元派遣会社勤務・現役の転職エージェント
インターネットや格安航空機の普及によって、海外旅行や海外移住は以前よりも身近になり、英語力があるビジネスマンが、海外企業へ転職を検討するのは、今やめずらしいことではありません。
しかし、実際に海外転職をして海外に移住するとなると、どのような転職エージェントに依頼すればいいのか迷ってしまう人も多いのではないでしょうか。
そこで本記事では、海外生活への第一歩として、海外転職におすすめの転職エージェントを厳選して紹介していきます。
目次
海外転職におすすめの転職エージェント7選
転職エージェントは、それぞれエージェントごとに得意分野がある、海外転職においては、転職エージェントの選択がとても大切です。
また、国際的な感覚をもつキャリアアドバイザーのアドバイスを受けることで、よりいいキャリア形成につながる可能性も高くなります。
ではここからは、「海外転職におすすめできる転職エージェント」をご紹介します。
1. JACリクルートメント(JAC International)
画像引用元:JACリクルートメント公式サイト
- 英語力に自信がある方
- ハイキャリア(高年収や管理職など)への転職を希望する方
大手日系企業だけでなく、大手外資系企業など有名企業の求人案件を多数抱えています。もちろん、キャリアや実績によって紹介されるかどうか個人差がありますが、キャリアや英語力に自信がある方にはおすすめの転職エージェントです。
全国に拠点をもち、対応は日本語のため、まだ海外転職への不安がある場合、相談すればアドバイスを受けながら転職活動を進めることができます。
また、JACリクルートメントには、外資系企業へのハイクラス転職サービスである「JAC International」もあります。
「JAC International」では、ネイティブ・バイリンガルコンサルタントが求職者のサポートを担当します。公式サイトは全文英語のため、英語力がなければ利用できませんが、英語力に自信がある場合は有用なサービスです。
関連記事:「JACリクルートメント(JAC Recruitment)」の口コミ・評判
2. ビズリーチ
画像引用元:ビズリーチ公式サイト
- 海外への転職方法を、現地採用か駐在員採用か選んで求人を探したい方
ビスリーチ(BizReach)は、エグゼクティブ・ハイクラスの転職に特化している転職エージェントです。
求人情報の閲覧は公式サイトの「年収1,000万円以上」「年収2,000万年以上」「海外勤務」など独自のカテゴリから閲覧することができます。
またビズリーチでは、海外勤務の求人を以下の2つの勤務形態に分類して掲載しています。
- 1.現地採用
- 現地採用とは、海外の現地法人と直接雇用形態を締結して勤務する働き方
- 2.駐在員採用
- 駐在員採用とは、国内本社で採用され、期限つきで自社グループもしくは提携している企業に派遣されて勤務する働き方
海外勤務の求人数も比較的充実しているため、どんな海外生活をしたいかシュミレーションしながら、じっくりと海外転職を検討することもできます。グローバルにキャリアを構築していきたい方には、おすすめできる転職エージェントです。
3. ランスタッド
画像引用元:ランスタッド公式サイト
- 外資系企業への転職(海外勤務はもちろん日本国内勤務も含む)に興味のある方
- 年収800万円以上を目指したい方
ランスタッドは、オランダに拠点を置く外資系転職エージェントです。
日本以外にもインドやスイス、アメリカなど世界39の国と地域に事業所を構えグローバルな人材サービス事業を提供しています。
公開している求人案件は、ハイクラスの転職から製造業の作業員まで幅広く、日本国内での転職支援にも強みがあります。
海外勤務に特化しているわけではありませんが、外資系や海外勤務の求人が充実しており、キャリアコンサルタントに相談することで適格なアドバイスをもらえる可能性も高いといえるでしょう。
海外勤務に限らず、外資系企業への転職も含めて検討したいという方におすすめできる転職エージェントです。
関連記事:「ランスタッド(転職エージェント)」の口コミ・評判
4. リクルートエージェント
- アジア圏(中国・インド・タイ・ベトナムなど)への転職を希望する方
外資系企業や国内大手企業の国内向け求人案件を多数抱えていますが、海外転職におすすめできる理由として、リクルート海外人材紹介事業「RGF HR Agent」の存在があります。
「RGF HR Agent」では海外の転職に特化して転職活動をサポートしています。インドやシンガポール、中国、ベトナムなどの求人情報が充実しているため、アジアや東南アジアで働きたいと考えている人には特におすすめです。
リクルートエージェントは転職エージェントとして高い品質を提供しているため、安心して転職活動に取り組めるというメリットもあります。
