経理の職務経歴書4項目の具体的な書き方。7つの注意点もチェック!

「求人票に、履歴書に職務経歴書を添付と書いてある・・・。職務経歴書って何?どうやって書くの?」と思ってませんか?

職務経歴書なんて聞くのも初めて、もちろん書いたことがない!私も初めて目にしたときは同じ問題に直面して戸惑いました。書式を見ただけで途方に暮れますよね。

そんなみなさん、安心してください!
この記事を読むと職務経歴書の基本的な書き方だけでなく、大企業の採用担当者が興味を持つ効果的な書き方もしっかりわかります。

大企業で経理を16年経験した私。長い経験により職務経歴書に書くべきことを熟知しています!また、実際に職務経歴書を作成したことがあるので、書き方のコツを理解しているんです。

この記事では、

職務経歴書の提出を求める大企業の思惑と、今までの職歴が経理に近い方と遠い方、それぞれの職務経歴書の書き方を解説しています。

さらに、職務経歴書を書く際の注意点も網羅しています。

大企業が求める人材の
本質を理解し、内容の濃い職務経歴書を書いて無事に希望の仕事に就けることを心から願っています。

この記事の管理者
株式会社アドバンスフロー 代表取締役 中塚 章浩
派遣&転職会社で7年勤務

転職活動にまつわる悩みを抱えている方は、記事の一番下にあるコメント欄より、ぜひご相談ください!必ず回答しますね。

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職務経歴書とは

職務経歴書とは、自分が今まで経験してきた仕事の細かい業務や職務、勤めていた会社の 詳細などをまとめて書く書式です。

新卒で企業の就職試験に応募する際には不要ですが、転職で中途として企業に応募する際には採用側から提出を求められることがほとんどです。

求人票の応募書類の欄に「職務経歴書」と記載があるのに、添付し忘れるとそれだけで不採用となることもあります。

書式について企業側から指定がある場合は、書式を渡されるか企業のホームページからダウンロードするよう指示があります。

特に書式に指定がない場合はワードなどを使ってこの記事で解説する内容を順に書いてみてください。

職務経歴書の提出を求める企業の思惑は?

企業の採用担当は「できるだけ有能な人材を確保したい!」と考えるため、過去の仕事内容から応募者が会社にとって、有益となるか判断するため、職務経歴書を求めます。

例えば、企業が営業事務職を募集し、その求人にあなたが応募するとします。

企業側の希望としては、データ入力をよく行う職種なので、求職者へはデータ入力の速度と正確性を求めています。

この場合、あなたは、職務経歴書にデータ入力を行ってきた業務内容を特に詳しく記載すると、アピールにつながるでしょう。

企業が何を求めているかは、求人票や会社の公式ページにヒントが隠れていることがあります。

詳しく見ていきましょう。

職務経歴書の書き方

今までの仕事が経理に近い場合と、遠い場合の職務経歴書の書き方をしっかり解説していきます。

以下、あなたが【A】、もしくは【B】か選んだ上で、ご覧ください。

  • 【A】職歴が経理に近い場合の「職務経歴書の書き方」
    〈4項目のポイント〉
  • 【B】職歴が経理から程遠い場合の「職務経歴書の書き方」
    〈4項目のポイント〉

【A】職歴が経理に近い場合の「職務経歴書の書き方」
〈4項目のポイント〉

【1項目】要約

要約は自分の職務経歴に関する導入部分。最後まで興味を持って読んでもらえるかが決まる大切なポイントです。

まず、最初の段落にこれまでの経歴を5行以内で簡潔に記入してください。

この導入によってあなたの第一印象が決まりますから、わかりやすく記入するとそれだけで印象が良くなります!

ここで回りくどい言い回しや自分自身を誇張するのはNGです。最後まで読みたくなくなるだけでなく、文章表現がヘタな人だと思われてしまいます。

要約を書いたら、その下に業務に生かした資格やスキルを記入してどんな姿勢で仕事をしてきたかをわかりやすく説明します。

そして最後に自分の最大の強みを簡単かつ明確に記載し、目標につなげます。ここはかなり重要です。大胆すぎない言葉で魅力的に書いてみましょう。

例文

2015年4月から2017年12月まで、○○株式会社の総務部門にて購買担当をしておりました。これまでに、資材&研材発注、見積確認、決裁書チェック、月次購買発注金額取りまとめ、購買予算作成、経理業務支援、監査対応等を経験しております。

