株式会社アドバンスフロー 代表取締役
中塚 章浩
著書「面接の疑問 Q&A」・Twitter
パーソルテンプスタッフ株式会社に約6年在籍し、現在は人材紹介会社「株式会社アドバンスフロー」の代表取締役。
のべ約2,000名もの転職支援を行い、求職者が希望する仕事を得られるよう尽力。人材業界16年の経験から「転職はしっかりとした情報が得られれば得られるほど、理想の職場を見つけられる」と確信し、多くの人が情報を得られるよう、記事の監修も行う。
「今の職場は給与が低いので、以前から気になっていた給与が高いIT業界へ転職してみたい!」
「今IT業界は人手不足と聞くし、未経験でも入社できるかな?」と考えていますか?
私、鈴木がこの記事で未経験者のあなたの転職のお手伝いをします。
営業事務を経験したのち、30代・未経験でWebデザイナー・コーダーとして自社ソフトウェア開発・Webデザイン・DTPをする会社に転職しました。
私が現役で活躍されているIT業界の方々・元IT業界で働いていたことがある方々100名にアンケートを取りました。
なぜなら私はどちらかというとWebデザイナーよりなので、エンジニアの方の詳しいお話を聞きたかったからです。
この記事では
- 現役・元IT業界の方々100名に聞いた 年齢別の転職成功率と転職可能な職種
- 現役・元IT業界の方々100名に聞いた 未経験者が選ばないほうがいい職種・会社
- 現役・元IT業界の方々100名に聞いた IT業界Q&A
などご紹介しています。
100名にとったアンケートでは、中にはIT業界で働かれている方々だからこそ言える、未経験の方への転職についての厳しいアドバイスもあります。
長い文章ですが、IT業界での転職を目指している方はぜひ読んでいただけると嬉しいです。
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目次
- IT業界100名に聞いた、IT業界未経験者の「年齢別の転職成功率はどれくらい?」「未経験でもできる職種は何?」
- IT未経験者が成功するには転職エージェントを利用すべき! 年齢別・転職エージェントを紹介
- IT業界 未経験者が転職に失敗しない4つの秘訣!
- IT未経験で転職に失敗する原因とは?
- IT転職で失敗しないために事前に確認するポイント
- 現役IT業界100名に聞きました!IT業界のQ&A
- Q1.IT業界は残業ばかりのイメージですが、本当ですか?
- Q2.IT業界は常に勉強しなくてはいけませんか?
- Q3.IT業界は実務スキルがあれば定年まで働けますか?
- Q4.どのIT業界が将来的に有望・安定ですか?
- Q5.IT業界で会社をやめる方はだいたい何年目が多いですか?(1社あたり)
- Q6.IT業界は人手不足とよく聞きますが、未経験者でも人手は必要ですか?
- Q7.IT未経験者は「ITに関する言語・プログラム」の知識がなくてもIT業界に転職はできますか?
- Q8.IT業界未経験者が転職を成功させるにはIT関連の資格は必要ですか?
- Q9.IT業界未経験者はIT系のどんな資格を取れば転職成功しやすいですか?
- 10.IT業界は何年働けば一人前になれますか?
- Q11.IT業界未経験者の勉強方法について。「プログラミングスクールに通い勉強する」または「未経験で入社し、実技を学びながら会社で勉強する」。どちらがよいでしょうか?
- Q12.IT業界未経験者が最低でも勉強したほうがいい言語は何ですか?(複数回答可)
- Q13.未経験からIT業界へ転職できた方に質問です。苦労した点は何ですか?