関連記事:「リクルートエージェント」の口コミ・評判
5. LHH転職エージェント
- 特定の国ではなく、世界各国の求人を見ながら転職を希望する方
LHH転職エージェントは、アデコ(adecco)が運営する転職エージェントです。
アデコは外資系の大手転職エージェントで、人材派遣・紹介会社として世界60カ国に人材サービスを提供しています。
英語力があれば、アデコを活用することによって世界中のさまざまな地域で活躍できる可能性を広げることができます。
世界中の幅広い地域で活躍したいと考えているなら、アデコ・Springはおすすめの転職エージェントです。
関連記事:「LHH転職エージェント」の口コミ・評判
6. パソナグローバル
画像引用元:パソナグローバル
- 海外転職について、手取り足取り細かな支援を受けたい方
海外に展開しているのは、中国・韓国・アメリカ・シンガポール・ベトナム・マレーシア・カナダなど10ヶ国以上にのぼります。
また、転職サポートであるキャリアプランニングは、グローバルな転職支援経験が豊富なキャリアアドバイザーが担当します。
通常の求人紹介だけでなく、海外勤務の際の生活や就労ビザの取得方法などのアドバイスも相談することができます。内定が出た後の入社日についても、予防注射やビザの申請など状況に合わせて調整してもらうことができます。
キャリアアドバイザーのアドバイスを受けながら海外転職を薦めたい場合に、おすすめできる転職エージェントです。
7. ロバート・ウォルターズ
画像引用元:ロバート・ウォルターズ
- 英文レジュメを使った転職をしたい方
- 日系グローバル企業に転職して海外勤務したい方
1985年ロンドンで設立し30年以上の長年にわたる事業の実績もあるため、安心して転職サポートを受けることもできます。
ロバート・ウォルターズが海外転職におすすめの理由としては、外資系や日系グローバル企業の転職支援に特化しているところ。
海外の企業にエントリーする際は、英文履歴書や英文の職務経歴書(レジュメ)が必要になりますが、その書き方についてもサポートを受けることができます。
世界28カ国で人材サービス事業を展開しているため、日系グローバル企業に転職して、海外で常駐したい場合にもおすすめの転職エージェントです。
関連記事:「ロバート・ウォルターズ」の口コミ・評判
【国別】おすすめの海外転職エージェント
QUICK USA(アメリカ)
- アメリカへ就職したい方
職種はITエンジニア、エンジニアリング、事務系やメディカル系などがあります。
RGF HR Agent(アジア系)
- アジア系へ就職したい方
- 語学力がなくても海外へ就職したい方
求人は主にアジア圏(タイ、中国、ベトナム、インドネシア、香港、インド、シンガポール)を扱っています。
語学力がなくとも日本語でやり取りが可能な転職エージェントです。
GJJ海外就職デスク(アメリカ・カナダ・アジア系)
- アジア系へ就職したい方
- 語学力がなくても海外へ就職したい方
国別の就職に必要なビザの情報や、求められる語学力などが詳しく書いてあります。
実際に海外で就職した方の体験談などのコラムも読めてこれから海外で就職したい方のためにおすすめの転職エージェントです。
【編集部直接取材!】海外転勤でおすすめする転職エージェント
グローバルリファイン株式会社
画像引用元:グローバルリファイン株式会社
- 中国大手自動車・輸送機器・エレクトロニクス・先端材料メーカーのエンジニア求人に注力し紹介実績がある
- エンジニア出身コンサルタントによる技術への理解に基づくコンサルティングをしてくれる
- 海外勤務に伴うビザ取得、現地住環境等についても、豊富なノウハウを活かして支援してくれる
担当者からのひとこと
私たちは海外勤務の実現を支援することを得意とした転職エージェントです。
特に中国大手自動車・輸送機器・エレクトロニクス・先端材料メーカーのエンジニア求人は、紹介実績も多数。
実績豊富で信頼に足る現地パートナー企業と提携し、ご経験を活かせる優良求人をご紹介いたします。
国内自動車メーカーにおいて、設計などエンジニアとして、専門分野での経験を積まれた、ミドルからシニア層に多くご利用いただいております。
当社のコンサルタントはメーカーのエンジニア出身者が多く、エンジニアとしての知見を活かしたきめ細やかなコンサルティングを提供いたします。
また、海外への転職が決定した際の住居やビザ取得など、各種手続きについてもノウハウを蓄積しサポートしております。
初めての海外勤務でもご安心下さい。
ビジネスプロフェッショナルのニーズに応えるために、価値あるノウハウを提供することに努めております。
海外勤務にチャレンジしてみたい方、ぜひ一度ご相談ください。
会社名 | グローバルリファイン株式会社 |
