「派遣という働き方を検討しているけど、どんなメリット、デメリットがあるの?」
初めて派遣という雇用形態で働くとき、とても気になりますよね。
そこでこの記事では、元派遣会社勤務の#就職しよう編集部のライターが派遣という働き方のメリットとデメリットをご紹介します。
また、元派遣会社勤務のキャリアコンサルタントにも監修いただき、お墨付きをいただきました。
他のサイトとは違った点を知ることができると思います!
派遣会社おすすめランキング【元派遣会社】が評判や口コミを紹介
派遣社員として働くときの8つのメリット
さっそくですが、ここから派遣社員として働くメリット8つを、1つずつ詳しく解説します。
1.異動や転勤がない・希望の勤務地を選べて働きやすい
派遣という働き方には、異動や転勤がありません。
家庭の事情などで転勤ができない、あるいはしたくないとき、働きやすい場所で働けるのは何物にも代えられない大きなメリットです。
2.仕事の内容や労働条件を事前に選べる
派遣では、事前にどのような仕事を行うのか、勤務地はどこかを、派遣会社の担当者が詳しく教えてくれます。
直接雇用では、勤務するまでどのような仕事を行えるのか、場合によって勤務地がどこになるかも具体的に分からないことがあります。
しかし派遣ならば、自分の行いたい仕事や勤務地が選べます。仕事内容が選べると、目的をもったスキルアップなどに利用できます。
3.時給制なのでサービス残業の心配がない
派遣は時給制で、残業した分も含めて収入を得ることができます。
直接雇用では、残業した時間を申告しづらい会社もあります。いわゆるサービス残業ですね。
派遣では、その心配はありません。勤務した時間だけの収入が得られます。
万が一、派遣先企業よりサービス残業を強要されたときは、派遣会社の担当者にすぐに相談してください。
こちらに紹介している派遣会社であれば、間違いなく迅速に問題を解決してくれます。
4.責任の重い仕事が少なく気楽に働ける
責任のある重い仕事を与えられることは原則ないので、仕事で悩んだり、仕事が進まなくて困ったりすることがなく、ストレスを感じることなく気軽に働けます。
ただ、スキルアップややりがいのある仕事をしたい人にとって、デメリットになるかもしれません。
5.仕事内容、仕事量が一定していて残業になることが少ない
派遣の仕事は内容や仕事量が比較的一定していて、残業になることがあまりありません。
また残業を強いられることも少ないので、終業後の時間を無駄なく効率的に利用できます。
終業後の自己啓発や自分のための時間を持ちやすく充実した生活が送れます。
6.嫌な仕事、職場であっても一定期間後に辞められる
直接雇用では、仕事や職場の人間関係が気に入らなくても簡単に配置転換などを聞き入れてもらえません。
しかし、派遣では一定期間を頑張ればその仕事・職場から離れられます。
7.短期間で就業し、様々な企業を知ることができる
正社員の産休のかわりに、一年ほどピンチヒッターで就業するということはよくあります。
このようなケースの就業を重ねれば、いろんな企業の雰囲気を知ることができますね。
8.万が一パワハラ、セクハラを受けた場合、派遣会社が全力で助けになってくれる
直接雇用のときに、パワハラ・セクハラがあると、社内でもみ消されたり、話を聞いてくれないケースもあります。
しかし、派遣会社は、全力で解決しようとしてくれます。
このような問題があって、派遣会社はなにもしてくれなかった、という悪評がたてば、派遣会社にとって死活問題になりかねないからです。
派遣社員として働く4つのデメリット
1.長い期間安定して働けない
派遣社員は、長期間働ける保証がまったくありません。
原則、派遣という働き方は3年が上限です。抵触日や派遣3年ルールとも呼ばれます。
3カ月毎の派遣契約を進めていくことが多いです。
契約がきれる1カ月前に派遣先の企業とスタッフにそれぞれ、派遣会社の営業マンは「次の派遣契約を進めてもいいかどうか」の確認をとります。
このとき、どれだけ高い評価を派遣先企業から得ていたとしても派遣先企業から例えば、「本社の業績が悪く、この契約をもって終了します」といわれれば終えることになります。
企業が人件費をおさえるときに、一番最初に対策をとられるのは、派遣という働き方のケースが多いです。
また、日雇い派遣と呼ばれる、30日以内の雇用契約(短い期間の働き方)だと、以下の人以外、原則働くことができません。
