「派遣とは何?」今さら聞けない派遣の基本中の基本を簡単解説!

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パーソルテンプスタッフ株式会社に約6年在籍し、現在は派遣会社「株式会社アドバンスフロー」の代表取締役。
のべ約2,000名もの転職支援を行い、求職者が希望する仕事を得られるよう尽力。人材業界16年の経験から「派遣はしっかりとした情報が得られれば得られるほど、理想の職場を見つけられる」と確信し、多くの人が情報を得られるよう、記事の監修も行う。

「派遣ってぶっちゃけ何なの?」と思っていませんか。

「派遣」という仕事は、アルバイトや正社員とは違う働き方をするため、分かりづらい・不安を感じることもあるでしょう。

そこでこの記事では、派遣とはどういうものかを簡単にご紹介します!合わせて、「派遣とアルバイトや正社員との違い」についても解説します。

派遣の仕事が気になるけれども、分からないことばかりで踏み出せない……そんな方に、少しでも派遣を知っていただくキッカケになれば嬉しいです。

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目次

派遣とは?わかりやすく簡単に説明します!

「派遣」とは正社員やアルバイトのような雇用のひとつです。
派遣会社のスタッフとして、派遣会社ではない別企業に出向いて仕事をするという働き方です。


派遣の仕組みの解説図
△クリックすると、拡大表示します。

派遣という働き方の主な流れはこのような感じです。

  1. 派遣会社に登録する
  2. 派遣先の仕事を探す・紹介される
  3. 選考・派遣先企業との顔合わせ
  4. 派遣先企業に出向いて就業スタート

派遣会社のスタッフとして勤務するため、雇用主は「派遣会社」になりますが、仕事上の指示は「派遣先企業」から受けることになります。

「派遣社員」には3つの種類がある

  1. 登録型派遣(または一般労働者派遣)
  2. 紹介予定派遣
  3. 常用型派遣

1.登録型派遣

登録型派遣は、派遣会社に「登録」して仕事を探し、選考・顔合わせを経て、派遣会社から派遣されたスタッフとして派遣先企業で仕事をする働き方です。

あくまでも派遣会社のスタッフという位置づけであり、1つの派遣先で働ける期間は、最長3年間と決まっています。

2.紹介予定派遣

紹介予定派遣とは、登録型派遣と似ており、派遣会社に登録し、まずは派遣会社のスタッフとして派遣先企業で仕事をスタートさせます。

最長6ヶ月を経て、派遣先企業とスタッフが双方合意すれば、派遣先企業の契約社員や正社員として直接雇用に切り替わります。

3.常用型派遣

常用型派遣とは、派遣会社の契約社員や正社員として派遣先企業に出向いて働くスタイルです。そのため、登録するのではなく、派遣会社に採用されなければならずハードルは高くなります。

登録型派遣や紹介予定派遣と同じように派遣先企業に出向いて仕事を行います。

関連記事
派遣での仕事ほとんどが「登録型派遣」と「紹介予定派遣」です。この2つの種類の派遣をもっと詳しく知りたい方は、下の記事で詳しく解説しています。
>>登録型派遣と紹介予定派遣の違い

派遣の職種は多種多様

派遣での仕事は多種多様で、さまざまな職種や業界の仕事が揃っています。

大手派遣会社「スタッフサービス」を例にすると、製造や軽作業の派遣はもちろん、事務職や営業職、介護系、エンジニアなど幅広い職種と業界の仕事があります。

未経験でも就業できる仕事も多く、挑戦したかった職種や興味のあった業界にチャレンジできる可能性も広がっています。

ただし、派遣として業務してはいけないと法令で決められたものもあります。

派遣NGの業務
  • 港湾運送業務
  • 建設業務
  • 警備業務
  • 医療関係業務(ただし紹介予定派遣や一部施設や条件では可能)
  • 弁護士や社会保険労務士などの士業
参考 労働者派遣の禁止業務日本人材派遣協会公式サイト

派遣スタッフ?それとも派遣社員?

