派遣保育士のメリットやデメリットは?|仕事内容や登録の流れ、保育士に特化した人材派遣会社までご紹介!

派遣保育士のメリットやデメリット

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保育の仕事をしようかと考えるとき、

「派遣で働くメリットは何かあるのかな?」
「派遣の保育士って実際どんな仕事をしているの?」

というような疑問がわくことはありませんか?

そこで、元保育士の吉村が、
派遣スタッフとして保育士の仕事をする「派遣保育士」として働いた場合に、
どんなメリットやデメリットがあるか、分かりやすくまとめてみました。

さらに、派遣保育士の主な仕事内容や、人材派遣会社に登録してから就業するまでの流れ、保育士に特化した人材派遣会社もご紹介します。

この記事をきっかけに派遣保育士のメリットを理解し、保育士の求人を探す際に「派遣」という働き方を検討してみてはいかがでしょうか?

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派遣保育士のメリットとデメリットをご紹介

保育士やりがい

派遣保育士には、多くのメリットとデメリットがあります。

派遣保育士として働くかどうか迷ったら、参考にしてみてください。

派遣で働く9つのメリットとは?

派遣保育士のメリットは、給料面から働き方まで数多くあります。

今回は、メリットを9つにまとめて紹介します。

1.時給が高い

パートやアルバイトで働く保育士と比べ、派遣保育士の時給は高い場合が多く、働き方によっては正社員として働く保育士と同等の月収を得ることが可能です。

時給は、保育士資格の有無や地域によって異なりますが、大手求人サイト「indeed(インディード)」の求人を調査したところ、保育士のパート求人の時給は850~1,500円程度でした。

派遣保育士の時給は900円~1,800円程度で、比べると派遣保育士の時給のほうが高くなっています(2019年9月現在)。

対象地域派遣の平均時給(円)パートの平均時給(円)
北海道1,130910
東京1,4401,184
愛知1,165983
大阪1,2251,082
広島1,120960
福岡1,051998

※調査日:2019年9月11日
※求人を新着順に並べた上位10件の平均時給を集計

2.残業が少ない

派遣保育士の場合、雇用主(派遣元)である人材派遣会社との契約で働く時間を定めているため、残業がほとんどありません

サービス残業は契約違反に当たるため、もちろんありません。

派遣先である保育施設も、派遣保育士に残業をしてもらうとなると、もともと高めの時給よりさらに高い残業代を支払うことになるので、残業させないようにしています。

3.希望の働き方ができる

派遣で働く場合は、人材派遣会社に登録する際に希望を伝えるため、希望条件に合った働き方ができます

たとえば、働く時間に関する希望として「午前中のみ」「平日のみ」「残業なし」といった条件をあらかじめ人材派遣会社に相談しておけば、その条件に合う派遣の仕事を紹介してもらうことができるのです。

