株式会社アドバンスフロー 代表取締役
中塚 章浩
著書「面接の疑問 Q&A」・Twitter
パーソルテンプスタッフ株式会社に約6年在籍し、現在は人材紹介会社「株式会社アドバンスフロー」の代表取締役。
のべ約2,000名もの転職支援を行い、求職者が希望する仕事を得られるよう尽力。人材業界16年の経験から「転職はしっかりとした情報が得られれば得られるほど、理想の職場を見つけられる」と確信し、多くの人が情報を得られるよう、記事の監修も行う。
「看護師転職なら、求人は自分で探したほうがいいの?」
と思っていませんか。
この記事では、自分で求人を探す看護師転職について解説します。
看護師転職において求人を自分で探すのには、メリット・デメリットがあります。ぜひこの記事があなたの転職活動に少しでもお役に立てたら幸いです。
看護師向けの転職エージェントや派遣会社をお探しの方は、ぜひこちらの記事もご覧ください。
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目次
看護師転職で求人を自分で探す主な手段は?
看護師転職で求人を自分で探す主な手段は、下記の4つです。
- 病院を検索して直接応募
- 求人広告サイト
- 友人・知人の紹介
- ハローワークやナースセンター
自分で探すのであれば、それぞれの方法にメリット・デメリットがあるため、1つの方法だけを使うのではなく複数の方法を同時に使うことをおすすめします。
1.病院を検索して直接応募
1つ目は病院を自分で検索して、直接応募する方法です。
インターネット検索で「〇〇市(働きたい市区町村名)病院」等で検索し、病院の公式WEBサイト内にある「採用情報」のページの指示に従って応募します。
メリットは病院のホームページから直接応募すると、志望度や関心が高いと病院側が捉えてくれることが多く、選考が有利になることがある点です。
デメリットは1件1件採用しているか否かや募集要項などを自分で調べる必要があるので、手間と時間がかかる点です。
2.求人広告サイト
2つ目は求人広告を掲載しているWEBサイトから応募する方法です。
代表的な求人広告サイトは「医療21」があります。
いわゆる転職サイト(人材紹介会社)とは違い、アドバイザーが付かないので自分で求人を検索し応募します。
メリットは条件を絞って求人を検索できる上に、病院側は求人の掲載料をサイト運営側に払う必要があるため、現在進行形で採用している病院ばかりなので効率が良い点です。
デメリットは求人の選定から内定後の条件交渉に至るまで、全て自力で行う必要がある点です。
3.友人・知人の紹介
3つ目は友人・知人から紹介してもらい、働いている病院の選考を受けさせてもらう方法です。
必ず採用になるとは限りませんが、友人や知人の働いている病院が気になるならば紹介を依頼してみましょう。
メリットは働いている人の生の声を聞いてから選考を受けるか決められるので、失敗するリスクが少ない点です。また病院によりますが、採用になった上で一定期間以上働き続けた場合は、お祝い金の支給があります。
デメリットは友人・知人の顔を立てるために選考を途中で辞退しづらく、実際働いてみたら合わなかった時もしばらく辞めにくい点です。
4.ハローワークやナースセンター
4つ目はハローワークやナースセンターなどの公的機関にある求人を検索し応募する方法です。
メリットはハローワークに掲載された求人に応募し採用されると、諸条件を満たすことで再就職手当がもらえます。さらに窓口の職員に就職・転職相談もできる点、ナースセンターは看護師向けの各種研修や就職支援、看護師同士の交流会がある点も魅力です。
デメリットはハローワークに求人を出すと助成金がもらえるため、現状募集していない求人も掲載されていることがある点、ナースセンターは求人の数が少ない点です。
看護師が転職先を自分で探すメリットは?
看護師が転職先を自分で探すメリットは、主に下記の2点です。
- 自分のペースを乱されずに済む
- 応募先によっては採用されやすくなる
1.自分のペースを乱されずに済む
転職サイト(人材紹介会社)のアドバイザーがいないので、自分のペースを乱されずに転職活動を行えます。
転職活動中にアドバイザーから求人の紹介などでメールや電話が何度も来ると、わずらわしく感じてしまうことも多いでしょう。
また、自分でゆっくり求人を吟味したり、自分の意志で応募に進んで入職を決めたりできるので、納得感があります。
2.応募先によっては採用されやすくなる
応募先の病院によりますが、自分で探して応募したほうが採用されやすくなることがあります。
転職サイト(人材紹介会社)経由で採用が決まると、病院側は転職サイトに採用した看護師の想定年収の15~25%程の紹介手数料を支払う必要があります。
自分で探す方法はいずれも転職サイトに比べると採用コストが低いので、応募してきた看護師に対し気がかりな点があっても、目をつぶってもらえる場合もあります。
看護師が転職先を自分で探すデメリットは?
