派遣はどんな働き方?派遣の種類やメリットとデメリット

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パーソルテンプスタッフ株式会社に約6年在籍し、現在は派遣会社「株式会社アドバンスフロー」の代表取締役。
のべ約2,000名もの転職支援を行い、求職者が希望する仕事を得られるよう尽力。人材業界16年の経験から「派遣はしっかりとした情報が得られれば得られるほど、理想の職場を見つけられる」と確信し、多くの人が情報を得られるよう、記事の監修も行う。

「派遣社員としての働き方に興味はあるけど、いまいちどういう働き方なのか分からなくて不安・・・」

とお悩みではありませんか?

この記事では、派遣の働き方について解説します。

この記事で、派遣とはどういう働き方なのか把握して、派遣社員を働き方のひとつとして考える参考となれば幸いです。

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目次

派遣社員とはどんな働き方なの?

派遣社員は、登録した派遣会社の求人に応募して、派遣先企業で与えられた業務を行います。

ここでは具体的な派遣の特徴と仕組みについて解説します。

派遣をより詳しく知るために、まずは派遣の基本的なことから理解していくことが大切です。

派遣の働き方の特徴

派遣の特徴は、数ある派遣先企業や職種を選んで、求人に応募できるところにあります。

契約期間についても短期のものから、長期のものまで、派遣社員のライフスタイルに合わせて多種多様な仕事を選択することが可能です。

誰でもなれる派遣社員ですが、仕事によっては資格やスキルが必要になるものもあります。

裏を返せば、派遣社員の努力次第で様々な仕事を経験ができることも特徴のひとつといえます。

派遣の仕組み

派遣の仕組みは、雇い主が派遣会社で、働き先が派遣先企業という、雇用される場所と働く場所が異なる形になっています。

仕事の指示は派遣先企業から受けて、給料や休日、労働時間や就業条件などについては派遣会社が管理していかなければなりません。

派遣社員の希望に沿って、派遣会社が派遣社員と派遣先企業をつなげる橋渡しの役目を担います。

派遣の働き方の種類

派遣と一言でいっても、働き方には登録型派遣と、紹介予定派遣、無期雇用派遣(常用型派遣)の3種類があります。

それぞれがどのような働き方になるのか解説します。

中には条件が必要になる働き方もありますが、派遣社員ごとの希望に合わせた方法を選ぶことが可能です。

1.登録型派遣

登録型派遣は、派遣社員が派遣期間を設けて派遣先企業で業務を行う働き方です。

最も一般的な派遣社員の働き方で、派遣会社で紹介された派遣先企業に、派遣社員が派遣契約を行って、定められた契約期間の中で業務を行っていくことになります。

ひとつの派遣先企業との契約期間は最長3年までと決められているため、同じ派遣先企業で3年以上働き続けることはでません。

そのため契約期間が満了したら、派遣先企業に直接雇用されて働くか、新しい派遣先企業で働かなければなりません。

また登録型派遣は、派遣先企業に派遣されていない期間、給料が支払われないため注意が必要です。

2.紹介予定派遣

紹介予定派遣は、派遣社員と派遣先企業が最長6ヶ月の契約を行い、正社員として働けるようにするために作られた働き方です。

派遣社員と派遣先企業の双方の合意があれば派遣先企業の直接雇用になることは可能ですが、紹介予定派遣を利用したからと、必ず正社員になれるわけではありません。

紹介予定派遣の期間中に、派遣先企業が派遣社員の適性や能力を見極める期間でもあるため、派遣社員は直接雇用として働ける能力があることをアピールすることが大切です。

また、派遣社員が派遣先企業で実際に働いてみて、直接雇用として働けそうかどうか見極めることも可能です。

3.無期雇用(常用型派遣)

無期雇用派遣は常用型派遣とも呼ばれ、派遣会社と派遣社員で契約期間を定めずに契約する形を取る働き方です。

無期雇用派遣は、契約期間を定めずに派遣会社と雇用契約を結ぶため、決まった額の給料が月給制になったり、同じ派遣先企業で3年以上働いたりすることも可能になります。

しかし、雇用派遣になるためには同じ派遣会社で、「有期雇用契約を5年以上かつ、1回以上契約の更新をしている」といった条件が必要になります。

派遣社員が条件を満たしていれば、派遣会社に無期雇用を希望すれば認めてもらえます。

また、職種やエリアなどが限定されていたり、選考を通る必要があったりしますが、最初から無期雇用派遣として就業できる方法もあります。

派遣という働き方のメリットは?