- Q14.最後にこれからIT業界を目指す人にメッセージをお願いします
- 【FAQ】IT業界の転職エージェントに関するよくある質問
- まとめ
IT業界100名に聞いた、IT業界未経験者の「年齢別の転職成功率はどれくらい?」「未経験でもできる職種は何?」
「未経験だけど、IT業界への転職成功率ってどれくらいなのかな…」「IT業界に進みたいけど、未経験は何の職種がいいのかな…」と気になりますよね。
そこで現役・元IT業界で働いている100名に
- 年齢別の転職成功率がどれくらいなのか
- 年齢別で転職できる職種は何か
アンケートを取りました。
年齢 | 転職成功率 | 未経験でもなれる職種 |
---|---|---|
20代 | 99% | どの職種でも可能 |
30代 | 88% | どれも厳しい |
40代 | 55% | どれも厳しい |
△年齢をクリックすると詳しい説明へジャンプします。
次の段落で年齢別にくわしく説明していきます。
IT業界100名に聞いた、20代IT業界未経験者の「転職成功率」はどれくらい?「転職できる職種」は何?
20代・IT業界未経験者の「転職成功率」はどれくらい?
アンケートの回答からは「20代はまだ若いので吸収が早い」、「将来性がある」などの理由より転職成功率は高いとご意見をいただきました。
20代・IT業界未経験者が「転職できる職種」は何?
アンケートの回答では「どの職業でも可能」が最も高い21%という結果でした。
20代の未経験者は、これから目指したい職種があればどんどんチャレンジしてきましょう!
IT業界100名に聞いた、30代IT業界未経験者の「転職成功率」はどれくらい?「転職できる職種」は何?
30代・IT業界未経験者の「転職成功率」はどれくらい?
アンケートでは、30代の未経験者は「仕事で使えないから転職できない」、「企業側は採用しにくいから転職はきびしい」、「30代前半と30代後半では転職成功率は違う」といった厳しい意見が見られました。
反対に転職できる意見として、「自分も30代未経験からIT業界に入った」、「社会人経験があれば大丈夫」、「人柄で採用される」などの前向きな回答をしてくれた方もいます。
30代だから転職は難しいのかな?と思っていても、あきらめず転職できるチャンスを掴みましょう。
30代・IT業界未経験者が「転職できる職種」は何?
アンケートの結果では「どれもきびしい」が多いのですが、「プログラマー」と「Web系なら何でも可能」、「IT系の営業」が僅差という結果になりました。
30代からIT業界へ目指したい方は、Web系であればプログラマーが使用する言語よりもホームページで使用する言語の方が学習しやすいため、Web系の転職に進んでみては?というアドバイスが多かったです。
IT業界100名に聞いた、40代IT業界未経験者の「転職成功率」はどれくらい?「転職できる職種」は何?
40代のIT業界未経験者の転職成功率はどれくらい?
アンケート回答結果は、40代IT業界未経験者が転職成功率は55%でした。
回答では「40代は多くの企業で管理する仕事を任されるので、まったくの未経験だと厳しい」、「今までやってきた他業種で転職してみては」という意見が多く見られました。
40代・IT業界未経験者が「転職できる職種」は何?
アンケートの回答結果は「どれも難しい」が30%となりました。
ですが、30代と同じで「Web系」や「営業職」、以前管理業務をしていた経験があれば「管理職」で転職できるのではないか?という意見がありました。
IT未経験者が成功するには転職エージェントを利用すべき! 年齢別・転職エージェントを紹介
転職エージェントをおすすめする理由
転職エージェントを利用することで、得られるメリットが多いからです。
メリットの例を挙げますと、
- IT業界のことを知り、自分のやりたい業界・職種が明確になる
- 未経験者でもどんな企業なら受かる可能性があるのか教えてもらえる
- 非公開求人への応募が可能になり、いい企業に合える可能性がある
- たとえ1社目に落ちても何がダメだったか教えてもらえて、次に備えることが出来る
- 履歴書・職務履歴書添削(特に職務履歴書は直されました。何をしてきたのか企業側も気になるからだそうです。)
- 面接対応(志望動機は面接前に練習しておく。これは緊張して言えなくなる人が多いからだそうです。)
でした。
そして何か月も転職サイトや企業へ直接応募し、何通も履歴書が返ってきた時間がとても無駄だったんです。
5月頃登録し、7月に面接、8月に転職できました。
ぜひ転職エージェントを利用して、理想の転職を実現させましょう!