- 60歳以上
- 学生(雇用保険の適用を受けない)
- 年収500万円以上(副業のケース)
- 世帯収入が500万円以上で、主たる生計者ではない
難しい仕組みになっているので、詳しくは、紹介してくれる派遣会社の人に、必ず確認しましょう。
このため、派遣社員として長期で安定して働くことを希望する人にはあまり適さない働き方といえます。
派遣の3年ルールや日雇い派遣について、こちらの記事で詳しく解説しています。
【弁護士監修】派遣3年ルールとは?直接雇用の可能性や制度の抜け道を解説! 【社労士監修】日雇い派遣とは?定義や禁止される理由、働ける例外について解説2.ボーナス(賞与)・昇給がなく収入が低い
賞与がないので時給が多少高くても年収では、直接雇用よりも低くなります。
また、昇給もないので年齢が高くなるにつれて年収が同じ年代と比べると低くなります。
3.社会的信用度が低い
派遣社員は、安定した収入がないと判断されて、住宅ローンや賃貸物件を借りにくいなどの社会的な信用度が低い問題が生じます。
4.正社員と同じ仕事をさせられる
原則、正社員と派遣スタッフでは、仕事の内容は明確にわけられています。
しかしながら、派遣スタッフの就業期間が長くなればなるほど、その境界線は曖昧になりがちになります。
そんなときに正社員と同じ仕事で不満とは言いづらいものです。
正社員と近い仕事内容になってきたからといって、派遣先企業の直接雇用にしてもらえる保障はありません。
このあたりも考えて検討してください。
派遣メリット Q&A
1.正社員と派遣社員、選ぶならどちらがいい?
正社員と派遣社員にはどちらにもメリットがあります。
どちらを選ぶかは転職者さんが「将来どのような働き方をしたいか」次第です。
派遣社員として働く場合
改めて派遣のメリットをおさらいしてみましょう。
- 派遣のメリット
-
- 勤務地を選べる、移動・転勤がない
- 事前に仕事内容や労働条件を選べる
- サービス残業がない
- 責任の重い仕事が少ない
- 一定期間後に辞められる
- 短期間で様々な企業を知ることができる
以上の条件により、
- 将来就きたい仕事があり夜間の学校や資格取得を目指している方
- 趣味を優先させたい方
- 短期間で様々な企業に行きキャリアを作りたい方
- 将来個人事業主として活動したい方
将来何かを目指している方にとっては派遣と言う働き方は何かしらのメリットがあります。
正社員として働く場合
では正社員として働くメリットは何でしょうか?
- 正社員のメリット
-
- 長く安定して働きたい方
- 賞与・福利厚生を充実させたい方
- 自身の成長やキャリアアップをしたい方
- 社会的信用度が高い
正社員の最大のメリットは「長く安定して働ける」ということです。
正社員を目指したい方は、求人サイトや転職サイトを利用するより、転職エージェントや紹介予定派遣を利用してみてください。
担当者がいるので転職活動が楽になるはずです。
以下の記事では、紹介予定派遣や転職エージェント(人材紹介)について詳しく解説しています。
「紹介予定派遣」とは? メリット・デメリットを派遣のプロが教えます 転職エージェントはおすすめしない?|転職エージェントのデメリットや魅力を徹底解説2.派遣で働く男女別のメリットはなに?
派遣で働く男性のメリット
男性は何かと責任を問われる立場になりがちです。
なので、責任の重い仕事がないことがメリットになります。
また派遣社員は月給が高いため、資格の学校に通いながら将来なりたい職業を目指すということも可能になります。
派遣女性(主婦)のメリット
女性は結婚・出産・子育て・夫の転勤というライフスタイルの区切りに仕事の休職・退職を考えなければいけないタイミングがあります。
そこで派遣と言う働き方をすることで、勤務時間や勤務地を自由に選択でき、終業後の予定が立てやすいというメリットがあります。
また、求人情報に掲載されている主婦向けのアルバイトやパートより派遣のほうが時給が高いことです。
同じ業務内容でもパートが900円前後、派遣で1000円以上です(地域差や資格の有無、業務経験によります)。
フルタイムと扶養・パートの違い、派遣で働きたい方は以下を是非ご覧ください。
【派遣のプロが紹介】主婦・子育てママ派遣会社おすすめランキング|フルタイムと扶養・パートじゃ選ぶ派遣会社は違う!3.40代(シニア)以上の派遣のメリットはなに?
