派遣社員は40代から厳しい?40代・50代の派遣の現実と対策

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パーソルテンプスタッフ株式会社に約6年在籍し、現在は派遣会社「株式会社アドバンスフロー」の代表取締役。
のべ約2,000名もの転職支援を行い、求職者が希望する仕事を得られるよう尽力。人材業界16年の経験から「派遣はしっかりとした情報が得られれば得られるほど、理想の職場を見つけられる」と確信し、多くの人が情報を得られるよう、記事の監修も行う。

「40代になってからも、派遣社員を続けていけるのか不安・・・」

とお悩みではありませんか?

この記事では、40代・50代の派遣事情について解説します。

この記事が、40代・50代になっても派遣社員として働くサポートになれば幸いです。

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40代派遣と50代派遣の厳しさとは?

派遣社員の40代・50代がなぜ厳しいと言われているのか、男女別それぞれの実態について解説していきます。

40代・50代の派遣社員として働いていく現実を知ることで、40代以上の方が派遣先探しをする際に対策を取りやすくなります。

40代派遣(女性)の現実

女性派遣社員が40代になると、20代・30代の頃に比べると、派遣会社から紹介してもらえる求人の数が減ってしまうのが実情です。

40代の女性派遣社員には経験豊富な方もいますが、まだスキルが未熟でも将来性のある若手を選ぼうと考えてしまうような派遣会社も残念ながら存在します。

求人がゼロというわけではありませんが、派遣会社から派遣先企業を紹介されないことが多くなりがちな点にはご注意ください。

50代派遣(女性)の現実

女性派遣社員が50代になってくると、40代の頃よりも紹介してもらえる仕事がないというケースがさらに増えやすくなります。

50代になってくると、どうしても若い頃よりも新しい仕事を覚えるのが難しくなってくるため、派遣会社の方も採用率が高くなる20代などの派遣社員を、紹介しがちになってしまいます。

採用時に年齢制限を加えたり、年齢で採用するかしないかを決めたりするのは違法となっていますが、年齢的に合う合わないの仕事が出てきてしまうのが現状です。

50代の独身女性派遣社員にとっては、収入がなかなか安定しにくくなってくるため、厳しいと感じることが多くなる傾向にあります。

40代派遣(男性)の現実

男性派遣社員も女性派遣社員同様、40代になってくると紹介してもらえる派遣先企業も少なくなるため、厳しい環境下での求人探しをすることになります。

またアラフォーの独身男性派遣社員の場合、正社員よりもどうしても給料が少なくなってしまうことから、結婚が難しくなってしまう年代でもあります。

「仕事先も見つかりにくくなって、結婚もできそうにない・・・やばい」と感じている方も少なくありません。

50代派遣(男性)の現実

50代の男性派遣社員の場合も、年齢による体力の衰えなどがネックになりやすい現実があります。

実際に仕事がなかなか決まらないとブログなどで発信している方も多く、50代になると40代よりもさらに派遣社員として働く厳しさがあることを前提に、求人探しをしていくことが大切です。

なぜ40代・50代は派遣の仕事がなかなか決まらないのか?

40代・50代の派遣社員の派遣先企業がなかなか決まらない理由には、どんなことがあるのか理由を紹介していきます。

なぜ派遣先企業が、40代・50代の派遣社員の受け入れを断るケースがあるのか知っておけば、40代以上でも派遣社員が採用してもらえる求人を探すことにも役立ちます。

若手を求める派遣先企業が多いから

年齢で採用を決めてはいけないとはいえ、成長や体力的な面で期待度の高い20代の若手社員が派遣先企業に優先的に選ばれやすいのが現状です。

もちろん40代・50代の派遣社員が持っている経験や、即戦力となる知識や技術などを重要視してくれる派遣先企業もありますが、20代・30代の派遣社員よりも求人選びの自由度が低くなってしまいがちです。

ここでは、実際に派遣先企業がなぜ若手を求めるのか、その理由を紹介します。

若手を求める理由1:年齢的な限界を心配される

派遣社員に限らず、40代・50代になってくると体力などが落ちてきてしまうことは避けられません。

年齢的な問題も相まって、40代・50代の派遣社員は無能だと差別や侮辱する発言をする派遣先企業も残念ですが存在します。

フルタイムの仕事や、残業や夜勤といった働き方に対応できないのではないかと、派遣先企業から年齢的な限界を心配されて、求人をなかなか紹介してもらえないケースもあります。

