【転職のプロが教える】転職回数が多いとIT転職は不利?転職回数が理由や転職成功のポイントを解説

記事執筆者
IT系派遣会社勤務flower

某大手派遣会社で、IT系派遣の営業担当やキャリアコーディネーターとして活躍し、現在も同派遣会社で働きながら、ブログにて転職のポイントなどを紹介している。

「転職回数が多いとIT転職でも不利になるの?」
「転職したいけど職歴が増えて今後のキャリアにマイナスにならない?」

と思っていませんか。

一般的には転職回数が多いと、企業側から見て長期就業イメージが湧かず、選考の場でマイナスな要素となってしまいます。

本記事では「IT転職でも転職回数が不利になるのか」「不利にならないケースは?」などIT業界特有の事情を解説します。

この記事の管理者株式会社アドバンスフロー
転職エージェント 兼 元派遣会社勤務 中塚 章浩

大手総合人材会社を経て、リクルートに勤務。その後、現在の株式会社アドバンスフローを設立。派遣業務、転職エージェント業務、新卒採用代行業務など、幅広い業務を経験。

IT転職は他業界よりも転職回数が不利になりにくい?

IT業界は他の業界と比較すると、転職回数が不利になりにくい傾向にあります。

IT業界ではスキルや経験などその候補者が「何ができるか」という部分を重視する為、色々な現場での経験がプラスになるケースもあるためです。

また、属する企業で経験できるプロジェクトや技術が限られている場合、スキルアップを目指して転職するエンジニアも多いでしょう。

転職回数が多くても優秀なエンジニアがいるため、候補者を転職回数で落としていては、企業側もチャンスを逃してしまうという事情もあります。

実際にIT転職をしている人の転職回数は?

実際のIT転職では年代や経験によって差はありますが、正社員での転職回数は1回~5回の方がほとんどです。

正社員の場合は常用雇用となるため、少なくとも1社当たり3~5年は勤続してほしいと考える企業が多いようです。

一方で、派遣や委託のプロジェクトごとで動いているエンジニアは10回以上の方も少なくありません。

派遣や委託でプロジェクト満了で終了し、職場が変わっている場合には、10回以上でも理由が明確なため、不利になることは少ないでしょう。

IT業界が転職回数が多い理由とは?

IT業界で転職回数が不利になりにくいのは、そもそも他業界に比べて転職回数が多いという背景があります。

ここでは業界特有の転職回数が多い理由についてご紹介します。

1.業界の動きが速いため

IT業界は日々新たな技術やサービスが生まれており、業界が変化し続けています。

同じ会社で長く働くことも大切ですが、場合によっては同じ会社に居続けることで業界の変化に置いていかれてしまうこともあります。

新しい情報やトレンドに敏感なエンジニアは、自分のキャリアの実現や市場価値の高い経験を身に付けるために、転職を含めて考えているケースが多いでしょう。

2.スキルアップのため

ITには様々な技術やサービスがありますが、企業によって得意分野や顧客が決まっているため、経験できる分野が限られています。

特に、中小規模の企業では、持っている案件のラインナップが少なく、何年も同じ現場ということも少なくありません。

キャリアアップのために転職が必要な場合には、前向きな転職として、選考の場でもマイナスな印象にはならないでしょう。

3.待遇改善のため

IT業界は多重構造であり、大きなプロジェクトだと、4次請け・5次請けの体制が組まれています。

この構造の下に行くほど、短納期でコストが少なく、就業環境が悪い傾向にあります。始めにIT業界の仕組みが分からず、下流の企業へ入社すると、スキルアップをしても中々収入が上がらず、待遇に見合わないというケースもあるでしょう。

正社員よりも、1次請け企業で派遣で働いた方が収入が多いこともよくあります。

入社した企業で一定スキルや経験を身に付け、業界についての知識を得てから転職をするエンジニアも多く、転職回数が増える要因となっています。

IT転職で転職回数が不利にならないケースとは?

IT転職でも1年未満の転職が続いていたり、一方的な自己都合の転職では、選考の場で悪い印象を与えてしまいます。

ここでは転職回数が不利にならないケースをご紹介します。

1.キャリアに一貫性がある

転職回数が2回・3回と増えてきても、転職に一貫した軸があり、順調にステップアップしている場合には、不利になりにくいと言えるでしょう。

長期的なキャリアを実現するための転職をしてきていて、更にその延長線上に受けている企業での業務があれば、転職にも説得力があり、活躍のイメージが持てるため、前向きに捉えられます。

2.スキルや経験を身に付けてから転職している

転職のタイミングとして「その企業で何かを達成したから次のステップに進んだ」という説明ができれば、転職の理由としては納得されやすいです。

どのような職場でも学ぶべき点を自分で探し、身に付ける努力をしていれば、転職回数が増えても、前向きな姿勢が評価されるでしょう。

3.退職理由を前向きに答えられる

選考の場で転職回数よりも退職理由を気にする企業も少なくありません。

事実と異なる説明はできませんが、特に「人間関係で上手くいかなかった」「技術面でついていけなかった」という理由はコミュニケーションや技術面での能力が低い印象を与えてしまうため注意が必要です。

職場の不満を話すこともイメージが良くないため、「さらにスキルアップしたい」や「〇〇な環境で働きたい」など「~したい」という表現に変換すると、前向きな印象となります。

転職回数が多くても転職を成功させるためには?

転職回数が多い場合、転職活動の進め方にポイントがあります。

転職を成功させるためには、準備不足で選考の場でマイナスなことを言ってしまわないよう、ポイントを掴んでおくことが大切です。

1.強みとなる技術力を身に付ける

IT業界は技術力で評価される業界です。

明確な根拠を元に「〇〇が得意」と言える技術力があれば、転職回数が多くても、技術力で採用されるケースも多いです。

特に転職で有利にしたいと考える場合には、できるだけ市場価値の高い技術やサービスを選ぶと良いでしょう。

2.キャリアや経験について語れるよう準備する

転職活動では、自分の過去の経験と未来のキャリアについて、一貫性のある説明をできることが非常に重要です。

企業は候補者が自社内で活躍できるかを見極めているため、「その企業で何を実現したいのか」を語れるように準備しておきましょう。

3.転職エージェントの活用も有効

自分のキャリアについて考えがまとまらない場合には、転職エージェントを活用するのもおすすめです。

「キャリアに一貫性があることが重要」とお伝えしましたが、はじめから自分の軸を持ってキャリアを構築している方は少ないでしょう。

色々な経験をしながら、方向性を迷ったり、考えが変わったりするのが一般的かもしれません。

転職のプロに相談することで、自分の方向性に気付きがあったり、転職理由の伝え方のヒントがもらえたりと転職成功させるためのサポートが受けられます。

まとめ

この記事をまとめると、

IT業界は他の業界に比べると、転職回数が不利になりにくいですが、転職理由や技術・経験により異なります。

転職を考える際には、その場の不満や突発的な興味ではなく、長期的なキャリアを考えた上で、「キャリアの実現のために転職が必要か」を軸に判断しましょう。

この記事があなたの転職活動に役立てば幸いです。