派遣という働き方にはどのようなメリットがあるのか紹介します。

自由度の高い派遣の働き方をうまく活用できるようになれば、プライベートを重視した生活を送ることも可能です。

希望に近い条件の派遣先企業で働ける

派遣社員は、派遣会社に希望に近い条件の派遣先企業を紹介してもらうことができるため、労働時間や勤務日数などを、子育てやプライベートな時間に合わせやすくなります。

できるだけ高時給な派遣先企業で働きたいという希望も出すことができるため、派遣社員がやりがいを重視するのか、時間に余裕を持てるような働き方を望むのか、派遣は働き方を変えられる柔軟性を持っています。

業務内容や就業時間が変動しない

派遣社員は、派遣先企業との契約に基づいて業務を行っていくことになるため、業務内容や就業時間が変動することはありません。

もし、派遣先企業の希望で業務内容を変更したいという場合であっても、派遣社員の同意と派遣会社との契約変更の手続きが必要となるため、派遣先企業が勝手に契約内容を変更することはできません。

契約満了を迎えるまで同じ時間、同じ内容の仕事が行えることは、プライベートな時間を大切にする方にとっても大きなメリットとなります。

なにかあっても派遣会社に相談できる

派遣社員は雇い主である派遣会社のサポートが受けられるため、派遣先企業で何かトラブルがあった場合なども相談することが可能です。

例えば、派遣先企業から派遣社員が契約内容にない仕事を押し付けられた場合、派遣社員が派遣会社に相談することで、契約通りの仕事に戻すように指示してもらえます。

他にも何か派遣社員が不安や疑問に思ったことがあれば、派遣会社は派遣社員が派遣先企業で安心して働けるように、派遣先企業との交渉や調整を行ってくれます。

派遣という働き方のデメリットは?

派遣という働き方にもデメリットは存在しています。

派遣の、どのような部分が短所となってしまうのか把握した上で、派遣社員の働き方を選ぶかどうか判断することをおすすめします。

雇用期間が決められている

派遣社員は雇用期間が定められていることから、どんなに気に入っている派遣先企業であっても、契約満了を迎えれば職場や働き方を変えなければなりません。

同じ会社で長く勤めたいと考えている方にとっては、契約期間の間でしか働けない派遣社員の働き方はデメリットになります。

スキルや資格によって給料差が生まれる場合もある

派遣社員としての働き方では、誰でも出来るような簡単な仕事ほど時給が低くなってしまいがちです。

そのため、専門的なスキルや資格が必要になる派遣先企業の時給が高くなりやすく、派遣社員の間でも給料差が生まれてしまうケースもあります。

自由なイメージのある派遣ですが、実力によって差が生まれる厳しさも併せ持っています。

派遣社員と正社員で働き方に違いは?

派遣社員と正社員の働き方ではどのような違いがあるのか解説します。

派遣社員と正社員どちらが自分に向いているのか考えることをおすすめします。

雇用期間による違い

正社員は、雇用期間が存在しないため同じ職場で働き続けられるのが、派遣社員との違いになります。

会社の経営負担や、社員によほどの理由がなければ会社をクビになることはないため、定年まで安定して就職できる点は、派遣社員にはない大きな魅力です。

給与や待遇の違い

正社員には賞与や退職金があったり、昇給や昇格のチャンスがあったりするなど、派遣社員よりも待遇が良くなる傾向にあります。

派遣社員は、どうしても契約期間や業務内容が正社員とは異なる部分が出てきてしまうため、その差が生まれてしまいます。

パートとアルバイトと派遣で働き方に違いは?