また、新しい設備やシステムをうまく使えないなど、労働環境や体制の変化に柔軟に対応できるのかという点についても心配されることもあります。

若手を求める理由2:社員との年齢差

IT系やベンチャー企業など若年層に人気の高い業種や企業では、どうしても20代・30代前半の人材が集中しやすいこともあり、40代・50代になってくると年齢差も生じてきます。

派遣先企業の社員との年齢差が生まれてしまうため、派遣先企業の社員と派遣社員の双方がお互いに気を使ってしまうのではないかと考えられてしまいがちです。

つまり、派遣会社が派遣先企業スタッフとの年齢差に遠慮をしてしまって、紹介を見送るという可能性もあります。

40代・50代から派遣の仕事を見つけるための対策とは?

40代になったからといって、派遣先が全くないというわけではありません。

ひと工夫するだけでも派遣先企業が見つかりやすくなるので、諦めてしまう前に実践してみることをおすすめします。

1.40代・50代に強い派遣会社への登録

40代・50代の派遣社員が好条件の派遣先企業を探すためには、40代・50代の求人に強い派遣会社に登録することが重要です。

どのようにして行けば40代・50代に強い派遣会社をうまく活用していけるのか解説します。

派遣会社はできるだけ多く登録することが最適

40代・50代に強い派遣会社の中でも、それぞれに一般事務などの求人を探すことが得意な派遣会社もあれば、看護師や介護士などの求人を探すこと派遣会社もあります。

つまり、できるだけ多くの派遣会社に登録することで、40代・50代も働ける求人の幅を広げられるようになります。

複数の派遣会社に登録することで好条件の派遣先企業が見つかる可能性を高めてくれます。

大手企業で働いた経験がある人は中小企業の派遣会社登録が最適

大手企業で働いていて、40代になってから派遣社員を始めるという方も少なくありません。

大手企業で働いてきた経験のある方は、中小企業の派遣会社へ登録することをおすすめします。

大手企業のノウハウは、中小企業にとって画期的なものである可能性もあるため、大手企業で働いていたという経験は、派遣先企業探しに役立つアピールポイントとなります。

まずは40代・50代に強い中小企業の派遣会社を探してみるのも、新しい派遣先企業を見つけることに効果的です。

2.派遣会社との信頼関係を作っておく

40代になっても、派遣会社からできるだけ条件の良い派遣先企業を紹介してもらうためには、派遣会社の担当と信頼関係を作っておくことも大切です。

派遣会社の担当から「この人は紹介できる人材だ」と評価してもらえると、例えば45歳で事務を行う派遣社員を目指すことも無理ではありません。

派遣会社から信頼を得るためには、派遣先企業との契約期間の間しっかりと働き続けていくことは重要となってくるので、真面目に働いて評価してもらえるようにしていくことが肝心です。

3.求人が出ている仕事に役立つスキルを身につけておく

40代以上の派遣社員になってくると、派遣社員として長く働いてきた経験や信頼の他に、特定の資格を持っていることが強みになります。

特に専門性の高い資格を持っていれば、40代以上の派遣社員であっても活躍できる派遣先が数多くあります。

派遣会社にとっても有資格者で信頼の持てる派遣社員であれば、進んで派遣先企業に紹介してもらえることにつながります。

40代でスキルなしだとアピールポイントも少なくなってしまうので、強みを増やす意味でも資格取得をしておくと派遣先企業探しに効果的です。

4.即戦力を募集している派遣先企業を探す

20代の若手の場合は、成長できる見込みが期待されますが、即戦力を募集されるような派遣先企業では、40代・50代などのベテランの派遣社員の方が好まれることがあります。

ベテランの派遣社員であれば、一から仕事を教えなくても対応してもらえることから、40代・50代だからこそ得られた経験を活かせる派遣先企業を探すことをおすすめします。

5.応募の少ない派遣先企業を狙う

大手企業などの人気が集まるような派遣先企業は、若い人材が集中してしまうため、40代・50代の派遣社員の方は、派遣先企業へ派遣してもらうことが難しくなってしまいます。

