パティシエになるには?資格、学校、学費、給与、修行先の選び方、やりがいなど


「パティシエになるのが夢だけど、どんな資格が必要なのかな?」

「パティシエになるために専門学校へ通ったらどのくらい学費がかかるのかな?」

とパティシエになりたいと思ってもどうしたらいいか分からないことも多いですよね?

この記事ではパティシエになりたい方のための疑問にお答えしています。

また、実際にパティシエ経験のある方にもアンケートを取得しているので、大変参考になりますよ。

この記事を読んでパティシエになるために何が必要で何をすべきかを知っていただければと思います。

パティシエになるには

まずはパティシエになるために必要な資格や学校、学費について説明します。

パティシエになるための資格

パティシエになるために資格は必要ありませんが、パティシエが持っている主な資格3つを紹介します。

菓子製造技能士

(グラフ①-1)

ほとんどの方(96.8%)が必要ないと思っている資格のようです。

技能については資格ではなく実務経験を積むことの方が重要だと考える人が多かったという結果と言えます。

  • 菓子製造技能士は国家検定のひとつです。
  • レベルは1級と2級で分かれていて、学科試験と実技試験があります。
  • 受験資格は実務経験が2級は2年以上必要で1級は7年以上必要になります。
  • 菓子の製造技術や知識の試験です。
  • 実技試験は洋菓子、和菓子、製パンに別れています。
  • 食品・菓子についての知識、安全衛生に関する知識、洋菓子の製造方法についての問題が出題されます。
  • 製菓衛生師

    (グラフ①-2)

    この資格を取得していれば食品衛生責任者の講習も免除されることもあり、取得しておいた方がいいと思う人(61.3%)が過半数を超えました。

  • 製菓衛生師は国家資格のひとつです。
  • 試験は筆記試験のみ
  • 受験資格は中学卒業以上の学歴を持ち、厚生労働大臣の指定する製菓衛生師養成施設で1年以上、製菓衛生師に必要な知識および技能を修得したもの
  • 試験内容は「公衆衛生学」「食品学」「栄養学」「製菓理論および実技」など7科目です。
  • 製菓衛生師の資格があれば「食品衛生責任者」の受講をしなくても、取得することができます。
  • 食品衛生責任者

    (グラフ①-3)

    自分のお店を出店するには必要な資格となるので、取得していた方がいいと考える人(32.3%)もいました。

  • 飲食店を出店するには必要な資格となります。
  • 資格を取得するには各地域で開催している「食品衛生責任者養成講習」を受講することが必要です。
  • 従業員のひとりが所有していれば問題ない資格ですが、だいたいはそのお店の経営者が取得します。
  • パティシエになるためには専門学校へ通った方がよい?

    パティシエになるためには必ずしも専門学校へ通う必要はありません。

    実際にパティシエになった方31名に「パティシエになるために専門学校へ通った方が良いと思いますか。」とアンケートを取ってみました。
    (2019年12月 クラウドワークスにてアンケート実施)

    (グラフ②)

    専門学校へ「行った方が良い(48.4%)」と答えた人と「どちらとも言えない(45.2%)」と答えた人がほぼ同数でした。
    それぞれメリットとデメリットがあるので、「どちらとも言えない」と言う方が多かったです。