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取り扱い地域 | 東アジア(中国・韓国等)、日本国内 |
取り扱い職種 | エンジニア職を中心に営業職、事務系職種もあり |
お仕事情報 | お仕事情報検索 |
海外転職をする前に考えておきたいこと
ここからは、以下に挙げる「海外転職をする前に考えておきたい4つのこと」をご紹介します。
海外転職はグローバルなキャリア形成につながるため、今後の人生の選択肢を広げるためにも有用な手段の一つです。
しかし、現地採用になると、日本よりも給与が下がるリスクがあったり、既婚者であれば家族が海外生活に馴染めるのかという課題もあったりします。
だからこそ、しっかりと海外転職をする前に考えて欲しい4つのことをご紹介します。
1.家族の同意はしっかりと取る
海外転職は、出張や転勤とは異なり、海外に腰を据えて働くことが前提のため、家族の同意や意向はしっかりと確認しておきましょう。
家族を残し単身で転職するという選択肢もありますが、日本に戻る予定がなければ、円満な家族関係を続けることは簡単ではありません。
海外転職でキャリアアップできても、家庭生活が破城してしまう危険も潜んでいます。
そうならないよう、家族の同意は、海外転職を目指して転職活動を進める前に確認しておきましょう。
2.今の会社で海外異動ができないか調べる
今の会社で海外移動ができれば、わざわざ転職という手段をとる必要はなくなります。
現在勤めている会社が、外資系企業もしくはグループ会社として拠点を海外に多くもつ会社であれば、希望を出すことで異動できる可能性があります。(ただし、職種や実績によって可能性に差はあります。)
海外転職の主な目的が「海外移住」であれば、わざわざ転職するよりも、異動の方がスムーズに海外に移住することができるでしょう。
そのため、今の会社で異動できるかどうか、最初から諦めずにまずは調べてみることも大切です。
3.海外で働く目的を明確にする
海外で起こるさまざまな事柄に、挫折することも多いもの。明確な目的があると覚悟をもって海外での仕事に向き合えます。
海外に転職すれば、日本ではできない魅力的な体験をすることができます。その一方で、日本で当たり前にできていたことが、できなくなることもあります。
例えば、食事が合わないかもしれませんし、水・水道をとりまく事情に困惑するかもしれません。また、家族や友人との交流頻度も減ってしまうでしょう。
このようなマイナスな事案に直面したとき、挫折しないためにも海外転職には明確な目的をもつことが大切です。
4.働きたい国を決める
就労ビザの関係から、海外転職をする際は、最初に働きたい国と働く目的を明確にすることが大切です。
海外で働くとなると、就労ビザの問題が関係してきますが、国によっては就労ビザの発行には四年制大学の卒業や、複数年の実務経験が必要となる場合もあります。
働きたい国が見つかったとしても、そもそもその国の就労ビザを取得できるかどうか、というところまで考えなければいけません。
海外転職には転職エージェントが欠かせない理由
海外転職は転職サイトなどで転職することもできますが、契約に関する細かいチェックが求職者の立場だとどうしても難しくなってしまうため、あまりおすすめはできません。
海外勤務の求人は、求人情報で提示されている雇用条件と、現地で提示される雇用条件が異なるリスクもあります。
現地で渡される雇用契約書の文言で、今後のキャリアに影響を残す不利な条件が明記されているケースもあります。このような契約で失敗してしまうと、訴訟に発展するなど大きなトラブルに巻き込まれることにもなりかねません。
しかし、転職エージェントを介していると、リスクがゼロになるとまではいきませんが、雇用契約に関するリスクは大幅に減らすことができます。
仮に、既に転職エージェントの紹介者が就業している海外企業であれば、その求人案件に関しては実際の雇用契約の内容や労働環境まで把握している可能性が高くなります。
同じ日本人の労働者が既に働いている企業であれば、安心して働ける可能性が高くなります。また、給与や労働条件などの希望も転職エージェントに依頼すれば代わりに交渉してもらうことができます。
ただし、転職エージェントを活用したとしても、得意とする地域・分野、そして担当者のレベルによって品質は異なります。
最終的には自己責任となるため、雇用契約の常識は日本とは全く異なることを理解して、提示された文書は入念にチェックすることもおすすめします。最悪の場合、訴訟に至るケースもあるため、海外との訴訟に強い弁護士とのパイプをあらかじめ作っておくことも有用な手段の一つです。
いずれにせよ、海外転職は自力で取り組むよりも、転職エージェントに協力してもらった方が安全に転職できる可能性は高くなるといえるでしょう。
【FAQ】海外勤務の仕事探しに関するよくある質問
海外勤務の仕事への転職は、海外勤務未経験者でも可能?
