「MRの給料は高い?」
「MRの年収はどれくらいなの?」
と悩んでいませんか。
そこで、
現役転職エージェントでMRの紹介経験が豊富な筆者が、これらの悩みを解説していきます。
この記事で、MRのことを知っていただると幸いです。
MRの年収は高い?
MRの年収は他の職種と比較すると高いです。
実際、大手転職サイトdodaの調査によると、2019年9月から2020年8月の間で調査したMRの平均年収は697万円で、全ての職種を見ても4番目に年収の高いお仕事です。
画像引用元:doda「平均年収ランキング(平均年収/生涯賃金)【最新版】」
では、なぜMRの平均年収は高いのかというと、以下の理由となります。
- 扱っている商品=医薬品の単価が高い
- 常にニーズがあるので売れる
- 医薬品の特許期間中は競合がいない
会社の売り上げは、おおまかにいうと、商品の単価×数量で決まり、高いものを多く売ればそれだけ会社の売り上げが増え、社員に給料として還元されます。
医薬品は、通常保険適用されるため、あまり高い印象を持たれないかもしれませんが、実は、保険適用の枠を外せばかなり高額なのです。
それがコンスタントに売れるため、高い売り上げを出すことができます。
また、医薬品には特許期間というものがあり、その特許期間中は同じ成分の医薬品を他の製薬会社が作ることはできません。(特許期間が過ぎたものがジェネリック医薬品と呼ばれます。)
つまり、特許期間中の医薬品(一般的には新薬と呼ばれます)は、独占的に販売するため、更に売り上げを上げやすくなります。
以上の理由から、MRは年収が高いのです。
同じMRでも年収差は生まれる
同じMRでも、新薬メーカーとジェネリックメーカーでは、新薬メーカーのほうが年収が高くなります。
以下の参考サイトの年収ランキングを見てみましょう。
画像引用元:「Answers News」【2020年版】製薬会社年収ランキング 1000万円超えは11社 中外も大台に…トップは今年もソレイジア
このランキングを見てもらうと、ジェネリック医薬品売り上げトップを争う沢井製薬と日医工の名前がありません。
ジェネリック医薬品はどの製薬会社でも作ることができます。そのため、価格競争が起こりやすく、数を売っても売り上げは上がりにくくなります。
そのため、MRとして年収を上げたいのなら、ジェネリック医薬品を扱う製薬会社よりは、新薬メーカーを目指すといいでしょう。
まとめ
この記事をまとめると、
- MRは、幅広い職種で比較してもトップクラスで年収が高い
- 医薬品は単価が高く需要が高いことから、売上も高く、その分MRに還元されているのです。
- 同じMRでも新薬メーカーの方が年収が高い
- 新薬は価格競争が起こらないことから、売上が高くなる傾向にあります。
この記事が少しでもMRで働きたい方のお役に立てば幸いです。
MRは忙しく、医療品の勉強や売上目標達成へのプレッシャー、転勤が多いなど大変なことも多い職業ですが、その分高収入で人気の職業となっています。
特に、大手新薬メーカー5社では平均年収は1,000万円を超えています。
また、人の命や健康を支えており社会貢献性も高くやりがいもあります。MRのいろいろな側面を見た上での就職活動をおすすめします。
水上 克朗
大手金融機関に勤務し、支店長や理事(執行役員待遇)などを歴任。FPの知識を元に自身のライフプランを見直した経験を活かし、現在、会社勤務と並行して、ライフプラン、保険等アドバイスを行っている
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