【現役公認会計士がアドバイスする】公認会計士になるには?試験の難易度、年収、やりがい、志望動機、将来性など

アドバイザー 中島康貴公認会計士税理士事務所
中島康貴さん

2010年に公認会計士試験に合格し2015年に中島康貴公認会計士税理士事務所を開業する。現在長野県上田市を拠点として活躍中。

公認会計士とは?


さまざまな企業の経営の中枢に携わりたいと思っていたり、一生ものの資格を取得して働きたい方で公認会計士を目指す方は多いですよね。

しかし、実際に公認会計士を目指そうとしても

  • どのような資格が必要なのだろう?
  • その資格を取得する難易度は?
  • 公認会計士の給与はどのくらいだろう?
  • と、さまざまな疑問がありますよね?

    ここではそういう方のために、会計士になるための資格について資格取得の難易度年収などを紹介しています。

    また現役の公認会計士である中島康貴公認会計士税理士事務所の中島康貴さんにインタビューした内容もあわせて紹介しています。

    転職して公認会計士になった中島康貴さんにインタビューしました

    公認会計士に少しでも興味をもった方のお役に立てればと思います。

    公認会計士になるには?

    公認会計士になるには、4つの条件をクリアする必要があります。

    ①公認会計士の国家試験に合格すること
    この国家試験には受験資格はなく、年齢・性別・学歴・国籍を問わず、だれでも受験できます。

    試験は2種類あり、短答式試験に合格者すると論文式試験を受験できます。

    ②業務補助の実務経験を2年間積むこと。

    ③実務補習所に3年間通い、必要な単位を取得すること。

    ④①〜③までの条件を満たし最終試験である修了考査に合格すること。

    修了考査に合格すると、公認会計士の資格が付与され、はれて公認会計士として働くことができます。
    (※2019年5月時点)

    参考

    試験合格から公認会計士登録までの流れ資格の学校TAC

    公認会計士になるための学校・学費は?

    学費

    公認会計士になるためには、独学で勉強するほか、学校で学ぶ方法があります。

    例えば大学の経済学部や商学部などで、会計士に必要な知識を学ぶことも可能です。

    学費は大学によって異なりますが、4年制の私立大学で約450万円、公立で約250万円ほどかかります。

    ほかに、会計や資格取得の専門学校もあります。

    学費は運営企業やコース、地域などによって異なり、入学金や授業料、テキスト代を合わせると平均して60~70万円ほどになります。

    参考

    公認会計士資格取得にかかる費用資格の学校TAC

    公認会計士になるための資格や試験の難易度は?

    試験を受ける男性

    公認会計士試験は、医師・弁護士とともに三大資格ともいわれています。

    公認会計士試験のうち、短答式試験の合格率は11.1%で、論文式試験の合格率は35.4%%です。

    公認会計士 中島さんの場合
    現役公認会計士の中島さんは1日10時間以上勉強して、勉強期間約1年半で公認会計士の試験を合格したそうです。

    公認会計士の給料・年収は?


    年収

    厚生労働省の調査によると2015(平成27年度)の公認会計士(税理士含む)の年収は6,727,200円でした。

    独立している公認会計士であれば年収1000万円以上という人も珍しくありません。

    民間企業に勤務する公認会計士の場合は、企業規模によって年収が大きく左右されますが基本的には高給といえるでしょう。

    参考

    税理士の年収厚生労働省

    公認会計士の仕事内容とは?

    公認会計士の男性

    公認会計士の主な仕事は、「監査」「税務」「コンサルティング」です。

    「監査」業務では企業の財務書類や財務状況をチェックし、適正に会計管理が行われているかチェックします。

    「税務」業務は、税に関する業務全般を指します。公認会計士は税理士の仕事もすることができるため、税務業務に携わることも可能なのです。

    「コンサルティング」業務は、専門的な知識や経験を生かし、会計のプロとしてクライアントに提案やアドバイスを行うものです。

    公認会計士の主な就職先は?

