「SESってなに?」
と思っていませんか。
IT業界で転職活動をしていると「SES契約」という契約形態を目にすることがあります。しかしIT業界未経験の方にとっては、SES契約がどのような契約形態なのかイメージがつき辛いかもしれません。
この記事では、SES契約の仕組みやメリット・デメリット、注意点などを解説します。
最初にチェック!おすすめ転職エージェント
リクルートエージェント 公式サイトへ |
・豊富な求人数は国内トップクラス ・転職支援実績NO.1 |
約2分で登録! 登録はこちら |
dodaエージェントサービス 公式サイトへ |
・豊富な求人数をもつ ・転職サイトとしても利用可 |
約2分で登録! 登録はこちら |
<PR>
目次
SES契約ってなに?
SES(システムエンジニアリングサービス)契約は、準委任契約とも呼ばれ請負契約の一種です。
所属する企業が受注した案件を請け負って作業を行う点は請負契約の性質ですが、対価を支払う根拠となるのが「成果物」ではなく、エンジニアの「作業量(労働時間)」となる点が請負との大きな違いです。
SES契約は成果物に全く責任がないとは言えませんが、あくまで「労働力の提供」を目的とした契約となります。
ここからは、SES契約と近しいと言われる請負契約と派遣契約のそれぞれとSES契約を比較してみます。
1.請負契約との比較
請負契約とSES契約は、業務を委託されて作業を行いますが、先述の通り、対価の支払い根拠が成果物ではなく作業時間となります。
また指揮命令権は、請負契約・SES契約共に受注企業側にあります。
2.派遣契約との比較
労働時間に対して対価が支払われる点はSES契約も派遣契約も同様ですが、業務上の指揮命令系統が異なります。
派遣契約では発注企業に指揮命令権がありますが、SES契約では受注企業側で業務上の指示を行います。
SESで働くメリットとは?
派遣や請負と比較されがちなSES契約ですが、SES契約ならではのメリットもあります。
- 色々な現場で幅広い経験が積める
- 成果物に責任を負う契約ではない
- 未経験からスキルアップができる
- 業務内容や条件が契約に明記されており安心
ここからは、4つのメリットについてそれぞれ詳しく解説します。
1.色々な現場で幅広い経験が積める
SES契約では、プロジェクト毎に現場が変わることも多く、短いものだと数か月スパンで現場が変わります。
正社員では入社難易度の高い企業のプロジェクトや、様々な業界を経験できるチャンスもあるため、特に経験の浅いエンジニアにとってはキャリアにプラスになる経験が積めるでしょう。
2.成果物に責任を負う契約ではない
SES契約では労働時間に対して対価が支払われるため、万が一顧客が求める成果物を納品できていなくても報酬が減額されることはありません。
もちろん、労働時間内でできる限りのパフォーマンスを発揮することは求められますが、責任がない点では、気持ちが楽に働けるでしょう。
3.未経験からスキルアップができる
SES契約では、未経験でもチームに入って作業できる可能性がありスキルアップが見込めます。
SES契約では、様々なスキルや経験を活かせる業務があり、特に大規模案件では受注企業がチームとして複数名で参画するため、未経験でもチーム入りできるチャンスがあります。
未経験者にとっては、実際のプロジェクトの中でスキルアップをする良いチャンスになるでしょう。
4.業務内容や条件が契約に明記されており安心
SES契約は業務内容や就業時間・場所・期間、指揮命令者など業務を行う上での条件が、全て契約書に明記されています。
事前に内容についてすり合わせを行った上で業務開始となるため、
「業務がいつのまにか増えていた」
「急遽就業場所が変わった」
など想定外のことが起こりづらい契約となっています。
SESで働くデメリットとは?
SES契約のメリットをご紹介しましたが、メリットの反面、以下のようなデメリットもあります。
- 直接契約に比べると給与が低い
- 参画するプロジェクトによって労働条件が異なる
- 任される業務が限定されている
ここからよりデメリットを詳しくご紹介しますので、契約形態を選ぶ際の参考にしてみてください。
直接契約に比べると給与が低い
エンジニアが受け取る給与は、受注金額に関わらず、所属する企業の給与制度に則って決定されます。
SES契約は業務を請けた会社の社員(正社員もしくは契約社員)として、発注元企業のプロジェクトに参画します。
そのため、個人事業主や派遣などプロジェクト毎に給与が変化する契約の方が、身に付けたスキルが直接給与アップに繋がることが多いでしょう。
参画するプロジェクトによって労働条件が異なる
SES契約での業務は全て発注元から請けた案件のため、プロジェクトが変わると就業場所や就業時間、服装など労働条件が変わります。
時には自宅から遠くなってしまったり、常駐先の社風が合わないと感じたりすることもあるかもしれません。
SES契約では、クライアントの仕事の進め方に柔軟に対応することが求められます。
任される業務が限定されている
任される業務が決まっていることから、業務の範囲を広げにくくなります。
メリットでご紹介した通り、SES契約で任される業務は契約上で定められています。
これをメリットと感じる方もいますが、色々な業務を任されて業務範囲を広げていきたい方にとっては、少し物足りなく感じるかもしれません。
SESで働く上で注意するポイントとは?
SES契約では、「契約上の業務体制がしっかりと機能しているか」が一番注意すべきポイントとなります。
特に、客先に常駐して発注元の社員と同じ空間で作業をするケースでは、発注元企業から業務指示を受けてしまうことがあります。
この場合契約が遵守されずに法令違反となってしまうため、自分がどのような契約で業務を行うのかをしっかりと理解する必要があります。
SESで働くにはどうしたらいいの?