パートとアルバイト、派遣にはどのような違いがあるのか解説します。

それぞれの働き方を比較して、ライフスタイルや現状に合った働き方を選ぶことをおすすめします。

パートとバイトの違い

パートとバイトの違いは労働基準法でいうとどちらも、パートタイム労働者として分類されるため立場に違いはありません。

学生やフリーターの場合はバイト、主婦のことをパートと呼び分けられるのがほとんどです。

どちらも企業に直接雇われる形で働くこととなり、時間給や日給で給料の支払いが行われます。

雇用保険や社会保険に加入する条件を満たしていれば、バイトやパートであっても加入できたり、有給休暇を獲得することも可能です。

パートと派遣の違いとは?

パートと派遣の違いは、直接企業に雇われているか、派遣会社に雇われているかの違いです。

派遣社員は、派遣会社を通して派遣先企業で働くことになるため、派遣先企業自体が募集して集めるパートとアルバイトよりも、派遣社員の方が高時給に設定されていることがほとんどです。

派遣会社の選び方は?

現在、日本には多くの派遣会社があります。

「どの派遣会社に登録すればいいんだろう?」と悩みを抱える方も多くいます。

「#就職しよう」では、派遣会社を選ぶときは、まず初めに
「希望する職種の求人が豊富な派遣会社」
「希望する勤務地の求人が豊富な派遣会社」
「インターネット上や、友人知人からの評判が良い派遣会社」
の3点を確認することをおすすめします。

せっかく派遣会社に登録しても、希望する職種が少ない、お住まいの地域の求人数が少ないとなかなか就業にたどり着けません。

インターネット上や友人知人からの評判が悪い派遣会社に登録すると、「希望と違う仕事を進められた」「派遣会社の対応が悪かった」といったトラブルに繋がる可能性があります。

また、派遣会社は会社ごとに「取扱い職種」や「福利厚生」などの内容が異なります。

希望に近いお仕事と出会う可能を増やすためには、上記3点のポイントを確認した上で、気になる派遣会社2~3社に登録して、お仕事を探すことをおすすめします。

派遣社員として働いていて正社員に誘われたら了承するべき?

派遣社員として働いていて正社員や契約社員など直接雇用にならないかと誘われた時は、何を重視するかによって判断することをおすすめします。

直接雇用になると同じ会社で働き続けることも可能になりますが、安定した収入などが得られる反面、残業などにも対応しなければいけなくなります。

派遣社員のまま仕事を続けていれば、契約内の仕事でプライベートな時間も大切にできます。

収入を重視して直接雇用を選ぶのか、プライベートな時間にも余裕を持って仕事をしていきたいかなど、どちらの働き方が自分に合うのか慎重に考えてから決断するようにしてください。

派遣の働き方は人間関係が大変って本当?

派遣の人間関係については、派遣社員のことを大切に扱ってくれる派遣先企業がほとんどですが、人間関係で苦労してしまうような派遣先企業も少なからず存在します。

派遣先企業の中には、派遣社員の事を下に見てくるような社員がいる場合も残念ながらあります。

もし、派遣先企業からパワハラや嫌がらせなどを受けるような時があれば、派遣会社に相談するようにしてください。

ただし、相手が苦手なぐらいの理由では退職などはできないため、ある程度の人間関係は割り切ることも重要です。

それでも苦手な同僚がいて、自分には雰囲気なども合わない派遣先企業だと思ったら、契約更新時に契約を断ることは可能です。

女性が派遣を選ぶ理由とは?

女性が派遣としての働き方を選ぶ理由は、どんなところにあるのか解説します。

全ての女性派遣社員が同じ考えというわけではありませんが、派遣社員で働くことを考える時の参考として役立ちます。

結婚や転居などの理由で短期就業でも仕事があるから

女性が派遣社員を働き方として選ぶ理由には、結婚や転居などを考えて短期就業ができる派遣を選ぶケースがあります。

正社員の場合仕事が休みづらかったり、短期で働くことが難しかったりするため、結婚するまでの短い間で働いたり、転居先でまた新しい仕事を探せたり、派遣の利便性を活用する方もいます。

仕事と育児を両立させるため

正社員ではほとんどの場合フルタイムになってしまうため、労働日数や労働時間の希望を出して働ける派遣社員を選ぶことで、仕事と育児を両立させることを目的として派遣を選ぶ女性もいます。

また、育児に一段落してから利用する女性の方も多く、家庭の事情に合わせて勤務時間を長くすることができるのも派遣の特徴です。

主婦が働くなら派遣かパートかどっちがいい?