4.人材派遣会社の担当者が定期的に訪問してくれる

派遣スタッフとして働く場合、人材派遣会社の担当者が定期的に派遣先の保育施設を訪問してくれるため、悩みの相談などがしやすいです。

もし契約以外の勤務を強いられたり、同僚とのトラブルがあったりした場合も、人材派遣会社の担当者が間に入って対応してくれるので安心です。

5.自分に合う職場か見極められる

保育施設での直接雇用の場合、短期間で何度も転職することは難しいですが、派遣保育士は数か月ごとに契約更新のタイミングがあります。

万が一、自分の希望と異なる保育施設に派遣された場合、次の契約を更新せずに辞めることができます。

そのため、派遣保育士は、その勤務先が、自分に合っているかどうかを契約期間中見極めることができるのです。

6.資格がなくてもチャレンジできる

派遣保育士の求人は保育補助の仕事が多く、保育士資格をもっていない方も働ける仕事が多いです。

まずは保育補助として働きながら経験を積んで、保育士の資格取得を目指すこともできます。

7.事務作業(書類作成)が少ない

おたよりや保育日誌などの書類作成は、多く場合、正規職員である保育士が行います

そのため、派遣保育士として、保育補助の仕事に就いた場合、保育日誌などの書類作成を行うことがほとんどありません。

8.契約期間終了後も仕事を探してくれる

派遣保育士には契約期間があり、契約が終わってしまった場合も人材派遣会社が次の仕事を探してくれます

契約終了の時期が近くなったら、人材派遣会社の担当者と話し合い、希望条件に合う仕事を探してもらうようにしましょう。

9.経験を積んでスキルアップを目指せる

保育士の仕事は、施設や園によって特徴や内容が異なるため、保育現場での経験は非常に重要です。

派遣保育士は短いスパンでさまざまな保育施設で働くことで、より多くの経験を積むことができます

派遣先が保育園だけではなく、こども園や乳児園・学童保育を選択できるところも魅力です。

将来キャリアアップを目指して転職することになれば、数多くの保育現場で身につけたスキルを活かすことができるでしょう。

派遣で働く5つのデメリットとは?

派遣保育士という働き方にはメリットがたくさんありますが、デメリットもあります。

デメリットととらえるかどうかは人それぞれですが、

ここからは、デメリットとなり得る要素を5つ紹介します。

1.ボーナスがない・給料が不安定

派遣保育士は時給制の給与体系で、ボーナスがありません

時給は高い傾向にありますが、出勤日数が減ると給料も減るなど、安定性に欠けます。

2.最長派遣期間が決まっている

派遣の場合は最長派遣期間が決まっているので、気に入った保育施設であってもずっと働き続けることができません

また、派遣保育士が契約更新を希望したとしても、保育施設が契約終了を希望すれば契約更新はできません。

3.正規社員に気をつかう

クラス運営や行事、日々の保育の流れを決め、保育の主体となって動くのは、保育施設に直接雇用された正規職員の役割。

派遣保育士は、正規職員のサポート役という立場です。

そこで派遣保育士があまり口を出してしまうと、お互いに仕事がしにくくなってしまうことも。

正規職員の気持ちを考えて行動することも必要になります。

4.部外者として見られることがある

以前ほど派遣保育士が部外者扱いされることはなくなりましたが、施設によっては今も派遣保育士を部外者として扱うところもあります。

その場合、派遣保育士に保育スケジュールが共有されない、保育行事の計画を知らされないなど、疎外感を感じることもあるでしょう。

5.キャリアアップが難しい

担任や主任などの役職には正規職員が配置されることが大半で、派遣保育士は保育補助を担当することがほとんどです。

そのため、派遣では担任を任される機会があまりなく、キャリアアップが難しいです。

そもそも派遣保育士とは?

雇用契約書

「派遣保育士」とは、人材派遣会社と雇用契約を結んだ派遣スタッフが、人材派遣会社と契約している保育施設へ派遣されて保育士として仕事する形態を指します。

派遣保育士には2種類の働き方がある

派遣保育士には、「一般派遣」「紹介予定派遣」2種類があります。

「一般派遣」とは、人材派遣会社と契約した期間、派遣スタッフとして派遣先の保育施設で勤務する形態です。

数か月ごとに契約の更新がありますが、同じ派遣先への派遣は、原則最長3年までと決められています。

「紹介予定派遣」とは、派遣先の保育施設で将来社員として雇われることを前提に、一定期間派遣スタッフとして仕事をする形態です。

派遣期間は最大6ヵか月で、この派遣期間に保育施設と保育士が合意に至れば、派遣スタッフ(人材派遣会社での雇用)から社員(保育施設での直接雇用)にかわります。

直接雇用(正社員・パート・アルバイト)との違いは?

正社員・パート・アルバイトとして働く保育士と、派遣として働く保育士の大きな違いは「雇用主」です。

正社員・パート・アルバイトとして働く保育士の雇用主は保育施設で、保育施設と直接雇用契約を結びます。

派遣として働く保育士の場合、雇用主は人材派遣会社であり、雇用契約は人材派遣会社と結んでいます。

雇用主が違うことによる日常業務への影響の一例としては、「休みを取る場合の相談」があります。

休みを取る場合、保育施設に直接雇用されている方は「保育施設」へ、

人材派遣会社に雇用されている派遣保育士は「保育施設」と「人材派遣会社」の両方へ相談することになります。

派遣保育士になるための資格は?

