【野良連合所属元eスポーツプレイヤーがアドバイス】eスポーツプレイヤーになるには?

eスポーツプレイヤーになるには

『#就職しよう』は、複数企業と提携しながら、正しい情報を提供することに努めています。 当サイトを経由して登録などのお申込みがあった場合に、各企業から支払いが発生することもございますが、それがランキングや口コミなど提供している情報に影響することは一切ございません。 読者の皆様のお役に立てることを第一に考え、情報提供しておりますので、当サイトで得た収益はより確実な情報収集およびコンテンツの充実に充てさせていただきます。 (コンテンツポリシーの詳細はこちら)
ゲームが好きでゲームを仕事にしてみたいと思ったり、憧れのeスポーツプレイヤーやeスポーツチームがあって自分もeスポーツプレイヤーになりたいと思ったりしたことはありませんか?

eスポーツは、2024年に開催されるオリンピック競技の正式種目に採用される可能性があり、これから市場規模拡大のチャンスがあるビジネスといえます。

この記事では

  • eスポーツプレイヤーには、何をすればなれるのか?
  • eスポーツプレイヤーには、将来性があるのか?

など、eスポーツプレイヤーになるための疑問を解決します。

また、この記事では、eスポーツの有名チーム「野良連合」に所属していた方から貴重なアドバイスもいただいています。

この記事を読んで、eスポーツプレイヤーについて少しでも理解を深めていただければと思います。

eスポーツプレイヤーになるには?

eスポーツプレイヤーはほとんどがプロチームに所属しています。

プロチームに所属するには、選考やスカウトを受ける必要があります。

プロチームはスポンサーがついていますが、給与体系はプレイヤーごとに違います。

Jリーグに所属しているサッカー選手や、事務所に所属している芸能人と同様の給与体系と考えれば分かりやすいでしょう。

プロチームには監督やコーチがいるなど体制が充実しており、スキルを強化することができます。

有名なチームに所属すればゲーム配信の視聴者も増え、有名なゲーム配信の番組に呼ばれることもあり、注目を浴びるきっかけとなります。

プロチームは登録制ではないので、日本にどのくらいのチーム数があるかは不明ですが、大きいチームは限られているでしょう。

実際に国内トップレベルの「DetonatioN Gaming」というチームに所属した経験を持つYushiさんのブログでは、Yushiさんがチームに所属するまでと、プロになってからのことが綴られています。
とても参考になりますので、プロチームに所属してみたいと思った方はぜひ読んでみてください。

国内トップレベルのe-sportsチーム 「DetonatioN Gaming」に 1年間所属してみた。

eスポーツプレイヤーの活動内容

eスポーツプレイヤーの主な活動は「ゲーム配信」と「大会への出場」です。

ゲーム配信はYouTubeやニコニコ動画で行うことができますが、Twitch(ツイッチ)OPENREC.tv(オープンレックティービー)などのゲーム動画配信サイトに配信することもできます。

動画を配信することにより広告収入を得ることができます。

「大会への出場」はオンラインでできるものが多く、日本にいながら海外開催の大会に参加できることはeスポーツのメリットです。

大会は小さなものから世界規模の大会まであります。

海外で開かれる大会は賞金もレベルも日本より高く、やりがいがあります。

twitch画像引用元:twitch

openrec.tv画像引用元:openrec

eスポーツプレイヤーのやりがいとは?

好きなゲームを仕事にしながら、ファンやスポンサーから応援してもらえることをやりがいと感じることが多いようです。

また、プロチームに所属すれば注目度も高まり、ゲームを頑張る活力にもなります。

元eスポーツプレイヤー

「野良連合」所属、元eスポーツプレイヤーからのひとこと
充足感はひときわ大きかったです

プロチームに所属すると、チームの看板を背負うことになり、さまざまな活動に責任が伴います。しかし、その分知名度が高なり、多くの方に応援していただけるようになります。

大会では、会場からファンの方に直接応援していただけて、充足感はひときわ大きかったです。

eスポーツプレイヤーのつらいこと

つらいのは、ゲームだけに専念できないこと。

eスポーツプレイヤーの活動はゲーム配信を行うこともあり、視聴者を楽しませることも必要です。

ゲームのスキルを上げるだけではなく、トークスキルを上げることや、時には派手なパフォーマンスも求められ、ゲーム以外のことにも配慮や勉強が必要です。

元eスポーツプレイヤー

「野良連合」所属、元eスポーツプレイヤーからのひとこと
ゲーム以外のところで神経を使います

私はストリーマー主体の活動だったので、ゲーム配信しながらプレイすることになります。

場を盛り上げるためにトークしながらゲームしなければなりませんし、配信マナーにも気を配らなくてはならず、ゲーム以外のところで神経を使います。

配信することによりゲームを純粋に楽しめなくなってしまっていることがありました。

eスポーツプレイヤーに向いている人・向いていない人

向いている人

ファンやスポンサーがついていることを理解して活動できる人
前述のとおり、プロとしてプレイするには、応援してくれるファンや支えてくれるスポンサーのためにゲームをすることも必要です。