    それでは専門学校へ通った場合の「メリット」と「デメリット」を見ていきましょう。

    専門学校へ通うメリット

    技術だけでなく基礎知識を習得することができる

    専門学校では衛生法規・食品衛生学や栄養学、道具や技法の名称などさまざまなことを基礎から学ぶことができます。

    お店によってはそのような基礎知識を教えている時間がないところもあるので、先に基礎知識を学んでいると安心です。

    本当に作りたいものが見つかる

    具体的にどのようなお店でどのようなものを作るパティシエになりたいかが定まっていない場合、専門学校の実習を通じて本当にやりたいと思えるものに出会えるでしょう。

    就職に有利である

    専門学校からの紹介で就職することもできるので、社会保険や福利厚生などがしっかりしているホテルや大手企業に就職しやすいです。

    また、パティシエの基礎を学んでいる専門学生を積極採用しているお店もあります。

    資格が取得しやすい

    専門学校では資格取得のための勉強もするので、資格取得の近道になります。

    同じ夢を持つ仲間ができる

    専門学校ではパティシエになりたい夢を持った仲間が大勢います。

    卒業後別々の就職先に就いても、情報交換をしたり、励ましあったりできる仲間を持つことは大切なことです。

    専門学校のデメリット

    学費が高い

    パティシエになるための学費は1年間で130万円から180万円ほどのところが多いです。

    これに材料費が年間50万円ほど追加が必要になるところもあります。

    パティシエの専門学校は設備費などもあり高く、そこが一番のデメリットだと思われます。

    専門学校の学費

    パティシエの専門学校の学費は1年間で130万円から170万円ほどのところが多く、安くて100万円程度のところもあります。

    他に実習費用が年間50万円ほど追加され、学費は高いと言えます。

    専門学校の選び方

    パティシエの専門学校は各地域に多くあります。
    ここからはどのように専門学校を選んだら良いかを紹介します。

    留学したいなら留学制度のある学校を選びましょう

    フランスなどへ留学しやすい留学制度のある学校もあります。

    もし、留学をしたいのであればそのような学校を選ぶと留学への近道となるでしょう。

    学業に専念できる場所を選びましょう

    例えば一人暮らしをするような遠方の学校を選んで、アルバイトで生活費を稼ぐことになると学業が疎かになります。

    それよりは近場で学業に専念できる環境で学んだ方がいいです。

    企業する就職先に卒業生がいるところを選びましょう

    希望する就職先に卒業生がいると有利に働くことが多いです。
    できればそう言った先輩がいる学校を探しましょう。

    パティシエの修行先の選び方

    ここからは実際にパティシエとして修行する、就職先の選び方を紹介します。

    すぐに実践したいのなら小さい店舗を選びましょう

    小さい店舗を選ぶと雑用だけでなく、実践にすぐつかせてくれることが多いです。

    自信がなかったら婚礼場やホテルなど大手のパティシエを選びましょう

    大手は研修設備が整っていることも多く福利厚生もしっかりしており、給与も安定しています。

    ある程度の自信がつけば憧れの個人店などに転職すればよいでしょう。

    味をリスペクトできるお店選びをしましょう

    お店の雰囲気やスタッフは働いてみないとわからないことも多いです。

    しかし、何があっても「このケーキが本当においしい。このケーキを作れるようになりたい。」と思う気持ちがあれば、多少のことでお店を辞めようとは思わなくなるはずです。

    労働条件は事前にしっかり確認しましょう

    パティシエは朝早く残業が多いところも多くあります。

    条件のいい修行先を選ぶことは難しいかも知れませんが、事前に条件を知り納得した上で就職しましょう。

    パティシエを名乗るにはどのくらいかかる?

    (グラフ③)

    8割の方が3年未満の修行でパティシエになれています。

    専門職で3年未満で独り立ちできると考えれば、早い方なのではないでしょうか。

    パティシエの給与はいい?悪い?年収はどのくらい?

    パティシエの給与はいいと思いますか?

    (グラフ④)

    パティシエの給与が「良い」と答えた人はおらず「悪い」と答えた人が多数の77.4%でした。

    実際の年収はいくらもらっていますか?

    (グラフ⑤)

    パティシエの年収は200万円以上300万円未満と答えた人が過半数でした。

    アンケートに答えてくださった方の過半数が20代でパティシエになっているので、20代の給与としては良い年収とは言えないでしょう。

    パティシエの1日はどうなっている?

    新人パティシエの1日の流れです。

    6時30分 出勤
    ・ショーケースの冷蔵スイッチを入れる
    ・前日に除菌しておいたダスターを並べる
    7時00分 下準備
    ・クリームを作ったり果物を解凍したり、下準備を行う
    ・オーブンに温める
    8時00分 
    ・先輩の指示の元、前日に焼いていたケーキの仕上げをする
    10時00分 開店
    ・ショーケースにケーキを並べる
    ・並べ終わったら翌日の仕込みをする
    11時30分 休憩
    12時30分 翌日の仕込み
    ・翌日のケーキの予約があった場合はこの時間に作る
    16時00分 材料の発注作業
    ・在庫状況を見ながら不足している材料を発注する
    16時30分 片付け・掃除
    ・片付けや清掃を念入りにして退勤する準備をする
    17時00分 退勤

    パティシエのやりがいは何?