また、購買システムと経理システムの連携を構築する業務担当となり、購買業務と経理決裁を簡素化する成果を上げることができました。さらに、簿記2級の知識を活かして経理部と密接な業務を行うことができ、金銭に関するさまざまな知識を身につけております。

今後は購買で得た知識と素早い業務処理能力を生かし、経理メンバーとしての専門性を高め、中核的な存在となることを目指して業務に励みたいと思っております。

【2項目】職務経歴

職務経歴の欄は自分がこれまで経験してきた仕事を直近から順に書いていきます。複数の業務がある場合は西暦表記で従事した時期も明確に記入します。

ここでポイントとなるのは、職務経歴や会社の説明をどれだけ詳細なデータで示せるかどうか?です。

採用担当はこの欄を見ることでプレゼン能力やリサーチ能力を見抜きます。過去の自分をプレゼンテーションする気持ちで書いてください。

例文

○○株式会社(在籍期間:2013年4月~ 2018年3月)
資本金:○○百万円
売上高:○○百万円
従業員数:○○○○人
上場区分:東証一部(その他に東証二部上場、マザーズ上場、非上場など)
事業内容:製造業

○○年○月:総務部購買課 配属(購買課10名)
○○年○月:経理部購買課 副主任昇格

■日常業務
入庫・出庫管理
在庫管理
仕入先開拓・選定
価格交渉
納期管理
受け入れ検査

■決算関連業務

期日別債務残高管理
仕入先別債務残高管理
値引・割戻対応
支払決済

■税務関連業務
消費税差額処理

■予算/管理会計業務
購買仕入集計分析および予測作成
部門別予算作成
仕入支払差異分析

■その他
購買システムと経理システムの連携強化
監査対応(○○監査法人)

■資格・免許・PCスキル
TOEIC 650点(○○年○月)
Word、Excel(マクロ関数使用可能)
Power point、Visio
財務会計ソフト

購買業務にて英語使用の経験があります。英会話を必要とする業務に従事した経験はございませんが、英語会議のヒアリングは問題ございません。

【3項目】自己PR

自己PR欄では、これまでの仕事で意識して取り組んだこと、経験して身につけたこと、ポリシーとしてきたこと、などを簡潔に述べて自分をアピールします。

内容的には要約に近いのですが、少しだけ砕けた内容で表現しつつ適度に内容を盛って自信を覗かせるのがポイントです。

自分を過大評価しすぎることなく、実績や評価された能力をエピソードとして入れてみましょう

次に、採用後の目標を明記します。この先に仕事でチャレンジしたいことを書いてアピールするとスムーズに書けます。

全体的に長くなりすぎないよう注意し、5行程度にまとめるようにしましょう。

例文

購買の仕事で常に意識してきたのは仲間との連携です。購買システムを経理システムと連携させて完成度を上げられたのは、周囲に対して粘り強くアクションする自分に周りの人々が協力してくれたためだと思っております。

この経験により、仕事は人と人の関係により成り立ち、成果が出るものだと実感しています。採用後は人脈を広げて仕事をスムーズにし、会社にとってより充実した経理環境を築けるよう努力することが目標です。

【4項目】特記事項

特記事項は採用担当者に特別に伝えておくべき内容を書く部分です。わかりやすく言えば自分にとってマイナスとなる要素を特記事項に記入します。

マイナスポイントがない人は「特になし」と記入すればOKです。

マイナス部分をさらけ出していいものか?と思うかもしれませんが、採用後にバレてからではどうにもならないことが多々あります。

採用後に問題とならないためにも、マイナス部分を理解してもらった上で採用してもらうのがベストです!

特記事項は長すぎるとマイナスイメージがさらに大きくなります。以下のような理由がある方は簡潔に書いてください。

例文
  • 前職は半年で退職しておりますが、採用時との労働条件相違が理由です
  •  過去に4回転職しておりますが、いずれも家族の介護が理由です
  •  半年以上離職しておりますが、○○試験の勉強と受験が理由です

【B】職歴が経理から程遠い場合の「職務経歴書の書き方」
〈4項目のポイント〉

次に経理とは程遠い仕事しかしたことがない場合の職務経歴書について見ていきましょう。

畑違いの仕事をしてきた人は「私の職務経歴書には経理に近いことが1つもないけど大丈夫?」と思うものです。

確かに経験がないのは不利ですが、これを有利にするのが職務経歴書の役目です!

