税理士インタビュー!「経営者と深く関われるのが醍醐味!」

税理士インタビュー


島元 宏忠さん
 
税理士法人シマ会計
代表 島元 宏忠さん

■プロフィール
1995年、簿記・会計の専門学校を卒業後、同校講師を務める。
並行して税理士の試験勉強に励み、2002年に合格。
会計事務所に5年間勤務したのち、2007年に独立。

現在は、税金の計算や相談など税金関連の業務はもちろん、経営に関する業務を広範囲に展開。経営者のお客様向けに経営セミナー「飛翔塾」を開催するなど、多角的に経営サポートを手がける。

税理士を目指したきっかけは?

友人に負けたくなかった。そんなネガティブな理由です(笑)

島元さん:私は、どちらかというと無気力人間。勉強もしたくないタイプでした。

なりたい職業も特になく、「交通の便がいい」というだけの理由で簿記の専門学校に進学しました。

学校では、先生に勧められるがまま、税理士コースに。

税理士試験は全部で11科目。

資格を取得するためには、そのうち5科目に合格する必要があります。

最初の年は勉強もせず、試験の結果も散々でした。

ところが、同じく勉強もせず一緒に遊んでいたはずの同級生が、3科目の試験に一度で合格したのです。

彼は翌年2科目に合格し、税理士資格を取得しました。

これまで同じような境遇を歩み、難易度の高くない大学に落ちた友人を、私は内心バカにしていました。

その友人が、当時「平均10年はかかる」と言われていた税理士の資格取得を2年でしてのけたわけです。

そんな彼を見て悔しくて、「負けていられない!」と思ったのが、税理士を本格的に目指しはじめたきっかけです。

私は在学中に2科目合格し、卒業後はそのまま学校講師を務めながら残りの3科目を勉強。7年がかりで税理士の資格を取得しました。

税理士になってみて、いかがでしたか?

認めてもらいたくて、一生懸命数をこなし、業績トップに

島元さん:私は税理士の資格を取得したあとも、2年間講師として教壇に立っていました。

安定していた講師の仕事をずっと続けるのもいいかなと考えていたのです。

ただ、せっかく資格を取ったのだから、何かしたいとは思っていました。

そんなときに、会計事務所を開いている税理士の友人から「うちに来ないか」と誘われ、一念発起して講師を辞めました。

会計事務所で最初に担当した業務は、記帳代行。顧客の領収書や通帳を見て、「消耗品費」「通信費」などの仕訳をしていくのが主な作業です。

この仕事を3か月くらいしたあと、次のステップである申告書の作成や決算業務を任せてもらうようになりました。

その会計事務所は、従業員がどれだけの数をこなせたかという「成績」を発表していました。

当時10人ほどいた職員の中で、私は月間トップになるほど、とにかく一生懸命でしたね。

お客様に叱られて以来、「社長が喜ぶこと」を追求。

島元さん:私は、「税理士の仕事は決算業務がメイン」だと思っていました。

間違った数字を正し、決算時は申告書を作り、税金はいくらですと提示するのが業務だと。

そうして淡々と仕事をこなしていたあるとき、お客様から「うちの会社のことを本当に考えているのか」と叱られたのです。

そこで初めて、「お客様は経理担当者ではなく、経営者なんだ」と、ハっとしましたね。

その出来事をきっかけに、「社長が喜ぶことは何だろう」と考えながら仕事するようになり、最終的には「社長は先の数字が見たいのではないか」という自分なりの仮説に行きつきました。

そこで、決算予測を立てて資料を作り、3か月後や半年後などの予測値を見ていただくようにしたのです。
すると「よくやってくれているね」「作ってくれた資料を銀行に持っていったら褒められたよ」など、嬉しい声をいただけるようになりました。

だんだん私のなかには、ただ数をこなすだけでなく手厚いサービスを行っていきたいという思いが芽生えはじめ、講師時代の教え子が次々と独立していったタイミングで、私もその波にのるべく、独立を決意しました。

一番のやりがいは何ですか?

経営者と対等に話せて、伴走者になれるのが、税理士の醍醐味

島元さん:一番のやりがいは、経営者と対等に話せること。

忙しい経営者の方に代わって、目先の利益だけではなく細かい数字を可視化して、一緒に作戦を立てていきます。

提案したアイディアが採用され、経営がうまくいったときは、本当に嬉しいですね。

税理士として仕事をはじめた当初は、税金の知識をつけ「どうやって税金を安くするか」を考えるのが楽しいと思っていました。

しかし、先ほどお話ししたように、クライアントの社長に怒られてからは考え方が一変しました。

過去の数字を見て「儲かった」「損した」だけで終わってしまう経営者の方も多いのですが、先の数字をイメージして「これくらいなら借金が返せますね」など、経営者に伴走しながら前向きな話をしていくのが楽しいですし、税理士の醍醐味だと思っています。

今後どのようなことを目指しておられますか?

目指すは従業員100人、売上10億円!

島元さん:「税理士は忙しい」というイメージがあり、確かに以前は残業も当たり前という世界でした。

でも今は業界全体で改善されていますし、当事務所も今はとても働きやすくなっていると思います。

「ひとりひとりはバカでいい、集合して天才になればいい」という「集合天才」の考え方で、組織で仕事をし、たくさんのお客様に喜んでいただきたいですね。

目指すは「従業員100人、売上10億円。働きやすい環境を整えながら、皆で成果を出していきたいです。

税理士を目指している方にアドバイス

島元さん:税理士ほど、経営者と深く関われる仕事はないと思っています。

そのなかで、さまざまな経営を学べ、いろいろな経験を積むことができる税理士の仕事は、士業の中でも最強ではないかと思っているほどです。

税理士といっても、内勤の仕事や外勤の仕事など、いろいろな種類の業務がありますので、興味があればどんなタイプの方でも活躍の道はあります。

インタビューを終えて

今回お話を伺った島元さんは、あまり趣味もなく世間話が苦手だそう。

だからこそ自分の得意分野で話ができるように、“資料で数字を可視化して経営をサポートをする”手法を身につけたといいます。

税理士といえば、税務に関する一切を淡々と行う裏方の仕事というイメージでしたが、島元さんのお話を聞き、その人その人の持つ個性を活かせる、柔軟性のある職種であると感じました。

資格取得のための試験は5科目もあり大変ではありますが、乗り越えた先にはさまざまな経営者の伴走者として輝ける、やりがいのある仕事です。


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