「ネイリストの仕事ってなんだろう?」
「ネイリストはどれくらい年収もらってるの?」
と思っていませんか。
そこでこの記事では、ネイリストの仕事内容や資格、年収などをご紹介します。
また、現役ファイナンシャルプランナーにも監修いただきました。
ネイリストについて知りたい方やネイリストを目指したい方に、少しでも役立つ記事となれば幸いです。
目次
ネイリストの仕事内容は?
ネイリストの仕事は、爪をきれいに整える「ネイルケア」や、爪にマニキュアなどの装飾をする「ネイルアート」を施すことです。
ネイルケアは、爪の形を整える、表面をなめらかにする、甘皮の処理を行うなどして、爪そのものを綺麗にします。
ネイルアートは、つけ爪をつける、マニキュアを塗る、ストーンなどで装飾する、ジェルやスカルプチュアを使うなどして爪に装飾を施し美しく見せます。
ネイリストの主な就職先は?
ネイリストが活躍できる場として多いのは、ネイルサロンです。
そのほか、ネイルサロンが併設されている美容室やエステサロン、ブライダル専門のネイリストがいるブライダルサロンなどでの仕事もあります。
また、ゆくゆくは独立して自身のお店を持つことも可能です。
ネイリストの1日は?
ここでは、ネイルサロンで働くネイリストの1日をご紹介します。
10時30分 出勤 |
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予約状況の確認や店舗の清掃などをして、開店の準備を行います。 |
11時00分 開店 |
基本的には予約優先で施術します。 1人あたりの平均的な施術時間は、ネイルケアや簡単なカラーリングなら1時間程度、ジェルや凝ったアートを施す場合には2時間程度です。 1日に担当する人数は、平均して4~5人程度です。 |
13時30分 昼休憩 |
昼休憩をとる時間帯は、予約状況に応じて毎日変動します。 |
15時00分 サンプル作り |
施術のない時間帯は、自主トレーニングを兼ねたサンプル作りなどにあてます。 |
19時30 分退勤 |
用具の手入れや片付けをして、クローズまで残るスタッフに引き継ぎをしたら、退勤です。店に残って自主トレーニングを行うこともあります。 |
ネイリストになるには?
ネイリストになるために必要とされる国家資格はありません。
しかし民間の資格は存在し、ネイリストとして就職する際には、そうした資格の取得者が優遇されることも多くあります。
サロンに就職するにしても、ネイリストとして個人サロンの開業を目指すにしても、資格を取得しているほうが望ましいといえます。
ネイリストの民間資格はいくつかありますが、なかでも以下の2つを取得することが望ましいとされています。
①JNECネイリスト技能検定試験
ネイリストの検定試験の運営・資格認証を専門に行う機関として新たに設立された「公益財団法人日本ネイリスト検定試験センター(JNEC)」が行う検定です。
正しい技術と知識の向上を目的とした、実践に役立つ検定試験です。試験は実技試験と筆記試験があります。
資格には1級、2級、3級の段階があり、1級が最高ランクです。
3級は義務教育を修了している方であれば、国籍を問わず受験できます。受験資格や受験料は下記サイトで確認してください。
参考 JNECネイリスト技能検定試験JNECネイリスト検定試験センター②JNAジェルネイル技能検定試験
ネイルの正しい知識と安全な技術の確立を目指すため、1985年に設立された「日本ネイリスト協会」が行う検定です。
安心して施術を受けられる健全なジェルネイルの普及を目的としており、プロとしてサロンワークでジェルネイルを施術するために必要な基礎知識から、総合知識と技術の修得まで問われる試験です。
試験では実技試験と筆記試験を実施。資格には初級、中級、上級の3段階があります。
初級は義務教育を修了している方であれば、国籍を問わず受験できます。受験資格や受験料は下記サイトで確認してください。
参考 JNAジェルネイル技能検定試験JNA日本ネイリスト協会このほかにも、日本ネイリスト協会が行うJNAフットケア理論検定試験やネイリスト技能検定試験、JNA国際ネイリスト技能検定試験などがあります。
独立してサロンを経営したい方には、JNA認定ネイルサロン衛生管理士や、JNA認定ネイルサロン技術管理者などの資格を取得する方もいます。
ネイリストになるための学校・学費は?