派遣保育士の仕事のほとんどが「保育補助」であり、この場合は未経験者・未資格者でも派遣保育士として働くことが可能です。

ただし、保育施設によっては「保育士資格必須」としている求人も多く、保育士資格をもっていたほうが仕事の幅は広がるといえるでしょう。

派遣保育士の業務内容は?

ここまで説明したとおり、派遣保育士の業務内容としては一般的に担任をもたず、保育補助を務める仕事が多いです。

保育補助の仕事は、子どもの保育から事務作業まで多岐にわたります。

ここからは、派遣保育士が行う業務例を3つに分けてご紹介します。

1.保育士業務のサポート(クラス担任をしている保育士のサポート)

  • お散歩のときに列の後ろからついていき、子どもが危険な歩き方をしていないかの確認、遅れて歩いている子どものサポートを行います。
  • 給食のときに盛り付けや配膳を手伝います。食事中は食べるスピードの遅い子どもの支援や正しい食べ方の指導、こぼしてしまったときの後片付けを行います。
  • お昼寝のとき、なかなか寝付けない子どもに寄り添い睡眠を促したり、睡眠時の事故が発生しないよう子どもの寝ている体勢を見守ります。
  • クラス壁面の飾り付け、子どもの作品の展示などを手伝います。

2.園内業務のサポート

  • 教室やホール、トイレなど、園内全般を清掃します。
  • 園庭やホール、遊具の安全確認を行い、草取りなどの整備を行います。
  • 足ふきマットやタオル、貸し出し用の子どもの下着などを洗濯します。

3.事務業務のサポート

  • クラスだより、園だよりなどの配布物を印刷し、配布用に折って封筒に入れるなどの作業を行います。
  • 保育士の勤怠管理や子どもの延長保育時間の計算など経理関連の簡単な手伝いをすることもあります。
  • 郵便局で郵送物を出したり、スーパーでお菓子や消耗品の買い出しを行います。
  • 来客を迎えてお茶を出すなどの対応を行います。
Point

保育補助の仕事は、一見雑用が多いように思えるかもしれませんが、保育の仕事を行ううえではとても大切なことばかりです。

保育補助の仕事といっても、子どもや保護者からは先生として見られますし、周りの先生からは頼りにされますので、とてもやりがいのある仕事です。

なお、派遣保育士として働く場合でも、クラス担任を任されるケースや、正規職員の保育士と同じ業務を行うケースもあります。

業務内容は派遣先・契約によって異なるため、希望する業務内容とずれが生じないよう、人材派遣会社と契約する際にはきちんと確認しましょう。

派遣保育士としての心構え

派遣保育士の仕事は、正規職員のサポートがメインです。

正規職員が動きやすいよう支えるという気持ちで仕事をしましょう。

自分の意見を主張しすぎると、正規職員の保育士とトラブルになったり、反対に気をつかわせてしまったりすることがあります。

あくまでもサポートする立場で、「どんどん使ってください」という気持ちで動くこと、正規職員の保育士が仕事を頼みやすい雰囲気を作ることが大切です。

保育サポートをすることで、正規職員の保育士からだけでなく子どもや保護者からも感謝され、やりがいを感じられることでしょう。

派遣保育士の待遇は?