    公認会計士の主な就職先として、監査法人や一般企業、個人の会計事務所などが挙げられます。

    監査法人は、企業から監査業務やコンサルティングなどを請け負い、雇用された公認会計士がその仕事を行います。

    監査法人の規模はさまざまです。

    一般企業では、経営戦略に関する部署や、会計に直結する経理・財務担当部署に配属されることが多いです。

    個人の会計事務所に就職した場合は、顧客企業を訪問して会計をサポートすることもあります。

    公認会計士の一日は?

    時間

    公認会計士の1日のスケジュールは、就職先や業務内容などによって異なります。

    今回は、監査法人で働く公認会計士の1日を紹介します。

    8時30分 顧客企業に直行
    メールのチェック
    9時00分 顧客企業の経理担当者とミーティング
    顧客企業の経理担当者と、監査法人の担当チームとで、今日の業務、準備するものなどを確認をする
    10時00分 決算書のチェック
    顧客企業の経理担当者が作成した決算書と、他書類と突き合わせ、内容をチェック
    12時00分 昼食
    監査法人の担当チームと外に出て昼食
    13時00分 決算書のチェック
    午前中に引き続き、決算書の内容をチェック
    15時00分 顧客企業の経理担当者とミーティング
    決算書の不明点などを細かくヒアリング。必要に応じて、他書類の提示を依頼。
    17時30分 勤務先の監査法人に連絡
    勤務先である監査法人に電話連絡を入れ、今日の進捗や、明日の予定を報告。
    18時00分 帰宅
    監査法人に業務日報を提出し、顧客企業から直帰

    公認会計士のやりがいとは?

    公認会計士のやりがいは、会計の専門家として、自分の知識や経験をフル活用しながら仕事できる点です。

    企業の財務状況は、その企業の事業活動や信頼に関わる非常に重要な部分です。

    公認会計士としてさまざまな企業の財務状況をチェックすることによって、経営実態を知り、業界の経済状態を幅広く把握できるのは、会計のプロとして非常に有意義であるといえるでしょう。

    また、企業の監査業務には大きな責任を伴うため、重要な仕事をしていると強く感じられます。

    多数の企業から任されるようになれば、その重みは一層強くなるでしょう。この点も、やりがいにつながります。

    公認会計士 中島さんの場合
    現役公認会計士の中島さんは経営者に経営の相談を受けるのはもちろんのこと、家族や従業員の処遇などについても相談を受けることがあり、そのようなことをやりがいと感じているとのことでした。

    公認会計士のつらいことは?

    公認会計士は国家資格の必要な専門職です。

    誰でもできる仕事ではないことから、人手が不足してもなかなか簡単には増員できないという側面もあります。

    人手が足りなければ1人が担当する業務量が多くなり、激務になってしまうので、つらいと感じることがあるでしょう。

    また、多くの企業で決算期が重なっているため、監査業務が集中する繁忙期には心身ともに負担が大きくなるでしょう。

    そのほか、形式に沿った監査の繰り返しをつまらなく感じる、さまざまな取引先とほどよい関係を保ちながら接することに疲れる、といった点も、つらいことに挙げられる要素です。

    公認会計士に向いている人、向いていない人は?

    書類を見る男性

    公認会計士には、さまざまな能力が必要ですが、細かい数字や書類に強く、論理的な思考ができる人は公認会計士の適性があります。

    例えば、多くのデータや情報、根拠から多角的に物事をとらえて的確に分析できる人は、公認会計士に向いているでしょう。

    さまざまな企業と接するため、コミュニケーション能力が高いことも役立ちます。業務量が多いため、体力に自信があることも適性の一つといえます。

    一方、数字を細かくチェックしたり、膨大な書類に目を通したりといったように、地道な作業をこつこつ行うことが苦手な人は、公認会計士には向いていません。

    加えて、公認会計士は必ず相手がいる仕事なので、自分1人で完結できるような仕事をしたいと考える人にも向いていないでしょう。

    公認会計士になった人の志望動機は何だった?

    プロフェッショナル

    公認会計士になった人の志望動機で多いのが、「専門分野におけるプロフェッショナルとして働きたい」というものです。

    会計に関する豊富な知識をもち、さまざまな企業の会計状況をチェックしたり、経営のコンサルティングを行う公認会計士の仕事は、経済界のなかでも非常に重要な役割を担うものです。

    その点に仕事のおもしろさややりがいを見出す人は少なくありません。

    ほかの職種と比較して高収入を得られることも、志望される理由の一つです。

    公認会計士 中島さんの場合
    現役公認会計士の中島さんは公認会計士は規制産業なため、競争率が低く商売するには最適だと判断して公認会計士を目指したそうです。

    公認会計士の雇用形態は?