ネイリストになるためには必ずしも学校に通う必要はなく、未経験からアルバイトとしてネイルサロンで働き、実際に業務にあたりながらその技術を学ぶ人もいます。
資格取得を目指す場合、スクールに通う方が多いです。専門学校だとおよそ2年間で200万円前後かかります。
通信講座を利用して学ぶ方法では、生涯学習のユーキャンの場合、ネイリスト検定2・3級およびJNAジェルネイル検定初級に対応したコースで119,800円です。
参考 ネイリスト講座ユーキャン公式ホームページ 参考 ネイリスト専門学校スタディサプリホームページネイリストになるための試験の難易度は?
JNECネイリスト技能検定試験の2019年春季合格率は3級が92.2%、1級が44.0%のようで、頑張れば取得できる資格といえます。
参考 JNECネイリスト技能検定試験合格率JNECネイリスト技能検定試験JNAジェルネイル技能検定試験の合格率は非公表ですが、初級が70%程度、中級は60%程度、上級は45%程度といわれているようです。
ネイリストの給料・年収は?
indeedで調査した結果(2019年6月)ネイリストの平均給与は21.6万円でした。
ネイリストはネイルサロンで正社員、またはアルバイト・パートとして働くのが一般的ですが、個人サロンを開業する場合もあり、給料や年収はまちまちです。
就職先によっては施術を担当した数に応じてインセンティブが支給されるところもあるなど、実力次第で年収は変わってくるでしょう。
また、独立して成功すれば、それなりに高収入を期待できます。
ネイリストのやりがいとは?
ネイリストとしてやりがいを感じる瞬間は、顧客の理想を叶え、喜んでいただけるときが多いでしょう。
きれいになりたいと思っている女性の手助けができることは、やりがいにつながります。
担当した顧客がリピーターになってくれるなど、ダイレクトに評価してもらえるのもいい点です。
給与体系が一部歩合制となる場合も多く、リピーターがつけば安定した収入につながりやすく、そこでもやりがいを感じられるでしょう。
ネイリストのつらいことは?
ネイリストは1日中細かい作業を続ける仕事で、集中を切らすと線がうまく描けなかったり、ストーンを載せる場所がずれてしまったりと失敗することもあります。
また、休日や出勤時間などシフトが不定期なことも多く、それをつらいと感じることもあるでしょう。
ネイリストに向いている人、向いていない人は?
ネイリストに向いている人は、手先が器用で美意識の高い人です。細かい作業をミスなく何時間も続けることができる人、ネイリストは常に新しい技術やデザインを知っておくべきなので美意識の高い人が向いています。
また、ネイルの施術中、顧客は美容室のように雑誌を見ていることもできないので、ネイリストが話しかけて会話をしながら施術することが多いです。
話をしながら細かい作業に集中する必要があるので、コミュニケーション能力と器用さの両面を持ち合わせていることが求められます。
細かい作業が苦手な人、顧客とコミュニケーションを取ることが苦手な人は、ネイリストには向いていないといえるでしょう。
ネイリストになった人の志望動機は?
ネイリストになった人の志望動機として「ネイルアートやおしゃれが好き」なのはもちろんのこと、美意識が高く、手に職をつけたいと思っている人がほとんどです。
ゆくゆくは独立して自分のお店を持ちたいと考えている方もいるでしょう。
ネイリストの雇用形態は何がある?
ネイリストの雇用形態は正社員だけでなく、契約社員、派遣社員、アルバイト・パートなどがあります。
多様な働き方ができる職業なので、子育て中の方でも働きやすく、副業でネイリストをすることも可能です。
また、ある程度経験を積んでから独立して自分のサロンを経営することもできます。
フリーランスとして働く人もおり、さまざまな就業形態があるのが特徴でしょう。
ネイリストの勤務時間や休日は?
