株式会社アドバンスフロー 代表取締役
中塚 章浩
著書「面接の疑問 Q&A」・Twitter
パーソルテンプスタッフ株式会社に約6年在籍し、現在は人材紹介会社「株式会社アドバンスフロー」の代表取締役。
のべ約2,000名もの転職支援を行い、求職者が希望する仕事を得られるよう尽力。人材業界16年の経験から「転職はしっかりとした情報が得られれば得られるほど、理想の職場を見つけられる」と確信し、多くの人が情報を得られるよう、記事の監修も行う。
「転職エージェントって、何をしてくれるの? 使ったほうがいいの?」という疑問をもっていませんか?
この記事では、転職エージェントとは何なのか、メリットとデメリットは何なのかということを詳しく解説します。
さらに、転職エージェントと転職サイトの違いや、転職エージェントの担当者から高い評価を受けるためのコツなどもご紹介しています。
転職エージェントのメリット・デメリットをよく知っている元転職会社勤務の筆者だからこそ、大きな声で「転職エージェントを使うべき!」と断言します! この記事を読んで不安や疑問を解消し、転職エージェントの活用をぜひ検討なさってください。
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目次
「転職エージェント」とは?
「転職エージェント」とは、登録した転職希望者に求人を紹介するなど、転職希望者の転職活動を支援する人材紹介会社を指します。
登録者にとっては、転職エージェントによってあまたの求人から厳選された求人情報を紹介してもらうことができるため、自分の希望により合う転職先を見つけやすくなります。
一方で、人材を募集している企業側にとっては、求める人材像に合う人を転職エージェントが厳選して紹介するため、人材採用にかかる人事担当者の労力を軽減しながらいい人材を得ることができるのです。
基本的に転職希望者は、転職エージェントが提供するサービスをすべて「無料」で受けることができます。
転職希望者が転職エージェントのサービスを無料で受けられる理由
それは、転職エージェントを介して転職が決まった場合、人材を募集していた転職先企業が転職エージェントに対して「紹介料」を支払うからです。
紹介料はかなり高額ですが、厳選された人材を採用でき、入社が決まってから紹介料が発生するため、企業にとってもメリットの多いサービスなのです。
転職エージェントのメリット~使うべき理由
転職エージェントを利用した方に「転職エージェントのメリット」を尋ねたアンケートでは、次のような結果となりました。
- 非公開求人の情報をもらえる(7票:12.1%)
- 求人の内容が詳しく分かる(5票:8.6%)
- 面接対策・書類添削をしてくれる(13票:22.4%)
- 企業と各種交渉をしてくれる(5票:8.6%)
- 自分の市場価値が分かる(3票:5.2%)
※掲載順不同/△クリックすると、それぞれの解説にジャンプします。
ここからは、上記5つのメリットをそれぞれ解説します。
1.非公開求人の情報をもらえる
転職エージェントには、一般に出回っていない「非公開求人」の情報があります。
これは、「求人を募集していることを隠したい」「高条件のため一般募集せず、厳選して募集したい」といった募集企業側の意向により、一般に公開されていない求人です。
転職エージェントに登録した転職希望者は、こうした非公開求人を閲覧・応募することができるため、ほかでは出合えないような求人情報を見つけるチャンスが増えます。
- 自分に合いそうな求人を一般公開前に連絡してくれる(30歳男性)
- 自身の求人リサーチだけだとその求人情報に限りがあるが、転職エージェントを利用すると一般媒体には掲載されない求人などの紹介もいただける。また良心的な転職エージェントだと希望条件のヒアリングも時間を掛けて実施してくれ、その希望条件の優先順位にあった案件の紹介をしてくれる。(40歳女性)
2.求人の内容が詳しく分かる
転職エージェントの紹介する求人は、転職エージェントが日頃からコミュニケーションをとっているクライアント企業のものです。
そのため、転職エージェントは、募集企業に関して
- 会社の雰囲気はどうか
- どんな人材を欲しがっているか
- 残業はどのぐらいあるか
- 福利厚生は充実しているか
などの詳しい情報をもっています。
したがって転職希望者は、転職サイトなどの求人票だけでは計り知れない内部事情も知ることができます。なかには、過去に転職支援を行ったときの情報をもとにした「採用選考の傾向とポイント」を教えてもらえることも。
こうした情報を知ったうえで求人に応募することができるため、転職後に「なんか違う!」という不一致が起こる確率を減らすことができます。