逆に中小企業や、なかなか派遣社員が集まらない派遣先企業であれば、40代・50代も派遣先企業で働けるだけのスキルを持っていれば、採用してもらいやすくなります。

人気の集まる派遣先企業にどうしても目が行きがちですが、未経験の仕事内容であっても競争率の低い派遣先企業を選んでみるのもひとつの手段です。

派遣社員が40代以上で持っておくと有利に働く資格

40代以上の派遣社員が持っておくと、派遣先企業探しに有利に働く資格を紹介します。

必要な資格というわけではありませんが、40代も資格を持っていれば採用されやすくなったり、正社員を目指したりできるものもあります。

TOEICの高スコア

国際コミュニケーション英語能力テストと呼ばれるTOEICは、グローバル化が進むビジネス界でも注目されている資格のひとつです。

TOEICのスコアが700点以上であれば、英文事務や貿易事務などの国際的な仕事でも評価されると言われているため、40代以上の派遣社員であっても活躍の場を広げることにつながります。

宅地建物取引士

宅地建物取引士は、年齢を問わず派遣先企業に採用されやすい資格のひとつです。

不動産業に関する営業所であれば、5人に1人は宅地建物取引士の有資格者がいなければならないと定められているため、40代以上の派遣社員にとっても採用率の高い求人といえます。

不動産業界で働いた経験が無い方でも、宅地建物取引士の資格を持っていれば、異業種からでも十分に狙えます。

介護に関わる資格

介護業界は人手不足の派遣先企業が多く、派遣会社でもよく扱われています。

特に介護に関わる資格である介護職員初任者研修を持っていれば、未経験者でも派遣社員として経験を積んでいくことで、正社員を目指すことも可能です。

40代から始める人も多いので、派遣会社が扱う求人の中でも始めやすい仕事のひとつとなっています。

40代以上でも派遣会社に登録できる?

40代以上の方でも派遣会社への登録は可能です。

派遣先企業のなかには経験者の方を希望する場合も多く、年齢に見合った職歴やスキルがあれば、希望職種への就業も可能です。

また、職歴に自信がない方でも「未経験応募可能の求人」や「大量募集の求人」など年齢を気にせず応募しやすい求人もあります。

年齢や職歴に不安がある方は、派遣会社の担当者に相談をし、向いている仕事や初心者の方でも挑戦しやすい仕事を教えてもらうことも可能です。

40代からでも紹介予定派遣は利用できるの?

40代からでも紹介予定派遣を利用できるケースもあります。

しかしながら、正社員や直接雇用などを目的として行われる紹介予定派遣は、長い目で見て一から少しずつ育てていきたいと考えている傾向が強くなりがちです。

つまり、1人の派遣社員を育てていくという観点からしても、40代以上からの紹介予定派遣は少し難易度が高くなってしまいます。

資格などが必要となる専門性の高い仕事であればベテランとしての実力を買われることもあるため、派遣会社とじっくりと相談しながら、経験と実力を活かせる紹介予定派遣先を探すことが重要です。

40代以上の無期雇用派遣から直接雇用の実状

無期雇用派遣は、派遣として期間の制限なく働ける働き方であり、紹介予定派遣と比べると正社員になることに重きを置かれていません。

しかし、無期雇用の場合3年以上同じ職場で働けないという、派遣の3年ルールは適用されなくなるため、同じ職場で働き続けることも可能です。

40代の派遣社員であっても、長く同じ派遣先企業で働いていれば、正社員を目指すことも不可能ではありません。

ただし、40~50代であろうとなかろうと、無期雇用派遣になれば、その後正社員などの直接雇用に必ずなれるものではなく、紹介予定派遣の方が直接雇用になれる機会が多くあります。

また、20代や30代に比べると、40代以上になった派遣社員を直接雇用をしようとする企業が少なくなる現実があることは、忘れないようにしてください。

40代以上で直接雇用を実現するために必要なこと

40代以上で直接雇用を実現するためには、派遣先企業から「必要な人材だ」と思ってもらえるように、仕事を効率的にこなしたり、コミュニケーションが円滑に取れたりなどで信頼を得ることが大切です。

さらに日頃から真面目に働きながら、就職活動も同時に行なっていけば、ブランクなく新しい仕事先に転職することもしやすくなります。

また、積極的に就職活動を行っていれば、就職する意欲があるとアピールすることにもつながります。

派遣社員は40代・50代からでも正社員を狙える?

