経理の仕事は資格が必要?絶対必要な資格、あれば有利な資格は?

「経理の仕事は資格が必要?絶対必要な資格、あれば有利な資格は?」と思ってませんか?

そこで、経理を16年経験し、この仕事の酸いも甘いも知っている私が「経理の仕事は資格がないとできないのか?」についてぶっちゃけた話すると共に、初心者でも取れる資格から難易度の高い資格までをずらっとご紹介します!

今の仕事を辞めて経理の仕事をしてみたくても「経理って専門知識が必要では?」と考えるのは当然のことです。どう考えても難しそうな仕事ですから・・・。

確かに経理の仕事には専門知識が多少は必要。資格があったほうが有利なのは本当です。しかし、経理初心者に取れる資格じゃないと無理ですよね。まずはここから掘り下げていきます。

さらにこれだけに踏みとどまらず、経理の仕事を理解するためにも必要な資格や有利な資格の中身を1つ1つを確認していきましょう!到底無理な資格でも、経理の仕事をする中でいずれは取れるようになる資格があるかもしれません。

しかも、経理に必要な資格を頑張って取れば、今より収入がアップするかも!ここを狙うなら、経理の仕事をもっと理解した上で資格にチャレンジしてみるも手なんです。

この記事では

  • 経理業務に一般的に必要と言われる簿記の資格
  • 経理の仕事に有利な5つの資格
  • 資格を取得する前に確認すること
など、気になることを1つ1つくわしくご紹介します。

この記事を最後まで読んでいただければ「なるほど!この資格ならチャレンジできそう!」「なーんだ、それなら無理に資格を取らなくていいかも?」と目からウロコが落ちるかもしれません。経理の仕事をしたい方、必見です!

この記事の管理者
株式会社アドバンスフロー 代表取締役 中塚 章浩
派遣&転職会社で7年勤務

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 経理業務に一般的に必要と言われる簿記の資格


皆さん、記事を読む前に「経理の仕事全てが資格を持たないとできないわけではない」ということを理解しておいてください。

「え?そうなの?なーんだ。」で終わりじゃありません!続きがあります。資格なしで経理職に就いた人は世の中に数え切れないほどおり、大抵は仕事をしながら経理を覚えて大変な苦労をします。これが資格を持たなくてもできる理由です。

この苦労をしないために必要なのが経理職に直結する簿記の資格。初心者が経理業務に就くと一人前になるまでにある程度の時間を要しますが、簿記で事前に知識をつけておけば即戦力になるんです。伝票も帳簿も見たらすぐにわかりますからね。

「簿記有資格者のみを採用」と書かれている求人は即戦力を求めています。経理の仕事をどうスタートさせたいかによって、簿記を取るか取らないかを決めるのがベストですよ。それでは簿記の中身を見ていきましょう。

日商簿記検定とは


【画像引用】日本商工会議所 商工会議所の検定試験 業務の教科書 各級のレベル

求人票に記載されている「簿記検定取得者」の簿記とは、日本商工会議所が主催する簿記検定を意味していることが大半です。日商簿記検定はレベルに応じて初級~1級まであり、年に3回(6月、11月、2月)試験が行われます(1級は年2回)。

試験の内容は商業簿記や工業簿記がメインですが、2級は原価計算、1級は会計学の知識も必要となります。ここまで行くとすごいですが、初心者にはそこまでの知識は必要ないのでご安心を!

通常の経理職に就くのであれば3級を取得すればまず大丈夫。その後のステップアップで経理業務全般を取り仕切れるようにしたいなら、2級にチャレンジすればいいんです。

また、税理士を目指す場合は1級の取得が義務付けられています。でもそこまでは・・・ですよね。経理初心者であれば、まず3級を視野に入れて受験するかどうかを検討してみればOKです。

日商簿記検定と全商簿記検定の違い

簿記のことを調べ始めると「日商簿記と全商簿記って何が違う?」と気づくと思います。名前がそっくりで紛らわしいですよね。

一般的に求人票に書かれている簿記とは、「日商簿記」を指しています。これから経理の仕事に就職しようと考えている人は日商簿記を受ければ問題ないと考えてくださいね。

全商簿記について
全商簿記は公益財団法人全国商業高等学校協会が主催しており、受験者のほとんどが商業高校の生徒。今まで高校で習ってきた簿記の知識を資格として評価するためのものです。

そのため、全商簿記は日商簿記に比べ難易度も低く、受験費用も安く設定されています。もちろん、社会人でも受験はできますが、求人票の簿記は日商簿記を指していることがほとんど。受験しても意味がないかもしれませんので、この点に注意してくださいね。

簿記の内容は?