基本的に、社会保険の適用や有給休暇の取得などは、派遣保育士であっても得ることができます

ただし、派遣保育士の雇用主は人材派遣会社であり、人材派遣会社の規定や契約による定めが適用されることになります。

詳細は人材派遣会社によって違うため、契約の前に確認してください。

ここからは、待遇・福利厚生をもっと細かくして解説してきます。

保険や税金について

社会保険(健康保険、厚生年金保険、介護保険、雇用保険など)は、雇用主(派遣元)である人材派遣会社にて加入します。

加入条件は、基本的に法律に従って決められています。

税金の対応は、人材派遣会社によって異なります。

所得税は給与から天引きされることがほとんどですが、住民税は天引き対応する場合とそうでない場合があります。

住民税を給与から差し引く「特別徴収」は、自身で納付する手間がかかりません。

また、住民税は基本的に「一括納付」か「4回の分割納付」ですが、特別徴収の場合は12分割での納付となります。

特別徴収を希望する場合は、派遣登録や契約前に、人材派遣会社に必ず確認しましょう。

有休や産休について

有休や産休は、「労働基準法」に則って適用される人材派遣会社がほとんどです。

ただし、実際に有休を取得する際のルールについては、人材派遣会社によって異なります。

一例を挙げると、「1週間前までに申し出れば有休を取得できる」「急な病欠でも有休日数が残っていれば、あとから申請することで有休を適用できる」などさまざまです。

申請のルールは就業前に確認しておきましょう。

産休については休業期間が長いため、取得できたとしても元の派遣先には復帰できない場合があります。

その場合は、新しい派遣先を紹介されることになります。

福利厚生について

人材派遣会社では、「法的福利厚生」である社会保険とは別に、「法定外福利厚生」が充実していることが少なくありません。

「法定外福利厚生」には、無料講座や資格取得支援の実施、フィットネスやエステ、レジャー施設、宿泊施設の割引など、さまざまなものがあります。

福利厚生の内容を見て、どの人材派遣会社で仕事するか選択するのもいいでしょう。

時給2,000円など高時給の派遣保育士になるためには?

保育士も役職があれば高時給で働くことができます。

役職の例として、クラス担任や学年主任などが挙げられます。

また、障がい児保育や病棟保育のスキルがある保育士は少なく、重宝される存在です。

そのため、障がい児保育や病棟保育の経験をアピールすれば、時給アップも見込めるでしょう。

高時給を目指すには、日頃から業務に打ち込み、スキルアップし続けることが大切です。

派遣保育士は他の保育士から嫌われる?

派遣保育士であるということを理由に、直接雇用の保育士から嫌われることはありません。

近年では、派遣保育士を積極的に受け入れる保育園も増えています。

そのため、派遣社員の方であっても疎外感を感じることなく、よい人間関係を築くことは可能です。

ただし、仕事をするうえでは、派遣保育士と直接雇用の保育士が、対等な関係になることは難しいです。

待遇や業務の裁量が異なるため、派遣保育士からすると、直接雇用の保育士に対して壁を感じる場面もあるでしょう。

派遣保育士で短期・単発勤務は可能か?

保育スペース

求人数はあまり多くはありませんが、派遣保育士として短期や単発で働くことは可能です。

短期・単発の仕事を探している方へ、仕事の探し方などご紹介します。

短期・単発で派遣保育士の仕事をするには?

短期・単発の派遣保育士の仕事を探すには、「人材派遣会社への登録時に短期・単発の仕事を希望する旨伝える」方法と、「『派遣保育士 短期』などの検索ワードで検索する」方法があります。

派遣保育士の仕事は短期・単発の求人が少ないため、人材派遣会社で仕事を探すより検索で探すほうが、より多くの求人が見つかる可能性が高いです。

下記の検索サイトは、一度に多くの求人を検索し比較できるので便利です。

ぜひ参考になさってください。

人材派遣会社のなかには、保育士の求人に特化した会社もあります。
下記リンク先にて詳しくご紹介しておりますので、興味のある方はご覧ください。

保育士に特化した人材派遣会社【14社】をご紹介!

短期・単発での仕事を希望するなら、「イベント保育士」もおすすめです。

「イベント保育士」とは、コンサートやセミナーなどのイベントの際に保育スペースを設け、子どもを預かるサービスです。

常に募集があるわけではありませんが、単発での仕事を考える際には「イベント保育士」も検索してみることをおすすめします。

派遣保育士の副業は可能か?

保育士悩み

派遣保育士の仕事をしながらほかの副業をもつことも、ほかに本業をおもちの方が副業として派遣保育士の仕事をすることも可能です。

ただし注意点があります。

派遣保育士が副業をするには?

派遣保育士の仕事をしている方がほかの副業をもつ場合、まずは派遣元の人材派遣会社で副業が禁止されていないか確認しましょう。

人材派遣会社によっては、派遣スタッフの副業を禁止している場合があるためです。

なお副業OKの場合でも、同じ人材派遣会社が扱う派遣業務を掛け持ちをすると、残業扱いになる可能性があります。

それを避けるには、別の人材派遣会社で派遣の仕事を探すか、まったく別のアルバイトの仕事を探す必要があります。

副業として派遣保育士を行う場合は?