派遣会社のスタッフとして派遣先企業で働く方の名称は、正直、その派遣会社や紹介サイトによってバラバラなのが現状です。

派遣スタッフも派遣社員も、派遣先企業で働く登録スタッフを指すことが多いです。

しかし派遣社員だと、派遣会社に勤務している社員(コーディネーターや営業担当など)と混同することもあるので注意が必要です。

派遣と正社員や契約社員との違いは?

派遣と正社員や契約社員との違いを説明する男女

派遣スタッフとして働くことと、正社員や契約社員として働くこと、大きく2つの違いがあります。

  1. 雇用主と業務上の指示を出す会社が違う
  2. 派遣は仕事ができる期間が決まっている

雇用主と業務上の指示を出す会社が違う

正社員や契約社員などの「直接雇用」では、雇用主も職場も業務指示を出す人の所属も同じ会社です。

しかし派遣の場合は、雇用主は派遣会社ですが、業務指示は派遣先企業がだします。ここが大きな違いになります。

派遣会社が雇用主のため、給料は派遣会社から出されますし、欠勤等の連絡は派遣会社と派遣先企業のどちらにも行う必要があります。

派遣は仕事ができる期間が決まっている

直接雇用だと定年退職する日まで働けますが、派遣では原則3年以上同じ職場で働くことができないと法令で定められています。

3年経ったら、派遣先企業に直接雇用されない限り同じ職場で働くことはできず、次の派遣先企業を探して新しい仕事に就くことになります。

そのため、直接雇用の方が将来的に安定感はありますが、好きな仕事を続けたり、さまざまな仕事に就いたりできる自由さが派遣にはあります。

なお、以下のような派遣の働き方の場合は3年までという期間制限はありません。

  • 派遣元事業主に無期雇用される派遣労働者の場合
  • 60歳以上の派遣労働者場合
  • 終期が明確な有期プロジェクト業務に派遣労働者が派遣された場合
  • 日数限定業務(1カ月の勤務日数が通常の労働者の半分以下かつ10日以下のもの)に派遣労働者が派遣された場合
  • 産前産後休業、育児休業、介護休業などを取得する労働者の業務に派遣労働者が派遣された場合

派遣社員の平均時給はどれくらい?

派遣社員の平均時給は勤務する職種や勤務地によって異なります。

首都圏や名古屋、関西など主要都市の時給は地方の時給と比べて高い場合が多いです。

また職種の中では、資格やスキルが必要なIT系の技術職や医療職が時給が高い傾向にあります。

職種や地域別の平均時給の詳細はこちらの記事に掲載していますのでご確認ください。

▼関連記事▼
>>派遣の平均時給は?職種や地域などに分けて解説!

派遣はやめたほうがいい?

派遣は最大で3年しか働けないし、デメリットが多いからやめようかな…と考えていませんか。

派遣は未経験職種へのスキルアップや中途採用では採用されにくい大手企業に採用される可能性があります。また、通常のアルバイトよりも時給が高く設定されていたり、残業がない・少ないを選ぶことができプライベートの時間を確保できます。

逆に、最初から正社員を目指したい方は雇用形態を派遣ではなく「紹介予定派遣」や「転職エージェント」の利用をおすすめいたします。

▼関連記事▼
派遣はどんな働き方?派遣の種類やメリットとデメリット

派遣とアルバイト・パートの違いとは?

これから仕事探しを行う方で「派遣とアルバイトどっちがいいかな?」と悩んでいる方は、以下の違いを比較して、どちらの働き方が自分のライフスタイルに合うのか確認することが大切です。

派遣社員とパートの違いはどんなところにあるの?