簿記とは「いくら使ったか?いくら儲けたか?残りのお金いくらあるのか?」を表に入れて管理すること。子供がつけるお小遣い表や主婦が管理する家計簿に似たことをすると考えればイメージがつかめると思います。

会社を運営する上で「今いくら残っているか?」を明確にするのはとても重要です。これを経理としてしっかり管理できてこそ会社の業績に良い良い影響を与えると言われています。そして、この業務を間違いなく遂行するために必要な資格が簿記なんです。

そしてもう1つ頭に入れておきたいのが、毎日の簿記によって管理してきた財産を年に1回取りまとめる貸借対照表と損益計算表の存在です。

貸借対照表は「どのくらい財産があるのか」を表にしたもの。損益計算表は「いくら使っていくら儲けが出たのか」を示す表。簿記の知識でこれらをしっかり管理できれば会社の財政状態が明らかになり、会社からも重宝される存在に!なれますよ。

経理の仕事に有利な5つの資格

経理の仕事はとにかく知識が重要なので、簿記以外にも有利とされる資格がたくさん!経理担当の社員が知識に富んでいれば、業務がスムーズに進んで会社側もありがたいんです。

だから「こんな資格を持つ人が来てくれたら助かる!」と思っている会社が実に多い!特に、金融や証券などの業界は経理職のスペシャリストを求めており、ある一定の資格を持っている人を優先して採用します。初心者の皆さんにはあまり関係ないかもしれませんが、知識として知っておきましょう。

経理初心者の皆さんが資格にチャレンジするなら、まず簿記が一番。しかし、その他の資格にも頑張れば取れるものがあるので、チャレンジしてみたい場合は難易度の低いものからチャレンジしていきましょう!

※難易度は5段階評価で表しています。ちなみに難易度1と2はありません・・・。

その①MOS(マイクロソフト オフィス スペシャリスト)難易度☆☆☆


【画像引用】MOS公式サイト MOSとは

経理ではエクセルやワードが必須。日々この2つを使って業務を進めるため、基本的な操作だけでなく少し複雑な操作も理解しておかないと「使えない人」になります。これ、本当!

これらの知識が身につくのがMOSです。MOSを取得しているとエクセルで作成した計算表などの管理を任せられるため、経理職として就職するのに有利になるんです。

MOSは初心者でも分かりやすい内容なのでご安心を!エクセルが初めての人にでもわかりやすいように基本操作からじっくりと進め、最終的には踏み込んだ操作まで理解させる内容なので、これを機にエクセルとワードを理解したい方におすすめ。

MOSにはエクセル、ワード、パワーポイント、アクセス、アウトルックの5科目があり、この中から必要なものだけを選んで受験できるので、まずは経理の仕事に欠かせないエクセルから取得しておくといいですよ。

その②文書情報管理士 難易度☆☆☆


【画像引用】日本文書情報マネジメント協会公式サイト 文書情報管理士検定受験について

経理の仕事は個人情報を取り扱うことが非常に多くてドキドキします。しかも、どの内容も社外秘などの重要なものばかりなので、慎重に文書を管理するスキルが必要です。

このスキルを育成するために登場したのが文書情報管理士の資格。2級、1級、上級があり、年に2回試験が開催されます。

企業が出す文書によるトラブルは絶えないのが実情。テレビやニュースでもよく騒がれますよね。この万が一のトラブルを回避できるかどうかはとても重要なポイント!

経理って「この文書、今すぐシュレッダー!」が当たり前の毎日。不要なものを破棄し、必要なものはきっちりファイル。この2つを見極めてきちんと行えば、会社としても公明正大な決算ができます。だから企業はこの資格が重要と捉えるんですね。

その③給与計算実務能力検定 難易度☆☆☆☆


【画像引用】実務能力開発支援協会

経理の仕事の中でも重要とされるのが給与計算。給与は単に働いた分だけを支払うものではなく、所得税や社会保険料などを差し引いて計算するので、知識を持った人が行うべき。知識がないのに給与計算するのは・・・ちょっと怖いですしね。

この資格には1級と2級があり、年に2回試験が開催されます。資格を主催するのは、内閣府が認可する実務能力開発支援協会。内閣府???って驚きませんか?それだけ重要視されている資格という証拠です。

経理職を採用する会社としても、この資格を持つ人に対して経理の基礎能力があると判断する大切な材料です。また、給与計算実務能力検定の知識は、社会保険労務士の資格取得にも繋がるので、将来のステップアップを考える人からも大人気なんです。

その④ファイナンシャルプランナー 難易度☆☆☆☆☆


【画像引用】日本FP協会 ファイナンシャル・プランナーについて

ファイナンシャルプランナーは、さまざまなシチュエーションにおいて役に立つお金の知識を学ぶ資格。日本でファイナンシャルプランナーの能力を有していると認められる国家資格は、ファイナンシャルプランニング技能士(1級~3級)です。