ほかに本業をおもちの方が副業として派遣保育士の仕事をする場合も、本業として現在勤めている会社が副業可能かどうか確認が必要です。

ただし、副業での保育士の求人、・掛け持ち可能としている保育士の求人はあまりありません。

副業として保育士の仕事を希望するなら、ベビーシッターなど単発でできる仕事もおすすめです。

派遣保育士の登録方法やその後の流れは?


派遣保育士の仕事をするためには、人材派遣会社を探し、派遣登録する必要があります。

ここからは、人材派遣会社を探す方法から、実際に勤務するまでの流れを説明します。

1.人材派遣会社を探す

派遣保育士として働くためには、保育士の求人に特化した人材派遣会社を探すのがおすすめです。

保育士に特化していない人材派遣会社でも保育士の求人を取り扱っていますが、求人数が少ないです。

その点、保育士に特化した人材派遣会社であれば求人数が多く、働く保育施設の選択肢を広げやすくなります。

また、長年にわたって保育士特化で人材派遣を請け負っているような会社では、保育施設との長年の連携で信頼関係が培われていることも。

派遣保育士として保育施設で働くなかで困ったことがあれば、人材派遣会社の担当者が適切なフォローをしてくれますが、保育施設と信頼関係が結ばれている会社であればよりの長年るので安心です。

保育士に特化した人材派遣会社【14社】をご紹介!

2.人材派遣会社に登録する

派遣保育士として働くためには、人材派遣会社に登録して仕事の紹介を受けることになります。

登録する情報としては、プロフィールや職務経歴、仕事に関する希望条件などがあります。

希望条件は、例えば「平日のみ就業希望」「車通勤可能なところで働きたい」「残業なしの仕事がしたい」「持ち帰り残業なしのところで働きたい」といった条件を伝えます。

登録すると、人材派遣会社が登録者のプロフィールや職務経歴、希望条件に基づいてマッチする仕事を探し、候補が見つかった場合は登録者に紹介されます。

3.仕事の紹介を受ける

希望条件に近い保育施設の求人が見つかった場合、人材派遣会社から紹介を受けます

その際は電話やメールなどで連絡が入り、派遣先や勤務条件などを説明されます。

紹介を受けた保育施設の求人に応募するかどうかは、その場で即答する必要はありませんし、断っても問題ありません。

納得いくまでしっかり質問・検討して、返答しましょう。

4.保育施設の見学

紹介された求人に興味をもった場合、募集している保育施設を見学することができます。

保育施設の見学はほとんどの人材派遣会社で可能で、人材派遣会社の担当者と一緒に見学に行きます。

見学では、「就業先となるかもしれない保育施設」や「一緒に働くかもしれない方たち」をじっくり見て、実際に働けそうか、働きたいと思うかどうかを見極めます。

一方で、人材を募集している保育施設側も「派遣される可能性のある保育士」として見学者を見て、どのような人物かを見極めようとしています。

そうしてお互いの情報を知って不安を解消するのが見学の場です。

5.顔合わせ

一般派遣の場合、働きたい方が人材派遣会社の担当者と一緒に保育施設に伺い、保育施設の園長や施設担当者の方とお話をする「顔合わせ」がありますが、「面接」はありません。

「顔合わせ」は、保育施設の見学時にあわせて実施されます。

実際に働きはじめてから「こんな仕事だとは聞いていなかった」と思うことがないように、顔合わせの場では仕事内容などについてどんどん質問し、疑問や不安を解消しておきましょう。

