株式会社アドバンスフロー 代表取締役
中塚 章浩
著書「面接の疑問 Q&A」・Twitter
パーソルテンプスタッフ株式会社に約6年在籍し、現在は人材紹介会社「株式会社アドバンスフロー」の代表取締役。
のべ約2,000名もの転職支援を行い、求職者が希望する仕事を得られるよう尽力。人材業界16年の経験から「転職はしっかりとした情報が得られれば得られるほど、理想の職場を見つけられる」と確信し、多くの人が情報を得られるよう、記事の監修も行う。
「第二新卒の転職にいいスケジュールはいつなの?」
と思っていませんか。
この記事では、第二新卒の転職スケジュールついて解説します。
第二新卒で転職を考えている方にとって、この記事が少しでもお役に立てば幸いです。
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目次
第二新卒には最適な転職時期があるって本当?
第二新卒に最適な転職時期はあります。
転職市場では、企業と転職希望者それぞれが活発になる時期が存在し、最適な転職時期を逃してしまうと、希望している企業の募集が受付終了となってしまっていたり、募集人数が少なく採用ハードルが上がり狭き門となってしまうこともあります。
第二新卒では「初めての転職活動」となる人がほとんどで、転職経験者と比較すると転職活動において不慣れな部分も多く回り道してしまうこともあるので、時期を味方につけるといいでしょう。
採用が活発な時期に転職活動することで、内定獲得までの道のりをより効率的に進められます。
第二新卒の転職にベストなスケジュールは?
第二新卒が転職活動するのにベストなタイミングは、1年のうちに以下の2回あります。
- ・1月から3月の間
- この1~3月は、決算期の関係から人員や採用コストを調整する期間になります。4月入社での採用を検討しており、1~3月中に新卒と一緒に研修を受けてもらうことを想定している企業も多いです。
- ・7月から9月の間
- この7~9月は新卒採用の内定者数がほぼ確定した後で、10月入社を見込んで募集をしています。
大事なのは上記の1月や7月になったら転職活動を始めるのではなく、この時期に応募や面接が受けられるよう準備しておくことです。
つまり、最適な転職時期に動き始められるように、これらの時期より3ヵ月以上前に、自己分析の深堀りや企業研究、転職にまるわる情報収取などといった転職活動の事前準備を進めておくことが重要です。
第二新卒が転職しやすいタイミングを逃すとどうなる?
タイミングを逃すと、内定獲得の確率が下がる可能性はあります。
また、募集人数が定員に達したため応募を受け付けていないこともあるでしょう。
しかし、タイミングを逃したからと言って絶対に内定がでないということもありません。
企業側はいつまでに何人採用したいといったスケジュールや、採用費用にいくらまでかけられるかコスト面など考慮して、採用計画を立てています。しかし全ての企業が上記のスケジュールで採用しているわけではありませんし、当然企業側も採用スケジュール通りに進まないこともあります。
また企業が求める人材にぴったりと当てはまれば、採用人数が超過していても特別に採用されるということもあります。
転職に「絶対」はありませんので、タイミングを逃しても過度に心配する必要はないでしょう。
第二新卒で転職したいときは何から準備するの?
まずは転職のスケジュールを立てましょう。
転職は就活と異なる点がいくつもあり、同じ感覚でスケジュールを考えていると余裕がなくなり余計に転職活動がうまく進まなくなってしまいます。
転職と就活の違いとしては、就活の時は4~5回面接した企業でも、中途採用となると面接は基本的に一次面接と最終面接の2回のみの企業が多いものです。また面接とは別に条件面を交渉するオファー面談を実施していることもあります。
就活の時には作成していない「職務経歴書」の作成も必要です。書類選考を通過させるための大事な書類になりますので、工夫しながら作成していかなければなりません。
初めて経験することばかりで準備にも想像以上に時間を要するかもしれませんので、予定がずれても調整できるような、余裕を持ったスケジュールにするといいでしょう。
また、今勤めてる企業の退職に関する規定を再確認しておきましょう。
退職の申し出は「退職希望日より〇ヵ月前」というルールがあり、その期間は企業ごとによって異なります。希望していた企業から内定が出て承諾したものの現職が退職できない場合、辞退してしまうとことになりかねないため注意が必要です。
第二新卒で転職活動するときの進め方・流れは?