というのも、経理の求人になかなか人が集まらない場合は、経理経験がなくても資質がありそうな人ややる気のある人を採用する可能性があるからです。

自分の今までの仕事や働き振りを思い返し、どこをどんな風に伝えたら採用されやすいかを考えて書いてみましょう。

【1項目】要約

経理未経験者は、今までの仕事の中で一番経理に近そうな業務をうまく表現して書くと要約がいい内容に仕上がります。

レストラン勤務ならレジの締めや売上確認。病院の受付ならPC操作やレセプト管理。宅急便配達の仕事なら、商品管理や伝票の取りまとめなどです。

どんな仕事でもお金に絡んだ仕事があるはずです。できるだけ簡潔に書いて第一印象をアップさせましょう!

要約の下に書く能力やスキルがない場合は、仕事に取り組んできた姿勢や意欲を積極的な表現で書くと効果的です。

但し、経理から程遠い自分を過大評価したり、できないことを書くのはNGです。あくまでも現実の自分を「良さそうな人」に見せるのがコツです!

そして最後に自分が経理を担当したらどんな努力をするのか?会社にどんなメリットがあるのか?をわかりやすく表現します。

採用担当者としても経理未経験者を採用するのですから、あなたに秘めたパワーや能力が会社にとって有益か判断できれば採用しようと思えます。

採用担当者の心を打つ!くらいの気持ちで書いてみましょう。

例文

2015年4月から2018年1月まで、○○レストラン株式会社に勤務しフロアを担当しておりました。最後の数年はフロアリーダーとなり、日々のレジ締めや売上管理などの責任ある業務や月末に行う本部への売上報告書類作成にも従事しました。

経理業務は未経験ですが、売上管理やそれに伴う書類作成で得た知識を活かせる自信があります。人と接する仕事の経験を活かして経理メンバーと信頼ある関係を築き、迅速で正確に業務を進めるのが目標です。

【2項目】職務経歴

職務経歴の欄には自分がこれまで経験してきた仕事を直近から順に書きます。

フリーターやアルバイト、経理とは全く違う部門で勤務してきた場合でも西暦表記で従事した時期まで明確に記入します。

この場合も職務経歴や会社の説明をどれだけ詳細なデータで示せるかどうかが重要です。

しかし、経験してきた仕事によってはうまく書けないのが現実です。その場合は深く考えず素直に下記の順で書いてみてください。

経理から程遠い仕事をしてきたとしても、書式に沿って書いていけばきちんとした職務経歴書に仕上がります。

例文

○○レストラン株式会社(在籍期間:2015年4月~ 2018年1月)
資本金:○○百万円
売上高:○○百万円
従業員数:○○○人
上場区分:マザーズ上場(その他に東証一部上場、東証二部上場、非上場など)
事業内容:外食業

○○年○月:フロア担当 配属(○○店 20名)

■日常業務
メニュー提供
衛生管理
顧客管理
レジ締め
売上報告書作成

■月次業務
売上報告書作成

■資格・免許・PCスキル
秘書検定3級(○○年○月)
英検2級(○○年○月)
Word、Excel(表計算使用可能)

フロアの接客にて簡単な英会話の経験があります。日常業務に必要なワードやエクセルのスキルは問題ありませんが、マクロは未習得ですので今後強化したいと考えております。

【3項目】自己PR

自己PRの欄ではこれまでの仕事で努力したことや得た成果をエピソードに盛り込んで自分を表現しましょう。

経理未経験者であっても、仕事に対する意欲があると分かればプラス評価されます。

自分を大きく見せようとせず、ありのままの自分が持つ能力や資質を上手く書いてみましょう。

また、採用されたらどんな目標を持って仕事に取り組む気持ちがあるかも書いてください。

さらに、経理未経験者としてチャレンジしたいことも書くと好印象を与えます。全体を5行程度にまとめて読みやすくするのがポイントです。

例文

レストランのフロア担当として常に笑顔で周囲と協力しながら仕事をすることを意識してきました。また、誰もが気持ちよく仕事ができる環境作りにも積極的に取り組みました。

この姿勢が評価されてフロアリーダーとなり、レジ締めや売上管理を任されたことは大きな自信になっています。この経験を生かし、周囲と協力してよりよい経理環境を作り上げるのが目標です。さらに、スピーディーな経理業務推進のために簿記2級にチャレンジしていきます。