- 転職先企業の求める人物像や企業風土など、通常では知りえない情報を事前に教えてもらうことができ、色々と対策が取れた。(45歳女性)
- いわゆる流通している求人情報ではなく社長等のマネジメントからの依頼で、こんな人が欲しいという依頼に基づき、私にフィットするポジションを紹介してもらえた。(48歳男性)
3.面接対策・書類添削をしてくれる
転職エージェントの豊富な知識や実績をもとに、転職希望者の面接時の応対についての指導や、応募書類の添削を受けることができます。そのため、一人で転職活動の準備をするよりも内容の濃い対策をとることができます。
こうした指導は、基本的には転職エージェントの担当者が個別に行いますが、転職エージェントによってはセミナーなども開催しています。
- リクルートエージェント
- 面接力向上セミナー
- doda
- 転職セミナー
- 自分の強みや自己PRなどを客観的な視点でとらえてくれたので、書類選考に提出するための書類が一人で作成したものよりも良いものが出来たと思います。履歴書や職務経歴書などの書類について専門家の目から客観的に見た意見をいただけるのでその後の書類作成に活かされた。(28歳女性)
4.企業と各種交渉をしてくれる
転職活動では、面接日や入社日の調整、年収の交渉、内定辞退の連絡など、企業とさまざまな連絡を交わすことになります。複数の企業とすべて自分で連絡をとるのは大変ですが、転職エージェントを利用すればそうした交渉は転職エージェントが代行するため、情報の集約や時間・手間の削減を実現できます。
さらに、年収交渉や入社日の調整、内定辞退など、自分では言いづらいことも転職エージェントに相談して交渉を代行してもらうことができます。
- 最初に提示された給料が、その時に働いていた会社より少なかったのですが、交渉によりすこし上げてもらうことができた。もうひとつ、最初の数ヵ月は夜勤をやりたくなかったのですが、交渉により夜勤をなしにできた事が良かった点です。(32歳女性)
5.自分の市場価値が分かる
転職エージェントに登録すると、担当者との面談などを通じて「自分にどのくらい価値があるか」を可視化することができるのです。
これまでの職歴や「自分は◯◯はできるが、△△ができない」といったスキルを洗い出すことで、自分の市場価値が明確に可視化され、希望する転職の実現可能性を判断しやすくなります。
転職エージェントにとっては、転職希望者の転職が決定しないと企業からの「紹介料」を得ることができません。また、企業が求める人材を紹介できなければ企業からの信頼も下がるため、企業の希望に沿う人材、採用試験に合格する見込みのある人を紹介したいと考えています。
だからこそ、転職エージェントは転職希望者の経歴やスキルをしっかりと把握して、どのような企業に紹介できるかを模索します。合格の可能性がないと判断されればその求人の紹介を受けることはできませんし、どの求人も紹介できないと判断されれば転職エージェントへの登録自体を断られるケースもあります。
- 自分の市場価値が客観的な視点で明らかにできたことが最大のメリット。また、自分でも気付いていなかったアピールポイントを指摘されたのが新鮮だった。(51歳男性)
- 現実がわかる(44歳男性)
転職エージェントのデメリット~利用時の注意点
転職エージェントを利用した方に「転職エージェントのデメリット」を尋ねたアンケートでは、次のような結果となりました。
※掲載順不同/△クリックすると、それぞれの解説にジャンプします。
ここからは、上記3つのデメリットと、それらにうまく対応する方法をそれぞれ解説します。
1.希望とは違う求人を紹介される
転職エージェントは、企業に人材を紹介し転職を成立させることを優先するあまり、転職希望者の希望に合致しない求人を紹介する場合があります。
紹介された求人が、当初の希望とは合わないものの興味をもてるものであることも多く、一概にデメリットとはいえません。しかし、そうしたことが度重なったり、希望と違いが大きすぎる求人を紹介されることがあれば、転職エージェントの担当者と希望条件や優先順位について再度確認しましょう。
- 自分の希望が細かかった(都内でなく出身県)のもあったが、希望の求人がなかなかなかった。(25歳女性)
2.担当者の当たりはずれがある
転職エージェントにもさまざまな担当者がおり、「この担当者は自分に合わない」と感じることもあります。
たとえば、まめに連絡する担当者を「いい」と思う方もいれば「うるさい」と思う方もいるもので、自分と担当者の相性が悪いと感じてしまう可能性も少なからずあります。その場合は、問い合わせフォームや代表電話などに連絡し、担当者の変更を申し出ましょう。