一般的には下記の進め方・流れになります。
第二新卒という限られた期間のなかで転職活動する場合には焦りも生まれるでしょう。
そのため大事なのは、転職軸をしっかりもつことです。
転職活動中にブレてしまうと、転職したいと思った理由や転職先で叶えないことがあやふやになり、誤った判断をしてしまう可能性もありますので、特に1と2にはしっかりと時間を費やして準備する必要があります。
新卒と同時入社で働くメリット・デメリットは?
第二新卒が新卒と同時入社になった場合のメリット・デメリットについてそれぞれ解説します。
1.メリット
メリットとしては、新卒同様の手厚い研修を受けられるの・同期のような存在ができるという点が挙げられます。
第二新卒といえど中途採用に該当するので、基本的には教えてもらうよりも自分で調べるスタンスでいましょう。しかし、新卒と同時入社の場合には同じ時期に研修を受けることが多いので、社会人としての基礎を一から学べる可能性が高いでしょう。
また、助け合ったり時にはライバルとなる同期のような存在もできるのも、これから先働いていくうえで大きな心の支えとなるでしょう。
2.デメリット
デメリットとしては、スタートラインが新卒と同じになることです。
つまり、新卒よりも社会人経験が長いにもかかわらず同じ研修を受けたりすると、デビューが遅れるので、当然昇進や昇給も遅くなる可能性があります。出世願望の強い人にとっては、物足りなさを感じてしまうかもしれません。
第二新卒の転職活動は転職期間が長引くもの?
自分に適した転職活動のゴールを明確に設定していれば長引くことは少ないでしょう。
一方で、こだわりが強すぎたり、自分の転職市場価値を正しく理解していない場合には明確なゴール設定が難しくなり、転職活動が長引く傾向にあります。
「とにかく今の会社が嫌で辞めてしまった」という人は、転職活動を始める前の準備期間が短く自己分析が物足りないことから、次の転職先に求めるものが曖昧となっているケースが多いものです。
転職活動中は体力的にも精神的にも疲労を感じやすいため、長引くと判断能力も鈍り「もうここでいいや」という投げやりな気持ちも生まれてしまいます。
転職活動が長引くことは決して悪いことではありませんが、だらだらと続けてしまうのはマイナスの影響が大きいので、想像以上に長引きそうな時にはゴール設定やスケジュールの見直しをしてみましょう。
第二新卒で転職スケジュールが思うように進まないときはどうしたらいい?
転職エージェントを上手く利用しましょう。
転職エージェントは転職のプロです。自分では得られない転職に関する情報を得られたり、効率よく転職活動を進めるためのアドバイスを受けることもできます。
特に最近では、第二新卒を専門に支援している転職エージェントも多く存在していますので、自分に合った転職エージェントを探し出して登録するといいでしょう。
もうすでに利用しているけれど転職スケジュールが上手くいかないという人は、他の転職エージェントに登録してみることをおすすめします。
転職エージェントもキャリアアドバイザーによってサービスの質が大きく異なりますので、今と違う転職エージェントを利用することで今までとは違う視点で転職活動ができるようになるでしょう。
まとめ
この記事をまとめると、
第二新卒に適した転職タイミングは、1~3月ならびに7~9月になります。
近年、新卒採用が売り手市場となり企業側の新卒採用が難航しているため、第二新卒採用に注力している企業が増加傾向にあります。
中途採用=即戦力採用が基本のなか、第二新卒ではポテンシャル採用(能力よりも人柄重視)している企業が大半なので、経験やスキルがなくても採用されるチャンスがあるのは第二新卒の今だけなのです。
第二新卒として転職活動できるのも限られた期間でしかありませんので、転職しやすいタイミングを待って転職活動を始めるよりも、その前から転職活動に向けた準備や情報収集をしながら採用されやすい時期を味方につけて転職活動するといいでしょう。
各種転職サービスを上手に活用し、自分に必要な情報を取り入れながら進めることが、転職成功への近道となります。
この記事があなたの転職活動に役立てば幸いです。
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