6.雇用契約を結び、勤務を開始する

保育施設の見学・顔合わせが終了し、紹介を受けると決めた場合は、派遣スタッフとしての雇用契約を行います。

雇用契約は人材派遣会社と結び、その後派遣先の保育施設で勤務を開始します。

スケジュールとしては、保育施設を見学してからおよそ1週間~2週間以内に勤務を開始することがほとんどです。

7.就業中のサポート

保育施設での勤務を開始したあとも人材派遣会社の担当者がフォローしており、何かあれば相談に応じてくれます

雇用契約は人材派遣会社と結んでいますので、仕事に関する悩み、困ったこと、つらいことなどは、まず人材派遣会社の担当者に相談しましょう。

8.辞めたいとき、契約を更新したくないとき

契約終了期間が近づいてくると、人材派遣会社の担当者から連絡があり、「現在勤務している保育施設の仕事を契約更新するか」「別の保育施設での仕事を探すか」といった意思を確認されます。

現在の仕事をこれ以上続けたくない、契約を更新したくない場合は、その旨を担当者に伝え、新しい派遣先を探してもらうようにしましょう。

直接雇用の退職とは違い、他の保育施設での仕事に移る場合の手続きは人材派遣会社の担当者が行ってくれるためスムーズです。

契約終了を機に、短期間で他の保育施設で経験を積むことも可能です。

なお、もし契約終了時期より前に辞めたいと考えた場合も、まずは人材派遣会社の担当に相談しましょう。

保育士に特化した人材派遣会社【13社】をご紹介!

ここからは、派遣保育士の求人を専門に扱っている人材派遣会社13社について、各人材派遣会社の「求人を扱っている対応地域」「扱っている派遣保育士の総求人数」を紹介します。

自分の希望条件にあう求人を探すためには、「3社程度の人材派遣会社」に登録するのが望ましいです。

保育情報どっとこむ
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総求人数:2,784件
対応地域:全国
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総求人数:1,841件
対応地域:全国
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ヒトシア保育
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総求人数:255件
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対応地域:全国
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対応地域:関東地方
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対応地域:関東・近畿地方
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対応地域:静岡
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※求人数は、2019年9月6日時点の調査結果です。

【FAQ】保育士の仕事に関するよくある質問

派遣保育士が辞めるときはどうしたらいい?

退職の意思が決まったら「いつ・誰に・何を」伝えるべきかを、確認しておくことが大切です。

ここからは、派遣保育士が辞めるときの流れをご紹介します。

1.派遣会社の担当者に連絡する

まずは、雇用契約を結んでいる、派遣会社の担当者に退職の意思を連絡しましょう。

退職理由や希望退職日、退職後のキャリアプランも事前に整理しておくと、相談がスムーズです。

また、派遣保育士が退職できるタイミングは、基本的には契約が満了したときです。

やむを得ない理由により、契約途中で退職したい場合でも、退職希望日の1ヶ月前までには伝えましょう。

2.就業先の上司に報告する

派遣会社との間で退職することが決まったら、就業先の上司に報告しましょう。

円満に退社できるよう、感謝の気持ちを伝え、業務の引き継ぎを丁寧にすることが大切です。

直接雇用で働く「正社員保育士・パート保育士」と「派遣保育士」の違いは?

