社労士インタビュー!「働きがいも、生きがいも、得られる仕事です」

社労士インタビュー


山本祐一郎さん
 
ベンチャーパートナーズ社会保険労務士法人
代表 山本 祐一郎さん

■プロフィール
四年制大学の経営学部を卒業後、
建設コンサルタント企業に入社、人事・総務部門に配属。
5年勤務したのち、社会保険労務士(社労士)の資格取得のため、専門学校に1年間通う。

その後社労士試験に一発合格し、資格を取得。
翌年3月、ベンチャーパートナーズ社会保険労務士法人を開業。

24名の職員とともに社労士業務・労務コンサルティング・助成金サポート業務などを行う。

クライアントのみならず職員の幸せを願い、労働環境の改善にも日々取り組んでいる。

社労士を目指したきかっけは何ですか?

山本さん:大学のゼミの先生の斡旋を受けて最初に就職したのが、建設コンサル会社です。
その道を目指していたというよりは、お世話になった先生が紹介してくださったからという理由が大きいですね。

配属された人事・総務部門の業務内容は、給与計算や採用活動など、いわば裏方です。

人にも恵まれ、充実した毎日ではありましたが、5年ほど勤めたときに「裏方よりも、もっと主役になれる仕事がしたい」と思うようになりました。

そんなときに会社の先輩が、「社労士」という資格があることを教えてくださり、社労士の資格を取って「人」の専門家になりなさいとアドバイスしてくださいました。
その資格を取れば転職にも有利だろうと考え、資格取得のための情報収集をはじめました。

社労士の資格を取るのは大変でしたか?

山本さん:わからないことばかりだったので、とっても大変でした。

社労士となるには、10の法律について徹底的に覚えなくてはいけません。資格の勉強本には「絶対受かるための勉強時間は、年1200時間~1300時間と書いてあったので、
資格取得のための学校に通い、休み時間も自習室に閉じこもるなどして、通算1300時間は勉強しました。最終的には、テキストの何ページに何が書いてあるか、自然と覚えているくらいになっていました。

モチベーションを維持するのに重宝したのが『合格体験記』という本です。1冊200ページほどで毎年出ているのですが、4年分くらい買って毎日読んでいました。

試験の合格率は、今では約7~8%ですが、当時は6%ほどでした。
実は模試は全然ダメで(笑)。3校の模試を7回ほど受けましたが、ボーダーラインよりも2割くらい低かったんです。試験の本番はたまたま勉強したところが出て、無事一発合格することができました。

独立されたきっかけは何ですか?

山本さん:資格取得後、転職も考えていましたが、
「若くても、経験が少なくても、チャレンジしてみなさい」と母が後押ししてくれたのがきっかけで、独立を決意しました。29歳のときでした。
はじめはいろいろな先輩を頼って「給料はいらないのでやらせてほしい」と仕事させていただき、経験を積ませてもらいながら、少しずつ軌道に乗せていきました。

今の仕事でつらいことや苦労していることは何ですか?

山本さん:現在は職員が24名。働いてくれている皆さんに、どうしたらこの仕事の魅力をもっと伝えられるか、どうしたら働く環境をもっとよくできるか、いつも考えていて、これが悩みでもあります。
働くスタイルとしては、必ず複数人でお客様に対応し、仕事を分かち合って皆ですすめていく形態をとっています。ひとりに負担が偏らないようにしているので、働きやすい職場だとは思います。

職員は社労士ですので、自分と同じように独立・開業を選択することも少なくありません。
職員が独立してしまうことに対しては、2年前くらいまでは葛藤もありましたが、今は「一緒に競い合っていければ」と思えるようになりました。彼が頑張っているから、自分も頑張ろうと。

そんなふうに思えるようになるまで、どれだけお酒を飲んだかわかりませんが(笑)。

でもできれば、仲間とは一緒に長く働いていきたいので、独立するよりもここで働いていたいと思ってもらえるような労働環境にしていきたいですね。

社労士の仕事で一番のやりがいは何ですか?

山本さん:お客様から「助かった」「よかったよ」と評価をいただけることがやりがいです。
クライアントである企業のオーナー様とお話をして、人事や労務に関するご提案をするわけですが、「おかげでボーナスを出せました!」「従業員と面談してうまくいきました!」などの声をいただくのは、嬉しい瞬間です。

私個人としては、自分自身よりも職員を評価していただくことが何より嬉しいですね。
税務の仕事は税金面で結果が出るのでわかりやすいですが、労務の仕事はじわじわ結果が表れます。人の役に立てるという面で、得られる喜びは大きいですよ。

今後どのようなことを目指しておられますか?

山本さん:多くの仲間を増やしていきたいですね。仲間がたくさんいることで、できることが増えていく。
「個の力はまだまだでも、チームになると強い」という組織にしていきたいです。

現在は、札幌以外にも東京や仙台に仲間がおり、近々沖縄にも拠点を置く予定です。「人をたいせつにしたい」という私たちの思いを、いろいろな地域で発信していけたらと思っています。

自分自身としては、これまでお世話になってきたたくさんの人に、この仕事をとおして恩返しをしていきたいです。

以前勤めていた会社の仲間で独立した人とは今でもつながりがあり、雇用について企業経営、給与の分配は・・・といったことから、家族観、仕事観などまでお話しすることで役に立てるのではないかと思っています。
ほかにも「この人にこういうところでお手伝いしたい」など、思い描いていることはいくつかあります。

社労士を目指している方に、どんなことをお伝えになりたいですか?

山本さん:この仕事は働く方の役に立つことができ、自分の生きがいも得られる仕事です。
知らないことが多い仕事かもしれませんが、実は身近な仕事の一つ。

人と人とのやりとりなので、感情の機微や相手を思う気配り、思いやりなど、求められるものも大きく難しさはありますが、それ以上に得られるものが大きいです。

大変なときも、目指したときの気持ちを思い返して、前に、前に、進んでいただけたらと思います。

インタビューを終えて

このインタビューを終えて、社労士とは「人」を大切に思うことに終始する職業だと言うことに改めて気づかされました。
難関な国家資格を取得することは大変なことではありますが、その後は常に「働く人」のためになる仕事を続けていくことができる素晴らしい資格です。

年に1300時間もの勉強を想像すると社労士の資格を取得することに躊躇しがちですが、その後には「人」の専門家として企業のアドバイザーとしてやりがいのある仕事を一生得られます。
時間と労力を勉強に費やす価値は必ずあると言えるでしょう。



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