生の場合、夏休みなど長期休みをどう乗り越えるかが課題です。(39歳・保育士)
働く主婦
休みやすいかどうか。子供の長期連休時に対応できるかどうか。子供が体調崩したときに、私も感染することが多いので、体力が持つのかどうかを考えながら仕事を探した(37歳・内職)
子育てをしながら働くメリットは?
子育てと仕事の両立には大変な面もありますが、働くことで得られるメリットも多くあります。
主婦100名に行ったアンケートには以下のようなポジティブなコメントが多く寄せられました。
- 世帯収入が増えるので、生活に余裕が生まれ、心にゆとりもできる
- 子供と離れて過ごす時間をもつことで、今まで以上に「子供と過ごす時間」を大切にするようになった。子供に癒やされる
- 自分で稼いだお金で子供に何かを買ってあげられることが嬉しい
- 社会とつながりを持つことで、生活にハリが出る。「社会から必要とされている」と感じられることが嬉しい
また、子育てと仕事を上手に両立するために、仕事探しで大切なのは「無理なく働ける職場」を探すことです。
この記事で紹介している「子育て中の主婦の仕事探しのポイント」を参考にしながら、あなたに合った仕事探しを進めてください。
ここからは子育て中の働く主婦の方から寄せられたコメントを紹介します。
【主婦のコメント】私が感じた「子育てしながら働くメリット」
主婦100名に実施した、「仕事探しに関するアンケート」に寄せられたコメントを紹介します。
働く主婦
生活にメリハリが出て、子供から離れる時間がリフレッシュにもなった(39歳・保育補助)
働く主婦
家事、育児、仕事と毎日目が回るほど忙しいですが、子供は学校や保育園で、ママじは仕事場で、たくさんの事を吸収し、家の中でも話すようになりました。(32歳・マッサージ師)
働く主婦
収入が増えたので、生活にゆとりができたことと、無理のないペースで仕事をすることで、楽しんで働くことができている。(39歳/保育士)
働く主婦
生活に余裕ができた。子供は保育所で色々なことを学んできて、出来なかったことが沢山できるようになった。(30歳/工場検査員)
働く主婦
仕事で認められたり、褒められたりすることがとても嬉しかったし、仕事内容自体も自分に合っていてとてもやりがいを感じた。職場には大学生から主婦・フリーターまで様々な方がいてとても刺激になった。(34歳/カフェ店員)
働く主婦
家庭以外にも社会とつながれることで、家でつまらないことでケンカすることは減った。職場で仲良くなった人と食事したり悩み相談しあう良い関係がつくれた。自分のおこづかいが持てることで気持ち的にも家計的にも余裕が持てた。(39歳/飲食店ホール)
キャリアコンサルタントからみなさまへのアドバイス
今回は子育て中の仕事探しについて、
「仕事探しで気を付けた方が良いことは?」「正社員を目指す場合の注意点は?」「求人や企業情報のどのような部分をチェックしたら良い?」
など、女性のキャリア支援の実績を持つ黄瀬氏にお伺いしました。
子育て中の仕事探しについて悩んでいる方は参考にしてみてはいかがでしょうか。
代表取締役 黄瀬紀美子 |
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黄瀬さんは女性のキャリア支援などもされていらっしゃるとお伺いしましたが、どのようなサポートや活動をされていらっしゃるのか、具体的に教えてください。 女性の精神的自立・経済的自立を目指して人財育成をしています。 10人10色。それぞれの取り巻く環境があります。 個人面談でじっくり話を聞き、一人一人に合った働き方を提案しています。 大事なことは、自己分析・自己理解です。 私は、日頃大切にしていることは、何事も基本が大事であるという事です。 パートが合う人、正社員が合う人、在宅が合う人、起業が合う人と結果は様々です。 子育て中に仕事を始める場合、気を付けた方が良いことや心構えなどあれば教えてください。 まずは、子育て第一。 その中で自分ができる事を見つける。 自分を取り巻く環境で「できる事、できない事」、「譲れること、譲れない事」等を整理し優先事項を明確にする事。 理想や憧れで飛びついても長続きしません。 保育園の子どもがいるママの方が派遣やパートで仕事復帰をして、将来的には正社員へのキャリアアップを考えたとき、おすすめの職種や業界があれば教えてください。 仕事への復帰や将来のキャリアアップを考えた時に、先ほどと同様に自己分析と自己理解が重要です。 自分の特性に反した仕事や環境では長続きしません。 条件が良い仕事や発展している業界だからと言って飛びついても必ずしも上手くいくとは限りません。 「自分に合った仕事とはどういうものか?」「経験のある仕事を更にキャリアアップをしたいのか?」「或いは、未経験でも将来を見据えての職業を選択するのか?」 今の環境で優先すべき事項は、1番、2番、3番と決めることです。 保育園の子どもがいるママの方が仕事復帰し、将来正社員で働くことを考えた場合、どのようにスキルを身に付けて行ったらよいでしょうか。 将来の目標を達成するために大事なことは、具体的行動計画を立てる事。 そのためには、時間管理の意識を高める事です。 これも優先事項を明確にすること。 結局は自分次第です。 保育園の子どもがいるママの方が働きやすい職場(環境)を探す場合、企業情報のどのような部分をチェックして求人を探すのが良いのでしょうか? 自分が働きやすい職場、環境はどういうところなのか? その答えを持っていないでやみくもに求人情報を見ても効果的ではありません。 やはり、自分を取り巻く環境に順応できやすい職場かどうかチェックすることが大事です。 最後に、子育て中の仕事探しに悩んでいるママさんへアドバイスをお願いいたします。 求職活動をする前に、自分としっかり向き合いましょう。 過去・現在・未来の自分を見直してみましょう。 しかし、焦ることはありません。自分のペースが大事です。 |
まとめ
ここまで「子育て中の主婦の仕事探し」についてご紹介してきました。
- 求人検索するときは「家庭の都合を優先しやすい職場」や「急な休みやシフト希望などの融通がきく職場」を中心に探す
- 「子育てに理解がある職場」かどうか、面接で質問して確認してみる
- 子供の成長に合わせて働き方を変える必要があることを想定した上で仕事を探すことが大切
「子育て中の主婦」と「未婚女性」や「出産前の主婦」では、仕事探しで注意すべきポイントとが異なります。
この記事で紹介した「仕事探しのポイント」や、「子育て中の主婦の方の体験談」があなたの仕事探しのお役に立てば幸いです。
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