【4項目】特記事項

前述した通り、特記事項には事前に伝えておいた方が良いマイナスポイントを書きます。文例は前述の内容を参考にしてください。

マイナスポイントがない人は「特になし」と記入すればOKです。

職務経歴書を書く際の6つの注意点

職務経歴書を書く前に押さえておきたいのが注意点。こんな書き方をするとマイナスイメージになるというポイントを理解してから書き始めましょう。

注意点1.だらだらと書く

自分の過去を書き始めるとどうしても内容にまとまりが出ず、だらだらした文章になって最後まで読んでもらえなくなります。

職務経歴書は履歴書より長い文章を書くフォーマット。だからこそわかりやすく簡潔に書かないと自分を伝えることができないんです。

最後まで読みたいと思わせるには、自分の経歴を簡単に掘り下げて適度にエピソードを盛り込み、しっかり個性を伝えるのがポイントです。

注意点2.具体的な成果が書かれていない

採用担当者が知りたいのは応募者の過去の仕事ぶりです。これを明確に伝えるためには具体的な成果を書く必要があります。

例えば「エクセルを使ってさまざまな仕事をこなしてきました」と書かれても、抽象的すぎて仕事の中身が見えません。

この場合は「来客数管理のためにエクセルの関数を使って管理表を作成し、これによって月の集計が迅速化しました」と、具体的な成果を書いてください。

注意点3.嘘を書く

職務経歴書で自分をよく見せようと思うと、ついつい嘘を書きたくなりますがこれはタブーです。

やってもいない仕事や出来もしない仕事を書けば経歴詐称になりますし、いずれは化けの皮が剥がれます。

「○○さん、貸借対照表の入力できるんだよね?明日までに仕上げてくれる?」と言われたらどうでしょうか?嘘は後々にこんな問題を引き起こすんです。

嘘の内容があまりに悪質であり、蓋を開けたら全く使えない人だと判断されると解雇されることもあります。嘘をつくのはやめておきましょう。

注意点4.字が汚い

採用担当者は字を見てその人を程度しますので、汚すぎる字はNGです。どんなに大変でも、1字ずつ丁寧に書くよう心がけてください。

書きあがったら自分で見直すだけでなく、友人や家族にも見てもらいましょう。

これなら何とか大丈夫!と言われるまで、何度か書き直してみると満足行く仕上がりになるはずです。

経理の伝票や書類に文字を書くとき、あまりに字が汚いのも問題です。誰が見てもはっきりわかるような文字を心がけて見てください。

注意点5.誤字脱字や修正箇所がある

職務経歴書に誤字脱字や修正箇所がある場合は書き直しが基本です。

間違えた文字に修正テープをベタベタ貼ったり、二重線で消して書き直すのは言語道断です。

修正が面倒だから適当に直した、と採用担当が感じてしまえば、間違いなくマイナスイメージになるので要注意です。

また、経理の書類はミスのない完璧な状態に作り上げなければならないものが多いため、誤ちをそのままにすればミスへの対応能力がないと判断されてしまいます。

長文を書く職務経歴書は間違えやすいものですが、面倒でも気合を入れて完璧な状態に仕上げてください。

注意点6.空欄が多い

職務経歴書の下半分が空欄では自分自身を伝えきることができず、採用担当者もがっかりしてしまいます。

職務経歴書はだらだら書かないのが原則ですが、あまりにシンプルで中身が薄いのも考えものです。

こんな問題に直面したときは、自分の今までの仕事でお金や数字、書類や資料などに絡んだ業務がなかったかを思い返してみましょう。

「伝票管理をしていた」「書類をフィリングして管理していた」「電卓で税計算をしていた」「パソコンで社員旅行の積立金を計算していた」

過去の経験をよく思い返せば、経理に近い業務が見つかるはずです。これらの内容を経理業務への意欲と共に適度に盛り込めば、上から下まで埋まるはずです。

職務経歴書で自分を上手に表現しよう!

職務経歴書は履歴書に比べて書くのが難しい書類です。

しかし、裏を返せば自分という人間を最大限アピールできる最高の書類とも言えるんです。

履歴書に書きたくても書けないこと、自分にしかない特別な部分、を思う存分書いてアピールしてみてください。

職務経歴書を書きはじめると、新しい経理の仕事をすることでまた職務経歴が増える自分にワクワクしてきます。これが実はとても大切なんです。

そのワクワク感も上手に盛り込むことができれば、最高の職務経歴書が仕上がります。

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