ファンやスポンサーを楽しませるためのトークスキルも必須ですし、ゲーム以外のところでの気遣いも重要になってきます。

コミュニケーション能力がある人
eスポーツはチーム対戦も多い競技です。

そのため、チームで戦術を練ったり、時にはお互いをフォローしあうこともあります。

ゲームに勝つには、コミュニケーション能力も必要となるのです。

元eスポーツプレイヤー

「野良連合」所属、元eスポーツプレイヤーからのひとこと
ゲームをしていて脚光を浴びたいなら、eスポーツプレイヤーになるべき

目立ちたがり屋の人は、eスポーツプレイヤーに向いていると思います。

ゲームをしていて脚光を浴びたいなら、eスポーツプレイヤーになるべきです。

向いていない人

1人でゲームを楽しみたい人
eスポーツプレイヤーになる人のほとんどは、ゲームをすることが好きです。

しかし、1人でゲームすることが好きな人、周りのことを気にしながらゲームすることを苦痛と感じる人には向いていない職業といえるでしょう。

元eスポーツプレイヤー

「野良連合」所属、元eスポーツプレイヤーからのひとこと
ゲームを純粋に楽しみたいと思っている人には向いていない

ゲームを純粋に楽しみたいと思っている人には向いていないと思います。

ゲームをするときにどう動いたら盛り上がるか、面白く伝えられるか、と常に考えなければなりませんし、スポンサーによってはゲームの感想を思ったまま素直に伝えることができないこともあるからです。

eスポーツプレイヤーに将来性はある?

eスポーツプレイヤーの将来性は今後の日本の法律改正やサポート体制にかかっているでしょう。

日本では賭博法など法律の関係で多額の賞金を出す大会を開催することができません。

そのため、eスポーツ先進国より大きな遅れを取っているのが現状です。

しかし前述のとおり、eスポーツは2024年のオリンピック競技の正式種目に採用される可能性があり、日本もこの機会に法改正などをし、eスポーツが盛んになっていくことが予測されます。

そのため、eスポーツの将来は現状よりは明るいと思われます。

とはいえ、スポーツ選手や芸能人と同様、狭き門といえることは間違いないでしょう。

元eスポーツプレイヤー

「野良連合」所属、元eスポーツプレイヤーからのひとこと
日本は、eスポーツに対する施策があまりにも弱すぎます

現状の日本は、eスポーツに対する施策があまりにも弱すぎます。

現在精力的に活動しているプロチームですら、プレイヤーに対して満足な報酬を支払うことができず、サポート体制も未熟な状態です。

日本という国自体がeスポーツの見方を変えない限り、日本における将来性はないと断言できます。

eスポーツプレイヤーのメリットは?

好きなゲームを仕事にできて、ファンやスポンサーから応援してもらえることがeスポーツプレイヤーの最大のメリットといえます。

1人でゲームをするのではなく、声援があることは、何よりの励みになるでしょう。

元eスポーツプレイヤー

「野良連合」所属、元eスポーツプレイヤーからのひとこと
ゲームで遊んでいることを全力で肯定される感覚が、最大のメリット

ゲームで遊んでいることを全力で肯定される感覚が、最大のメリットと感じます。

配信中にベストな動きができると、見てくれている人から喜びや賞賛の声が届きますし、大会中はその感覚を生で味わえるのでまた格別です。

ゲームを趣味や娯楽で終わらせたくない人には大きなメリットと感じられるはずです。

eスポーツプレイヤーのデメリットは?

仕事としてゲームをするので、チームやスポンサーからゲームのプレイに関する制約を少なからず受けることになります。

そのため、自分の思うようにゲームができないことがデメリットといえます。

好きだったゲームが仕事になれば、趣味として楽しんでいたときとは違う感覚になってしまうこともしばしばあります。

元eスポーツプレイヤー

「野良連合」所属、元eスポーツプレイヤーからのひとこと
ゲームが遊びではなくなること

デメリットは、ゲームが遊びではなくなることです。

勝つためには戦法選んでいられないときもありますし、ゲームをプレイしていてうまくいかずにイライラすることも増えます。

プロのプレイヤーとしての責任が伴う分、重荷になってくることがデメリットです。

eスポーツプレイヤーのまとめ

日本ではまだまだ発展途上といえるeスポーツですが、今後の国の取り組み次第では何倍にも大きくなっていく可能性を秘めた市場の一つです。

残念ながら、eスポーツの分野はまだ整備されていない部分が多く、eスポーツプレイヤーもやりづらさを感じることが多いでしょう。

それでも本気でeスポーツプレイヤーを目指すのであれば、自分自身でeスポーツ業界を盛り上げ、時代を変えていくくらいの覚悟をもって臨むことが必要です。

esports

この記事の執筆者
「法人派遣マッチング」ならびに
転職エージェント「♯就職しよう」運営
株式会社アドバンスフロー 代表取締役 中塚 章浩

大手人材サービス会社在籍で2,000名以上の就業に携わり、
「自分に合った派遣会社や人材紹介会社を選ぶ重要性」 を肌で感じてきました。この記事の執筆を通して、派遣会社や人材紹介会社を選ぶ際のミスマッチを少しでも解消できればと思っています。
現在、派遣会社と企業をつなぐ「法人派遣マッチング」と求職者と企業をつなぐ「転職エージェントサービス」を運営しており、それらから得られる最新情報をお伝えするべく、随時、記事の編集や更新も行っています。

経歴
パーソルテンプスタッフ株式会社に在籍後、2010年に株式会社アドバンスフローを設立し、求職者向け情報サイト「♯就職しよう」を運営。現在、#就職しようの執筆とともに、転職・就職などHR領域に関するサービスを多数展開中。 ・執筆者の詳しい経歴はコチラ
関連URL 著書