ここからは「未経験者の年齢別におすすめの転職エージェント」をご紹介いたします。
※△リンク先へジャンプします
20代におすすめの転職エージェント 2選
20代におすすめ①:マイナビエージェントIT
- 20代の転職実績が豊富
マイナビは新卒向けのサイトを運営していることもあり、20代に対しての独自の転職実績データを豊富に持っているからです。
IT業界を経験している転職エージェントも在籍しており、これからIT業界へ入りたいという未経験者が相談・転職するには最適のエージェントです。
30代におすすめの転職エージェントは「リクルートエージェント」
画像引用元:「リクルートエージェント」公式サイト
- 年間2万人近い転職成功者のうち、30代前半から35歳までが約7割
- IT・通信系エンジニアの転職率が高い
30代の未経験者に「リクルートエージェント」をおすすめします。
30代のIT未経験者の転職は厳しいとインターネットに書いてある記事をよく見かけます。
そこで以下のリクルートエージェントのグラフを見てください。
画像引用元:リクルートエージェント「転職実績データ」
転職決定者の年齢の26歳から30歳までが44%と一番多く、次いで多いのが31歳~35歳の26%です。ここまで実績があるのですから、30代の転職に強いと言えます。
そして、リクルートエージェントで転職決定者の業界比率が一番多いのは「IT・通信系エンジニア」の20.7%とIT系の転職実績が豊富ということです。
ぜひ30代の方はリクルートエージェントに登録してみてください。
40代におすすめの転職エージェントは「LHH転職エージェント」
- ITに特化したサポートチームが在籍
- 年齢制限がなく転職サポートを受けられる
そしてITエンジニア&クリエイティブチームが組まれているので、IT業界へ転職できるチャンスが多い転職エージェントです。
上記の100名アンケート結果では「Web系、IT系の営業職」がおすすめされていましたので、この職種に絞り求人を検索してみてもいいのではないでしょうか。
IT業界 未経験者が転職に失敗しない4つの秘訣!
ここからは、IT経験者100名に聞いた「転職に失敗しない秘訣」をご紹介します。
求職者が気になる
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【秘訣1】IT経験者100名に聞く、未経験者が選ばない方がいい会社は?
△タイトルをクリックすると、選ばれた理由にジャンプします
1位「中小企業・規模の小さい会社」
規模の小さい会社や作業員が少ない会社では少数精鋭が多く新人に教える時間がないことから選ばない方がいいということでした。
また、中小企業は大企業と違い条件を厳しくしても無理をして仕事を取らなければならない傾向があります。
仕事をもらうために納期が厳しい案件や安価な価格で仕事を受けている会社も中にはあり、そういった会社は残業が多いことがあります。
※中小企業や作業員が少ない会社がすべて選ばない方がいいという訳ではありません。
2位「残業・サービス残業が多い会社」、「下請け会社(3次~4次)」
まずは「残業・サービス残業が多い会社」。IT業界はお客様に納品する仕事が多いせいか、納品が近くなると残業が増える傾向にあります。
近年働き方改革で残業する企業は減ったものの、
- 残業代が出ない会社
- 納品前・後にもかかわらず残業が多い会社
だと、未経験者は新しい会社になれなくてはいけないのに残業が多いと、精神的・肉体的にもきびしくなり新しい業務を覚えるどころか身体を壊しかねません。
IT業界のほとんどの会社で「みなし残業」はあります(月にして約30時間ほど)。
みなし残業を超えてしまった場合の残業代はきちんと出ます。
ブラック企業の場合は、みなし残業を超えてしまった場合の残業代が出ない会社です。