同じ職場で働く「派遣社員」と「パート社員」には主に下記のような違いがあります。

【雇用主が異なる】
  • 派遣社員とパート社員の最も大きな違いは「雇用主」です。派遣社員の場合「派遣会社が雇用主」、パート社員の場合は「勤務先の企業が雇用主」となります。
  • 派遣社員の雇用主は「派遣会社」のため、仕事上でトラブルや悩みごとがある場合は「派遣会社」に相談することになります。
【契約期間が異なる】
  • 派遣社員には同じ派遣先企業で最大3年間しか働くことができない「3年ルール」というが定められているため、派遣先企業で3年以上働くことができません。
  • 派遣先企業で長く働きたいと考えている場合は、派遣会社に相談の上、派遣先企業と直接雇用の契約を結ぶことが可能か確認する必要があります。
【勤務時間が異なる】
  • 派遣先企業によっては、派遣社員とパート社員の「勤務時間」が異なる場合があります。
    派遣社員は「フルタイム勤務中心」、パート社員は「フルタイム勤務もしくは時短勤務から希望に合わせて選択可能」といったように固定の勤務時間が異なる場合があります。また、派遣求人によっては、派遣社員も「時短勤務」が可能な場合もあります。
【時給が異なる】
  • 派遣社員とパート社員が同じ職場で同じ仕事内容を行う場合、「派遣社員のほうが時給が高い場合」が多いです。
  • ただし、パート社員には「ボーナス」「特別手当」といった派遣社員にはない手当が支給される場合があるため、一概に「派遣社員のほうが収入が高い」と言うことはできません、
【福利厚生などの条件が異なる】
  • 派遣社員は「派遣会社」の福利厚生サービスを利用することができます。パート社員は、「派遣先企業」の定める福利厚生を受けることが可能です。福利厚生の内容は企業ごとに異なります。

請負はどのような働き方になるの?派遣との違いは?

派遣と請負の違い

  • 指示や命令を誰から受けるか
  • 契約の相手方に提供する内容が人か成果物か

請負は雇用主(労働者が所属する会社)から指揮命令を受けて働きますが、派遣は(あなたが所属する)派遣会社ではなく、労働者が働く場所である派遣先企業から指揮命令を受けるという違いがあります。

また、請負は仕事の完成を目的としているため、提供する内容は成果物です。

(請負)
第六百三十二条 請負は、当事者の一方がある仕事を完成することを約し、相手方がその仕事の結果に対してその報酬を支払うことを約することによって、その効力を生ずる。
引用元:e-GOV法令検索「明治二十九年法律第八十九号 民法」

請負のメリット

長期的に安定して働けます。

派遣と比較すると、正社員として請負業務に従事する場合、長期的に継続して働きやすい特徴があります。

業績悪化や経営不振を理由にリストラなどの人員整理が必要になった場合、正社員であればすぐに解雇される可能性は低いでしょう。

「派遣切り」という言葉もあるように、真っ先に解雇の対象となるのは、雇用期間が決められている派遣社員の方です。
契約期間が過ぎ更新してもらえなければ、必然的に契約終了となってしまいます。

ただし、フリーランスなど個人で受注し、請負を担う場合は、契約で定めた案件が終了してしまうと、仕事も無くなってしまいます。

請負業務は、個人で請負を受注する場合と、請負業者の社員として請負をする場合では、安定性に大きな違いがあります。

あくまで安定しているのは正社員の請負に限定されると覚えておきましょう。

請負のデメリット

請負は残業がかさんだり、休日出勤を強いられたりと劣悪な労働条件になりやすい点がデメリットです。

請負契約で提供する内容は成果物なので、期日までに完成させて納品する必要があります。

そのため、特に納期直前期などは従業員に対して無理な働き方を強いる可能性が高いです。

請負では雇用関係も指揮命令権も勤務先が握っているため、支配関係が生まれやすいという点もあります。

請負は長時間労働や、ストレスの多い労働環境に陥りやすいのです。

コールセンターの派遣とはどのような働き方になるの?

コールセンターは、直接雇用のオペレーターとの業務の違いはほとんどありません。

派遣と直接雇用の給料も同等です。

また、派遣会社によって残業が認められていれば、もし残業が発生した時には派遣会社に残業代を支払ってもらうことが可能です。

サービス残業になることはまずないので、短い時間での勤務や、平日のみの勤務など、ライフスタイルに合わせやすいのも派遣社員の大きな特徴です。

扶養内派遣はどのような働き方になるの?

