【転職のプロが教える】地方へIT転職は可能?転職を決める際に注意するポイントとは?

記事執筆者
IT系派遣会社勤務flower

某大手派遣会社で、IT系派遣の営業担当やキャリアコーディネーターとして活躍し、現在も同派遣会社で働きながら、ブログにて転職のポイントなどを紹介している。

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「ITエンジニアは地方でも働ける?」
「都市と地方での働き方の違いは?」

東京や大阪のような都市部以外でのIT転職にこんな疑問を持っていませんか?

この記事では地方でのIT転職を考えている方へ、地方ではどのようなIT転職の選択肢があるか、働き方の特徴、注意点などを解説します。

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地方へのIT転職は可能?

地方でIT転職をすることは可能です。

IT企業は東京に集中しているため、選択肢は少し狭まりますが、地方でもITエンジニアが活躍する場はあります。

また、現在は働き方の多様化が進み、リモートワークを推奨する企業も増えています。

特にIT業界は、IT技術によりリモート環境が整っている企業が多い為、優秀なエンジニアは居住地問わずに転職先を見つけることも可能でしょう。

地方でのIT転職にはどのような選択肢がある?

地方でのIT転職先には大きく分けると4つの選択肢があります。

  1. 地方に本社があるIT企業
  2. 大手企業の支社
  3. 地方に本社があるユーザー企業の社内SE
  4. 都市部の企業に所属したままリモートワーク

ここからは、それぞれの選択肢についてより詳しくご紹介いたします。

1.地方に本社があるIT企業

IT業界の中では、ソフトハウスやソフトウェアメーカーなど地方に本社を持つ企業があります。

地元の企業から直接案件を請けていたり、特定の業界に強みを持つIT企業は地方でも安定しており、働きやすいでしょう。

一方で、地方には大手企業の4次請け5次請けなど多重構造の下流で案件を請けている企業も多く見られます。

そのような企業も悪くはありませんが、給与が低かったり納期が短かったりと就業条件が良くないケースもあるため注意が必要です。

2.大手企業の支社

大手SIerやメーカーの支社が地方にあるケースもあります。

大手企業の支社は地方と言っても、地方都市や特定の業界が集中している地域など、企業が集まる地域にあることが多いでしょう。

大手企業の支社であれば、給与が著しく下がることもなく、就業規則などは本社と同様のため、安心して働くことができます。

3.地方に本社があるユーザー企業の社内SE

IT企業ではありませんが、メーカーなどの社内SEとして働くことも、地方のIT転職には良い選択肢です。

現在はどの業界にとってもIT技術は必要不可欠です。

社内のIT関連を全て外部へ委託している企業もありますが、社内SEが社内ITの管理をしたり委託先との調整を行ったりするケースも多い為、IT企業以外でもエンジニアが必要とされています。

地方には自動車や精密機器など特定の業種が集中しているエリアもあり、大手企業の社内SEとして活躍するチャンスがあります。

4.都市部の企業に所属したままリモートワーク

地方での転職ではありませんが、東京に事業所があり、フルリモートが可能な企業があります。

特にWEB系の企業が多い傾向にありますが、コーディングなどの作業はもちろん会議なども全てオンラインで行うため、どこにいても仕事ができます。

東京の会社でも、このような会社の制度を利用して、地方へ転居するのも選択肢の1つです。

地方でITエンジニアとして働くメリットは?

ITエンジニアが地方で働くメリットは、主に以下の3つがあります。

  1. 愛着のある地元で働ける
  2. 残業が少なめで自分のペースで働ける可能性が高い
  3. 物価が安く生活に余裕が出る

1.愛着のある地元で働ける

地方での仕事を希望する方は、「自分の育ったエリアで仕事を探したい」方が多いでしょう。

住み慣れた土地で生活することで、生活に関する不安が少なく、充実した日常を過ごせるのは地方で働くメリットです。

特に通勤面の負担が減ることが多く、東京では難しい会社の近隣に住んだり車通勤ができたりすることで、仕事以外の自分の時間を増やすことができます。

2.残業が少なめで自分のペースで働ける可能性が高い

一概には言えませんが、どの業界もビジネスのスピード感が地方の方が東京よりも早い傾向にあります。

IT業界でも地方の方が納期にゆとりがあったり、残業ありきではないスケジューリングができたりと時間に余裕を持って自分のペースで働ける可能性が高いです。

3.物価が安く生活に余裕が出る

東京は地方と比較して家賃が高く、食費も職場の周辺で昼食を取ると1000円を超えることも少なくありません。

地方では会社の周辺に飲食店が充実していないことが多く、安い社食や会社で一括してお弁当を頼むなど500円以下ですむケースも多く見られます。

水道光熱費などは大きな差はありませんが、食費や日用品・交際費・家賃などは安くなるケースが多いため生活に余裕が出ます。

地方でITエンジニアとして働く際の注意点は?