派遣社員とパートの特徴をそれぞれ紹介しましたが、主婦が働くなら派遣かパートなどの直接雇用かどちらが良いのかと思うのではないでしょうか。

正直なところ、派遣とパートどちらにもメリットもあればデメリットもあるため、自分がどちらで働きたいと思ったかで決めることが大切です。

パートと派遣、どっちが上はありません。高時給を求めて派遣社員を選ぶのか、より柔軟な勤務時間を設定できるパートを選ぶのか、じっくりと考えた上で選んでください。

40代以上でも派遣会社に登録できる?

40代以上の方でも派遣会社への登録は可能です。

派遣先企業のなかには経験者の方を希望する場合も多く、年齢に見合った職歴やスキルがあれば、希望職種への就業も可能です。

また、職歴に自信がない方でも「未経験応募可能の求人」や「大量募集の求人」など年齢を気にせず応募しやすい求人もあります。

年齢や職歴に不安がある方は、派遣会社の担当者に相談をし、向いている仕事や初心者の方でも挑戦しやすい仕事を教えてもらうことも可能です。

派遣で扶養内で働くためのコツ

派遣社員として家族の扶養内で働くためには、給与収入が103万円以下である必要があります。

また、収入が103万円以下であれば課税対象ともならないため、少しでも家族で支払う税金を下げたい方は、103万円以下で収入を抑えることもひとつの方法です。

扶養内で働きたい時は派遣会社と相談して、必要以上の収入が入らないように注意していくことが大切です。

派遣は働き方改革で何か変わったの?

働き方改革によって派遣がどのように変わったのか、ボーナス事情や残業、派遣法改正などについて解説します。

正社員だけでなく、派遣社員やパートも働きやすい環境が作られ始めています。

派遣はボーナスがもらえるようになった?

派遣社員の方でも、派遣と正社員の格差をなくす一環としてボーナス(賞与)がもらえるケースも増え始めています。

実際に派遣会社の中には正社員との格差をなくすために、一時金制度を設けているケースがあります。

ボーナスをもらうためには、派遣会社が設定している条件を満たす必要はありますが、支給条件を満たせるように働いていれば、派遣社員もボーナスが獲得できます。

また、紹介予定派遣を活用することで、正社員や契約社員としてボーナスがもらえる働き方にシフトできるようになったのも大きな変化です。

あえて残業をして収入を増やす働き方は派遣でできるの?

派遣社員が残業をするためには、派遣会社の就業規則で残業が認められていなければなりません。

残業が認められている派遣会社であっても、月45時間360時間の残業までしか認められていません。

また、残業をするためには36協定を派遣会社や派遣先企業が締結していなければなりません。

派遣社員が残業を強制させられないためにも、派遣会社がしっかりと対応しているのかどうか調べておくことをおすすめします。

2020年の派遣法改正の影響

2020年に行われた派遣法改正で大きく変わったのは、同一労働同一賃金が導入されたことです。

同一労働同一賃金とは、わかりやすく言えば「同じ仕事をしている労働者は、同じ賃金でなければならない」という考え方です。

つまり正社員や派遣社員関係なく、全く同じ業務を行うのであれば同じ賃金で働けるようにする、不合理な待遇差をなくすために作られました。

ただし派遣社員は正社員に比べると働く範囲が決められており、労働時間についても正社員よりも短くなりやすいことから、賃金に差が生まれるのが現状です。

しかし、派遣社員の低賃金の見直しを行うきっかけともなったため、より正社員との待遇差をなくす動きが活発になることが期待されています。

派遣は仕事を辞めたいと思った時に辞められるの?