- 全ての転職エージェントが同等というのではなく、やはり売上げ至上主義の会社のエージェントだと、自身の希望条件を無視した案件ばかりの紹介をひたすら送ってくるエージェントも一部います。なので担当についてくださるエージェントとの相性は重要だなと感じました。(40歳女性)
3.メールや電話が大量でしつこい
繰り返しになりますが、転職エージェントは、登録した転職希望者の転職を成功させたいと考えています。だからこそ、紹介したい求人があれば、すぐに連絡するでしょう。ぴったりな求人があればどんどん連絡がくることも。
そうした電話連絡にそのつど対応していると、面倒に感じることもあるでしょう。特に在職中の方の場合、仕事の時間もあり対応もままならないものです。
そうした不満は、連絡方法を「メールのみ」に限定する、電話連絡可能な時間帯を転職エージェントの担当者と共有するといった対応で回避しやすくなります。
- 年齢など最初から条件の合わない求人紹介メールが大量に来て、読む時間がもったいない。(62歳男性)
転職エージェントと転職サイトの違い
転職エージェントと転職サイトは、「すべて自分で転職活動をする」のか「転職エージェントと一緒に活動する」のかという点で、大きな違いがあります。
転職サイトを使うと、「求人の選定」「応募」「企業との調整」などをすべて自分で行う必要があります。転職エージェントに登録すると、求人も厳選されたものから選ぶことができ、応募書類の添削もあり、各種調整は代行してくれます。
このように比較すると、「それなら転職エージェントだけでもいいのでは?」と思われるかもしれません。しかし、より活発に転職活動をするためには転職サイトも不可欠なのです。
転職サイトの魅力とは?
転職サイトはすべて自分で対応するからこそ、制限なく転職活動ができます。未経験の職種への応募など、ちょっと背伸びした求人への応募も、気兼ねなくチャレンジすることができます。
他方、転職エージェントは、基本的には担当者(アドバイザー)が紹介した求人にしか応募することができません。前述のとおり、転職エージェントに登録することすら断られる場合もあるのです。
だからこそ、転職エージェントに登録し、キャリア・スキルの棚卸し・可視化を行って転職の方向性を決めたら、自分で動ける転職サイトも活用すべきなのです。
転職エージェントの担当者から高い評価を受けるための方法
転職エージェントを使って転職活動をする際、一番大切なのが「担当者に『この人は企業に紹介したい人材だ』と思ってもらうこと」。そのためには、転職エージェントに高く評価される存在である必要があります。
つまり、<class=”keiko_yellow”>「転職エージェント担当者による転職希望者の評価」は、求人の紹介に直結します。担当者から高い評価を得るには、担当者との応対態度に気をつけましょう。
- 電話応対はきちんとできるか
- 敬語は使えるか
- 面談には時間通りにきたか
筆者が転職会社に勤務していた頃、転職会社の担当者としてある転職希望者と面談をしました。その方は、面談前は普通の印象でしたが、面談で筆者が年下と分かった瞬間から態度が少し横柄になったのです。これでは担当者として「企業に紹介したい人材」とは評価できませんし、企業へ紹介したとしても企業の面接官の評価も悪くなる可能性が高いです。
だからといって、「評価されなくては!」と思うあまり変にへりくだったり下手に出る必要はありません。社会人としての最低限のマナーと態度があれば、問題ありません。
転職エージェントは何社登録すべき? 転職成功率を高める上手な登録術
転職エージェントを使うなら、以下の手順で少なくても3社に登録して、転職成功率を高めましょう。
- 扱っている求人数の多い転職エージェントに登録する
- 自分が転職を希望する分野に特化した転職エージェントに登録する
- 転職エージェントとキャリア・スキルの棚卸し・可視化をする
- 転職サイトにも登録する
この順番で転職活動を進めると、「自分の状況や希望に合った転職エージェントに登録できる」「出合える求人数を多くできる」「転職活動の方向性がブレにくく、応募する求人も決めやすくなる」というメリットがあります。
この記事で紹介したような特化型の転職エージェントにまだ登録していない方は、早く登録し面談することをおすすめします。
この4つのステップについては、▽こちらの記事でより詳しく解説しています。
【誰でもわかる転職活動のやり方】効率的にいい求人をゲットする方法とは?転職エージェントの「職業紹介優良事業者認定制度」とは?