ネイリストの勤務時間は、雇用・就業形態によって異なります。
ネイルサロンに就職して働く場合は、店舗の営業時間や休日の影響を受けます。
完全予約制のネイルサロンなら予約客の施術が完了すればその日の営業は終了しますし、繁華街のネイルサロンなら夜遅くまで営業していることもあります。
営業時間が長い店舗では、早番や遅番といったシフト制を導入しています。
その場合は、1日の勤務時間は8時間程度になるのが一般的でしょう。
休みに関しては、定休日を設けているネイルサロンもあれば、年中無休の場合もあります。
年中無休のところでは交代制で休日を取ります。
ネイリストの求人・転職状況は?
ネイルアートへの関心が高まり、需要があるためネイルサロンの数は増えています。
したがって、ネイリストの求人は比較的多いといえます。
そのなかでは、資格や経験をもっているネイリストを優遇して募集しているケースも多いため、資格を取得しているほうが転職に有利です。
もちろん、未経験者も対象として求人を出している店舗もあります。
ネイリストの将来性は?
ネイルアートの人気は根強いので、ネイル業界は将来性がある業界といえるでしょう。
ただ、最新技術を生かしたネイルプリンターなど、数分で思いどおりのアートをプリントできるような機械も出てきています。
ネイルプリンターでは実現できないような技術を身につけることや、丁寧なカウンセリングができるようになることなどで、将来性あるネイリストとなることができるでしょう。
ネイリストの身につくスキルは?
ネイリストとして働くことで当然ネイルの技術が身につきます。
深爪、爪が薄い、巻き爪などのネイルに対する悩みにも、状況に応じて対応することができるようになります。
また、顧客とコミュニケーションを取りながら施術するので、コミュニケーション能力も身につきます。
ネイリストのキャリアアップの選択肢は?
サロンで勤務した場合、顧客数や売り上げなどが評価されれば、店長になることができます。
店長になればネイルの施術のことだけでなく、売り上げや人員を管理する仕事も経験できます。
店長として経営を勉強することができれば、独立して自分のお店を持つことも可能です。
ネイリストのメリット・デメリットはどんなものがある?
ネイリストのメリットは、最新の美容に触れられる点です。
美意識の高い顧客が多いので、ネイル以外にも美容に関する事柄に敏感になりやすく、美容に関する知識と技術を身につけたい人にとっては大きなメリットといえます。
年齢に関係なくできる仕事で、結婚して子どもがいる方もアルバイトやパート、副業などで続けやすいこともメリットでしょう。
デメリットは、自分のスキルにすべてが左右される点です。
ネイリストは高い技術が求められる職業で、顧客を満足させられなければ顧客はつきません。
つまり、技術が上がらなければ給料も上がらないため、満足できる給料を得られない可能性もあります。
まとめ
この記事をまとめると、
ネイリストは、ネイルケアやネイルアートを行う専門家です。
ネイルサロンや美容室、エステサロンなどで働きながら経験を積み、ゆくゆくは店舗のマネージャーなどや独立などキャリアプランを描ける可能性がある職業です。
しかしながら、自身のセンスや技術によって、人気ネイリストになれるのかそうではないのかが左右されてしまうという怖さもあります。
この記事が、少しでも今後の就職・転職に役立てば幸いです。
ネイリストに関しては、比較的に遅く出勤があり、家事を済ませて、子供を保育園や幼稚園を送って出勤が可能です。
求人や転職に関しても、ネイルサロンの数が増えているため求人も多く雇用形態も、正社員だけでなく契約社員や派遣社員そしてアルバイト・パートがあります。
資格保持は不問ですが、持っていると有利なサロンが多いです。資格取得方法は、スクールだけでなく通信教育でとれるものもあります。
お仕事のやりがいは、顧客の理想をかなえ喜んでもらえることが多いのでやりがいは大きく、給料体系も一部歩合制のサロンも多いので、リピーターを取得すれば安定収入につながると言えます。
ネイリストも仕事の一つの選択肢とも言えます。
代表 國弘 泰治
FP技能2級・AFP・MBA
不動産投資や株式投資、相続事業継承などの分野に精通しコンサルティングに従事。また、MBA取得の経験を活かした後継者育成コンサルティングも行う。
FPオフィスALIVE