派遣は契約期間が定められているため、仕事を辞めたいと思った時にすぐ辞められる働き方ではありません。

原則契約期間満了になるまでは派遣社員は退職ができないため、契約終了もしくは、派遣契約更新時に仕事を辞めることができます。

しかし、仕事ができないほどの病気や家族の介護が必要になったなどの、やむを得ない理由があれば、途中退職を認めてもらえるケースもあります。

「仕事に飽きた」や、「違う仕事がしたくなったから」などの理由では、契約途中の退職は行えない点に注意が必要です。

職種別派遣の働き方

派遣社員はどのような働き方になるのか、看護師と介護、保育士と薬剤師の働き方を例に挙げて紹介します。

興味のある方は、それぞれどのような業務を行うことになるのか、事前に把握しておくことをおすすめします。

派遣看護師の働き方

派遣看護師は常勤の看護師と、仕事内容と給料がほとんど変わらない状態で働くことができます。

また働く条件が決まっている派遣社員は、サービス残業をせずに済むため、決まった時間で働いて、決まった時間に帰宅することが可能です。

派遣社員の仕事の中でも比較的高時給な仕事となるため、給料の平均が少ないような地域でも、安定して高時給で働ける職場が多い強みがあります。

派遣介護の働き方

派遣介護の働き方は、施設によって業務内容も異なりますが、看護師と同じように高時給な仕事があります。

特に介護士資格を持っている方であれば、身体介護が伴う仕事も行えるようになるため、より高時給な業務が行えるようになります。

また短期間で多くの派遣先企業で介護士の経験を積めるため、スキルアップもしやすいのが派遣介護の魅力と言えます。

派遣保育士の働き方

派遣保育士は、直接雇用の保育士との業務の違いはほとんどありません。

派遣と直接雇用の給料も同等です。

また、派遣会社によって残業が認められていれば、もし残業が発生した時には派遣会社に残業代を支払ってもらうことが可能です。

サービス残業になることはまずないので、短い時間での勤務や、平日のみの勤務など、ライフスタイルに合わせやすいのも派遣保育士の大きな特徴です。

派遣薬剤師の働き方

派遣薬剤師の場合も、常勤薬剤師の仕事内容と給料の差はほとんどありません。

派遣会社に寄せられる求人には、

  • 「繁盛期の間に対応してほしい」
  • 「新しい常勤の薬剤師が決まるまでの間働いて欲しい」
  • 「短期間のみの契約でお願いしたい」

などさまざまです。

介護や看護、保育士と同じく高時給な仕事となりますが、派遣薬剤師がメインで調剤を行うなどの責任を伴う仕事を行うケースもある点には注意が必要です。

派遣社員という働き方が向いている人と向いていない人

派遣社員という働き方が向いている人、向いていない人について紹介します。
派遣という働き方の特徴が自分のライフスタイルや、仕事に何を求めるかと合致しているかどうかが向いている向いていないを判断する基準となります。

派遣社員という働き方が向いている人

派遣社員に向いている人は、収入よりもプライベートな時間や、責任の伴う仕事をあまりしたくないという人が向いています。

状況によっては高時給の仕事を選ぶこともできますが、正社員と比べると収入が低くなりがちなため、その点を理解した上で問題なく働ける方が向いています。

派遣社員という働き方が向いていない人

派遣社員に向いていない人は、安定した収入や、やりがいのある仕事を求めている人です。
安定した高収入を目指す方は、派遣先企業を変えながら働く派遣はやめたほうがいいです。

正社員になれば同じ職場で働き続けたり、責任のある仕事を任されたりと、仕事に集中しやすくなります。

また、福利厚生などの待遇がしっかりと受けられることを求めるのであれば、派遣会社によって左右される派遣社員よりも、正社員を目指すことをおすすめします。

派遣登録から仕事開始までの流れ・方法は?

派遣には、「フルタイム派遣(一般派遣)」と「バイト派遣(登録制バイト)」があります。派遣登録から仕事開始までの流れは、どちらを希望するかによって異なります。

フルタイム派遣(一般派遣)の場合

バイト派遣(登録制バイト)の流れ
※一般的な流れのため、派遣会社によっては違う場合もあります。

フルタイム派遣の場合、まずは派遣会社が、登録希望者の今までの経歴やスキルを確認するため、「派遣登録会」への参加が必要です。

派遣登録会にて派遣登録を完了すると、専用ページで仕事を検索することもできますし、派遣会社から直接仕事の打診がくることもあります。

希望の求人に応募すると、派遣会社内での選考を経て、派遣先企業との顔合わせや職場見学があります。それらを問題なく完了し、派遣スタッフとしての採用が決まれば、仕事をスタートできます。

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▽派遣登録の流れを1つ1つ詳しく知りたい方は、こちらの記事もぜひ!