転職エージェントの「職業紹介優良事業者認定制度」とは、厚生労働省に優良な転職エージェントとして認定されている企業を指します。
職業紹介優良事業者認定制度は、「職業紹介優良事業者行動指針」を遵守し、適正な業務運営と経営改善努力を行ない、一定の基準を満たした事業者を優良認定する国の委託事業です。
認定を受けている転職エージェントは、登録者や企業への対応など、社内でマニュアルやルールが完備されており、担当者によって当たり外れが少ないと言えるでしょう。
評判の悪い転職エージェントを見分けるポイントは?
根拠のない求人を紹介してくる場合は評判が悪い可能性があります。
評判の悪い転職エージェントの噂を2chなどで聞いて、転職エージェントが役に立たないと思っている方や、転職エージェントはやばいサービスだと思っている方もいることでしょう。
評判の悪い転職エージェントを見分けるには担当者のサポートに着目しましょう。根拠がないのに特定の求人を紹介してくる場合があります。
ただ、担当者自体の当たりハズレもあるため、必要に応じて担当者を変更することも必要でしょう。
転職エージェントの中には悪質なエージェントもいるの?
転職エージェントの中には、残念ながら悪質な転職エージェントも一部います。
- 内定が出やすいという理由だけで、社会保険未加入などのブラック企業を紹介する
- 求人の労働条件や、社内の雰囲気に関して嘘をつく
- 求人のメリットばかり言い、デメリットを教えてくれない
- 登録者に無断で求人に応募する
- 他の転職エージェントを退会するように促してくる
上記のような悪質な行為は、紹介した企業に登録者が入社を決めることで求人企業から支払われる紹介手数料によって、運営が成り立っているというビジネスモデルが背景にあります。
自社が紹介した企業に入社が決まる確率を少しでもアップするためなら、ルール違反やマナー違反を平気でする転職エージェントもいるのです。
近年ではコンプライアンスの遵守が当たり前になってきているため、多くの転職エージェントは誠実に営業しています。
しかし何かおかしいなと少しでも違和感を覚えたら、他の転職エージェントにも登録しましょう。
辞めたいと感じるむかつく転職エージェントの特徴
連絡を無視して放置する転職エージェント
質の悪い転職エージェントが担当についてしまうと、登録してからまったく連絡がこないことがあります。一向に求人が紹介されないので不安になってこちらから連絡しても、返信すらありません。
連絡がめんどうなのか、そもそも求人を探してすらいないのかはわかりませんが、連絡が取れないのは困ります。この場合は、HPを通して転職エージェントの会社に訴えるようにしましょう。
嘘をつく転職エージェント
悪質なエージェントの中には、転職希望者の期待値やモチベーションを上げるために平然と嘘をつく人がいます。たとえば、
- 「あなたはこの求人で内定同然だから」→結果は不採用
- 「この求人はあなたの希望する以上の給与が保証されている」→実際は低賃金
といった内容です。こうした嘘は転職希望者の気力や時間を失わせるだけでなく、転職に対する後悔を生んでしまうこともあります。
内定に関するエージェントからの発言は話半分に聞いておく、求人内容について自分でもできる限り調べてみる、などの対処がおすすめです。
転職をやたらと煽る・急かす・焦らせる転職エージェント
転職エージェントは転職希望者を入社させてはじめて、成功報酬を得られます。そのため、自分の利益を優先するエージェントは
- 「年齢を重ねると転職しにくくなるから、今すぐ転職したほうがいい」
- 「今なら大手企業の求人がたくさんあるから、今が転職のチャンスだよ」
など、それらしいことを言って登録の段階からやたらと転職を急かします。
全部が嘘とは言いませんが、焦って自分の要望と合わない企業に転職しても意味がありません。エージェントが急かしてきても、しっかり求人を吟味する姿勢を取りましょう。
求人の押し付けをする転職エージェント