40代の派遣社員から正社員への転職の実態

40代であっても、派遣先企業から働ける実力や体力があると判断してもらえれば、正社員を目指すことも可能です。

特に人材が不足しているような中小企業であれば、50代であっても「即戦力として正社員になってくれないか?」と派遣先企業からお誘いがくるケースもあります。

20代・30代と比べると採用率は下がるかもしれませんが、正当に評価してくれる派遣先企業も存在しています。

50代の派遣社員から正社員への転職の実態

50代の派遣社員からの正社員への転職は、より年齢的な体力の衰えなどを心配されて、40代の頃よりもさらに難しくなっていく傾向にあります。

40代の頃と同じくベテランとしての実力を期待されての正社員への登用も考えられますが、中小企業や人気度の低い派遣先なども視野に入れて考えていかないと、正社員への転職をしづらいのが現実です。

40代派遣社員の平均年収はいくらくらい?

男性派遣社員の年収は、

  • 20代…286万円~324万円
  • 30代…342万円~364万円
  • 40代…368万円~389万円
  • 50代…382万円~392万円
  • 60代…362万円~393万円

女性派遣社員の場合、

  • 20代…270万円~294万円
  • 30代…301万円
  • 40代…290万円~294万円
  • 50代…282万円~289万円
  • 60代…280万円~282万円

男性は少しずつ年齢にあわせて増加する傾向にあります。
女性は30代を境に40代、50代となるにつれて年収が減少していくのがわかります。

45歳以上になったら派遣先通知書の提出が必要になるのはなぜ?

派遣社員の情報を派遣先に伝える通知書では、

  • 派遣社員が18歳未満である場合の実年齢
  • 派遣社員が60歳以上であるか否か
  • 派遣社員が45歳以上であること

といった年齢についても派遣先に通知しなければなりません。

未成年である18歳未満と、定年を迎える60歳以上の年齢提示が義務付けられることは理解しやすいと思いますが、なぜ45歳以上も通知書が必要なのか気になるのではないでしょうか?

ここでは18歳未満と60歳以上、45歳以上の派遣社員であった時になぜ通知書の提出を行わなければならないのか解説していきます。

そもそも「派遣先通知書」とは?

派遣先通知書とは、派遣会社から派遣先企業へ派遣される派遣社員の、名前や年齢に性別、雇用形態、その他の厚生労働省で定められている事項など、就業状態を派遣先企業に明記するために必要となる書類です。

内容に不備や異なる情報が掲載されていると、労働基準法に違反する可能性もあるため、派遣先企業が派遣社員の正しい情報を得て、適切な業務を割り振っていくためにも重要な役割を持っています。

18歳未満が派遣先通知書の提出が必要な理由

18歳未満の場合は、

  • 危険有害業務の就業制限
  • 深夜業の禁止
  • 坑内労働の禁止

などの禁止されていることがあるため、 派遣会社や派遣先企業はもちろんのこと、派遣社員も自分の年齢には気をつけなければなりません。

60歳以上が派遣先通知書の提出が必要な理由

60歳以上の派遣社員の通知書が必要になる理由は、

  • 個人単位の期間制限に抵触する派遣労働者であるか否か
  • 事業所単位の期間制限

などの確認が必要になるため、通知書の提出が必要になります。

45歳以上が派遣先通知書

45歳以上の通知書の提出については、現在の派遣法において、45歳以上と記載する必要性は特に決められていません。

しかし労働法安全衛生法によると、中高年齢者は労働災害の防止を行う上で、就業にあたって配慮をしなければならないとされています。

つまり、派遣会社と派遣先企業と同じく、中高年に当たる派遣社員は使用者としての責任が必要となります。

さらに「高年齢者等の雇用の安定等に関する法律施行規則第2条」で、中高年齢者は45歳以上と定められていることから、45歳以上の派遣社員の通知書提出が決められたと言われています。