【派遣会社決定から就業まで】派遣スタッフになるまでの流れ

バイト派遣(登録制バイト)の場合

派遣登録から仕事開始までの流れ
※一般的な流れのため、派遣会社によっては違う場合もあります。

バイト派遣の派遣登録の流れも、基本的にはフルタイム派遣の場合とそれほど変わりはありません。ただし、バイト派遣の場合は、派遣登録会に参加しなくてもインターネットで派遣登録できる派遣会社が多いです。

また、短期・単発の仕事がほとんどで、派遣先企業との顔合わせや職場見学などを行わずに派遣スタッフとしての採用が決定することも多いです。

20代で派遣社員として働くと後悔するって本当?

自分が将来的にどうしたいのか、どんなスキルを身に着けていきたいかを探すきっかけとして、20代で派遣社員として働いている方は多くいらっしゃいます。

逆に何がやりたいことなのかを持っておらず、漠然と正社員として就職できた人の方が後悔されている方は多いこともあります。

実際に派遣で働いている20代の方の中には、高校を卒業して先生から紹介された企業に正社員として就職したがうまくいかず、1年ほどで辞め派遣会社に就職してスキルを身に着けながら働いているという方がいました。

その方は派遣先企業を回りながらやりたいことをはっきりとさせ、目標に向かって今も派遣社員として働いています。

20代で派遣社員として働く人は実際に後悔しているの?

20代で派遣社員としている働いている方のなかで後悔している人は少ないです。

実際に派遣の現場で見た感覚ではありますが、全体の7~8割の方は満足して就業しています。

満足度が高い理由として、派遣会社からのフォローがあることが挙げられます。

正社員として働く場合、基本的には自分で相談できる上司や同僚を見つけなければなりません。しかし派遣社員の場合は、派遣会社の営業が自動的に相談相手となってくれます。

相談しやすい体制が整っているという点をみると、普通の正社員として働くよりも働きやすい環境が整っています。実際に私は派遣会社の営業として働いてきましたが、職場の相談はかなり多く、その相談をもとに派遣先企業に相談をしたりもしました。

【FAQ】派遣の仕事に関するよくある質問

派遣会社に登録だけして就業しなくてもいいの?

派遣会社に登録だけして、就業しなくてもOKです。

「派遣会社に登録したけど、結果的に一度も就業しなかった」という方は意外と多いです。

派遣会社に登録すると、仕事探しの幅が広がるため、「良い仕事があれば派遣として働きたい!」と考えが少しでもある方には、派遣会社への登録をおすすめします。

また、派遣会社は3社以上登録するのが当たり前です。派遣会社側もそれを分かっているため、登録だけで就業されないことも慣れています。だから気にせずにどんどん登録しましょう。

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>>派遣は登録だけして働かない人多数! それでも登録すべき3つのメリット

新型コロナが理由での退職はできる?

派遣先企業の新型コロナへの対応に不安が残る場合は、新型コロナを理由に退職しても問題はありません。

新型コロナが理由の退職の場合、退職7日後から3ヶ月間の雇用保険が受給できなくなる給付制限が適用されないなどの、特別処置が活用できます。

給付制限が適用されなくなる対象者は、

  • 1.同居している本人または、家族が新型コロナウイルスに感染した際の、介護や看護を行う必要になった際の退職
  • 2.本人が働いている職場で感染症が発生したもしくは、本人あるいは同居している家族が基礎疾患や妊娠中、高齢者がいることを理由に感染拡大防止・重症化防止のための退職
  • 3.新型コロナウイルス影響による、小学校や特別支援学校、保育所に幼稚園、 放課後児童クラブなどに通学できなくなった子供の療育が必要になったことが理由の退職

以上3つの条件のうちどれかに該当していれば特別処置が受けられます。

※新型コロナの影響で求人が見つかりにくい点に注意が必要

新型コロナの影響で、経営不振や倒産などが理由で求人が出せなくなった派遣先企業も少なくありません。

派遣社員は新型コロナが理由で退職することもできますが、退職した際の求人減少による希望通りの派遣先企業が見つかりにくくなってしまう点にはご注意ください。

単発の派遣だとどのような働き方になるの?