看護師が転職先を自分で探すデメリットは、主に下記の2点です。
- 情報収集が大変
- 選考の日程調整~雇用条件の交渉まですべて自分で行う必要がある
1.情報収集が大変
自分で探すと、情報収集に時間と手間がかかります。
自分自身で希望条件に合った求人を検索し、1件1件情報を吟味して応募するか決めなければなりません。
また、応募先の口コミや、面接で過去にあった質問などは友人・知人からの紹介以外の手段では知ることが非常に難しいです。
2.選考の日程調整から雇用条件の交渉まですべて自分で行う必要がある
選考の日程調整から給料や勤務時間など雇用条件の交渉まで、すべて自分自身で行う必要があります。
時間に余裕のない看護師は、自分で面接の日程調整をするのも大変です。
特に給与の交渉は自分自身で成功させるのは難しく、失敗すると不採用や内定取り消しのリスクが高まります。
転職先を自分で探すのに向いている看護師の特徴は?
転職先を自分で探すのに向いている看護師の特徴は、下記の3つです。
- 時間に余裕がある
- 転職をして叶えたいことが明確
- 応募書類の作成や面接に自信がある
1.時間に余裕がある
良い所があったら転職したい、転職したい時期が半年以上先など時間に余裕があるならば、自分で探した方がよいことも多いです。
転職サイト(人材紹介会社)に登録すると、転職サイトによってはアドバイザーから頻繁に連絡が来てしまうので、急いでいない人は面倒に感じてしまうことがあります。
時間があるならば自分で求人の情報を収集したり、面接の日程調整をしたりするのも難しくないでしょう。
2.転職をして叶えたいことが明確
転職をして叶えたいことが明確に決まっている人も、自分で探すことに向いています。
具体的には、
- 転職先に求める条件は何か
- 何の診療科でどのようなことをやりたいか
- 将来目指しているキャリアは何か
などの希望や目的が定まっているならば、転職サイト(人材紹介会社)のアドバイスは不要でしょう。
3.応募書類の作成や面接に自信がある
履歴書・職務経歴書など応募書類の作成や面接に自信があるならば、転職サイト(人材紹介会社)の手を借りなくても大丈夫です。
転職サイト経由で求人に応募すると転職のプロによる応募書類の添削や、現場までナビゲートの上に面接の同席など、さまざまなサービスを受けられます。
しかし何度か転職をしており慣れているならば、特に必要ないでしょう。
看護師転職サイト(人材紹介会社)は使わない方がいいって本当?
看護師転職サイト(人材紹介会社)は、使わない方がよいとは言い切れません。
転職サイト(人材紹介会社)にはメリットも数多くあるので、自分で探す手段との併用がベストです。
転職サイトに登録すると独自の非公開求人を紹介してもらえることがあるため、応募先の選択肢が拡がります。さらに、数多くの看護師の転職を支援してきたプロに今後のキャリアに関する相談ができます。
加えて履歴書や職務経歴書の添削、面接対策など選考が有利になるさまざまなサポートを受けられます。
キャリア相談や応募書類の添削・模擬面接はハローワーク等でも受けられます。しかしハローワークの職員で看護師の転職に詳しい人はめったにおらず、ナースセンターの就職支援は転職のプロが行うわけではないので、いずれもアドバイスの精度は高くありません。
まとめ
この記事をまとめると、
看護師転職で求人を自分で探す主な手段は、下記の4つです。
- 病院を検索して直接応募
- 求人広告サイト
- 友人・知人の紹介
- ハローワークやナースセンター
看護師転職サイトも併用すると、独自の非公開求人を紹介してもらえるなどのメリットがあります。
複数の手段を使い自分で探しつつ、看護師転職サイトにも登録して転職活動をするのがベストです。
この記事があなたの転職活動のお役に立てば幸いです。
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