派遣社員として家族の扶養内で働くためには、給与収入が103万円以下である必要があります。

また、収入が103万円以下であれば課税対象ともならないため、少しでも家族で支払う税金を下げたい方は、103万円以下で収入を抑えることもひとつの方法です。

扶養内で働きたい時は派遣会社と相談して、必要以上の収入が入らないように注意していくことが大切です。

派遣社員はダブルワーク可能?

派遣社員のダブルワークは、派遣会社によって可否が分かれます。

派遣社員のダブルワークは法律的に問題がないのか、派遣会社では禁止されていないのかなどについて解説します。

正しい知識を持ってダブルワークをしていくことが大切です。

法律的には認められている

派遣スタッフが派遣を掛け持ち(ダブルワーク)は、労働基準法においても禁止されていません。

ひとつの派遣先企業で働きながら、土日は違う派遣先企業で働くなどといったこともできるため、掛け持ちで仕事を行っている派遣社員の方も少なくありません。

派遣会社の就業規則によって禁止されていることもある

ダブルワークは法律的には認められていますが、派遣会社や派遣先企業によっては就業規則などによって禁止されていることがあります。

もちろん就業規則でダブルワークを認めている派遣会社や派遣先企業もあります。

しかし、就業規則でダブルワークや副業が禁止とされているにもかかわらず、2つ以上の仕事を掛け持ちした場合は、就業規則違反となってしまいます。

有期雇用派遣と、無期雇用派遣など関係なく派遣会社の就業規則に則って対応していかなければなりません。

派遣法とは?

派遣法とは、派遣社員が適切な労働環境で働くことができ、派遣会社が適正に運営することができるように定められた法律です。

正式名称は「労働者派遣事業の適正な運営の確保及び派遣労働者の保護等に関する法律」になります。

この法律は、職業安定法(昭和二十二年法律第百四十一号)と相まつて労働力の需給の適正な調整を図るため労働者派遣事業の適正な運営の確保に関する措置を講ずるとともに、派遣労働者の保護等を図り、もつて派遣労働者の雇用の安定その他福祉の増進に資することを目的とする。
引用元:厚生労働省「労働者派遣事業の適正な運営の確保及び派遣労働者の保護等に関する法律」

派遣の抵触日とは?

派遣の抵触日とは、同じ職場で派遣として働ける最長期限を過ぎた翌日のことを言います。

つまり、抵触日を迎えるときには、派遣期間は終了し契約の延長もできないため、別の職場で働かなければなりません。

具体的な最長期限について

同じ職場で派遣スタッフとして働ける最長期限は、抵触日の種類によって異なりますが、最長3年までとなっています。

これは、2015年改正の労働者派遣法に基づいたもので、派遣法は「同じ派遣先に派遣スタッフしては3年以上働いてはいけない」と定めています。(これを「3年ルール」とも言います。)

同一の派遣労働者を、派遣先の事業所における同一の組織単位に対し派遣できる期間は、3年が限度となります。
引用元:厚生労働省:平成27年労働者派遣法改正法の概要

抵触日の種類について

派遣の抵触日には、以下2つの種類があります。

1.派遣先事業所に対する期間制限の抵触日
これは、派遣先の企業に対しての制限で、派遣先企業が派遣スタッフを雇うならば「最長3年まで」となっており、抵触日はこの期限の翌日を指します。(※ただし延長は可)
2.個人に対する派遣の期間制限の抵触日
これは、派遣スタッフ個人に対しての制限で、同一の派遣先事業所で就業するならば「最長3年まで」となっており、抵触日はこの期限の翌日を指します。(※延長は一切不可)

