「未経験でIT業界に転職してみたいけど失敗したくない」
と思っていませんか?
未経験で知らない世界に飛び込むのは誰でも勇気がいることです。
もちろんやってみなければ分からないこともありますが、入ってからのギャップを少なくし、転職に失敗しないように対策をすることは可能です。
本記事では、未経験でIT転職に失敗するケースや原因・対策について解説します。
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目次
IT未経験で転職に失敗することってある?
IT未経験で転職に失敗することはあります。
転職失敗の定義は明確ではありませんが、自分が思ったキャリアが積めなかったり就業条件にギャップがあったりと、事前のイメージとのマイナスなギャップが多いと「失敗した」と感じる人が多いです。
転職失敗したと感じた際に一番良くないケースとしては、短期間で再度転職をすることです。転職は悪いことではありませんが、短期間での転職を繰り返してしまうと、望んだキャリアを積みにくくなってしまう可能性があります。
IT未経験の失敗するケースとは?
未経験でのIT転職で、陥りがちな失敗例として以下4つがあります。
- エンジニア職がイメージと違った
- 入社した会社の条件が思っていたのと違った
- 入社してからエンジニアに向いていないと感じた
- 未経験OKの求人でもスキルが原因で内定がもらえなかった
IT業界には、業界特有の注意すべきポイントや必要な事前準備があります。それを知らずに飛び込んでしまうと、イメージとのギャップが大きすぎて戸惑ってしまうでしょう。
事前に陥りがちな失敗例を知り、事前対策の参考にしてみてください。
1.エンジニア職がイメージと違った
働く前にイメージしていたエンジニア職が違うことで、転職失敗したと感じる方がいらっしゃいます。
エンジニアに対する世間のイメージは、
- 手に職がつく
- 自分の手で最新のシステムを作り上げるやりがいがある
- おしゃれなオフィスで働ける
など、特にIT業界への転職を考えている人は前向きなイメージを持った人が多いかもしれません。
良いイメージも決して間違いではありませんが、どのような仕事にも良い面があれば大変な面もあります。
あえてエンジニア職の大変な面を挙げると、以下のような点があります。
- 1日中パソコンに向かってコツコツと地味な作業
- 納期前には残業が増えることが多い
- 入社する企業によっては経験できる技術が限られている
- 日々新しい技術やサービスが生まれるため勉強をし続ける必要がある
特に1日中パソコンに向かっての作業は、慣れるまでは辛いと感じるかもしれません。
2.入社した会社の条件が思っていたのと違った
就業条件の違いは、IT業界以外でも発生しますがIT業界特有のポイントとしては以下の2点あります。
- 働く場所の違い
- 残業の違い
1.働く場所の違い
IT業界はクライアント先や関係会社へ常駐しての業務がよくあります。未経験でも短期間研修を受けた後、すぐにクライアント先へ常駐というケースも少なくないでしょう。
入社する時点では現場が決まっていないこともあるため、ITの中でもSIer(システムインテグレーター)へ入社する際には注意しましょう。
2.残業の違い
IT業界は基本的にシステムの納期をターゲットに動いているため、残業の波が激しい傾向にあります。
例えば、「年間の残業平均が20時間程度」と言われていても、毎月コンスタントに20時間発生するとは限らず、ほぼ残業がない月と残業が40時間発生する月があるなど、ばらつきがあります。
また、月の中でも「月末に残業が集中する」など波があります。平均残業時間だけで生活をイメージしてしまうと、大きなギャップが生まれます。
3.入社してからエンジニアに向いていないと感じた
働き始めてから自身がエンジニアに向いていないと感じることが多くなると、転職失敗したと感じる方もいます。
特にプログラミングの経験やITの基礎知識が全くない状態で入社すると、「ITの用語が覚えられない」「プログラミングに向いていない」と自分に合わないと感じる人もいるでしょう。
努力をしてもなかなか覚えられなかったり、周りについていけなかったりすると、モチベーションも低下してしまいます。
4.未経験OKの求人でもスキルが原因で内定がもらえなかった
これは選考過程での失敗事例で、内定が全然得られないことで転職に失敗したと感じる方がいます。
IT業界は売り手市場のため、タイミングや年齢にもよりますが未経験者にも求人が多くあります。求人サイトで「未経験OK」の条件で該当する求人も多いでしょう。
しかし未経験OKと言っても、実際には「経験は不要だけど資格は必要」「最低限は勉強しておいて欲しい」など企業によっては求める条件が異なります。
また、本当に経験・知識が無くてもOKだったとしても、そこに多少経験がある候補者や独学でも勉強を始めている候補者がいると、比較されて経験が原因で内定がもらえないということがあります。
IT未経験で転職に失敗する原因とは?