地方でITエンジニアとして働く際には以下の点を事前に認識しておきましょう。

  1. 給与が下がる可能性がある
  2. 目標とする社員が身近にいない可能性がある
  3. 就業環境が大きく変わる可能性がある

業務以外の就業環境面でも都市部から地方へ移る際にはギャップが生じやすい為、細かい点でも面接時に確認しておくと安心です。

1.給与が下がる可能性がある

地方では物価が安い分、給与水準も東京に比べて安くなります。

企業によっては、同じ企業内でも東京や大阪勤務には1万~2万円の手当が出るところもあり、勤務地によって差をつけています。

また、スタートは同様でも中々給与アップができない仕組みもあるため、給与条件は事前に細かく確認しておきましょう。

2.目標とする社員が身近にいない可能性がある

地方は東京など都市部に比べて人員が少ない為、一緒に働くエンジニアが少なくなります。

他人からの情報量が少ない分、自分のスキルアップのためには自分で情報収集や自己学習、キャリアプランの構築を行い、キャリアを切り開いていくことが必要です。

そのため、周りからの刺激でモチベーションが上がるタイプの方は都市部の方が向いているかもしれません。

3.就業環境が大きく変わる可能性がある

都市部のIT企業の自由な社風に慣れた方は、地方へ転職すると戸惑うことも多いかもしれません。

特に、IT企業以外の社内SEを目指す場合、老舗企業だと朝ラジオ体操があったり休憩を知らせるチャイムがなったりと会社によって色々なルールがあります。

地方への転職は環境が変わる前提で、経験のないことも楽しめる心の余裕があると、細かいことは気にせずに業務に取り組めるでしょう。

地方へのIT転職を効率よく進めるためには?

転職エージェントや転職サイトの大手とそのエリアに強い地元密着型の転職サービスを併用することをおすすめします。

都市部での転職活動は、大手転職エージェントや転職サイトをいくつか併用すると、ある程度求人情報を網羅することができます。

しかし、地方は情報が限られているため、「どのサービスや媒体を活用するか」が効率よく進めるためのポイントとなります。だからこそ、転職エージェントや転職サイトを積極的に活用し、なおかつ大手と地域密着型を併用すると漏れなく情報収集ができるでしょう。

また、地方の企業には中途採用にハローワークしか使わないという企業もあります。本格的に地方で転職活動を進める際には、一度ハローワークで情報収集しておくとそのエリアの求人動向を知ることができます。

IT未経験から地方でITエンジニアに転職はできる?

IT未経験で地方でIT関連の求人を探すのは都市部と比較して難易度が高いです。

地方は人手が少ないため、つきっきりで教えたり、初心者の為の講習会を開いたりすることが難しくなります。そのため、少しでも経験や知識のある人材が好まれる傾向にあります。

しかし、地方で未経験可能な求人もあります。地方の求人は応募者も都市部と比較して少ないことが多いです。ITの基礎的な知識や自宅でもプログラムを書いたことがあるなど、少しでも知識をアピールすることで、未経験者でも地方へIT転職するチャンスが広がるでしょう。

まとめ

この記事をまとめると、

IT業界は地方でも求人があり、希望の勤務地での転職が叶いやすい業界です。

リモートワークや資格支援制度など会社の制度もチェックし、地方でも自分のキャリアを実現できる会社を選びましょう。

この記事があなたの転職活動に役立てば幸いです。

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この記事の執筆者
「法人派遣マッチング」ならびに
転職エージェント「♯就職しよう」運営
株式会社アドバンスフロー 代表取締役 中塚 章浩

大手人材サービス会社在籍で2,000名以上の就業に携わり、
「自分に合った派遣会社や人材紹介会社を選ぶ重要性」 を肌で感じてきました。この記事の執筆を通して、派遣会社や人材紹介会社を選ぶ際のミスマッチを少しでも解消できればと思っています。
現在、派遣会社と企業をつなぐ「法人派遣マッチング」と求職者と企業をつなぐ「転職エージェントサービス」を運営しており、それらから得られる最新情報をお伝えするべく、随時、記事の編集や更新も行っています。

経歴
パーソルテンプスタッフ株式会社に在籍後、2010年に株式会社アドバンスフローを設立し、求職者向け情報サイト「♯就職しよう」を運営。現在、#就職しようの執筆とともに、転職・就職などHR領域に関するサービスを多数展開中。 ・執筆者の詳しい経歴はコチラ
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