そのため、個人に対する抵触日まで日数があっても、派遣先事業所に対する抵触日を迎えれば、その派遣先での就業は不可となります。

また、派遣先事業所に対する抵触日まで日数があっても、個人に対する抵触日を迎えれば、その派遣先での就業は不可となります。

抵触日(3年ルール)が作られた理由について

なぜ抵触日が作られたのか、それは3年間という上限を設けることで、派遣スタッフの雇用安定を計りたいからという理由なのです。

正規社員と比べて派遣スタッフは、人件費を抑えられる雇用形態です。

そのため、派遣先企業から見れば、正規社員よりも派遣スタッフを採用したくなりますが、雇用される側から見ると、将来の不安や賃金の格差などを感じざるを得ません。

だからこそ、正規雇用への登用や好条件の派遣求人への就業をより促進させるために、抵触日(3年ルール)が制定されたのです。

「派遣看護師」とはどのような働き方?

派遣看護師は常勤の看護師と、仕事内容と給料がほとんど変わらない状態で働くことができます。

また働く条件が決まっている派遣社員は、サービス残業をせずに済むため、決まった時間で働いて、決まった時間に帰宅することが可能です。

派遣社員の仕事の中でも比較的高時給な仕事となるため、給料の平均が少ないような地域でも、安定して高時給で働ける職場が多い強みがあります。

「派遣保育士」とはどのような働き方?

派遣の保育士とは、人材派遣会社に雇われている保育士で「派遣保育士」とも呼ばれています。

派遣保育士は、人材派遣会社と契約している保育施設で仕事をすることになります。

派遣保育士の雇用主は人材派遣会社になるため、給料の支払いや社会保険など労働に関する雇用契約は、人材派遣会社と契約を結ぶことになります。

「派遣薬剤師」とはどのような働き方?

派遣薬剤師の場合も、常勤薬剤師の仕事内容と給料の差はほとんどありません。

派遣会社に寄せられる求人には、

  • 「繁盛期の間に対応してほしい」
  • 「新しい常勤の薬剤師が決まるまでの間働いて欲しい」
  • 「短期間のみの契約でお願いしたい」

などさまざまです。

介護や看護、保育士と同じく高時給な仕事となりますが、派遣薬剤師がメインで調剤を行うなどの責任を伴う仕事を行うケースもある点には注意が必要です。

【FAQ】派遣の仕事に関するよくある質問

日雇いや短期などの派遣バイトはどのような働き方になるの?

日雇い派遣とは、派遣先で1日〜数日間の短期間のみ働く形のことを言います。

一般的な長期派遣というのは、3ヶ月以上や6ヶ月以上などある程度まとまった期間で働く形となります。

そして、長期の派遣といえば契約の更新を前提としていることが多いです。

それに比べて、日雇いや短期の派遣バイト・スポット派遣などと呼ばれるものは「その期間のみ」で契約終了になることがほとんどです。

ただし働く契約期間の考え方は、派遣会社によって異なります。

契約期間が2ヶ月のお仕事でも「短期」として扱う派遣会社もあれば、「長期」として扱う派遣会社もあります。

そのため、自分の希望する働き方をしっかり派遣会社の担当者へお伝えすることをオススメします。

派遣として働くための条件はある?


派遣社員になるための条件は派遣先によって異なります。

未経験の方も積極的に採用している派遣先もあれば、即戦力を求める派遣先もあります。

一般的に登録型派遣も紹介予定派遣も、登録の際に自分の経歴やスキルを派遣会社にお伝えします。

派遣会社は登録内容を確認して、派遣先が求める条件を満たしている方にお仕事をご紹介していく流れとなります。

また派遣会社から仕事の紹介を待たなくても、登録した派遣会社の求人を確認し、派遣先が求める「必要な経験や資格」を満たしている場合は、まずは派遣会社へ問い合わせや応募をしてみることをオススメします。

派遣会社とハローワークの違いは?