求人サイトや転職サイトだと、若年層キャリア育成のため35歳までと記載記しているところが多く見受けられます。
しかし、派遣社員は年齢制限がないため40代以上の方でも登録・応募ができることです。
2019年度に一般社団法人 日本人材派遣協会が行った「2019年度派遣社員WEBアンケート」では派遣社員の平均年齢は41.7歳です。
年齢層では45歳~49歳が最も多く働いていることがわかります。
40代・50代の派遣・転職を目指すならこちらのサイトもおすすめです→FROM40
【40代女性におすすめ派遣会社ランキング】早く仕事に就くポイントも伝授 【求人数比較】50代におすすめ派遣会社ランキング|元派遣会社が教える「50代が派遣で働くのは本当に大変なのか?」4.職業別の派遣のメリットはなに?
どの職種にも共通するのが
- 月給が高い
- 人間関係に縛られない
- 残業がない
- シフトに融通が利く
になります。
- 派遣 介護福祉士のメリット
-
- 月給、時給が高い
- 多くの施設に行けて経験を積める
- 派遣 看護師のメリット
-
- 決められた期間で働ける
- 面倒な人間関係がない
- 派遣 保育士のメリット
-
- 月給が高い
- 何かあれば違う園へ移動できる
- 派遣 コールセンターのメリット
-
- 未経験者でも研修システムが充実
- シフトの自由がききやすい
- 派遣 施工管理のメリット
-
- 残業がない
- 給料が高い
- 派遣 薬剤師のメリット
-
- 残業がない
- 給料が高い
- 派遣 エンジニアのメリット
-
- 時給が高い
- 残業がない
- 様々な企業で働ける
まとめ
この記事をまとめると、
- 派遣社員のメリット
-
- 異動や転勤がない・希望の勤務地を選べて働きやすい
- 仕事の内容や労働条件を事前に選べる
- 時給制なのでサービス残業の心配がない
- 責任の重い仕事が少なく気楽に働ける
- 仕事内容、仕事量が一定していて残業になることが少ない
- 嫌な仕事、職場であっても一定期間後に辞められる
- 短期間で就業し、様々な企業を知ることができる
- 万が一パワハラ、セクハラを受けた場合、派遣会社が全力で助けになってくれる
- 派遣社員のデメリット
-
- 長い期間安定して働けない
- ボーナス(賞与)・昇給がなく収入が低い
- 社会的信用度が低い
- 正社員と同じ仕事をさせられる
派遣社員は収入が少ないデメリットをメリットである好きな仕事をいかに選んで、時間管理のしやすい仕事でプライベートいかに充実させるかがキーになるでしょう。
今後この記事が、
あなたの就職活動に役に立てれば幸いです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
派遣のお仕事は雇用が不安定ではありますが、育児や介護を優先したい時や資格を目指している時には気軽に仕事ができるメリットがあります。
また、雇用元は派遣会社になりますので、直接の上司に相談しにくいことも派遣会社を通して対処してもらえるのも心強いです。
ご自身が仕事を探すうえで今何を大事にしたいのか、優先順位を明確にしながらキャリアプランを考え、それに合わせて雇用形態も選べるといいですね。
齋藤 小百合
自身の就職活動を通して人材業界に興味をもち人材派遣会社へ就職。人に寄り添ったカウンセリングをしたいとキャリアコンサルタントの資格を取得し、後に起業し退職。現在は自分らしく生きるためのキャリアカウンセリングを行っている。
ブログ「自分らしく生きるためのキャリアカウンセリング」
中塚 章浩
大手総合人材会社を経てリクルートに勤務。その後、現在の株式会社アドバンスフローを設立。現在、現役転職エージェントとしても活躍
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