正社員およびパートとして働く保育士と、派遣として働く保育士の大きな違いは雇用主です。

正社員およびパートとして働く保育士の雇用主は保育施設で、直接雇用されていますが、派遣として働く保育士の雇用主は人材派遣会社になります。

給与について

給与の支払いは、正社員およびパートとして働く保育士は雇用主である保育施設からの支給になり、派遣として働く保育士は、雇用主である人材派遣会社から支給されます。

給与は、正社員が月給制になり、パートは時給制になります。派遣として働く保育士も時給制になります。

正社員の月給制は、毎月決まった給与が支払われるので安定していますし、ボーナスが支給されるところがメリットです。

しかし、正社員は残業や仕事を家に持ち帰ることもあり、その働いた分は支給されないところが多く、正社員として働くデメリットになっています。

パートや派遣として働く保育士の時給制は、残業も含めて勤務した分、給与が支払われるところがメリットになります。

さらに、パートよりも派遣として働く保育士のほうが時給が高いことが多く、派遣として働くメリットになります。

雇用期間について

正社員として働く場合の雇用期間は、基本的に無期雇用になっています。

パートとして働く場合の雇用期間は、基本的に雇用期間が決まっていますが、雇用主の保育施設と同意の上、契約の更新が可能です。

派遣として働く場合の雇用期間は、最大で3年間と決まっています。基本的に契約期間は1か月~3か月など、数か月での契約が多く、そこから契約更新が行われます。

勤務時間について

勤務時間については、正社員やパートで働く場合も、派遣として働く場合も、働く保育施設によって様々です。

派遣として働く場合は、人材派遣会社と契約している時間での勤務になります。

派遣として働く場合も、フルタイムで8:00-17:00などの勤務はありますが、残業はほとんどありません。

もし残業が発生しても、人材派遣会社がきちんと保育施設と契約を結んでいるため、残業代が支払われないというトラブルはありません。

待遇について

社会保険や福利厚生は、正社員およびパートとして働く場合は雇用主の保育施設の規定が適用され、派遣として働く場合は雇用主の人材派遣会社の規定が適用されます。

人材派遣会社によって社会保険や福利厚生の適用となる基準は異なるため、人材派遣会社との契約前に確認しましょう。

人材派遣会社の福利厚生では、エステやフィットネスクラブを特別な価格で利用できるところもあります。待遇の内容で人材派遣会社を選んでも良いでしょう。

派遣保育士は他の保育士から「使えない」と言われることはあるの?

派遣保育士のスキル面で「使えない」と言われる様なことはありません。
もちろん保育士としての経験の差はあるかもしれませんが、それは派遣保育士だけでなく、全ての保育士にも言えることです。
ただし、職場によっては他の保育士との間に壁があったり、派遣保育士に対する風当たりが強いことはあり得ます。
派遣保育士は、「人手が足りない保育園に一時的に勤務している外部の人」という認識を持たれやすい働き方です。
また、派遣保育士は希望のシフト時間で働けたり、残業代が出たりと正規雇用の保育士と比較してメリットもあり妬まれやすいと言えるかもしれません。
しかし、今現在は派遣を積極的に受け入れている保育園などもあり、派遣保育士への理解も深まっている傾向にはあります。
不安な場合は、派遣保育士の受け入れ実績や状況等を確認してみると良いでしょう。

派遣保育士の悩みにはどんなものがあるの?

派遣保育士の悩みとしては主に次のようなものが挙げられます。

産休育休を取りにくい
派遣保育士は派遣期間中に限定して雇用されるため、産休や育休を雇用が発生している派遣期間中に合わせる必要があります。
職種と業務内容のギャップ
派遣保育士は保育士の仕事の中でも雑務が中心になるため、保育士のイメージとのギャップに悩むことがあります。
休みが多い月だと収入が減少する
派遣保育士は時給制が多く、出勤日数が少なくなるとその分収入も減少してしまいます。
在職証明を取りにくい
保育士として転職をする際には認可保育園に何年勤めていたかを証明する書類「在職証明」が必要になります。
派遣保育士の場合、「在職証明」を発行するのは派遣会社になるため、派遣会社の対応が遅れたりすると在職証明の取得が遅くなってしまいます。

派遣会社で保育士の人材紹介もできるの?

派遣会社であっても、保育士の派遣も紹介も両方できる会社もあれば、どちらかしかできない会社もあります。

保育士に限らず、人材派遣事業も人材紹介事業もそれぞれ国から事業許可を得る必要があります。

そのため、派遣会社であっても、人材紹介事業の許可を国から得ている会社は人財派遣も人材紹介もできます。

反対に、派遣会社であっても、人材紹介事業の許可を国から得ていない場合は、人材派遣事業しかできません。

実際に保育士の人材紹介ができるかどうかは、その派遣会社のホームページで確認が可能です。

13-ユ-30**45の様な事業許可番号があれば、人材紹介も可能な会社です。

この番号は有料職業紹介事業許可番号といい、頭の2桁の数字は都道府県コードで、東京都だと13で始まります。

カタカナの後ろに続く6桁の数字が事業者固有の番号となります。

派遣保育士の時給相場は?