ハローワークとは、国が設置した行政機関で、仕事探しだけではなくさまざまな相談や面接指導、雇用全般に対する手続きをおこなうことができる場所です。

ハローワークで扱う求人は正社員・契約社員・派遣社員・パートアルバイトなど雇用形態もさまざまで、職種についてもたくさんの求人を取り扱っています。

それに対して、派遣会社は民間企業が運営しており、雇用形態は基本的に派遣社員のみです。

そして派遣会社によっては扱う職種に違いがあります。

主に製造・軽作業系の求人を得意とする派遣会社もあれば、製造・軽作業・オフィスワーク・介護・配送・接客などさまざまな職種を扱う派遣会社もあります。

1つの企業の中で派遣社員の割合(率)はどれくらい?

派遣社員の割合は、派遣先の規模や仕事内容によって変わります。

大手企業であれば100人単位で派遣社員が活躍しているところもあります。

逆に中小企業であれば、派遣社員が1名しか在籍していない派遣先もあります。

また、繁忙期などある一定期間のみ、10名単位で同時に派遣社員を募集する企業もあります。

高校生の派遣とはどのような働き方になるの?

高校生が働くことのできるお仕事は主に、単純作業がメインの軽作業やコンビニ・飲食店、イベントスタッフなどが多いです。

18歳未満の方を雇う場合は、以下のような禁止事項があります。

  • 時間外労働の禁止…原則として1週間で40時間、1日8時間を超えてはならない
  • 深夜業の制限…原則として午後10時から翌日午前5時までの深夜時間帯に労働することはできない
  • 危険有害業務の制限…重量物を取り扱う業務、運転中の機械などの掃除や検査・修理などの業務をさせてはならない

18歳未満の方には上記のような制限や禁止事項があるため、派遣先が高校生を受け入れないことも多いです。

ただし、イベントスタッフなどの仕事は1日単位の短期間で募集することが多いので派遣先も募集の幅を広げて、高校生を歓迎していることがあります。

登録制アルバイトと派遣の違いは?

登録制バイト=日雇い派遣のことです。

一般的なアルバイトは求職者の方が直接働く場所に応募し、給料なども直接支払われます。

それに対して、登録制バイトは求職者の方が派遣会社に登録すると、派遣会社が仕事を紹介し、給料は派遣会社から支払われます。

登録制バイト(日雇い派遣)は1日単位の短期的な募集が多いですが、一般的な派遣は1ヶ月単位の短期、長期などの募集があります。

派遣会社とは?

派遣会社は、登録している求職者の方を、派遣先の事業所へ派遣し労働を提供する会社です。

派遣会社は、自社に登録して派遣先で働いてくれる方達のサポートもおこないます。

派遣先で困ったことや悩みがあれば派遣会社の担当者がお聞きし、担当者から派遣先へ話してくれることもあります。

また、派遣先で就業中の方から「派遣先を変えたい」「違うお仕事をしてみたい」といった相談があれば、次のお仕事を探してきて紹介したり、就業中の派遣先へ説明したりすることもあります。

さらに労働者へ給料を支払うことに加え、社会保険などの手続きも派遣先ではなく派遣会社がおこないます。

自社に登録してくれた方を、登録後から契約終了以降もしっかりサポートする会社というイメージです。

企業が派遣社員を採用する理由やメリットはなに?

企業が派遣社員を採用するメリット、まず一つ目は採用活動をほぼ派遣会社がおこなってくれる部分です。

企業は派遣会社に「こういう方を採用したい」と伝えると派遣会社が条件に合った方を探し連れてきてくれます。

通常直接雇用であれば、求人広告を作成し、応募を待ち、書類選考や面接をおこない、ピッタリの方を探し出すことをします。

その一連の流れを派遣会社がおこなってくれるのは、とても大きいメリットと言えます。

次に二つ目のメリットが、コスト削減です。

派遣会社が社会保険や手続きを行い、給料計算などもおこなうため、その分企業は自社でその業務をおこなう必要がありません。

三つ目のメリットとしては、業務効率化です。

通常業務をおこなう人員として派遣社員を雇い入れることで、専門的な業務や高度なスキルが必要となる業務に正社員の方を回すことができます。

特定労働者派遣とは?

