シングルマザーをはじめとしたひとり親は、子育てと家計支えることを両立しなければなりません。
そのため、「仕事」や「収入の安定」はとても重要で、悩みは尽きないものです。
「離婚することが決まったけど、いつから本格的に仕事をしたらいいの?」
「ひとり親は、子どもが何歳くらいからフルタイムで働いているの?」
など、気になることは多いですよね。
そこで今回「シングルマザーになったことにより転職した方41名」に、以下のようなアンケートを実施しました。
また、ひとり親支援を行っている「ひとり親パートナーズ」様にも、アドバイスをいただきました。
他のシングルマザーが仕事を始めた、または変えたきっかけを知って、ご自身がいつから仕事を本格始動したらいいかを検討してみてください。
シングルマザー41名に聞く。転職した理由やタイミングは?
厚生労働省の調査によるとシングルマザーになったことをきっかけとして、転職をした方が45.5%の約半数という調査結果が出ています。
ここからは、シングルマザーになったことによって転職経験のあるシングルマザーの方に独自でアンケート調査を実施しています。
もし、シングルマザーになったことをきっかけに仕事を変えるべきかどうか悩んでいるのであれば、参考にしてください。(※2018年11月アンケート実施)
いつから仕事を変えましたか?
離婚直後から半年以内に仕事を変えた方が一番多く、ほとんどの方は1年以内に仕事を変えていました。
仕事を変えた理由は何ですか?
収入が少なかったため、仕事を変えた方が約半数の48.8%でした。
収入をあげるために転職している方がほとんどです。
また次点ではありますが、「労働時間が合わなかった」という理由もとっても重要です。
意外と就学後の方が、この理由(労働時間が合わなかった)多いんです。保育所はずっと見てくれるけど、学校は下校が早い。地域によっては学童もいっぱいですので、労働時間が合わないという理由で転職する方もいます。
子どもが何歳からフルタイムで働き始めましたか?
子どもが2歳からフルタイムで働き始めた方が一番多く、次に子どもが1歳の時からでした。
子どもが小さいうちから保育園などに預けてフルタイムで働く方が多かったです。
ただ、フルタイムで働けるかどうかは、環境や状況にも左右されます。
例えば、小学生低学年で転職をする場合、学童保育の空きがなければフルタイム勤務が難しくなる場合もあります。
一方で、小学校高学年ならば留守番ができるまでに成長していることから、フルタイム勤務がしやすい場合もあります。
転職を検討するにあたって、「待遇だけで転職先や就職先を選べない」というひとり親家庭特有の事情があります。
しかし、「ひとり親だから」という理由で、自分のキャリアを諦めず、一歩踏み出してみて欲しいのです。
たとえば最初からフルタイム勤務ではなく、子どもが小さいうちはパートなどで経験を積みながら、正社員への道を目指すこともできるのではないでしょうか。
まとめ
ひとり親になった時、心配なことは経済面ではないでしょうか。
そのためか、アンケートに回答いただいたひとり親女性の多くが、子どもが1~2歳からフルタイム勤務をされていました。
近年では、ひとり親家庭に理解のある企業も増えており、フルタイムでの正社員採用の門戸も広がっています。
転職できるのだろうか…と不安を感じている方、迷っている方は、ぜひまずは動いてみることをおすすめします。
もし、どんな仕事をしていいか、迷っている場合は以下の記事も見てみてくださいね!
ひとり親家庭になられた方は、それぞれに事情や背景があると思います。家計以外にも様々な課題を抱えていらっしゃるご家庭も多いかもしれません。子どもの学校や将来のこと、不安はつきませんよね。
生活の基盤として、仕事や自らのキャリアについて考えるというのはとても大切なことです。ただし、絶対的な正解があるわけではありませんので、迷うことも多いと思います。
そんな時は、まず情報収集。ネットで色々と調べてみるもよし、自治体独自の支援もありますので相談してみるもよし。まずは一歩踏み出してみてください。
共同代表 田中 佐緒
ひとり親パートナーズは、香川県高松市を中心にひとり親家庭へ物資支援や相談支援など行っている団体です。ひとり親家庭の生活力が向上することを目的に、ひとり親家庭のパートナーとしての支援を通し、社会全体で共助できる体制づくりを目指して活動しています。
ひとり親パートナーズ