保育士の求人サイト「私の保育」で施設別に新着順の求人時給を調査した結果、施設ごとで違いがあります。

  • 公立保育園 1,500円~1,800円
  • 私立認可保育園 1,400円~1,500円
  • 小規模認可保育園 1,300円~1,500円
  • 認可外保育園 1,300円~1,600円
  • 病院内・事業所内保育所 1,300円~1,500円

中でも顕著だったのが公立保育園の時給の高さです。

実は保育士の給与はそのほとんどが国・自治体の助成金で補助されています。

国や地方自治体に所属している公立保育園の時給が高いのは、その様な背景を反映しているためです。

また、私立認可保育園等では時給の振り幅が大きかったのが特長でした。

これは、施設を運営する団体の規模や収益に比例して、待遇にも差が出ていると考えられます。

施設以外に目を向けると、保育士の給与が高い都道府県は、公的助成金が多く支給される都市部エリアが殆どでした。

派遣保育士のブログに書かれてていることって事実が多いの?

派遣保育士のブログに書かれていることについては、虚実入り乱れている可能性があります。

まず、そのブログを書いている人が、本当に派遣保育士なのか、調べる手段はありません。

派遣保育士でない人が、アクセス数稼ぎやアフィリエイト目的で、注目を集めるような記事を書くこともあり得ます。

そして実際に派遣保育士がブログを書いていて、内容が本当だったとしても、鵜呑みにはできません。

その派遣保育士が勤務している保育園の個別の事例なのか、保育士全体の問題なのか確認ができないからです。

ただし、ブログの情報でも、下記2点をクリアしていれば、問題はありません。

  • 厚生労働省等の公的機関からの情報に基づいているか
  • 情報の出所が明示されており、情報元で確認ができるか

情報の出所が曖昧であったり、個人の感想に留まるものは、話半分であると認識しておきましょう。

求人サイトなどで保育士の求人検索するときのポイントは?

保育士の求人を検索する時のポイントは大きく分けて次の通りです。

  • 何を重視して検索するのか優先順位を決める
  • どんな探し方があるか把握する
  • 検索サイトは複数利用して探す
  • 施設内見学ができるか確認する

一口に保育士の求人と言っても、業務内容や人間関係、給与や休日など、見るべき様々なポイントがあります。

闇雲に求人を探すのではなく、自分が何を重視して保育士をしたいのか整理しましょう。

保育士の求人を探すと言っても、保育士専門の求人サイトやハローワーク求人、保育士のホームページに掲載されている求人など情報がバラバラです。

それぞれの求人媒体の長所短所があるため、複数の媒体で検索て効率よく希望の求人を探しましょう。

また、希望の求人を見つけた場合は、職場内見学が可能かチェックしましょう。

万が一、見学の記載がない場合でも交渉すると可能になることもあります。

まとめ

派遣保育士のメリットやデメリットを紹介しましたが、いかがでしたか?

それ以外にも、この記事では以下のようなこともご紹介しました。

  • 派遣保育士とは
  • 派遣保育士の業務内容
  • 派遣保育士の待遇
  • 短期・単発で派遣保育士として働くことは可能か?
  • 派遣保育士の副業は可能か?
  • 派遣保育士の登録の流れについて
  • 保育士に特化した人材派遣会社のご紹介

保育士の求人を探すとき、選択肢の1つとして「派遣」という働き方を考えてみるのもいいのではないでしょうか?

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この記事の執筆者
「法人派遣マッチング」ならびに
転職エージェント「♯就職しよう」運営
株式会社アドバンスフロー 代表取締役 中塚 章浩

大手人材サービス会社在籍で2,000名以上の就業に携わり、
「自分に合った派遣会社や人材紹介会社を選ぶ重要性」 を肌で感じてきました。この記事の執筆を通して、派遣会社や人材紹介会社を選ぶ際のミスマッチを少しでも解消できればと思っています。
現在、派遣会社と企業をつなぐ「法人派遣マッチング」と求職者と企業をつなぐ「転職エージェントサービス」を運営しており、それらから得られる最新情報をお伝えするべく、随時、記事の編集や更新も行っています。

経歴
パーソルテンプスタッフ株式会社に在籍後、2010年に株式会社アドバンスフローを設立し、求職者向け情報サイト「♯就職しよう」を運営。現在、#就職しようの執筆とともに、転職・就職などHR領域に関するサービスを多数展開中。 ・執筆者の詳しい経歴はコチラ
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