40代以上の派遣社員に対する大手派遣会社の対応

40代以上の派遣社員に対して、大手派遣会社はどのような対応をとっているのか、3つの派遣会社の取り組みをそれぞれ紹介していきます。

40代以上の派遣社員の派遣先企業探しに協力的な派遣会社もあるので、実際にどのような取り組みが行われているか事前に調べておくことをおすすめします。

1.スタッフサービスのケース

スタッフサービスでは40代の方も働きやすい、介護職員や医療事務、看護助手などの派遣先企業を取り扱っています。

その他の派遣先企業選びに関しても積極的にサポートを行ってもらえるので、40代で働けそうな派遣先企業がないか聞いてみるのもひとつの手段です。

2.テンプスタッフのケース

テンプスタッフでは、貿易事務や外資系企業、未経験でもできる仕分けやピッキングなどの派遣先企業が取り扱われています。

年齢不問の派遣先企業も数多く扱われているため、40代からでも利用しやすい派遣会社だといえます。

3.パソナのケース

パソナでは、40代の派遣社員が活躍中の仕事を特集するなどの取り組みも行われています。

実際に高松市の派遣の求人として取り扱っている、一般事務や営業事務、経理補助などの紹介もされています。

即戦力として、どのようなスキルを身につければいいのかアドバイスをしてもらえるため、40代の派遣社員でパソナを活用して派遣先企業探しをている方も少なくありません。

30代以上は派遣が決まりにくいの?

派遣先企業が決まらないのは40代・50代の派遣社員に限った話ではありません。

30代の派遣社員であっても、人気の事務職や若い世代の採用を検討している案件などではなかなか派遣先が決まらないこともあります。

特に35歳を超えたあたりから、だんだんと紹介してもらえる派遣先企業も減っていく傾向にあります。

派遣社員の30代後半からは、資格などのスキルが活かせるような派遣先企業へシフトしていくことも考えなければならない時期に差し迫ってきます。

社内選考では40代・50代が不利になる?

社内選考では40代と50代の派遣社員は、20代や30代などの若い派遣社員と比べると不利になることもあります。

ここでは、40代と50代の派遣が厳しいとされている理由について解説します。

40代の派遣が厳しいとされている理由

派遣社員が40代になってくると、年齢的な部分がネックとなって社内選考が通りにくくなってしまう傾向にあります。

年齢で派遣社員を選ぶことは禁止されている行為となりますが、成長が見込める人材を派遣先企業が欲しがるのも事実です。

また、40代の派遣社員でスキルなしや、パソコンが使えないなどになってくると、派遣会社からも求人が紹介されにくくなってしまいます。

派遣先企業によっては、40代派遣社員の経験やスキルを求めていることもありますが、若い派遣社員に比べると選べる求人が少なくなってしまいがちです。

50代の派遣が厳しいとされている理由

派遣社員が50代になると、さらに年齢的な部分が社内選考で引っかかりやすくなってしまいます。

特に20代や30代の職員が多い派遣先企業では、50代の派遣社員を派遣すると、正社員との年齢差でお互いが気を使ってしまうのではないかと派遣会社に心配されてしまいます。

しかし、50代になると女性派遣社員の方の中には子育てが一段落して時間に余裕ができることから、フルタイムでベテランを求めているような派遣先企業で活躍することも可能です。

50代が働ける派遣先企業の範囲は限定されてきますが、十分に働けるスキルを持っていれば働ける場所は0ではありません。

IT派遣は40代・50代におすすめ?

IT業界でキャリアを積んできた40代・50代のエンジニアなど技術職の方にとっては、派遣という働き方は強みを活かして働くことができる良い選択肢となるでしょう。

正社員の場合、一般的なキャリアの進め方としては年齢と共に技術現場から離れ、管理職を目指していきます。

しかし、エンジニアや技術者のの中には「いつまでも技術を磨いていきたい」「現場でものづくりの喜びを感じたい」という方もたくさんいます。

そういった方には、派遣で技術を活かす案件を選ぶことで、望む方向でキャリアを作っていくことができるのです。

40代から工場の派遣社員になることは可能?

工場で働く派遣社員の方の中には、40代以上の方も多くいますので未経験の方であっても年代問わず目指しやすい職種といえます。

工場内での軽作業や倉庫業務などは性別や年代問わず働ける現場が多いので、主婦の方も応募可能です。

また、工場勤務のお仕事は、他人とコミュニケーションをとるのが苦手であったり、あまり難しくない仕事をしたりしたいという方にもおすすめです。

40代・50代の派遣社員が一人暮らしをすることは可能?