前項と同様の理由で、紹介した求人を断らせないようにやたらと押し付けてくる転職エージェントもいます。
次の求人を探す時間や手間を惜しんで、「この求人でいいじゃないですか」という態度で押し切ろうとしてきます。この場合も相手の態度に押されず、自分の意思で求人に応募するかを決めましょう。
しつこい引き止めをしてくる
ひどいときには、求人紹介を断ったあともしつこく引き止めようとするエージェントもいます。その求人の成功報酬が高いので、是が非でも成功させようとしている可能性が高いです。
その場合は、紹介された求人と自分の要望の合わない部分をきちんと説明します。それでもしつこく言ってくるようなら、転職エージェントの会社HPから苦情を申し立てましょう。
説教をして脅してくる転職エージェント
転職エージェントは転職に関する経験が豊富な人が多いです。そのためか、中には転職希望者に対して説教をするように接してくる人もいます。
転職エージェントに登録する際、希望する就業条件・職歴・保有するスキルなどについてヒアリングされます。そのときに、「こんな職歴では、希望する条件の企業への転職は無理」「この程度のスキルで転職しようと思っているのか」などと言ってくるのです。
もちろん、見通しの甘すぎる転職希望者には現実を伝えるべきでしょうが、必要以上にやる気を失わせるのはいただけません。何より、転職エージェントを信頼して打ち明けた転職希望者に対して失礼です。
登録前にそのような人がいることが判明した場合は、別の転職エージェントを利用しましょう。
転職エージェントから希望と違う求人情報ばかり紹介される時の対処法は?
転職エージェントから希望と異なる求人が紹介されマッチングしないことは、よくあります。
希望以外の求人紹介は普通にありますが、釣り案件で登録し応募できずさらに希望と異なるものばかり紹介されるとストレスに感じてしまうこともあります。
違う求人ばかり紹介される場合の対処法としてをご紹介します。
- 【1.なぜこの求人を紹介してくるのか聞いてみる】
-
- なぜこの求人を紹介してくるのか聞いてみると、求職者が納得できるケースもあります。
例えば「事務職として早く転職したい」と伝えているのに「急募の営業職」を勧められるとしましょう。
内容だけ聞けば納得できないですが、営業職でも事務職の要素を多くさらに1年後には事務職への異動の可能性もある求人であれば応募する余地があります。また早期転職の意向と急募がマッチしているなど様々な理由により紹介されているのです。
- なぜこの求人を紹介してくるのか聞いてみると、求職者が納得できるケースもあります。
- 【2.担当者変更を依頼する】
-
- 担当しているキャリアアドバイザーが変わるだけで提案される求人内容はもちろん、サポートの内容と質も大きく変わります。
何が自分に合っていないのかを明確に伝えたうえで担当者変更を依頼すると、転職エージェント側としてもマッチするキャリアアドバイザーを選定しやすいので、変更したいと思う理由しっかりと伝えましょう。
- 担当しているキャリアアドバイザーが変わるだけで提案される求人内容はもちろん、サポートの内容と質も大きく変わります。
- 【3.別の転職エージェントを利用する】
-
- 利用転職エージェントの体制そのものに不信感や不満がある場合は、別の転職エージェントの利用も検討すべきです。
また一から登録作業や面談など少々手間はかかりますが、転職エージェントを変えると扱っている求人もキャリアアドバイザーの質も変わるので、心機一転して転職活動に臨めるでしょう。
その際は、転職エージェントに対して具体的にどのようなことを求めているかが伝えられると、相性の合うキャリアアドバイザーに出会える確率も上がります。
- 利用転職エージェントの体制そのものに不信感や不満がある場合は、別の転職エージェントの利用も検討すべきです。
【FAQ】転職エージェントに関するよくある質問
転職エージェントと直接応募の内定率は?転職エージェントの方が受からないって本当?
