【転職のプロが教える】IT転職で筆記試験はある?傾向と対策方法を解説

記事執筆者
IT系派遣会社勤務flower

某大手派遣会社で、IT系派遣の営業担当やキャリアコーディネーターとして活躍し、現在も同派遣会社で働きながら、ブログにて転職のポイントなどを紹介している。

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「IT転職でどのくらいの企業が筆記試験を実施しているの?」
「筆記試験があるとしたらどのような内容?」

転職活動を進める中で、筆記試験に関する疑問や不安を抱えている方もいるでしょう。

特にIT転職では、スキルや能力を重視される傾向にあるため、経験には自信を持っていても「技術を証明するためのテストがあると不安」という声も良く聞かれます。

本記事ではIT転職の筆記試験について傾向と対策を解説します。

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IT転職で筆記試験は実施される?

大手転職サービスのdoda調べによると、IT業界で中途採用時に筆記試験を実施する企業は49%です。


画像引用元: doda「なるほど!転職ガイド|「筆記試験の実施率、試験内容は?」採用担当者のホンネ-中途採用の実態調査)

他の業界を含めた平均は51%のため、他の業界と比較して特別多くはありません。

しかし職種別の筆記試験実施率を見てみると、ITの中でも「パッケージ・ミドルウェア開発」が85%と全職種の中で圧倒的に高く、1位となっています。

これは、数あるITの職種の中でも、実際のプログラムを行うプログラマーが基礎学力やプログラム知識を重視される傾向にあると読み取れます。

一方でテクニカルサポートやコンサルタント、社内SEなどは筆記試験の実施率が50%前後で平均値となっています。

筆記試験の実施率も低くはありませんが、面接時の「経験してきたプロジェクトの内容をどれだけ語れるか」や「自分の技術についてどの程度説明できるか」など受け答えである程度判断される傾向にあるようです。

IT転職の筆記試験の内容とは?

中途採用で実施される筆記試験の多くは適性検査です。

doda調べでも、IT以外の業界も含めた筆記試験を実施している企業の約9割が「適性検査を実施している」と答えています。

■試験の9割以上が「適性試験」

筆記試験の内容を見てみると、「性格適性検査+能力適性検査」を実施する求人が59%、「性格適性検査」が24%、「能力適性検査」が10%と、適性を見る試験が9割以上を占める結果となりました。
引用元: doda「なるほど!転職ガイド|「筆記試験の実施率、試験内容は?」採用担当者のホンネ-中途採用の実態調査)

適性検査は語彙力や文章読解、計算などの基礎学力を問う「能力適正検査」とその人の行動特性や考え方」などが分かる「性格診断」の2パータンのテストがあります。

割合としては、どちらも実施する企業が約60%と半数以上を占めています。

また、IT特有の筆記試験としては、IT基礎知識を問うものや実際のプログラミングを行うものなど、より実務に近い内容の試験を行う企業も見られます。

内容としては基本情報技術者試験レベルの基本的な問題が多いため、筆記試験だけで判断するというよりは基礎知識の有無を判断する「足切り」の意味合いが強いでしょう。

職種によってIT転職の筆記試験内容は違う?

IT業界の中でも職種によって求められるスキルや能力は違いますが、筆記試験のほとんどが適性検査のため、内容は大きく変わらないでしょう。

しかし、職種によって適性検査の中で重視されるポイントや合格ラインは異なります。

職種ごとの重視ポイントを具体的な例を挙げてご説明すると、以下のような違いがあります。

ヘルプデスク
相手の質問の意図を読み取る必要があるため文章読解を重視
テスター
正確性やスピードを重視する為、比較的簡単な計算問題をどれだけ多く時間内に解けるかを重視
(※例として挙げており、すべての企業で同様ではありません。)

職種によりどのような能力が必要かを考えると、重視すべきポイントが見えてくるかもしれません。

IT転職の筆記試験の目的は?

中途採用で筆記試験が行われる目的は、企業が設定する一定水準を満たした候補者を選ぶためです。

面接での対人印象など主観が入る判断軸ではなく、候補者が同じ条件で受験し、数値で結果が出るテストを行うことで候補者の選んでいます。

能力適性検査で出題される語彙力や文章読解、計算などの基礎学力は多くの職種で必要となります。企業としては基礎学力レベルの合格基準を設けることで、入社後の早い立ち上がりを期待できます。

また、性格診断では企業が求める人物像や現時点のチームに上手く調和できるかを判断する材料となります。合格ラインは企業や業務上求める人物像により異なるため一概には言えませんが、チームワークや向上心、積極性などの項目を重視する企業が多いです。

特にチームワークに対しての数値が低すぎると、その時点で不採用とする企業もあるようです。

IT転職の筆記試験の対策方法とは?

IT転職の筆記試験は、試験の内容に応じて対策が異なります。

IT転職での筆記試験は、実施する企業が50%あるため軽視はできません。特に希望度の高い企業が筆記試験を行っている場合は、後悔しないようしっかりと対策をしましょう。

ただし、中途採用の応募はタイミングも重要です。「勉強してから受けよう」と待っていてはチャンスを逃してしまうこともあります。

以下対策方法について項目ごとにご紹介します。

1.能力適性検査

能力適性検査の対策は、1冊参考書を購入し、問題の傾向や考え方を掴みましょう。

今はスマートフォンのアプリでも適性検査の勉強ができます。参考書を1冊勉強してから復習として隙間時間に勉強アプリを利用すると、知識が定着するのでおすすめです。

2.IT知識を求める筆記試験

IT知識に関する知識を求める筆記試験は、基本情報技術者試験のレベルで出題されることが多い傾向にあります。

どのような問題が出題されるか事前に全く情報が無い場合には、基本情報の内容をおさらいしておきましょう。

3.性格診断

企業により求められる基準が異なるのと、直感で答えることが求められるため、対策が難しいです。

しかし、適性検査の参考書に問題例が載っているものが多いため、どのような問題が出るかは事前にチェックしておきましょう。

また、企業のホームページや採用ページを確認し、どのような人物が求められているかは理解しておきましょう。

まとめ

この記事をまとめると、

IT転職でも多くの企業で筆記試験試験を行っています。

転職活動を進めると、応募書類作成や面接調整、企業研究など自分で対応することが多いです。筆記試験があると聞いてから焦らないように、「転職活動を始めよう」と思ったらまず参考書を見ておくと安心です。

筆記テストはどのような問題が出題されるかの情報収集を行い、対策をすればハードルは高くないケースが多いため、チャンスを逃さないよう事前に勉強を進めましょう。

この記事があなたの転職活動に役立てば幸いです。

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この記事の執筆者
「法人派遣マッチング」ならびに
転職エージェント「♯就職しよう」運営
株式会社アドバンスフロー 代表取締役 中塚 章浩

大手人材サービス会社在籍で2,000名以上の就業に携わり、
「自分に合った派遣会社や人材紹介会社を選ぶ重要性」 を肌で感じてきました。この記事の執筆を通して、派遣会社や人材紹介会社を選ぶ際のミスマッチを少しでも解消できればと思っています。
現在、派遣会社と企業をつなぐ「法人派遣マッチング」と求職者と企業をつなぐ「転職エージェントサービス」を運営しており、それらから得られる最新情報をお伝えするべく、随時、記事の編集や更新も行っています。

経歴
パーソルテンプスタッフ株式会社に在籍後、2010年に株式会社アドバンスフローを設立し、求職者向け情報サイト「♯就職しよう」を運営。現在、#就職しようの執筆とともに、転職・就職などHR領域に関するサービスを多数展開中。 ・執筆者の詳しい経歴はコチラ
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