40代・50代の派遣社員として働く方の中で、一人暮らしをしている方は多くいます。

収入に見合った家賃の住居を選び、無駄遣いをせずに暮らせば、将来に備えて貯金をすることも可能です。

ただし、派遣社員は正規雇用の方と比べ、雇用が安定していないのも事実です。

派遣社員で一人暮らしをする方の中には、副業やダブルワークで収入アップを目指す方や、資格取得などスキルアップをし、今よりも高い時給のお仕事を目指す方もいらっしゃいます。

副業やダブルワークについては、派遣会社によっては禁止されている場合もありますので、登録している派遣会社の規則をご確認ください。

50代で派遣社員として働く人の将来性は?

50代で派遣社員として働く人の将来性としては、派遣の求人では60歳以上もOKの求人もあるので派遣社員としてそのまま働く事が可能です。

60歳以上でも週5や週に3日〜4日などの求人もありますが、60歳を超えると日雇い派遣の例外となるので単発の日雇い派遣として働ける様になるのでさらに自由な働き方は可能です。

しかも、一般的なパートよりは派遣の方が時給が高い傾向にあるので空いている時間を有効に活用して無理なく働くことができます。

40代・専業主婦から派遣社員として就職することは可能?

40代の専業主婦の方が派遣社員として働くことは可能です。ただし、これまでの職歴や経歴によっては希望の職種の仕事に就くことが難しい場合もあります。

例えば、事務職は常に女性や主婦の方から人気の高い職種のため、年代問わず「未経験の方」は経験者の方と比べ採用されにくい可能性があります。

職歴に自信がない主婦の方におすすめの職種は「軽作業」「コールセンター」です。これらの職種は「未経験の方歓迎!」の求人が多く、また仕事内容もマニュアル化されており覚えやすい場合が多いです。

その他にも「介護職」はこの先も需要がある職業なので、「長く働きたい」「手に職を付けたい」と考えている方におすすめです。

また、派遣会社によっては
「主婦の方向けの時短勤務求人が豊富な派遣会社」
「短期・単発勤務の求人が豊富な派遣会社」
「女性へのサポート体制に力を入れている派遣会社」
があります。

久しぶりのおお仕事に不安がある方は、このように主婦の方向けの求人が豊富な派遣会社や女性へのサポート体制が充実した派遣会社への登録をおすすめします。

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MEMO
派遣では年齢制限を設けることは禁止されています。

派遣では20代だから受け入れる、40代だから受け入れないなどの年齢制限を設けることは禁止されています。

しかし、一般事務などの若手の派遣社員にも人気のある仕事先などは、どうしても年齢が上になってくると採用されにくく、仕事が決まらず厳しい面も持っています。

はっきりと年齢で断られることはありませんが、若手かどうかで判断してしまうような派遣先企業があることも残念ながら事実です。

【FAQ】派遣登録に関するよくある質問

派遣会社の登録会におすすめの服装は?

派遣の登録におすすめの服装は、「スーツ」または「オフィスカジュアル」です。

なぜなら、スーツやオフィスカジュアルという服装は、派遣会社の担当者から「清潔感がある人」「社会常識がある人」という印象を持ってもらえるためです。

もし、派遣会社側に「だらしない人」「社会人としてのマナーがない人」と思われてしまうと、派遣会社のに登録しても求人が紹介されにくくなる可能性があります。

よりよい求人を紹介されるように、清潔感のある服装で登録会に臨むことおすすめします。

また、派遣会社には、登録会に来た登録希望者の情報を細かく確認するチェックリストが存在します。

「全然、どんな服でもいいですよ~」と言っていても、実はどんな服装で来るのかをチェックしている場合もあります。だからこそ、派遣の登録会に着ていく服装はとても大事なのです。

具体的には下記のような服装がオススメです。

  • 男性の場合、シャツ+スラックスやチノパンなど
  • 女性の場合、ブラウス+スカートやパンツなど
  • スーツ

オフィスカジュアルとは、基本的にスーツよりカジュアルで、しかしながら、ビジネスシーンでも相応な格好をいいます。

具体的な例としては、男性であればノーネクタイ、女性であればジャケット+ブラウス+スカートのようなコーディネートを指しますが、明確なルールはありません。

靴、鞄、アクセサリーについても華美なものは控え、シンプルで清潔感があるものを着用するとよいでしょう。

また、「オフィスカジュアル系の服装」をコーディネートする自信がないという方は「スーツ」で参加することをおすすめします。

その他にも、派遣会社の公式サイトに「私服やラフな服装で登録会参加OK!」といった記載がある場合は、ラフな服装で参加しても構いませんが、タンクトップやダメージデニムなどあまりにもラフな服装は避けるとをおすすめします。

派遣会社のWEB面談時の服装はどうすればいい?