SES契約で働きたい場合には、SES契約で案件を受注している企業へ入社する必要があります。
求人情報に業務内容として「SES契約でどのようなプロジェクトに参画するか」など記載があることが多い為、事前にチェックした上でエントリーをしましょう。
また派遣会社ではSES契約を扱っていないことも多いため注意が必要です。
まとめ
この記事をまとめると、
SES契約にはメリット・デメリットがありますが、未経験でITへの入り口として経験を積みたい方にはおすすめの働き方です。
指揮命令系統など曖昧になりがちな契約形態の為、会社任せではなく、自分でしっかりと確認して企業やプロジェクトを選びましょう。
この記事があなたの転職活動に役立てば幸いです。
IT転職をするなら、IT転職に強い転職エージェントを利用することおすすめします。
>>【転職のプロが15社比較】ITにおすすめの転職エージェント(ITエンジニア・Webデザイナー・ゲームクリエイター)
こちらの記事では、ITにおすすめの転職エージェントを職種別や求人数ランキングでご紹介しています。
実際にIT転職するなら、事前準備と豊富な情報を得ることが重要です。ぜひこの記事もチェックして、相談できる転職エージェントを探してみてください。
転職に関する不安や悩みを相談でき、転職活動へのアドバイスや支援を受けられます。
こちらの記事では、さまざまな条件におすすめの転職エージェントを詳しくご紹介しています。
【転職のプロが比較】転職エージェントおすすめ比較ランキング/評判や口コミも掲載
転職活動に不安を感じている方、
転職エージェント探しに苦戦されている方、
ぜひ一度こちらの記事をチェックしてみてください。
IT転職に関連する記事の一覧
- 【転職のプロが教える】IT転職で給与アップは可能?年収を上げるコツもご紹介
- 【転職のプロが教える】エンジニア転職で目にするReactとは?特徴や難易度について解説!
- 【転職のプロが教える】IT転職は誰かに相談すべき?相談するメリットとは?
- 【転職のプロが教える】IT転職で年収アップは可能?年収アップのポイントとは?
- 【転職のプロが教える】IT転職は何歳まで可能?エンジニアの年齢に応じた働き方とは?
- 【転職のプロが教える】ITエンジニアの転職で年収1,000万円を目指すコツとは?
- 【転職のプロが教える】公務員からIT転職はできる?後悔しないためのポイントを解説
- 【転職のプロが教える】IT転職で失敗する原因は?失敗しないためのポイントを解説
- 【転職のプロが教える】IT転職は人気ある?IT業界で働く魅力とは
- 【転職のプロが教える】50代未経験はITエンジニアに転職できる?転職活動のポイントも解説
- 【転職のプロが教える】転職回数が多いとIT転職は不利?転職回数が理由や転職成功のポイントを解説
- 【転職のプロが教える】IT転職にはどんなスキルが必要?キャリアアップのコツもご紹介
- 【転職のプロが教える】地方へIT転職は可能?転職を決める際に注意するポイントとは?
- 【転職のプロが教える】未経験IT転職の面接のポイントとは?聞かれやすい質問も解説!
- 【転職のプロが教える】未経験でIT転職に役立つ情報収集の方法とは?おすすめの本も紹介!
- 【転職のプロが教える】未経験からIT転職は難しい?転職活動のポイントと転職しやすい職種とは?
- 【転職のプロが教える】IT転職に年齢は関係あるの?ITエンジニアのキャリアプラン
- IT未経験の20代がITエンジニアに転職できる?おすすめの資格や職種を紹介
- 【転職のプロが教える】IT転職で海外勤務はできる?海外勤務の魅力や流れを解説!
- 【転職のプロが語る】プログラミングスクールに通うとIT転職はできる?
- 【転職のプロが教える】IT転職で営業ってなりやすいの?仕事のやりがいや特徴をご紹介!
- 【転職のプロが教える】it転職の面接で質問されることは?
- 【転職のプロが教える】ITエンジニアの経験者は転職に有利?IT転職に必要なスキルとは?
- 【転職のプロが教える】IT転職で筆記試験はある?傾向と対策方法を解説
- 【転職のプロが教える】IT転職にTOEICは必須?IT業界の英語活用場面も紹介
- 【転職のプロが教える】SEの転職に資格は必要?キャリアアップするための資格とは?
- 【転職のプロが教える】IT未経験で転職に失敗するケースとは?失敗しないための注意点も解説!
- 【転職のプロが教える】QAエンジニアとは?未経験から転職するポイントを紹介
- 【転職のプロが教える】未経験のIT転職に資格は必要?エンジニアになるなら資格は有利になるの?
- 【転職のプロが教える】IT転職で後悔することってある?後悔しないためのポイントとは?
- 【転職のプロが教える】未経験でIT転職の志望動機の書き方とは?面接官が見るポイントも解説!
- 【転職のプロが教える】40代のITエンジニアへの転職は実現可能?
- 【転職のプロが教える】ITエンジニアは1年で転職しても大丈夫?転職のタイミングとは?
- 【転職のプロが教える】IT転職での志望動機はどう作ればいいの?職種別例文もあり
- 【転職のプロが教える】独学で未経験からIT転職は可能?効率的な勉強方法を解説!