内定が得られる可能性だけで考えると、求人サイトやハローワークに比べて内定を得られる可能性は低いかと思います。
理由としては、転職エージェントは採用コストが高い分、内定者への期待値が上がるからです。
企業が人材を採用するにあたり様々な手法をとりますが、一番コストがかかるのが転職エージェント経由の採用です。
ハローワークの採用は費用ゼロ、転職サイトの場合、掲載費用が平均40万、一方転職エージェントの場合は採用成功した場合、平均150万以上の費用が掛かります。
そのため転職エージェントの採用をする場合、企業としても採用する人材に対して期待値が上がります。
良い企業に出会える可能性は高くなりますが、一方で単純に内定が得られる可能性だけで考えると低いと感じます。
転職エージェントに見捨てられることはあるの?
転職エージェントから見捨てられることはありませんが、一時的に連絡がこなくなる可能性はあります。
求職者とマッチングする仕事が見つからない場合、お仕事の紹介をできないからです。
転職エージェントの担当が転職エージェント側の都合で変更されることはあるの?
転職エージェントから担当者を変更されるのは転職の成功率を高める狙いがあります。
転職エージェントでは担当変更が生じることがありますが、求職者としては見捨てられてしまったように感じてしまうかもしれません。
ですが、担当変更される理由は、基本的にネガティブなものではありません。たとえば、面接が苦手な求職者であれば、面接対策に特化した担当者にサポートしてもらったほうが効果的です。
また、担当者の経歴が求職者の希望する業界に無関係であれば、支援される側としては有益な情報を獲得しづらいでしょう。
そのような場合に、求職者の希望する業界に特化した担当者に変更することがあります。したがって、担当変更の理由に疑問を持った場合でも、転職を成功させるための裏事情だと割り切り、前向きにとらえるようにしましょう。
転職エージェントが勝手に応募することはある?
勝手に応募するケースは本来はないですが、勝手に企業応募をしていた転職エージェントもあると聞きます。
具体的には、転職エージェントがゴリ押しをした際に、求職者があいまいな返事をしてしまい相違が起こってしまったようです。
求職者もゴリ押しをされて面倒臭いと感じてしまい、○○の条件があれば考えると伝えたところ、転職エージェントはその条件がクリアになったことで応募OKと認識してしまい、勝手に企業へ応募書類を提出してしまったとのこと。
結果面接に行けることになったのですが、その面接案内の連絡を求職者に行った際に誤解が分かったとのことでした。
こういった事例もあるので、転職エージェントからゴリ押しをされた際は返答を保留にする時も断りをする時も、理由と一緒にハッキリと返事を伝えることが大事であると思います。
個人の転職エージェントもいるの?
企業ではなく、個人で運営している転職エージェントも存在しています。
企業の転職エージェントと比べて求人企業との繋がりがさらに強いため、優良なレア求人を持っているなどのメリットがあります。
デメリットは個人で活動しているゆえに、求人の総数が少ない点です。
ただし転職エージェント事業=有料職業紹介を行うためには、厚生労働省が定めている下記の資産用件を個人で満たすのがハードなため数は少ないです。
(1) 資産(繰延資産及び営業権を除く。)の総額から負債の総額を控除した額(以下「基準資産額」という。)が500万円に申請者が有料職業紹介事業を行おうとする事業所の数を乗じて得た額以上であること。
(2) 事業資金として自己名義の現金・預貯金の額が、150万円に申請者が有料職業紹介事業を行おうとする事業所の数から1を減じた数に60万円を乗じた額を加えて得た額以上となること。引用:厚生労働省「有料職業紹介事業許可基準」
転職エージェントの求人は釣り案件があるの?
転職エージェントの中には、「釣り案件」と呼ばれる求人を掲載している転職エージェントもいます。
釣り案件とは、実際には存在していないのに求職者の関心を引き付け、登録を増やす目的で転職エージェントの公式サイトに掲載する求人を指します。
釣り案件をよく使うのはインターネット検索の順位を上げられなかったり、インターネット上の広告にお金をかけられなかったりなど、登録者集めに苦戦している中小~零細規模の転職エージェントのうち一部です。
釣り案件を使うような転職エージェントの見分け方は、公式サイトに載っている求人の募集要項をチェックしてみましょう。
下記に当てはまる求人は、釣り案件の可能性が高いです。
- 【極端に条件が良い求人】
-
- 「年間休日140日以上」や「未経験20代で年収600万以上可能!」など、他の求人と比べあまりにも好条件の求人には注意しましょう
- 【社名が伏せられている】
-
- 社名が伏せられている求人の中には、会社自体が存在しない架空の求人である可能性もあります
- ただし、転職エージェントによっては、すべての求人の社名を伏せているサイトもありますので、社名が伏せられている求人がすべて釣り求人であるとは言えません
- 【仕事内容についての記載が曖昧】
-
- 実際には存在しない求人のため、仕事内容について明確に記載できない可能性があります
薬剤師や看護師などの専門職が転職エージェントを利用するメリットは?