単発の派遣は半日から数日のお仕事が多く、自分のスケジュールに合わせて仕事を入れたり入れなかったりする働き方が可能です。

フルタイムの派遣やアルバイトでも、シフトの時間調整や勤務日数の増減はある程度可能です。

しかし、他の従業員のシフトとの兼ね合いがあるので、必ずしも希望は通りません。

一方で単発の派遣だと自分の好きな日にち、時間帯を選んで応募ができるため、より柔軟に自分の予定に合わせることができます。

単発の派遣では登録がWEB上で完結できる場合も多く、また一度登録してしまえば、次回の応募からは履歴書の提出は不要になります。

気軽に登録ができて、自分の好きな時に仕事を入れられる、単発の派遣ではそんな働き方が可能です。

派遣先企業と派遣社員のミスマッチが起こることはあるの?

派遣先企業と派遣社員のミスマッチは起こり得ます。

しかし、ミスマッチしたポイントがどこなのかによっては、未然に防ぐこともできます。

まず、ミスマッチを防げないパターンは、求める基準が曖昧な場合です。

「人間関係の良い職場を希望したのにそうではなかった」「成長できる環境を求めたのに違った」などは実際に働いてみないと分からない情報です。

一方で明確な基準で判断できるポイントであれば、営業担当に伝えてミスマッチを避けることが可能です。

「土日祝日休みの職場が良い」「残業が月に〇時間未満を希望したい」などの条件は、営業担当もどの派遣先企業が合致するのか、ある程度は把握しています。

ミスマッチを避けたいのであれば、明確な基準を営業担当に伝える様に努力してみましょう。

仕事開始から1週間程度の短期間で派遣の仕事を辞めたくなった場合はどうしたらいい?

短期間で派遣の仕事を辞めたくなった場合は、すぐに営業担当に連絡をして相談の時間を取ってもらいましょう。

就業して1週間程度で退職を希望する派遣社員の多くは、仕事に対する不安感から退職を希望する方が多いです。

まだ仕事に慣れておらず、何も分からない状態で先々に不安を感じて、相談もできず退職をしていきます。

営業担当は就業間もない派遣社員が相談できる唯一の相手と言っても良いでしょう。

まず、自分が退職をしたいと感じている原因を振り返って整理しましょう。

ある程度、自分が退職する原因を言語化できるようになったら、営業担当に連絡し、退職の原因を伝えましょう。

営業担当に相談することで、退職するのがベストなのか、もう少し継続してスキルを身に付けるのがベストなのか、一緒に考えてくれます。

派遣先企業から対応できない無理な仕事を依頼されたらどうしたらいい?

派遣先企業から対応できない無理な仕事を依頼された場合は、派遣先企業と派遣会社の営業担当と双方に相談して対応しましょう。

派遣先企業から対応できない仕事を依頼された場合は、まず派遣先企業の指揮命令者と相談をしてみましょう。

例えばExcelやWord、PowerPointなど使い慣れていないツールの利用を求められた場合、上司や先輩からある程度教えてもらえるのかどうか聞いてみましょう。

同時に自助努力でカバーしていくと良いでしょう。

しかし、自分自身で努力すると言っても、できるようになるまで時間が必要です。

派遣先企業から成長する時間も認められず、即対応を求められている場合は、派遣会社の営業担当に実情を説明して対応を協議してください。

その業務が雇用契約に定められた業務の範疇外の場合は、派遣先企業に業務内容の見直しを迫るなど、改善を求める動きをとることができます。

派遣の仕事が決まるまでの期間はどれくらい?

