派遣の保育士とは?

保育士派遣



執筆者 : 保育士の勤務経験を活かして執筆しています。

派遣の保育士について


派遣の保育士とは、人材派遣会社に雇われている保育士で、「派遣保育士」とも呼ばれています。

派遣保育士は、人材派遣会社と契約している保育施設で仕事をすることになります。

派遣保育士の雇用主は人材派遣会社になるため、給料の支払いや社会保険など労働に関する雇用契約は、人材派遣会社と契約を結ぶことになります。

派遣保育士の雇用形態について


派遣保育士の雇用形態は、「一般派遣」と「紹介予定派遣」の2種類あります。

「一般派遣」とは、人材派遣会社と契約している期間の間、派遣先の保育施設で勤務する仕事になります。
最長3年間と派遣期間が定められていて、3年を過ぎると同じ派遣先の保育施設では働くことができず、別の派遣先を探すことになります。

「紹介予定派遣」とは、派遣先の保育施設で、将来社員として雇われることを前提に派遣される仕事になります。
派遣期間は最大6か月となっていて、この派遣期間に派遣先の保育施設と派遣保育士の合意があれば、人材派遣会社の雇用から保育施設の直接雇用へかわります。

派遣として働く保育士の業務内容は?

派遣として働く保育士の業務内容は、一般的に担任は持たずに保育補助の仕事が多いです。
保育補助の仕事は、子どもの保育から事務作業まで多岐に渡ります。

保育士業務のサポート(クラス担任をしている保育士のサポート)

  • お散歩のときに列の後ろから付いて行き、危険な歩き方をしていないかの確認や、遅れて歩いている子のサポートを行います。
  • 給食のときに盛り付けや配膳を手伝い、食事中は食べるスピードの遅い子どもの支援や正しい食べ方の指導、こぼしてしまったときの後かたずけを行います。
  • お昼寝のときになかなか寝付けない子どもに寄り添い睡眠を促したり、睡眠時の事故が発生しないよう子どもの寝ている体勢を見守ります。
  • クラス壁面の飾り付けの作成を手伝い、子どもの作品などの展示も手伝います。

園内業務のサポート

  • 教室内やホール、トイレなど園内全般の清掃を行います。
  • 園庭やホール、遊具の安全確認を行い、草取りなどの整備を行います。
  • 足ふきマットやタオル、貸し出し用の子供の下着など洗濯を行います。

事務業務のサポート

  • クラスだより、園だよりなどの配布物を印刷し、配布用に折って、封筒に入れるなどの作業を行います。
  • 保育士の勤怠管理や子どもの延長保育の累計などの計算を行い、簡単な経理関連の手伝いをすることもあります。
  • 郵送物を届けるため郵便局へ、お菓子や消耗品の買い出しにはスーパーへ出かけます。
  • 来客者を迎え、お茶を出すなどの対応を行います。
Point
一見、雑用が多いように思うかもしれないですが、保育の仕事を行う上で保育補助の仕事はとても大切なことばかりです。
保育補助の仕事といっても、子どもや保護者からは先生として見られますし、周りの先生からは頼りにされますので、とてもやりがいのある仕事です。
ただし注意点として、派遣として働く場合も、クラス担任を任されたり、正社員の保育士と同じ業務を行う場合もあります。
細かい内容は園によって異なるため、希望の業務内容とズレが出ないよう、あらかじめ人材派遣会社と契約する際に確認しましょう。

正社員およびパートとして働く保育士と派遣として働く保育士の違いは?


正社員およびパートとして働く保育士と、派遣として働く保育士の大きな違いは雇用主です。
正社員およびパートとして働く保育士の雇用主は保育施設で、直接雇用されています。
派遣として働く保育士の雇用主は人材派遣会社になります。

給与について

給与の支払いは、正社員およびパートとして働く保育士は雇用主である保育施設からの支給になり、派遣として働く保育士は、雇用主である人材派遣会社から支給されます。

給与は、正社員が月給制になり、パートは時給制になります。派遣として働く保育士も時給制になります。

正社員の月給制は、毎月決まった給与が支払われるので安定していますし、ボーナスが支給されるところがメリットです。

しかし、正社員は残業や仕事を家に持ち帰ることもあり、その働いた分は支給されないところが多く、正社員として働くデメリットになっています。

パートや派遣として働く保育士の時給制は、残業も含めて勤務した分、給与が支払われるところがメリットになります。

さらに、パートよりも派遣として働く保育士のほうが時給が高いことが多く、派遣として働くメリットになります。

雇用期間について

正社員として働く場合の雇用期間は、基本的に無期雇用になっています。

パートとして働く場合の雇用期間は、基本的に雇用期間が決まっていますが、雇用主の保育施設と同意の上、契約の更新が可能です。

派遣として働く場合の雇用期間は、最大で3年間と決まっています。基本的に契約期間は1か月~3か月など、数か月での契約が多く、そこから契約更新が行われます。

勤務時間について

勤務時間については、正社員やパートで働く場合も、派遣として働く場合も、働く保育施設によって様々です。

派遣として働く場合は、人材派遣会社と契約している時間での勤務になります。

派遣として働く場合も、フルタイムで8:00-17:00などの勤務はありますが、残業はほとんどありません。

もし残業が発生しても、人材派遣会社がきちんと保育施設と契約を結んでいるため、残業代が支払われないというトラブルはありません。

待遇について

社会保険や福利厚生は、正社員およびパートとして働く場合は雇用主の保育施設の規定が適用され、派遣として働く場合は雇用主の人材派遣会社の規定が適用されます。

人材派遣会社によって社会保険や福利厚生の適用となる基準は異なるため、人材派遣会社との契約前に確認しましょう。

人材派遣会社の福利厚生では、エステやフィットネスクラブを特別な価格で利用できるところもあります。待遇の内容で人材派遣会社を選んでも良いでしょう。

派遣として働く保育士のメリットは?