ブラック企業を避けるためには、採用面接の時に残業の事、みなし残業の給与のことを聞いておくべきです。
同票数の「下請け会社」とは、システム発注企業から依頼された仕事を元請けだけでは納期と人材が足りないため仕事を外注していきます。これが下請け会社です。
この業界では、ピラミッド式に「元受け」→「1次請け」→「2次請け」→「3次請け」…とどんどん回っていきます。同じ仕事の内容のはずですが、2次請けの契約金と3次請けの会社では給料に差が出る場合があります。
3次~4次請けになるとかなり安い価格で仕事を引き受け、納期が迫ると残業続きになってしまうどころか給与も低い会社が多いです。
この企業を見分ける方法は、企業で働いていた人の口コミサイト「openwork(旧VORKERS)」や「転職会議」で応募したい企業をチェックしておきましょう。
詳しくはエンジニアに関する情報がたくさんあるサイト「Tech総研」のデータを見てください。
3位「金融系のシステム開発・受注会社」
「システム開発・受注会社」は、特に金融系が選ばない方がいいとご指摘を頂きました。
何が大変かといいますと、障害があった場合は対応に追われ数日家に帰れないということも。そのため残業が続き、精神的にも肉体的にもつらいということです。
金融系のシステムは主にATM、最近だとキャッシュレス決済などがあります。
【秘訣2】IT経験者100名に聞く、IT未経験者が目指せる職種は?
1位「プログラマー」
最初はまずプログラマーから始めてみては?という経験者の方々の声が多かったです。
2位「Webデザイナー」
プログラムよりも言語が学びやすいことから、未経験者でもできる!とのことです。
3位は「テスター」
指示書の通りに動いているかどうかを確認します。自分ではプログラムを書かない・運用もしないといった点からテスターを選ばれる方が多かったです。
4位「SE」、「なんでも可能」
SEはコミュニケーション能力・マネージメント能力を使い顧客と問題解決をしていきます。そのため、他の業種から入りやすいのでは?という経験者の意見がありました。
同票の「なんでも可能」は興味があれば何でもできる!と言う方のご意見が多くありました。やりたい事をやってみましょう!
5位「業務システム・ソフト開発、アプリ開発」
日本で一番売り上げの高いと言われている「業務システム・ソフト開発、アプリ開発」です。
実務で成長したい方にはいい環境なのかもしれません。
【秘訣3】IT経験者100名に聞く、未経験者がやめたほうがいい職種は?
- 特になし
- プログラマー
- インフラエンジニア
1位「特になし」
何事にも挑戦・チャレンジしてみよう!という経験者の皆様からのご意見です。
2位「プログラマー」
IT未経験者の登竜門のようなプログラマーですが、開発する会社が3次~4次受けの会社は賃金が安く激務だと言われています。
3位「インフラエンジニア」
企業のサーバー・ネットワーク・セキュリティを運用管理をする非常に重要な職種ですが、回答の多くは「夜間作業・対応が多い」とのことで選ばれました。
インフラ系のお仕事はわかりやすく言えば「子育て」です。
たまに夜サーバーから警告音が鳴ることから「夜泣き」などと言われます。夜勤は当番制ですが、夜起こされるのでつらいようです。
【秘訣4】IT経験者100名に聞く、IT未経験者が企業に受かるにはどこをアピールすればいい?
未経験者のアピールすべきポイントは「やる気」「入社してこういうことをしたい!」という強い意志が重要とのことです。
アンケート回答者の中に採用担当をされていた方がいらっしゃいましたので、コメントを掲載します。
東京都 男性 46歳 ITコンサルティング
- ハキハキ話す
- 受け答えがきちんとできる
- 人柄で採用と言う会社もあるので、自分のことをこういう人間ですと答える
以上のことも有効なので参考にしてください!
IT未経験で転職に失敗する原因とは?