薬剤師や看護師などの専門職が業界特化型転職エージェントを利用するメリットは、主に下記の5点です。
- 各施設の口コミを教えてもらえる
- キャリアに関する悩みを転職のプロに相談できる
- 応募書類の添削や面接対策などを受けられる
- 給料などの雇用条件を交渉してもらえる
- 転職エージェントによっては面接に同席してくれる
応募する前に各施設の口コミを教えてもらえるので、転職後に後悔してしまうリスクが低くなります。
特化型転職エージェントは業界や職種に詳しく、転職成功・失敗事例をいくつも知っているので、キャリアに関する適切なアドバイスをしてくれます。
履歴書・職務経歴書の作成に自信がない求職者でも、転職エージェントが添削してくれるので安心です。模擬面接も行ってくれます。
給料交渉も転職エージェントが代行してくれるので、年収アップを目指す求職者にもメリットが大きいです。
一部の転職エージェントは面接の同席もするので、あまり緊張せず面接に臨めます。
第二新卒が転職エージェントを利用するメリットは?
第二新卒が転職エージェントを利用するメリットは、主に下記の3点です。
- 応募書類の添削や面接対策を受けられる
- 転職のプロにキャリアに関して相談できる
- 非公開求人を紹介してもらえる
第二新卒はベテランと比べまだ経験が浅いのは否めないので、応募書類や面接で自分の強みを的確にアピールすることが非常に重要です。
転職エージェントは応募書類や面接において、登録者のスキルや経験を企業に対し魅力的に見せるアピールの仕方を知り尽くしています。
よって、転職エージェントによる履歴書・職務経歴書の添削や、面接対策を受けた方が選考を有利に進められるのです。
また、第二新卒の転職は失敗すると、連続で3年以内での早期退職をしてしまうリスクもあります。
転職のプロにそもそも転職すべきか、転職する場合の方向性などを相談した方がよいです。
転職エージェントの多くは、転職サイトやハローワークに載っていない非公開求人を持っています。
転職の失敗を防ぐためにも、選択肢を増やすことは大事です。
転職エージェントと転職サイトは併用するべき?
転職エージェントと転職サイトは併用するべきです。
併用した方が求人の選択肢が増え、より納得のいく転職を叶えられる可能性が高まります。
また、転職エージェントと転職サイトにはそれぞれ一方にしかないメリットがあります。
転職サイトのみを使っていると、書類選考や面接での合否理由を教えてもらえないことがほとんどです。
しかし転職エージェントを経由して選考を受けると、書類選考や面接での合否理由を知って次に活かすことができるので、徐々に選考に合格する確率が高まっていきます。
反対に転職エージェントのみを使っていると、登録者の経歴・年齢や転職活動時の景気によっては紹介される求人数が少ないこともあります。
転職サイトも併用していれば、自分で求人を探して応募できるので内定までのスピード感がアップします。
転職エージェントと転職サイトを上手く併用し、より良い企業の内定を早く得られるようにしましょう。
まとめ:転職するなら転職エージェントを使うべし!
元派遣会社勤務・現役の転職エージェント
転職エージェントを利用することで手間がかかる面もありますが、転職を成功させるなら使わない手はありません。
転職エージェントを使うなら、少なくとも3社以上に登録することで紹介される求人数が多くなり、転職成功率もぐんと上がります。
転職エージェントも活用しながら、希望通りの転職が実現することを祈っております。
【転職のプロが比較】転職エージェントおすすめ比較ランキング/評判や口コミも掲載
▽どんな転職エージェントがあるか知りたい?
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