派遣として働く保育士のメリットはたくさんあり、派遣という働き方を選択する保育士も増えてきています。
派遣として働くことに迷ったら、次の6つのメリットを参考にしてみて下さい。

1.時給が高い

保育施設に直接雇用されているパートやアルバイトの時給と比べて、派遣保育士の時給は、高くなっていることが多いです。

時給は地域にもよりますが、2019年4月現在、大手求人サイトである「indeed(インディード)」の求人を調査したところ、保育士のパート求人の時給は850~1200円程度でした。
同様に「indeed(インディード)」の求人で調査し、保育士の派遣の時給は1000円~1600円程度となり、比べると派遣保育士の時給の方が高くなっています。

2.年収が正社員で働く保育士と同等

派遣保育士と正社員保育士の年収は、派遣として働く保育士の時給が高いため、ボーナスのある正社員保育士と年収で比較しても、ほぼ変わらないです。

さらに、年収は同等でも派遣として働く保育士の場合は、正社員の保育士と違い残業や持ち帰りの仕事がないので、効率よく収入を得ることができます。

3.残業が少ない

派遣として働く保育士の場合は、雇用元の人材派遣会社が、契約で働く時間を規定しているため、残業がほとんどありません。

保育施設側も、派遣として働く保育士に残業をしてもらう場合、元々高めの時給よりさらに高い残業代を支払うことになるので、残業をさせないようにしています。

4.希望の働き方ができる

派遣として働く場合、人材派遣会社に登録する際に希望の条件を聞いてくれるので、自分自身の希望に合った働き方ができます。

「8:00-15:00の間の勤務を希望」「土日不可」「車通勤可能」「子どもが小さいため急な休みも対応可」などの希望を、あらかじめ人材派遣会社に相談しておくと、内容にマッチングした職場を紹介してくれます。

5.トラブルが少ない

派遣として働く場合は、雇用条件や人間関係でのトラブルは少ないです。

トラブルが少ない理由としては、仕事上で問題があった場合、人材派遣会社の担当が保育施設との間に入り解決してくれるからです。

直接言えないことがあった場合も、人材派遣会社の担当に相談できるので安心です。

6.自分に合う職場かどうか見極められる

派遣保育士は、数ヶ月ごとに契約更新があるため、継続か退職かを決める機会があります。

万が一、自分の希望と異なる保育施設に派遣されていた場合、更新せずに辞めても問題ないのです。

そのため、派遣保育士は契約期間中に、勤務先の職場が自分にあっているかどうか、見極めることができるのです。

派遣として働く保育士のデメリットは?


派遣として働く保育士のデメリットは、おもに以下2つになります。

1つ目のデメリットは、派遣保育士が、1つの保育施設で働くことができる契約期間が決まっているという点です。
働くことができる契約期間は最長3年間です。気に入った保育施設でも、長く働くことができません。

2つ目のデメリットは、あなたが契約更新を希望しても、保育施設側で終了希望の場合は更新ができない点です。
なぜなら、契約更新するには、派遣として働く保育士と保育施設両方で合意が必要だからです。

保育士の派遣として働くための流れは?

保育士の派遣として働くまでの流れを紹介します。

人材派遣会社を探す

保育士の派遣として働くためには、保育士に特化した人材派遣会社を探す必要があります。

保育士に特化した人材派遣会社の場合、長い間、保育施設と連携されているため信頼関係があります。

信頼関係があると、保育施設で働いていて困ったときに、人材派遣会社が適切なフォローをしてくれるので安心です。

人材派遣会社に登録する

保育士の派遣として働くためには、人材派遣会社にプロフィールや職務履歴、希望条件を登録する必要があります。

なぜなら、プロフィールや職務経歴、希望条件に基づいて、登録された方にマッチングした仕事を紹介するためです。

例えば、「平日のみ希望」「車通勤可能」といった希望条件を登録しておくと、このような希望条件にあった保育施設の仕事を紹介してもらえます。

仕事の紹介を受ける

希望条件に近い保育施設が見つかった場合、人材派遣会社から電話やメールなどで連絡が来て紹介を受けます。

連絡があり紹介される内容は、詳しい派遣先や勤務条件などの説明になります。

紹介を受けた保育施設で就業するかどうかは、即答する必要はありません。

断ることも問題ありませんので、納得いくまでしっかり質問し考えて返答しましょう。

紹介先の保育施設を見学する

「この保育施設で働いてみたい」と思った保育施設に、人材派遣会社の担当者と一緒に見学に行きます。

見学を行う目的は、就業先になる保育施設と派遣される保育士、互いの情報を知り、不安を解消するためです。

保育施設の担当者がどのような方か、派遣される保育士はどのような人物か、就業前に知ることで不安がない状態で仕事を始めることができます。

雇用契約を行い、勤務を開始する

派遣保育士として働くため、人材派遣会社と雇用契約を結び、勤務を開始します。

勤務を開始するのは、保育施設を見学してからおおよそ1週間~2週間以内がほとんどです。

就業してからも、人材派遣会社の担当者が「困っていることはないか」「つらいことはないか」など、相談にのってフォローをしてくれます。

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