IT未経験で陥りやすい失敗の大きな原因は、事前の情報収集不足です。
自分の主観が入ったイメージだけでは、業界や職種についての事前理解は不十分と言えるでしょう。
IT業界に入って自分のキャリアを積んでいけるかを判断するためには、エンジニアの良い面だけでなく大変な面も理解する必要があります。
未経験だからこそ公平な視点で、実際に働く人の経験談や業界・職種の特徴、IT知識など様々な角度から情報収集を行うことが必要です。
ITエンジニア未経験者が「転職に失敗した…」と感じるのは「事前の情報収集不足」が原因となることが多いです。
ここではITエンジニアへの転職に失敗しないために「事前に確認すべきポイント」を紹介します。
IT転職で失敗しないために事前に確認するポイント
転職先を決めるときに、入社条件の確認が大切なのはどこの業界・職種でも同様ですが、IT業界ならではの注意点があります。
- 企業がどのような商流で仕事をしているかを知る
- 入社後の条件を細かくチェックする
- 長期的にどのようなキャリアプランがあるかを確認する
- 自分がエンジニア職に向いているか試してみる
これらのポイントを押さえて企業や転職エージェントとコミュニケーションをとることで、「入社してから想像と違った」というギャップをできる限り少なくできます。
また、自分自身で業界や企業研究する際にも、確認ポイントを認識しておきましょう。
1.企業がどのような商流で仕事をしているかを知る
応募する企業がどのような商流にある会社なのかを理解することで、企業のイメージがしやすくなります。
IT業界の特徴として、発注元となる企業からシステム開発の依頼を請けた企業が更に別の開発会社へ仕事を委託し、その企業が更に下請けへ委託と何重にも委託する多重構造があります。
この何重にも委託を重ねる多重構造から商流が下の方になるにつれ、短納期で給与が低いという劣悪な就業環境になりがちです。
もちろん商流が下の方でも、未経験でシステム開発の基本を学ぶには良い経験になることもあるため一概には言えません。しかしながら働く環境を重視したい人は、できる限り元請けに近い位置でプロジェクトに関われる企業を選ぶと良いでしょう。
2.入社後の条件を細かくチェックする
就業条件は、仕事のやりがいや会社への満足度にも関わってくるため、就業条件は細かくチェックしましょう。
就業条件は経験の有無に関わらず、働く上でとても大切なポイントです。
「未経験で条件を重視している印象を与えてしまうとマイナスではないか」と選考の場で条件について聞きにくいと感じる人もいるでしょう。自分では聞きにくいと感じる人は、転職エージェントを利用しても良いでしょう。
3.長期的にどのようなキャリアプランがあるかを確認する
エンジニアにはアプリケーション開発やインフラ構築、ユーザーサポート、プロジェクトマネジメントなど多くの職種があります。
職種によって、仕事の特徴や求められる経験・給与などが大きく変わってきます。
未経験ではまずIT業界の経験を積むこともとても大事ですが、入社する企業の持っているプロジェクトや扱う技術によってキャリアの選択肢が限られます。
わからないからまず内定が出たところに入社するではなく、
- IT業界にどのような職種があるか
- 自分が目指したい職種はどれか
- キャリアを実現するためにどのような経験が必要か
など、未経験でも自分の軸を持ち、キャリアの方向性を考えておきましょう。
4.自分がエンジニア職に向いているか試してみる
入社してからエンジニアに向いていないとならないように、システムの基本構造やプログラミングの基礎勉強をはじめてみましょう。
基本情報技術者試験などの資格取得ができれば、勉強になるだけでなく転職活動にも有利になります。
しかしながら資格取得までいかなくても、構造を勉強したりプログラミングを経験してみることで、自分がITに興味が持てるかを判断ができます。
今はスマートフォンのアプリや無料でできるプログラミング学習もあるため、自分に合った学習方法を活用しましょう。
現役IT業界100名に聞きました!IT業界のQ&A
IT業界の気になるアレコレを現役のIT業界の方々100名に聞きました。
全部で14問と長いのですが、かなり参考になる内容なので是非転職の参考にしていただければと思います!
Q1.IT業界は残業ばかりのイメージですが、本当ですか?