その他にも民間資格として日本FP協会が主催するCFPとAFPの資格があり、それぞれの検定によって受験資格や企業がどの資格を重視するかも異なってきます。しかし、初心者がチャレンジするのは厳しいので内容だけさらっと見ていきましょう。

ファイナンシャルプランナーを取得すると、経理や財務などの業務はもちろん、資産形成や相続、住宅や教育のローン、税金対策、などの幅広い知識が身に付きます。証券会社のCMで「あなたの資産を形成します」と言っていますよね、あれこそがファイナンシャルプランナーです。

また、この資格は経理だけでなく労務や保険部などでも重宝される資格です。その他にも、不動産会社や銀行でも資格保有者を優遇するところが多々あります。

その⑤FASS 難易度☆☆☆☆☆


【画像引用】経済産業省 経理・財務人材育成事業公式サイト FASS検定 1.FASS検定の出題範囲

Finance Accounting Skill Standardを略したのがFASS。この資格は経済産業省が経理や財務を担う人材育成のために実施しており、多くの大手企業が経理担当者への取得を促していることでも知られています。この資格には級がなく、年に2回試験が開催されます。

ぶっちゃけ・・・この資格は初心者にはちょっと・・・。どんな資格か内容だけ見ておきましょうか。

検定の内容は、月末の業績管理、決算業務、税金申告方法、財務管理、など。日々の経理業務に必要な知識が網羅されているので、取得すれば即戦力になります。実務を進める上で必要な能力が試される試験なので、内容は難しいですが取得しておくとかなり有利です。

資格を取得する前に確認すること

経理に必要または有利な資格が分かってきたところで、これらの資格を取ろうと思う前にどんなことに注意したらよいかを見ていきましょう。ここ、ポイントです!

求人票に書かれている資格と同じか確認する

働きたい会社の求人票に「○○検定取得者」と書かれている場合は、その資格の正式名称をしっかり確認し、同じ資格を受験してくださいね!

前述した通り、簿記でも日商と全商が主催するものがあったり、FP検定でも国家資格と民間資格が存在します。資格の内容をよく調べずに受験すると「あれ?間違えた??」という結果に。企業が求める資格とは別のものを取得するというミスが起こる可能性が!要注意です。

求人票に書かれている資格名がはっきりしない場合は、会社の採用担当に電話して確認しておくと安心ですよ。

資格の取得にかかる期間を確認する

資格は取得までにある程度の期間を要するため、どのくらいで取得できる資格なのかを調べた上で勉強を始めていかないと就職したい時期に間に合わないかも・・・これって意味ありませんよね。

例えば、10月に仕事を辞めて4月から新しい仕事をしたいと考えた場合、資格取得までの期間は半年。しかし、1年近くかけて勉強しないと合格できない資格を選べば、予定していた4月からは働けなくなってしまうのです!

資格を取得してから就職に臨む場合は、どのくらいの時間を資格取得にかけられるかをよく考えてから勉強を始めるようにしてくださいね。

難易度の高すぎる資格で自分の首を絞めない

「せっかく就職するなら、すごい資格を取って優秀だと思われたい!ついでにお給料もアップしてほしい!」この気持ち、よく分かります!しかし、あまりに欲張って難易度の高い資格にチャレンジするのはどうでしょうか・・・?

いつまでたっても合格できない、資格の勉強のためにお金がますますかかる、これでは給与アップを望むどころではなくなります。

もちろん、難しい資格はそれなりに企業への貢献度も高いのですが、経理初心者としては難易度の高い資格を取る前にもっと身に着けなければならない知識があるはず!

そう考えれば、まずは最低限の資格から始め、実務で経験を積んでから難易度の高い資格に挑戦した方が効率が良くなるのです。

資格は本当に必要?自分でも取れる?をよく考えてチャレンジを!


資格にチャレンジすることは自分自身をステップアップさせるとても良い方法。チャレンジできるならぜひ頑張ってみましょう!

しかし、絶対に資格が必要ではないと判断する人もいるはず。この場合はまずは現場で実践を積みながら仕事を覚えるのが一番!もちろんそこには苦労がありますが、その苦労は無駄ではなく皆さんを成長させてくれます。私がその経験者です。

資格のためにあんなに時間を費やしたのに、なかなか合格できずに就職の時期が遅れてしまった・・・これでは結果として就職が不利になるかもしれませんよね。

経理初心者にとって資格があればもちろんプラスになります。しかし、求人票に「資格取得必須」と書かれていない限りは絶対に必要とは言えないのです。ここをよく考え、自分は何のために資格を取るのを見極めてみてください。

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