    シフト表

    公認会計士はさまざまな形態で働くことができます。

    例えば、監査法人や一般企業などに正社員として雇用されて働く形態では安定して働くことができ、正社員に用意された福利厚生などを受けることができます。

    フルタイムでの勤務を希望しない場合は、アルバイトや非常勤スタッフとして雇用されるパターンや、派遣スタッフ・契約社員など契約に基づき一定期間雇用されるパターンもあります。

    公認会計士の勤務時間や休日は?

    監査法人や一般企業などに雇用された公認会計士の場合、勤務時間や休日は勤務先企業のルールや雇用契約で決められます。

    9時から18時を就業時間とするケースが多いですが、顧客企業を訪問して監査業務を行う場合は、顧客企業の営業時間を考慮します。

    休日は土・日・祝日が多く、勤務日と休日が定期的ではっきりしている傾向があります。

    ただし、決算期など業務量が膨大になる時期は、残業や休日出勤をしなければならないこともあるでしょう。

    公認会計士の求人・転職状況は?

    転職状況

    公認会計士は、近年は売り手市場であるといわれています。

    監査法人の求人に加え、一般企業などの求人も増えており、比較的就職しやすい状況であるといえるでしょう。

    公認会計士の将来性は?

    将来性

    公認会計士といえども、仕事内容によっては、将来AI(人工知能)が担当するようになるものもあるでしょう。

    それでも、顧客の細かいニーズに対応したり、会計のプロとして取引先の相談に乗り適切な提案をするような仕事は、今後も残っていくのではないかと考えられています。
    取引先の満足度を常に考えながら仕事することによって、将来的にも有望な会計士となれるでしょう。

    公認会計士 中島さんのアドバイス
    現役公認会計士の中島さんは、競争率の低い会計業界は業務の効率化に励んでいるところが少ないので、将来そこを変えていきたいとおっしゃっています。

    公認会計士の仕事で身につくスキルは?

    分析する男性

    公認会計士の仕事で身につくスキルは、経営状態を分析する力です。

    お金の流れを細かく知ることにより、どこがうまくいっているのか、どこに問題があるのか、ということを分析する力が身につきます。

    さらに顧客企業に適切な会計ソフトの導入を勧めたり、今後の経営戦略の助言をする機会も多いので、提案力も身につきます。

    公認会計士のキャリアアップの選択肢は?

    キャリアアップ

    公認会計士のキャリアアップの選択肢として考えられるのは、勤務先企業で仕事の幅を広げていくパターンや、独立を目指すパターンなどがあります。

    勤務先企業でのキャリアアップは、企業内で良い評価を積み重ね、高い役職などに登用されることが考えられるでしょう。

    自分をより高く評価してくれる企業を求めて、転職することも、キャリアアップの一つといえます。

    そして、経験を積んだ後、独立して自分で事務所や法人を立ち上げるパターンもあります。

    公認会計士のメリット・デメリットは?

    公認会計士のメリットは、高収入であること、専門職で就職先を見つけやすいことなどが挙げられます。

    独立を考えやすい点は、起業を目指している方にとって魅力的なポイントでしょう。

    デメリットは、公認会計士の資格を取得するために難関試験を突破しなければならないことです。

    勉強のために多くの時間を費すのはもちろん、実務経験を積み、単位を取得する必要もあるので、5年以上の年月がかかります。

    公認会計士についてのまとめ

    公認会計士と聞くと会計にまつわる計算業務ばかりしているイメージですが、実際は経営者と伴走しており、経営の全ての問題を経営者とともに改善していく、非常に責任感とやりがいのある仕事です。

    公認会計士になることによって、さまざまな経営者と出会え他業種の経営を見れることから、公認会計士は会計のプロという以外にも多くの知識を身につけることができます。

    相当量の勉強をすることが大前提にはなりますが、経営に興味がある方であればとても魅力的な職種だと言えます。

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