IT業界の残業は、近年働き方改革で減ってきている傾向にあります。
ですが、会社によってはサービス残業しなければいけません。なるべくそのような会社は避けたいものです。
「時期による」ものは、プロジェクトの関係で納期が近い時に多く残業が発生します。納品しプロジェクトが終われば、長い休みを取れる企業もあります。
静岡県 男性 28歳 フリー・Webプログラマー
東京都 女性 37歳 システムエンジニア
Q2.IT業界は常に勉強しなくてはいけませんか?
IT業界は進化し続けている業界なので、常に勉強は必要です。
5年たてばプログラムのコードは動くのですが、省略されて書きやすくなったり使われなくなったりします。
大阪府 女性 30代 フリー・Webデザイナー
埼玉県 男性 28歳 システムエンジニア
Q3.IT業界は実務スキルがあれば定年まで働けますか?
定年に近い方は、他の人に持っていない知識と資格を持っていることが多く「働ける」という回答がありました。
茨城県 男性 23歳 プログラマー
鳥取県 男性 57歳 プログラマー
Q4.どのIT業界が将来的に有望・安定ですか?
スマートフォンの普及と共に伸びているインターネット業界の回答が多数でした。
今や自動車、家電など多岐にわたり、ソフトウエアが組み込まれるようになった。今後、さらに仕事の幅が広がると思われる。インターネット・Webはまだ今後も成長を続けると思われるため。
神奈川県 男性 54歳 フリーランス
Q5.IT業界で会社をやめる方はだいたい何年目が多いですか?(1社あたり)
5年未満、1~3年以内という回答が多かったです。
IT業界は転職の回数よりも「何をしてきたか」が重要視されるため、比較的短い期間で転職する方が多いです。
入社5年以内にやめる先輩が多かったからです。また、中途採用の方から話を伺っても、2~5年で転職している人が多く感じました。
東京都 女性 28歳 PMO
Q6.IT業界は人手不足とよく聞きますが、未経験者でも人手は必要ですか?
IT業界の難問は「言語」だと感じます。
言語がわからないと仕事にならないので辞めてしまうケースが多いですが、需要が増えてきているのでこれからも未経験者を採用する企業は増えてくると感じます。
年齢に対するコミュニーケーション能力は求められるかと思います。
東京都 女性 27歳 元IT法人営業
現在私が勤務している会社も人手不足で、もし未経験者が入社した場合にはゼロから基礎を教え込まなければなりません。大手企業で人手に余裕がある会社であればそれも可能でしょうが、中小企業ではその為に割く人員も足りないので、未経験者の需要はないと思います。
北海道 男性 34歳 Webデザイナー
Q7.IT未経験者は「ITに関する言語・プログラム」の知識がなくてもIT業界に転職はできますか?
知らなくても転職はできますが、入社後は「言語の勉強」は絶対に苦労します。
未経験者が狙える職種として「インフラエンジニア」はSEやプログラマーと違い、求められる知識が違うため転職できる可能性が高いです。
転職自体は可能だと思いますが入社してからかなりの勉強が必要なのではないでしょうか。
静岡県 男性 32歳 Webデザイナー
Q8.IT業界未経験者が転職を成功させるにはIT関連の資格は必要ですか?
意見が半分に分かれましたが、資格があるほうがやや必要が有利ということです。
しかし転職できるチャンスがあれば入社したほうが勉強できる環境は整います。
資格はあるに越したことは無いです。どれだけ本気でITをやっていきたいかの証明になりますので。
東京都 女性 27歳 元IT法人営業
資格はないよりはある方が良いですが、必ず必要という程ではないと思います。実際に有資格者も無資格者も雇用した経験がありますが、ある程度経験や技能があれば実務には影響がなかったからです。
北海道 男性 34歳 Webデザイナー
Q9.IT業界未経験者はIT系のどんな資格を取れば転職成功しやすいですか?