一般的には派遣の仕事が決まるまでは1週間~1カ月前後(顔合わせ1回で決まる場合)になることが多いです。

早い方では、登録説明会から2~3日後には仕事を開始したという方もいらっしゃいます。

派遣会社の登録説明会に参加してから、働き始めるまでは主に以下のような流れとなります。

  1. 仕事紹介の連絡
  2. 顔合わせの日程調整
  3. 顔合わせの日程調整
  4. 合否連絡と就業日の日程調整

また、派遣スタッフの中には様々な事情により2~3ヵ月経過しても派遣の仕事が決まらないという方もいます。そういう場合は「別の派遣会社に登録してみる」「希望職種や希望条件の幅を広げてみる」といった方法で仕事に就くチャンスを増やすことをおすすめします。

派遣の仕事紹介の連絡は電話とメールどちらが多い?

派遣の仕事の連絡は状況によって違うツールを使います。

募集内容が大量募集で、大勢に連絡をする必要があれば、メール中心での連絡になります。

大量に一斉に連絡するため、電話では非効率になるからです。

一方で急募の求人で派遣社員の応募意思確認を早くしたい場合は、電話中心になります。

メールだと確認しているのか、応募してくれるのかすぐに判断できないため、電話で済ませてしまいます。

丁寧な派遣会社だとメールを送って、返事がない場合に電話でフォローしてくれる場合もあります。

メールか電話どちらか一つしか使えないなど、事情がある場合は、登録説明会の際にその事をあらかじめ共有しておくと良いでしょう。

派遣の働き方は独身と結婚後では変わる?

結婚後、派遣社員としての働き方は高確率で変えることが可能です。

まず、既に派遣社員として派遣先企業に勤務している場合、派遣先企業と派遣会社とに相談して問題なければ、勤務時間や日数を調整することができます。

派遣先企業としては、業務経験者が日数や時間を減らしても残ってくれる方が、辞められるよりは良いと判断する可能性が高いです。

また、既婚者の状態で、次の派遣先企業に応募する場合は、担当営業に相談して希望の勤務時間や日数に近い会社を紹介して貰うことが可能です。

会社によっては時短勤務でも勤務できる人を募集していることがあるので、極端に少ない勤務日数や時間を希望しない限り、紹介が可能です。

勿論、時短勤務や勤務日数の削減は、派遣先企業と派遣会社の了承が得られればの話になります。

まずは、担当営業や派遣先企業の上司に相談することから始めましょう。

まとめ

この記事をまとめると、

派遣の働き方はライフスタイルに合わせて仕事が選べる
派遣は、派遣社員の希望に合わせた派遣先企業を派遣会社から紹介してもらうことができるため、ライフスタイルに合わせた仕事が選べる特徴を持っています。

勤務期間や労働時間を短めにして、趣味の時間や育児の時間に合わせたり、専門的な知識や資格が必要になる仕事を選んでフルタイムで働いたりなども自由です。

派遣は正社員と比べると収入が低くなりがち
契約期間が定められている派遣社員は、同じ企業で働き続けられる正社員と比べると、時給が低くなりがちです。

ボーナスなどももらえるケースもありますが、正社員は直接企業からボーナスがもらえたり、昇給のチャンスなどがあったりするため、待遇差が生まれてしまうのは事実です。

収入を重視するのか、自由な働き方を求めるのかじっくりと考えた上で、派遣の働き方を選ぶかどうか判断することが大切です。

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この記事の執筆者
「法人派遣マッチング」ならびに
転職エージェント「♯就職しよう」運営
株式会社アドバンスフロー 代表取締役 中塚 章浩

大手人材サービス会社在籍で2,000名以上の就業に携わり、
「自分に合った派遣会社や人材紹介会社を選ぶ重要性」 を肌で感じてきました。この記事の執筆を通して、派遣会社や人材紹介会社を選ぶ際のミスマッチを少しでも解消できればと思っています。
現在、派遣会社と企業をつなぐ「法人派遣マッチング」と求職者と企業をつなぐ「転職エージェントサービス」を運営しており、それらから得られる最新情報をお伝えするべく、随時、記事の編集や更新も行っています。

経歴
パーソルテンプスタッフ株式会社に在籍後、2010年に株式会社アドバンスフローを設立し、求職者向け情報サイト「♯就職しよう」を運営。現在、#就職しようの執筆とともに、転職・就職などHR領域に関するサービスを多数展開中。 ・執筆者の詳しい経歴はコチラ
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