海外勤務の仕事への転職は、海外勤務未経験者でも可能です。
応募先企業の同業種や同職種での経験があれば、より採用に有利になります。
英語が話せないと採用されないわけではありませんが、英語や働く国の言語を話せた方が採用の確率は高くなります。
海外勤務未経験かつ業種・職種未経験の場合は、経験者に比べてかなり不利なのは否めません。
語学力はもちろん前職や現職で経験した業務の中で、応募先企業の仕事に活かせる部分がないか考えてみましょう。
例えば応募先企業が医療事務を募集しているが一般企業の事務の経験しかない場合は、多数の業務を同時並行でこなし成果を上げた経験など、医療事務で求められるマルチタスク力が高いことをアピールするとよいでしょう。
海外勤務の仕事への転職は、英語などの語学力が低くても採用される?
海外勤務の仕事への転職は、英語などの語学力が低くても採用の可能性はありますが、日常会話レベルは業界・職種関係なく必須です。
海外勤務の採用条件の目安となる語学力は、職種や日本人以外のお客様とのやりとりの頻度によって異なります。
TOEICのスコアに換算すると、下記の通りです。
- エンジニアなどの開発職:TOEIC 400点以上
- 日系企業で従業員管理をする管理職:TOEIC 600点以上
- 商談やプレゼンを頻繁にする営業職:TOEIC 最低800点以上
- 日本人観光客を相手にするサービス職:日常会話レベル
【参考サイト】未経験でも海外転職できる?海外転職の方法や職種別の必要な語学力など解説「en woeld」
英語は日常会話レベルでも、中国語やフランス語・ロシア語など他の言語が堪能で、かつ勤務先の国の公用語であれば採用率は上がります。
新卒で海外勤務の仕事に就職する方法や注意点は?
新卒で海外勤務の仕事に就職する方法は、在学中に働きたい業界のスキルを身につけることです。
海外の多くの国では日本のような新卒一括採用はしておらず、採用対象は基本的に即戦力です。
職歴が無いと採用されるのは非常に難しいため、働きたい国・業界の企業でアルバイトやインターンシップ経験を積んでおくとよいでしょう。
海外で働くのが難しい場合は、日本でもよいので職歴を作ることが重要です。
おすすめの職種は、在学中でも経験を積んだり勉強したりしやすいITエンジニア、翻訳や通訳・テクニカルサポートなどです。特にテクニカルサポートは、求人も多くおすすめです。
仕事を探すときは新卒向けの転職サイトに登録するのではなく、中途採用向けかつ外資系の求人に強い転職エージェント・海外勤務の求人を転職サイトを使いましょう。職歴があるので、中途採用向けでも登録できます。
またはワーキングホリデーに行き、受け入れ先に就職する方法もあります。
新卒で海外勤務する際の注意点は、不法就労にならないようにすることです。
就労ビザ等、働く国で外国人が働く際の法律を事前にしっかりチェックしましょう。
まとめ
元派遣会社勤務・現役の転職エージェント
そして、雇用契約で起こり得るトラブルについても理解して、リスク回避まで考えなければいけません。
このように海外転職には、国内の転職とは異なる配慮すべき点もありますが、転職エージェントを活用することで回避できる可能性は高くなります。
これから海外転職を目指すなら家族との相談を踏まえ、まずは転職エージェントに登録することから始めてみてはいかがでしょうか。
【転職のプロが比較】転職エージェントおすすめ比較ランキング/評判や口コミも掲載
「英語」を活かした仕事も、長いスパンで考えれば海外赴任の可能性もある魅力的は仕事です。このような仕事に転職を検討してみてもいいのではないでしょうか?
- 【転職のプロ監修】英語を活かした転職におすすめ転職エージェントランキング
- こちらの記事では、「英語」を活かした仕事をもつ企業への転職に強い転職エージェントをご紹介しています。
- 【転職のプロ監修】「英語を活かした仕事」の転職サイトおすすめランキング(35社求人数調査)
- こちらの記事では、「英語」を活せる求人を豊富に掲載している転職サイトをランキングでご紹介しています。
- 【外資系転職におすすめの転職エージェント】自分が登録すべき先がすぐ分かる!
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