WEB面談のときの服装は、登録会に参加するときと同じです。基本的にはオフィスカジュアルで、清潔感が出る服装を心がけましょう。

また、服装の他にも「WEB面談の通話をする予定の場所」に気を付ける必要があります。

下記のポイントを確認した上でWEB面談に臨むとよいでしょう。

  • 背景がゴチャゴチャしていないか
  • 逆光や照明の影響で、顔が暗く映っていないか
  • 隣の部屋などから騒音が聞こえる可能性がないか

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>>Web面接の注意点は?場所は?スマホ利用OK?流れは?服装は?

派遣の顔合わせ・職場見学の服装はどうすればよい?

顔合わせ時の服装は、スーツやオフィスカジュアルなど清潔感のある服装がおすすめです。

ただし、派遣先企業によっては「ラフな服装で構わない」と言われる場合もあります。その場合でも、Tシャツやダメージデニムなどは避け、襟付きの服など清潔感がある服装をおすすめします。

顔合わせや職場見学の際の服装について、不安がある場合は、事前に派遣会社に確認するとよいでしょう。

>>派遣社員の職場見学・顔合わせで何をする?自己紹介の方法や服装などを解説

紹介予定派遣の面接時の服装はどうすればよい?

「紹介予定派遣」の仕事に応募する場合、将来直接雇用を念頭にした派遣になるため、派遣先との面接があります。

紹介予定派遣の仕事の面接に行く場合はスーツの着用が望ましいです。

リクルートスーツでなくても問題ありませんが、色合いやデザインが落ちついたシンプルなスーツがおすすめです。

まとめ

この記事をまとめると、

40代・50代の派遣は20代・30代よりも派遣先企業探しが難しくなる
40代・50代の派遣社員にとって、20代・30代の派遣社員の方が採用率が高くなってしまうため、派遣先企業探しも難しくなっていってしまいます。

もちろん即戦力として40代・50代の派遣社員の派遣を希望している会社もありますが、年齢的な衰えや、新しい業務への柔軟性などについて不安視されてしまうこともあります。

40代・50代の派遣社員の方も今までの経験やスキルを活かせば活躍できる
40代・50代では体力の衰えも心配されますが、今までの経験やベテランならではのスキルは大きなアピールポイントとなるため、活躍できる派遣先企業も少なくありません。

専門性の高い仕事や、人気の低い派遣先企業を選ぶなどの工夫も取り入れていけば、受け入れてくれる派遣先企業も見つかります。

40代・50代の派遣先企業探しには、こだわりすぎず視野を広く持って柔軟に対応していくことも大切です。

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この記事の執筆者
「法人派遣マッチング」ならびに
転職エージェント「♯就職しよう」運営
株式会社アドバンスフロー 代表取締役 中塚 章浩

大手人材サービス会社在籍で2,000名以上の就業に携わり、
「自分に合った派遣会社や人材紹介会社を選ぶ重要性」 を肌で感じてきました。この記事の執筆を通して、派遣会社や人材紹介会社を選ぶ際のミスマッチを少しでも解消できればと思っています。
現在、派遣会社と企業をつなぐ「法人派遣マッチング」と求職者と企業をつなぐ「転職エージェントサービス」を運営しており、それらから得られる最新情報をお伝えするべく、随時、記事の編集や更新も行っています。

経歴
パーソルテンプスタッフ株式会社に在籍後、2010年に株式会社アドバンスフローを設立し、求職者向け情報サイト「♯就職しよう」を運営。現在、#就職しようの執筆とともに、転職・就職などHR領域に関するサービスを多数展開中。 ・執筆者の詳しい経歴はコチラ
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