ピアノが弾けないと保育士になれない？

記事監修
株式会社アドバンスフロー 代表取締役
中塚 章浩
著書「面接の疑問 Q＆A」・Twitter

パーソルテンプスタッフ株式会社に約6年在籍し、現在は人材紹介会社「株式会社アドバンスフロー」の代表取締役。
のべ約2,000名もの転職支援を行い、求職者が希望する仕事を得られるよう尽力。人材業界16年の経験から「転職はしっかりとした情報が得られれば得られるほど、理想の職場を見つけられる」と確信し、多くの人が情報を得られるよう、記事の監修も行う。

「ピアノが弾けないと保育士になれないのかな？」

と悩んでいませんか。

この記事を最後まで読むと、

この記事で、ピアノに関する悩みが解消でき、保育士を目指して頑張ろうと思っていただければ幸いです。

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保育士になるにはピアノが弾けないといけないのか？

ピアノが弾けないと保育士になれないということはありません。

実際、ピアノが弾けない保育士も保育施設の現場で頑張っています。

ピアノが弾けなくても、保育士になれる理由を2つ紹介します。

1.保育士試験でピアノは必須ではない

保育士になるための保育士試験で、ピアノは必須ではありません。

保育士試験には実技試験がありますが、「音楽表現に関する技術」「造形表現に関する技術」「言語表現に関する技術」の3つのうちから2つを選択出来るようになっています。

ピアノを使わない「造形表現に関する技術」と「言語表現に関する技術」を選択し合格することで、ピアノを使用しなくても保育士になることができます。

2.他の楽器でも問題ない

保育の現場で使用する楽器はピアノではなく、他の楽器でも問題ありません。

他の楽器というのは、ギターやウクレレなど自分が得意とする楽器で、曲を弾くことができる楽器なら何でもよいです。

他の楽器でも十分子どもたちは音楽を楽しんでくれますし、ピアノにはない刺激を味わうことができ、喜んでくれることでしょう。

保育士になるにはピアノが弾けたほうがよいか？

ピアノが弾けなくても保育士にはなれますが、弾けないよりは弾けたほうが良いです。

なぜなら、ピアノが弾けたほうが、就職する際の選択肢が増えたり、現場での仕事の幅が広がったりするからです。

ここからは、ピアノが弾けたほうがいい2つの理由を具体的にご紹介します。

1.採用試験でピアノの試験がある保育施設に応募できる

保育園に入社するための採用試験で、ピアノの実技試験がある保育施設があります。

就職したい保育施設の採用試験にピアノの試験があった場合、ピアノを弾くことができると、採用試験にためらいなくチャレンジできます。

特に、公立の保育園の採用試験の場合は、ピアノの試験があり、演奏の難易度が高いと言われています。

このようにピアノが弾けると、就職できる保育施設の選択枠が増えるといえます。

2.就職した保育施設でピアノを使った保育ができる

就職した保育施設で、ピアノを使った保育の内容を行っている場合があります。

ピアノの技術について何も触れていない保育施設でも、いざ入社してみるとピアノを使った保育実施していたということもあります。

ピアノの試験がない場合は、ピアノが得意な先生が弾いて、苦手な先生はサポートすることが多く、ピアノが弾けなくても業務に支障がない状態になっています。

ただ、リトミックなどのピアノに合わせて体を動かす音楽教育を取り入れている保育施設も増えてきているので、自身でピアノを弾くことが出来るほうが、自分ができる業務の幅が広がります。

保育士になるためにピアノはどれくらい弾けたらよいか？

保育士になるために、ピアノがこれくらいのレベルでなくてはいけないという決まりはありません。
就職する保育施設によって、求めているピアノのレベルは様々です。

ここでは二つの施設で目安を二つ紹介します。

1.ピアノが重要ではない保育施設の場合

ピアノが重要ではない保育施設で働く場合は、ピアノは右手でメロディが弾ける程度でも問題ありません。

メロディの右手だけでも、保育士が大きな声で楽しく歌うと、子どもたちも元気に歌ってくれます。
ピアノは右手だけでも、子どもたちが知っている好きな曲を弾いてあげると、とても喜んでくれます。

2.ピアノを重要とする保育施設で働く場合

ピアノを活用する保育施設で働く場合は、最低でも、ピアノで伴奏をしながら歌を歌える（弾き語り）程度のレベルが必要になります。

ピアノで伴奏をしながら歌を歌えるレベルを目指すのであれば、ピアノの教科書である「バイエル」の100番以上の曲は弾けるようになりましょう。

ピアノで伴奏をしながら歌を歌えるレベルになると、就職できる保育施設の幅が広がり、ピアノのスキルが保育の仕事に役立ちます。