    実際にパティシエ経験のある方に一番のやりがいを聞きました。

    お客様に喜んでもらえること

  • 誕生日ケーキを受け取りに来た小さな子供が、確認の際に「うわぁー!」と目を輝かせているのを見た時などにやりがいを感じます。(女性 35歳)
  • 自分の作ったケーキが店頭に並び、買っていただいたお客様がリピーターになり、「ありがとう、おいしかったよ」と言われることはやりがいです。(男性37歳)
  • イートインスペースでお客様が笑顔で食べてくれているときはやりがいを感じます。(男性 25歳)
  • 好きなことを仕事にできていること

  • 好きな事を1日中しながらお給料がもらえる事はこの上なく幸せなことです。(男性 33歳)
  • お菓子を作ることが好きで、試行錯誤しながら自分で創作して、それが店に並ぶ時はとても嬉しかったです。(女性 27歳)
  • 好きなものに囲まれて仕事するのは楽しいと思います。(女性 34歳)
  • お客様の特別な時に参加させてもらえること

  • お誕生日やプロポーズ、結婚式やクリスマスなど特別な瞬間に演出をお手伝いできることはやりがいです。(女性 28歳)
  • ウェディング式場で勤務しているので、オリジナルのケーキをお客様と作り上げることができることにやりがいを感じます。(女性 28歳)
  • 技術が身につくこと

  • 綺麗でおいしいケーキが作れるようになることはやりがいです。(女性 42歳)
  • お菓子は見た目も重要なので、デザイン力やカラーコーディネート力が身につくこと。(女性 28歳)
  • パティシエの仕事を辞めたとしても技術は残るので、家族や友人へプレゼントすることもできます。(女性 32歳)
  • パティシエのつらいことは何?

    つらいことについてもパティシエ経験のある方に聞いてみました。

    労働時間が長いこと

  • 労働時間が長いのに給与が低いことがつらいです。また職場によってはお客様の顔が見えないこともあります。(女性 23歳)
  • クリスマスのため11月中旬から休みがなく、連勤なのがつらいです。(女性 32歳)
  • 火傷をしたり手荒れをしたりする

  • 焼きの部署にいたときは火傷が良くあり、仕上げの部署は冷蔵庫のような寒さでした。(女性 42歳)
  • 食品なのでハンドクリームをつけることができないので、冬場は手が荒れやすいです。(女性 32歳)
  • 体力的にきついことが多い

  • 一日中立ち仕事な上に20キロから30キロくらいの荷物を運ぶことも頻繁で体力的に厳しいです。(男性 33歳)
  • 大量のカスタードクリームを焚き上げるときは、腕の筋肉を必要とするので、最初は筋肉痛になる程です。(女性 27歳)
  • パティシエに将来性はあると思いますか?

    (グラフ⑥)

    「将来性がある」と答えた方が約半数の48.4%いました。

    AI化により、パティシエの仕事がなくなると答えた方もいれば、AI化したとしても繊細な味や飾りは人間しかできないと答える方もいました。

    将来性がある理由

  • クリスマスやお祝い事など、イベントが存在する限り、お菓子がなくなることはないから。(女性 28歳)
  • 人間にしか作れない味や飾りがあり、AIでは代われないから。(女性 35歳)
  • ケーキなどは特別な日のものなので、単価が高く収入が見込めるから。(女性 32歳)
  • 将来性がない理由

    AIが進化しパティシエのやる仕事がどんどんなくなって行くから。(女性 27歳)

    女性は出産後パティシエに戻ることが厳しく、男性だと給与が低く、将来性があると思えない。(女性 26歳)

    将来性が分からない理由

    その人のセンスや技術力、努力次第なので、何とも言えない。(女性 32歳)

    パティシエの仕事は好きですか?

    グラフ⑦

    パティシエの仕事が「好き」と答えた方が大半で、「嫌い」と答えた方はたったの2名だけでした。

    パティシエの仕事は給与も低く、大変なことが多いのは事実ですが、それでも「好き」と言う方がほとんどです。

    パティシエの仕事は好きを仕事にできていて、人に喜んでもらえる、やりがいのある職業と言えるでしょう。

    最後に

    パティシエには技術も忍耐も必要で、つらいことも多い仕事です。

    本当にお菓子作りが好きで、人を喜ばせることをしたいと強く思えるなら、そのつらさも乗り越えられる仕事ですが、中後半端な覚悟ではパティシエになる前の修行段階で脱落してしまうでしょう。

    パティシエになるためには「何があってもこのお店のこの味を作れるようになりたい」と思うくらいの強い気持ちが必要です。


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