やはり国家資格は強いですが、ベンダー資格(メーカー製品の資格)もあるにこしたことはないという結果になりました。
※ベンダー資格とは…パソコン製品、ネットワーク機器、ソフトなどを販売するメーカー・企業のことをベンダーといいます。そのメーカー・企業がきちんと技術や操作が出来ているか確認する資格のこと。
行きたい企業にもよると思いますが、日本の企業だとしたら上記資格のほうがよいと考えています。
埼玉県 男性 22歳 システムエンジニア
国家資格1個と簡単な※ベンダー資格を取得するくらいが勉強の負担も少なく転職に役にたつかなと思います。
東京都 男性 30歳 SE
10.IT業界は何年働けば一人前になれますか?
3年が一番多い結果となりました。
大体3年で一通り経験し、新しい会社に移動するというキャリア形成も見えます。
三重県 女性 33歳 プログラマー
Q11.IT業界未経験者の勉強方法について。「プログラミングスクールに通い勉強する」または「未経験で入社し、実技を学びながら会社で勉強する」。どちらがよいでしょうか?
意見が真二つに分かれました。
未経験でIT企業へ就職すると、知識不足でかならず悔しい思いをします。
今はオンラインで勉強する無料のコンテンツも増えてきているので、まずはそこから学習してみるのもおすすめです。
会社では学ぶ時間は少ないと思います。できる限り、ある程度の知識を得た上で入社された方が、後々助かるかと思います。
愛知県 男性 48歳 システム開発
稀に「未経験歓迎」というのも見かけますが、基本はどこも実務経験や何ができるかを重視されていると思います。
新潟県 女性 40歳 Web制作アシスタント
スクールや独学では大雑把な偏った知識しか身につかないと思っています。しかし、実際の会社では大雑把な知識などは役に立たないという経験からです。結局現場で学んだ方が早いです。
福島県 男性 36歳 画像検査プログラマー
Q12.IT業界未経験者が最低でも勉強したほうがいい言語は何ですか?(複数回答可)
〇プログラマー・開発系に進みたい方へ 勉強したほうが良い言語〇
これらはプログラムの基礎が学べたり人気の言語だったりするので、新人によく求められている言語です。
愛知県 男性 26歳 ソフトウェア開発
案件募集で求められている言語で多いのがJavaのため。ただし現場で通用できるレベルが必要ではなく、簡単な使い方や概念がわかっていればよいと思います。
北海道 男性 38歳 プログラマー
〇Web系に進みたい方へ 勉強したほうが良い言語〇
業種によるが、未経験者が一番始めやすいと思うため。
愛知県 女性 31歳 フリー・Webデザイナー
WEBデザイナーならHTMLタグとCSSは覚えてないと厳しいと思います。
静岡県 男性 32歳 Webデザイナー
Q13.未経験からIT業界へ転職できた方に質問です。苦労した点は何ですか?
回答者の中にはIT業界未経験で転職された方もいらっしゃいます。
未経験から入社した方の回答を抜粋して掲載します。
専門性が高い業種。用語は多く、理解する項目も多い。そして入社できたが、できる仕事がないという不思議な現状に直面する。しっかり研修をしてくれる会社でないとそういう苦労もある。
福岡県 男性 30歳 PG
東京都 男性 50歳 セキュリティエンジニア
愛知県 男性 48歳 システム開発
理由としては、現場での使用しているプログラムが同じであっても、作成するのに現場ごとでルールがあり、同じコードの書き方が出来ない場合があるからです。そういうルールを知らなくて、自分は最初の頃は修正したコードをまた修正するという悪循環を起こしていました。
埼玉県 男性 28歳 システムエンジニア
就職して半年ほどはほぼ残業続きでした。自分のスキルが低すぎるからです。自分で簡単に換算して一日あたり3000円にも届かないような業務を、先輩に教えてもらいながら残業して続けていました。
早く一人前になり、赤字社員を抜け出したいと思いながら仕事を覚えるのが一番苦労しました。
大阪府 女性 30歳 フリー・Webデザイナー
Q14.最後にこれからIT業界を目指す人にメッセージをお願いします
※まとめて掲載できませんでしたので、抜粋させていただきます。
大阪府 男性 32歳 SE
神奈川県 男性 36歳 開発管理
北海道 男性 38歳 プログラマー
大阪府 女性 24歳 ネットワークエンジニア
宮崎県 男性 36歳 Web制作
【FAQ】IT業界の転職エージェントに関するよくある質問
IT転職エージェントは未経験でも登録ができる?