IT未経験で陥りやすい失敗の大きな原因は、事前の情報不足です。
自分の主観が入ったイメージだけでは、業界や職種についての事前理解は不十分と言えるでしょう。
IT業界に入って自分のキャリアを積んでいけるかを判断するためには、エンジニアの良い面だけでなく大変な面も理解する必要があります。
未経験だからこそ公平な視点で、実際に働く人の経験談や業界・職種の特徴、IT知識など様々な角度から情報収集を行うことが必要です。
IT転職で失敗しないために事前に確認するポイント
転職先を決めるときに、入社条件の確認が大切なのはどこの業界・職種でも同様ですが、IT業界ならではの注意点があります。
- 企業がどのような商流で仕事をしているかを知る
- 入社後の条件を細かくチェックする
- 長期的にどのようなキャリアプランがあるかを確認する
- 自分がエンジニア職に向いているか試してみる
ポイントを押さえて企業や転職エージェントとコミュニケーションをとることで、「入社してから想像と違った」というギャップをできる限り少なくできます。
また、自分自身で業界や企業研究する際にも、確認ポイントを認識しておきましょう。
1.企業がどのような商流で仕事をしているかを知る
応募する企業がどのような商流にある会社なのかを理解することで、企業のイメージがしやすくなります。
IT業界の特徴として、発注元となる企業からシステム開発の依頼を請けた企業が更に別の開発会社へ仕事を委託し、その企業が更に下請けへ委託と何重にも委託する多重構造があります。
この何重にも委託を重ねる多重構造から商流が下の方になるにつれ、短納期で給与が低いという劣悪な就業環境になりがちです。
もちろん商流が下の方でも、未経験でシステム開発の基本を学ぶには良い経験になることもあるため一概には言えません。しかしながら働く環境を重視したい人は、できる限り元請けに近い位置でプロジェクトに関われる企業を選ぶと良いでしょう。
2.入社後の条件を細かくチェックする
就業条件は、仕事のやりがいや会社への満足度にも関わってくるため、就業条件は細かくチェックしましょう。
就業条件は経験の有無に関わらず、働く上でとても大切なポイントです。
「未経験で条件を重視している印象を与えてしまうとマイナスではないか」と選考の場で条件について聞きにくいと感じる人もいるでしょう。自分では聞きにくいと感じる人は、転職エージェントを利用しても良いでしょう。
3.長期的にどのようなキャリアプランがあるかを確認する
エンジニアにはアプリケーション開発やインフラ構築、ユーザーサポート、プロジェクトマネジメントなど多くの職種があります。
職種によって、仕事の特徴や求められる経験・給与などが大きく変わってきます。
未経験ではまずIT業界の経験を積むこともとても大事ですが、入社する企業の持っているプロジェクトや扱う技術によってキャリアの選択肢が限られます。
わからないからまず内定が出たところに入社するではなく、
- IT業界にどのような職種があるか
- 自分が目指したい職種はどれか
- キャリアを実現するためにどのような経験が必要か
など、未経験でも自分の軸を持ち、キャリアの方向性を考えておきましょう。
4.自分がエンジニア職に向いているか試してみる
入社してからエンジニアに向いていないとならないように、システムの基本構造やプログラミングの基礎勉強をはじめてみましょう。
基本情報技術者試験などの資格取得ができれば、勉強になるだけでなく転職活動にも有利になります。
しかしながら資格取得までいかなくても、構造を勉強したりプログラミングを経験してみることで、自分がITに興味が持てるかを判断ができます。
今はスマートフォンのアプリや無料でできるプログラミング学習もあるため、自分に合った学習方法を活用しましょう。
まとめ
この記事をまとめると、
IT業界は人手不足が続いており、未経験でもエンジニアを目指すチャンスがあります。
しかしながらIT転職に失敗した事例があることも事実です。
事前にポイントを押さえて情報収集し、キャリアの軸を持って転職活動を行うことで、未経験でもIT転職の成功に近づくでしょう。
この記事があなたの転職活動に役立てば幸いです。
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