特定労働者派遣とは、派遣元にて常時雇用されている労働者だけを対象に、他社へ派遣することをいいます。

特定派遣は一般の派遣のように仕事がある時だけ雇用するという訳ではなく、常時雇用される労働者となります。

具体的には、①すでに1年以上雇用されている者②今後1年以上雇用される予定の者③期間の定めのない雇用契約を結んでいる者を派遣するときに該当します。

それに対して一般的な長期の派遣は、仕事があるときに登録している者の中から労働者を派遣することをいいます。

一般派遣は、仕事がなくなると雇用契約も終了しますが、労働派遣は派遣先での仕事がなくなったとしても、自社で引き続き雇用関係が続く形になります。

まともな派遣会社を選ぶには?

・厚生労働省の派遣登録事業者かどうか
派遣事業者は、国から「労働者派遣事業の許可」を受けることが必要です。
もし怪しいと思う派遣会社を検索したときに、事業者一覧に派遣会社がない場合は、登録するべきではありません。

参考:厚生労働省「労働者派遣事業 許可・届出事業所の検索」

・優良派遣事業者に認定されているか
派遣の法令順守はもちろん、登録している派遣社員の働く支援・派遣先とのトラブルの防止・よりよいサービスを提供できているかを審査されます。
これらの審査に認定されている派遣会社は登録しても問題がないでしょう。

参考:厚生労働省委託事業優良派遣会社認定制度「認定事業者一覧」

以下の記事も参考になさってください。

▼関連記事▼
評判の悪いランキングワースト派遣会社とは?特徴や見分けるポイント、優良派遣会社も紹介!

5年ルールとは?派遣社員は対象になる?

2012年の労働契約法改正で、契約期間が5年以上の有期契約労働者(アルバイト・パート・契約社員・派遣社員など契約に期限がある雇用)は無期雇用転換の対象になります。

派遣は3年までというルールがありますが、派遣元が3年以上同じであれば派遣会社から直接雇用を派遣先を申し入れるか、無期雇用派遣へ切り替えが可能です。

無期雇用として適用されないケースは以下になります。
・60歳以上の方
・もともと無期雇用
・育児休暇・産休の代わりに派遣された場合
・業務完了が3年に満たない場合
・1か月の稼働が通常の半分以下または10日以下の場合

参考:厚生労働省「有期契約労働者の無期転換ポータルサイト」

まとめ

派遣と正社員や契約社員との違いを理解して生き生きと働く女性

派遣がどういうものなんのかを簡単に解説しましたが、いかがでしたか?

派遣という働き方は、直接雇用とは違うため、デメリットもありますがメリットもある働き方です。

ぜひ派遣という働き方を知って、自分らしく仕事できる働き方を選んでください。

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まだまだ派遣について知りたい!という方は、ぜひこちらの記事を参考にしてみてください。派遣によくある質問に1つ1つお答えしています。

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派遣会社にはそれぞれ強みがあり、すべての職種や条件に対応できるところはありません。

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この記事の執筆者
「法人派遣マッチング」ならびに
転職エージェント「♯就職しよう」運営
株式会社アドバンスフロー 代表取締役 中塚 章浩

大手人材サービス会社在籍で2,000名以上の就業に携わり、
「自分に合った派遣会社や人材紹介会社を選ぶ重要性」 を肌で感じてきました。この記事の執筆を通して、派遣会社や人材紹介会社を選ぶ際のミスマッチを少しでも解消できればと思っています。
現在、派遣会社と企業をつなぐ「法人派遣マッチング」と求職者と企業をつなぐ「転職エージェントサービス」を運営しており、それらから得られる最新情報をお伝えするべく、随時、記事の編集や更新も行っています。

経歴
パーソルテンプスタッフ株式会社に在籍後、2010年に株式会社アドバンスフローを設立し、求職者向け情報サイト「♯就職しよう」を運営。現在、#就職しようの執筆とともに、転職・就職などHR領域に関するサービスを多数展開中。 ・執筆者の詳しい経歴はコチラ
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