IT系の転職エージェントは実務未経験の方でも登録自体は可能です。
条件をこだわらなければ、少ないながらも未経験者が応募できる求人も紹介してもらえるでしょう。
実務未経験の場合、エージェントが紹介してくれるのはSES、正社員型の派遣会社が多いです。
もしITエンジニアの仕事に興味が持てているのであれば、無料学習サイトで少しでも勉強しておくとよりよいです。
ただし、IT系の転職エージェントの中には実務経験のある方のみをサポート対象としているエージェントもあります。
サイト上のPR内容がいかにも経験者向けだなと感じるエージェントは避け、若手・初学者向けの表記があるエージェントを選ぶようにしましょう。
IT業界の転職はコロナの影響を受けている?
IT業界の転職状況は、コロナの影響を受けて若干の変化が起きています。
まず、面接は直接行われることがほぼなく、多くはリモートのみで内定まで至ります。
求人数についてはピークだった2018〜2019年頃よりは減少していますが、未だ高い状況にあります。
最も影響を受けたのは2020年4〜8月頃で、一度目の緊急事態宣言が発令されたころです。
その頃には各企業が採用をストップしてしまい、求人倍率は大きく下がりました。
しかし、2020年秋頃にはIT業界の求人数は9割くらいまで回復しています。
この求人数の回復は、企業がリモートワークの体制整備をIT企業に依頼したり、DXを推進する動きが起きたりしたことが背景にあります。
2021年現在としてはコロナによる影響はあまり考えず、転職活動を行っても大丈夫なタイミングであるといえるでしょう。
未経験でIT転職は難しい?
IT業界は慢性的な人手不足となっているため、他の業界と比較して「未経験者がIT業界を目指すのはそれほど難しくない」と言えるでしょう。
もちろん、転職成功できるかは年齢やそれまでの経験・タイミングによっても左右されます。
IT業界は常時多くの求人が出ており、企業によっては教育研修体制をしっかりと整え、未経験者が入りやすい仕組みを作っています。
未経験でIT転職するには何歳までOKなの?
未経験でのIT転職に明確な年齢の基準はありませんが、30代前半までが転職しやすいと言えるでしょう。
これは、エンジニアの仕事には集中力・正確性が必要であり、若い方が適していると考えられているためです。
また、エンジニア以外にも言えることですが、新しい分野を覚える記憶力や、習得した後の定年までの期間が長いことを踏まえて、未経験分野へは年齢が若い方が転職しやすいでしょう。
まとめ
IT業界未経験者がIT業界へ転職できる記事を書いてきました。
どの年齢でもIT業界に転職できるチャンスはあります!
そしてIT業界に転職するには、以下の4つの項目を抑えておきましょう。
- 自分が就職したいIT業界・職種・仕事内容をきちんと調べる
- 転職エージェントに登録する
- 独学・スクール何でもいいので、転職したい業界の言語の勉強しておく
- 採用されるには「やる気」「会社に入ってやりたいこと」をアピール!
それでは最後までお読みいただきありがとうございました。
あなたが希望する職種・業界へ転職できるよう応援しております。
転職に関する不安や悩みを相談でき、転職活動へのアドバイスや支援を受けられます。
こちらの記事では、さまざまな条件におすすめの転職エージェントを詳しくご紹介しています。
【転職のプロが比較】転職エージェントおすすめ比較ランキング/評判や口コミも掲載
転職活動に不安を感じている方、
転職エージェント探しに苦戦されている方、
ぜひ一度こちらの記事をチェックしてみてください。